これが俺の恋姫†無双   作:篝火 灯

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孫呉、軍備を拡張する

「と、言った理由から我らが孫呉は天下に覇を唱えるべきかと…」

 

「でもさぁ、冥琳、まずは孫呉の足場固めが必要だと思うんだよねー…」

 

「む?三船は何か思うところがあると?」

 

「まずは、足場固めに注力して、後顧の憂いを断たないと。孫呉は一枚岩じゃないし、今は炎蓮さんの力でなんとか纏まってるって感じだけど、豪族連中がもし、反乱なんてしたら孫呉は崩壊するよ?」

 

「む、確かに…では、三船はどこを攻めるのを良しとする?」

 

「うーん…まずは、ここ、確か太守は劉耀だっけか、ここを落とす。揚州全土を落とすには、この地は必要だね。」

 

「なるほどな…しかし、ここに詰める城主の太史慈は劉耀が重用するほどの武官らしいが…どう攻める?」

 

「うーん…俺は軍師じゃないし、戦の事に関しては軍師である冥琳とか穏の出番でしょ?」

 

「全く…攻めることを決めておいて後は我々に投げるのか…」

 

「ゴメンって、でも足場固めは大切でしょ?」

 

「その通りだな…いかが致しましょう炎蓮様」

 

「そうだなァ…今動かせる兵は?」

 

「3千程かと支度には早くても10日前後はかかるかと思います。」

 

「そうか…ならば劉耀を攻める!大将は雪蓮!軍師は冥琳とする3千の兵で城を落としてこい!」

 

「御意」「分かったわ」

 

「あァ、あと今回は玄助、てめェも行け。」

 

「は?なんで俺が?」

 

「献策したのはてめェだ、ソレに天の知識も戦に役立つかも知れねェからなァ…」

 

「いやいや、でも俺の部隊は?兵の調練もしてないですし、俺専用の部隊が出来たとも報告を受けてませんが…」

 

「てめェは本陣に居りャいいんだよ。本陣なら冥琳が居るし、精鋭が守るからなァ。」

 

「はぁ…分かりましたよ…行きますよ。」

 

「お、今回はゴネねェんだナ。」

 

「今回はちゃんとした命令ですからねー…ちゃんと行きますよ。無理やりなのが嫌なだけで。」

 

「冥琳、以上で良いか?」

 

「は。異存はございません。三船、くれぐれも本陣から出ないようにな?」

 

「分かってるよ。危ないのは嫌だし…てか、そのセリフ雪蓮に向ける言葉でしょ」

 

「もう雪蓮に言うのは諦めた。」

 

「ちょっとお!勝手に人を猪扱いしないでよー!」

 

「ほら、解散だ解散!雪蓮、冥琳、玄助、戦支度を急げ!」

 

「御意」「はーい」「了解」

 

軍議が終わり、俺はそのまま店へ向かう。俺に出来る戦支度など自分の身の回りのことくらいだ。ちゃんとした兵士たちへの命令なら雪蓮や冥琳がした方が良いに決まってる。適材適所ってヤツだ。

 

「ってことで、俺も戦に出ることになったからみんな、当分の間店を閉めるから、出来るだけ買い溜めしてくれ!すまん!」

 

「御使い様も戦へ行くのか…頑張ってくだせぇ!」

 

「お気を付けて御使い様!」

 

お客さんに戦に出ることを伝えると、みんなが応援してくれる。こりゃ、ちゃんと帰ってきて、みんなに元気な笑顔を見せないといけないな…

 

そして、数日が経過し、3千の兵を連れ雪蓮、冥琳と共に城を出る。今回は賊相手じゃない…ちゃんとした軍の兵士相手の戦だ…前経験した戦より熾烈なものとなることは明白…。俺に出来ることはしよう、そして暴走はしない…うん。よし、行くか!

 

そしてそのまま数日が過ぎ…

 

「遠くない?いくらなんでも…遠すぎるって…」

 

「玄助ー?こんなので音を上げてたら天下なんて狙えないわよー?」

 

「分かってるけどさぁ…さすがに兵士たちも戦の前に疲れるんじゃない?」

 

「兵士たち、いや、戦に慣れた者たちにはこれくらいの遠征など普通だ。これくらいの遠征で疲れているようでは兵士などなれん。」

 

「うへぇ…じゃあ俺、兵士以下じゃん…」

 

「その通りだな。」

 

クスクスと冥琳と雪蓮が笑う

 

「全く…。こういうのに慣れて無いんだからしょうがないじゃんか…」

 

「しかし、慣れてないからと甘やかすワケにもいかん、と言うより、慣れろ。」

 

「うわ、厳し…」

 

「当然だ、甘やかして何になる?ならば慣れるしかあるまい。それにもうすぐ着くぞ。」

 

「そうみたいね…戦の匂いがプンプンするわ…」

 

雪蓮は少し興奮しているみたいだ…高揚していると言った方が正しいのか?まぁ単独で突っ込むのは辞めて欲しいが…

 

~一方その頃、某所では

 

「太史慈様、伝令からの報告、敵軍の旗は孫、周、それにもう1つ一文字に丸が三つが描かれた旗です」

 

「孫は多分、孫堅か孫策、周は周瑜だろうけど…一文字に丸が三つの旗なんて聞いた事ないね。」

 

「恐らくですが、その旗は孫呉に降り立ったと言う天の御使いの旗かと…」

 

「天の御使いかぁ…この城は守るに易く攻めるに難い城だけど…妖術なんて使われたら…落ちるかも…」

 

「そのような事を仰らないでください。しかし、天の御使いの力は不明です、敵軍は約3千。籠城し、増援を待つのが得策かと。」

 

「分かってるよ。劉耀様からの増援が到着すれば孫策の軍を挟める。その時が好機だよ。それまでみんな頑張って。」

 

「御意!」

 

~孫策軍

 

しかし、恋姫に太史慈なんて居たか?三国志では太史慈は孫呉の一員だったけど…まさか、新キャラか!しかもゲームだと太史慈ってそこそこ強かったような…え?そんな武将が守る城をたった3千で攻めるの?ヤバいヤバい…軽率な発言をしてしまった…しかし、もう後悔しても遅い…って籠城だと、敵の増援来たら終わりじゃん!あるぇ?詰んだ?

 

「着いたわね」

 

「ああ…着いたな」

 

「アレが…」

 

「ああ、これから我らが攻める城だ。雪蓮、敵は籠城のようだぞ。」

 

「籠城なんて関係無いわ!攻めるだけよ!銅鑼を鳴らせ!全軍突撃ー!」

 

「ああ…始まったよ…って雪蓮は先陣切ってるし…冥琳、止めないで良かったの?」

 

「ああなった雪蓮は止められん。ソレに大将が先陣を切れば兵士たちの士気も上がる。勝つ為には重要なことだ。」

 

「しかし、早く城を落とさないと、敵の援軍来たらマズイんじゃ…」

 

「城攻めには焦りは禁物だ、攻めて、疲れさせ、兵糧の消費や敵の精神状態を不安定にさせる。」

 

「なるほど…なら、敵の精神を攻めるなら良い案があるよ。」

 

「なんだ?聞かせてみろ。」

 

「敵に休息を与えないようにするんだよ。コッチの軍をいくつかの部隊に分けて、昼夜問わず攻める。そうすれば敵は休めない。」

 

「ふむ、なるほどな、しかしその策を行うには指揮官が足りないが…」

 

「雪蓮、冥琳、俺、3人居る。この3人にそれぞれ千ずつ兵士を分けて時間毎に交代して攻める。どう?」

 

「ふむ…確かに有効な策ではあるが…それではお前も前線に立つことになるぞ?」

 

「もう俺はこの案を出す前から覚悟出来てる。」

 

「ふ、そうか、ならば天の御使いの策、使わせて貰おう。」

 

そうして、城攻めの1回目の攻撃を終えた雪蓮にも説明し、3人でそれぞれ時間を決めて昼夜問わずの攻撃をすることになった。4時間ずつの攻撃を3人でローテーションすると、1日に1人2回出撃することになる。これなら休息は取れるし、24時間延々と攻撃することが可能だ。頼むから上手くいってくれよー…

 

それから1日中ずっと攻撃をし続けること数日

 

~太史慈side

 

「昼夜問わずの攻撃、それが何日も!あーもう!これじゃ私は大丈夫かも知れないけど兵たちが限界来ちゃうよ!いつまでも籠城して居ても無駄ってことね…。何人か付いて来て!1回打って出るよ!」

 

「はっ!」

 

~孫策軍

 

「ん?城門が開いた?打って出る気になったようね!」

 

「私は、太史慈子義!私と一騎打ちをする者は居ない?」

 

「私が相手をするわ!私は孫策伯符!太史慈!その一騎打ち乗ってあげるわ!」

 

「城門が開いたぞ、冥琳、今が攻め時じゃないか?」

 

「いや、あれは太史慈が一騎打ちを申し込んだようだ…すぐさま城門は閉まったからな…」

 

「一騎打ちって…雪蓮は大丈夫だよな?」

 

「さて、それは天運だな。」

 

頼む雪蓮…無事でいてくれ…

 

「孫策伯符…相手取って不足無し!行くよー!」

 

「はぁー!」

 

こうして2人の武将の一騎打ちが始まった。

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