これが俺の恋姫†無双   作:篝火 灯

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太史慈…堕ちる。

「はぁー!」

 

「だぁー!」

 

ガン!ギン!と何合も打ち合うがお互い決めきれず、雪蓮と太史慈の額にはうっすらと汗が浮かんでいた

 

「このままだと埒があかないわね…」

 

「なに?もう疲れたの?私はまだやれるんだけどな!」

 

ブン!と太史慈の槍が振るわれる。それを避けながら雪蓮は昂っていた。自分と同等に戦える太史慈の能力を認めていた

 

「私だってまだ戦えるわよ!」

 

「そうこなくっちゃ!」

 

また何合と打ち合っていく

 

それを遠目で見ながら…玄助は…

 

 

くそ、太史慈、雪蓮と互角に戦ってるだと…そこそこなんてレベルじゃねぇ…雪蓮もなかなか強かったはずだ…小覇王と呼ばれるくらいには強いんだ…ソレと互角に戦うなんて…

 

「チっ、一騎打ちで雪蓮は太史慈に食い付いたままだ…ソレにもう城攻めを続けて数日経ってる…このままじゃ敵の増援が来ちまう…」

 

「焦るな三船。我らに出来ることはやった。後は雪蓮に任せるしかない。」

 

「くそ…」

 

そう言ってイライラしながら本陣でタバコを咥え火を付けるとほぼ同時に、後ろから銅鑼の音と鬨の声が聞こえる

 

後ろを見ると敵の援軍らしき一団が突っ込んでくる

 

「冥琳!敵の増援だ!来たぞ!」

 

「うむ…しかし、こちらには守りに出せる将が居ないぞ。」

 

「俺が出る!」

 

「それは危険すぎる!お前は本陣に、」

 

「ンなこと分かってる!だけど、対応はしないといけない!冥琳は本陣を頼む、俺は敵の援軍を引き止める!」

 

「三船!気を付けろよ。」

 

「分かってる!はっ!」

 

そう言って兵を連れて敵の援軍を迎え撃つよう命令を出す

 

 

「増援!」

 

「チっ、間に合わなかった!」

 

「おっと、孫策の相手は私でしょ?逃がさないよ!」

 

「あーもう!」(玄助、冥琳、無事で居てよ…)

 

 

「敵が来るぞ!槍衾!前へー!」

 

「「応!」」

 

クソっ!増援が多すぎる…撤退するにしても…雪蓮は一騎打ち、冥琳は本陣、俺はココでの対処…えぇい、考えても仕方ない、今は出来るだけここに押し留めることだ!

 

「敵を通すな!俺たちの後ろには本陣があるぞ!気合い入れろー!」

 

「「応!」」

 

幸いにも意気軒昂、やはり孫呉の兵はメンタルが強い…。

 

そうして、どのくらい時間が経過しただろう…俺も何人も斬った…しかし、多勢に無勢…このままだと押し切られる…そう思った瞬間…また銅鑼の音と共に鬨の声が上がる、そうもっと遠くで、アレは孫の牙門旗!それに程、黄、の牙門旗もある!炎蓮さんたちだ!

 

「お前ら!援軍が来たぞ!押せぇ!」

 

 

「程普隊続けー!」

 

「オラぁ!オレたちも突っ込むぞー!続けぇ!」

 

わぁー!っと炎蓮さん率いる3千の兵が敵の援軍の後ろに突っ込む。終わった…炎蓮さんたちが来てくれたならもう大丈夫だ…。そう思ってしまった、そう、1番やってはいけない、戦場で気を抜いたのだ

ヒュっ!ズブ!

 

「ぐっ!くそ!」

 

「御使い様!」

 

俺の左腕に飛んできた矢が突き刺さる。クソっ!油断した!

 

「俺は大丈夫だ!お前ら、押し返せぇ!」

 

「「応!」」

 

「御使い様、ここはもう大丈夫です。本陣へお戻りください。我らが護衛致します。」

 

「くっ、すまん…助かる。」

 

そうして兵に護衛され本陣に戻ると

 

「三船!どうしたその腕!」

 

「悪い、油断した…。でも大丈夫だ。指先までの感覚はある。流れ矢に当たっただけだ。それより炎蓮さんたちが来たぞ。」

 

「ああ、こちらでも確認している。三船、ご苦労だった、天幕で治療して、少し休め。」

 

「でも戦は…」

 

「大丈夫だ、炎蓮様ならな。」

 

「そんな…孫策たちにも援軍が来るなんて…」

 

「ふふ、どうやら決したようね。さて、太史慈、どうする?逃げる?」

 

「はぁ…もうウチの兵は限界だし…撤退もしないよ。城門を開けて!私たちは呉に降伏するよ!」

 

「へぇ…貴女腕も確かだけど、指揮官としても優秀みたいね。」

 

「はぁ…負けちゃったけどね…でもでも、孫策との一騎打ちは引き分けだよ!」

 

「えぇ、今はそれで許してあげる。それにウチに降るのであればいつでも手合わせ出来るしねー」

 

「次は負けないよ!」

 

「私もよ。」

 

そうして2人は戦闘を辞め互いを称えた。太史慈子義、孫呉に降る。

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