これが俺の恋姫†無双   作:篝火 灯

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俺流!ぼったくり術!

「そろそろオレたちも天下に覇を称えるために動くぞ。」

 

朝議で炎蓮さんはそう言った。動く?動くとは?また領土の拡大を狙うのだろうか。

 

「動くって炎蓮さん、今度はどこを狙うんです?」

 

「今回は領土を拡張するワケじゃねェ…内政に集中して、兵を鍛えあげる。その為には人が足りねェ。冥琳!蓮華たちを呼び戻せ。早急にだ。良いな?」

 

「蓮華様たちをですか?それはいささか急と思いますが…」

 

「これからは蓮華たちにもコッチで色々な経験を積ませる。コレは命令だ。」

 

「は。」

 

「しかし、内政に兵力の増強って…お金がかかるんじゃないですか?それなりの資金が無いと雷火さんの頭痛の種になりますよ?」

 

「それには及ばん、なんと言っても三船、お前から徴収した税があるからの。」

 

「あーなるほど?でも内政や徴兵に使える程の税って納めてたっけ?」

 

「たわけ!あれ程の税を納めておいてよく言うわ。良いか?お主が今まで納めた税の総額は地方の豪族が三ヶ月土地を維持出来るほどの金額じゃぞ。」

 

「えぇっ!俺そんなに稼いでたの!?知らんかった…」

 

「確かに玄助のお店の噂は建業だけじゃなくて建業周辺の土地にも広まってるわね」

 

「あー…それで最近お客さんが増えたのか…」

 

「それに、最近、我らの麾下に居る豪族たちの間でタバコが人気だと言う噂も聞くな。」

 

「あ、確かに、最近タバコの売れ行きが有り得ない程なんだよね…今までだと1人でも最高5箱だったのが、10箱とか二桁代で売れるようになったからさぁ…ソレが原因か…」

 

「しかも、稼げるから良いワケでも無く、豪族の力を削ぐことにも繋がるのだ。」

 

「豪族が金を使うと力を削げる?なんで?」

 

「豪族も規模は違えど我らと同じ土地を収める者たちだ、もちろん子飼いの兵も居る。今までは兵たちを維持出来ていただろうが金を使うことで兵の規模を小さくするしか無くなる訳だ。そうなると豪族の兵力は少なくなり、反乱の確率も減る。と言うことだ。」

 

「え?でも土地を収めてるんでしょ?そこの税を上げれば、兵力も維持出来るんじゃ…」

 

「我らの麾下にあるのだぞ?税率等は我らが決めている上に豪族たちの収める土地には孫家直属の文官が派遣されている。と、なれば豪族たちの意向で税を上げる訳にもいかん、と言う訳だ。」

 

「なるほど…首輪が着いてるから勝手に行動出来ないワケね。そっか、なら税は上げられない、でも自分たちが贅沢する為には金が出ていく。となれば、金のかかる兵力を削るか。」

 

「そういうことだ。まさかお前の店がそこまでの力を発揮するとは思えなかったが…これは嬉しい誤算だな。」

 

「それで、今は孫呉にお金があるから内政と兵力の増強に力を入れるか…なるほど…合点がいった。」

 

「玄助も分かったようだなァ…そう言ったワケでオレたちは内政に励む!オレたち孫呉が天下に覇を称えるための礎を築き、来るべき時に備える!イイな?」

 

「「御意!」」

 

そして、朝議は解散となった。俺はいつも通り店に向かいながら考える。蓮華たち…か…蓮華、孫権仲謀、それに、たちってことは他にもメンバーが居るってことだよな?確か…ゲームで登場してたのは…蓮華を筆頭に、思春、明命、亞莎、小蓮、だったか?新キャラが出てなければ、だが…。ふむ…5人も増えるのか…。しかし、思春と明命が居れば情報収集に諜報活動と孫呉にとって活動範囲は広がるし、蓮華と亞莎は内政が得意だったな…まぁ亞莎は軍師だが、内政にも関わってたはずだ…小蓮は…まぁうん…一応、部隊を率いることは出来る。コレは一気に勢力拡大するんじゃないか?そう考えて居たら店に着いた。

 

「よっしゃ、俺の店の力で、炎蓮さん麾下の豪族の力を削げるならたっぷり稼いでやろうじゃないの!やったるでぇ!」

 

そしてお店をオープンすると、続々とお客さんがやってくる。今のうちにお客さんを観察して見るか…。えーっと何人か顔なじみの常連さんと、ちょくちょく店に来てくれてる人たち、ソレに…居た、小綺麗な格好をした、豪族の関連であろう人物たち…。よし、少しふっかけてみるか。

 

「お客さん、ちょっといい?」

 

「ん?私ですかな?何用ですか?ご店主。」

 

「いやぁ…ね?お客さん、どこぞの良いとこの人でしょ?見た目が庶人とは違うもん。」

 

「それが何か?」

 

かかった。ニヤリと笑い

 

「いい話があるんだけど…聞いてくかい?」

 

「良い話?ふむ…聞くだけなら…」

 

「実は、まだどこにも出してない商品があるんだ。見ていかないか?まぁそれなりに値は張るけど良いモノだよ?」

 

「ほう?それはどう言ったモノで?」

 

「色々さ、ソレに立場が大きければそれなりの良いモノが必要だろ?悪い話じゃないと思うんだが…どうだ?」

 

「なるほど…良いでしょう。しかし、購入するかどうかはモノを見てから判断しても?」

 

「もちろん。俺も忙しいし、また昼に来てくれ。昼間は休憩で店を閉めてるから、その時に見せる。」

 

「あい分かった。では、また昼に。」

 

「ああ、待ってるよ。」

 

よしよし、エサに食い付いた…。どこにも出してないってのはウソ言ってないし。見た事も無い品だ。平均価格なんて知らんだろうし、ぼったくらせて貰おう。

 

そして昼

 

「ご店主。来ましたぞ。」

 

「よく来てくれた。中へどうぞ。」

 

「えぇ。それで品と言うのは?」

 

「その前に、お客さんはどこぞの豪族の配下か?」

 

「バレてましたか。」

 

「ああ、最近、豪族の間でタバコが流行ってると噂で聞いてな?おたくがさっきタバコを大量に購入したから分かったよ。」

 

「なるほど。そうでしたか。なかなかの観察眼をお持ちのようで…」

 

「俺も伊達に人相手に商売してないからな。見りゃ分かる。それで本題に入るぞ?」

 

「えぇ。構いません。」

 

「どこにも出してない品と言うのはコレだ。」

 

ソレは宝飾品の数々。しかもホンモノでは無く格安のレプリカ、日本では高くても数千円で手に入る代物だ。ソレを何倍にして売る。コレぞ俺流ぼったくり術。

 

「おお、コレは…」

 

「どうだ?どこにも出してない一等品だぞ?」

 

「確かにコレは素晴らしいですな…。しかし、このような代物を何処にも卸してないと言うのは本当ですかな?」

 

「ああ、ソレは本当だ。知ってるだろう?孫堅様はこんな飾りよりも酒の方が好きなんだよ。だから売れなくてな。」

 

「なるほど…しかし、コレ程の代物をこんなに…お幾らで?」

 

「そうだなぁ…おたくが初めて卸す先だ。コレ全部で…」

 

「全部で…?」

 

「50万と言いたいとこだが…オマケして30万でどうだ?」

 

「30万!?ううむ…これ程のモノ全てを合わせてその額ならば…」

 

「ゆっくり考えてくれて良いぞ。ああそうだ、もし買ってくれるならタバコも少しオマケしよう。」

 

「タバコも含め30万…」

 

くっくっく…悩んでやがる…こちとらこの商品を約2万円で仕入れて、1800万円で売ろうとしてるんだからな。しかし、レプリカとは言え、質は高い、ソレにタバコまでオマケするんだ。買うだろうよ。

 

「ご店主…。」

 

「お、決まったかな?」

 

「こちらの商品…購入致しましょう。しかし、30万もご用意がございません、しかし、ここに金子ならございます。こちらをお納め下さい。」

 

「ふむ…」

 

金子の入った袋を受け取り、金子を1つ査定してみる。なに簡単だ、KAMIZONにチャージすれば良いのだ。なになに、金子1つで15万円…おいおいマジかよ…30万とは言ったが…この袋1つで30万銭どころか、日本円で1800万以上はあるぞ?しかし、コレは相手からの提案。ふふ、見誤ったな?稼がせて貰おう。

 

「分かった、30万の代わりにこの金子袋1つで手を打とう。高い買い物をしたんだ。賊に盗られないように大事に持ち帰れよ?」

 

「ありがとうございます。これは我が主もお喜びになることでしょう。これからもご贔屓にさせて頂きます。」

 

「ああ毎度あり。これからもよろしく頼む。」

 

そうして、豪族の関係者を見送り、人混みに紛れて見えなくなった瞬間にガッツポーズをする

 

「うし!コレで大儲けだ!しかし、この金子…全部でいくらあるんだ?正確な金額を調べておかないと…。金子1つが15万で、いくつあるんだ?」

そうして金子を1つずつ数えていくと…軽く300個は超えていた。えーっと…15万円が約300個だから…約4500万円…当初の予定より遥かに超えた稼ぎだ。たった1回の取り引きで4500万円…。こりゃ、豪族相手の商売も考えた方が良さそうだな。さて、この金子だが…45万円分だけ貰って残りは全て、税として、納めよう。2万円ちょっとが45万円になったんだ。それだけでもこちらとしては充分な儲け。残りは孫呉発展のために使ってもらった方が良いだろう。こりゃ雷火さんが驚くぞー。

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