これが俺の恋姫†無双   作:篝火 灯

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オトナのイケナイコトを教えてあげよう…

「ふっ!しっ!はっ!」

 

早朝、俺は庭で鍛錬と呼べるか分からないが、身体を動かしていた。久しぶりにこんな型の練習をした気がする。しかし、今は三国時代、平和なんて一瞬だ。俺も数回だが戦場に立ち何人も斬っている。せめて自分の身は自分で守れるくらいには鍛えないと…ソレに前は油断してケガをしたが、次は絶対に油断しないと誓った。

 

そして、身体を動かし、その後、朝議に参加し、解散。そして俺はそのまま店へ…と思ったが、今日は店休日だった…どうしよう…店に行く気満々だったし…ううむ…突然の休日…何をしよう。そう悩みながら城内をウロウロして居ると…

 

「あら?三船?どうしたのこんなところで。」

 

「おお、蓮華。」

 

「確か、貴方はお店があるからって急いで出ていったと思っていたけど…。なんで居るの?」

 

「あー…えーっと…実は今日、店休日だった…。すっかり忘れてたよ。」

 

「それとここでウロウロしてた事が何か関係あるの?」

 

「いや、ヒマだったから…つい…」

 

「呆れた…それなら誰かの仕事を手伝えば良いじゃない。」

 

「いやぁ…読み書きの出来ない俺が居ても邪魔にしかならないでしょ…」

 

「読み書きが出来ないのに良く商売してるわね」

 

「うぐ…しかし、読み書きが出来なくても商売は出来ると証明したから大丈夫…だと思いたい…」

 

「でも店の売り上げの報告は?雷火にしてるのでしょ?」

 

「ああ、それは納税時に口頭で伝えてるよ。」

 

「口頭で?雷火はそれを許したの?」

 

「読み書き出来ないって言ったら呆れられて、口頭でも良いから、報告はしろって言われた。」

 

「はぁ…貴方はホントに計れないわね…。雷火たちからは貴方はお店で大量のモノを売り上げ、それなりの納税をしているって聞いたけど…そんなやり手には見えないわ。」

 

「うーん…商売となると色々考えるんだけど…自分の為って考えたこと無かったなぁ…。考え直しても今まで自分の為より誰かの為に動いてた気がする。」

 

「貴方はそれで満足だったの?」

 

「俺?まぁ俺はソレしか、生きる道が無かったから、商売もそうだしね。でも今は孫呉の一員として胸を張れるくらいには馴染んでるよ。」

 

「そう…ねぇ…貴方の取り扱ってる品物を見たいわ。悪いけどお店を開けてくれるかしら?」

 

「え?店なんかに行かなくても見せられるよ?」

 

「え?だって品物はお店でしょ?」

 

「まぁ普通はそうだよねー…ただ俺の能力は違うんだよなぁ…。まぁこの力が俺を天の御使いと言う所以かな?場所は…庭の東屋にしよう。」

 

「確かに品物を出すならこんなところじゃない方が良いわね。」

 

そうして2人は庭の隅にある東屋に移動する

 

「それじゃ、いくつか出そうか…」

 

「えぇ、お願い。」

 

ポンポンと次々に商品を1つずつ出していく。

 

「コレが貴方の取り扱ってる商品?」

 

「うん。最初はコレ、タバコと飲み物だけを売ろうと思ってたんだけど…なかなか定着しないだろうから、他の商品も売ってるんだよ。」

 

「なるほど…でも煙草は薬で高級品でしょ?しかも天の国の煙草だったら尚更高いんじゃ…」

 

「1箱20本入りが16銭~20銭だね。少し高めだけど、庶人にも手が届くでしょ?それにスパスパ吸うもんじゃないし。」

 

「確かにその値段なら少し高めの食事を抑えて、そっちを買う人が出てくるでしょうね。」

 

「そそ、そんで、嗜好品だからお酒と同じだから…ただ、お酒みたいに酔わないから、仕事しながら吸えるって言う利点はあるね。でも火を使うし、ゴミは出ちゃうって問題はあるけどね。」

 

「なるほど…確かにお酒みたいに酔わないのだったら仕事中に使っていても支障は出ないわね。」

 

「今は孫呉の重鎮のほとんどが1回は吸ってるし、蓮華も吸ってみる?」

 

「いいの?これは商品なんでしょう?」

 

「あー今日はお金は大丈夫だよ。お近付きの印ってことで、あげるよ。」

 

「こんなに貰って良いの?」

 

「もちろん、それで蓮華、タバコ吸わない?」

 

「う、うーん…少しなら…」

 

「よし、じゃあ吸い方を教えるね。俺も一緒にやるから、蓮華も真似してみて。」

 

「分かったわ。」

 

そうして、タバコの吸い方と喫煙者のマナーを教える

 

「すぅ…。ケホ、コホ、こ、これが天の国のタバコなのね…私は慣れるまで時間が掛かりそうだわ…」

 

「吸って慣れるしかないねー。今、渡してるのが1番軽いタバコだからそれ1箱空い切る時には慣れてるんじゃないかな?タバコに慣れるなら日々の中にクセとしてタバコを使うと良いよ。朝、寝起きに吸うとか、食後に吸うとか、何かに付け加えるようにして癖付けると良いかも。」

 

「なるほど、寝起きと食後と…分かったわ。ありがとう。」

 

「お、やっと笑ってくれた。はは、嬉しいなぁ…」

 

「え?どうして?」

 

「だって蓮華、ずーっと難しい顔してさ、せっかく可愛い顔なのに難しい顔してたら、その可愛い顔が台無しだよ?」

 

「もう!変な事言わないでよ!私が、可愛いなんて…」

 

「蓮華は可愛いよ。さすが雪蓮の妹、シャオも可愛いし、シャオは成長したら男泣かせになりそうだな。ってワケで蓮華たち含め孫呉は美人揃いなんだよ。」

 

「そんな、熱弁されても…」

 

「蓮華が可愛いことは事実。俺が言ってるだから。天の御使いのお墨付きだよ?」

 

「ズルいわね。天からのお墨付きを貰ったら否定出来ないじゃない。」

 

そうして、蓮華は顔を真っ赤にして、照れている。そう、蓮華はデレたら最高に可愛いのだ。普段、堂々としている分、デレたりした時に口調が崩れるのもポイントが高い。ゲームしてた時は、一刀、そこ代われ!って思ったモンなー…。てか、そんな真面目な蓮華にタバコを教えてる俺!なんか、イケナイコトしてる気分になってしまう…しかし、コレがオトナの味だと教えないと…いつか、もしいつか、あんなコトやそんなコトをする時が来たとして臭いだの、コーヒーを飲んだ後の口付けは苦いだの言われたら悲しくなるからな…今のうちから教育しとかないと…。そう思いがら商品の説明もし、大量の商品を部屋に運ぶために便利そうな大きめのカバンもプレゼントとしてあげた。気に入ってくれたら良いなぁ…

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