これが俺の恋姫†無双   作:篝火 灯

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玄助って強いの?

ある日のこと、雪蓮に声をかけられ、突然の言葉

 

「ねえ…玄助?」

 

「ん?どうした雪蓮?」

 

「玄助って強いの?」

 

「俺?ううーん…元いたところではそこそこ強いと思ってたけど…コッチに来てからは自信無くしてる…」

 

そう、俺が強かったのは現代日本での話。いくら『三船流武術』の免許皆伝だとしても、実践で使う機会などほぼ無かった、と言うか皆無である。なので自分の実力というものが分からない…。

 

「自信が無いー?でも実力はあると思うわよ?」

 

「なんでそう言い切れるのさ?」

 

「だって…初陣でいくら賊とは言えど数人を討ち取り、梨晏の城を攻めた時は劉耀からの援軍を一時的にも足止めしたじゃない。」

 

「いや、それは兵士たちが居たからで…」

 

「でも、玄助も何人か討ち取ってるでしょ?」

 

「う、まぁ…事実だな…。しかし、兵士と将じゃ実力が違いすぎる。しかもこっちの将はほとんど化け物みたいな感じだよ…」

 

「誰が化け物よ…と言うワケで玄助の実力を知っておいて損は無いと思うの。それに実力が分かれば、もし次の戦があった時に城に残るか、出陣するか、軍師である冥琳たちが決めやすいと思うのよねー」

 

「ふむ…なるほど…俺の実力が分かれば俺をどこに配備するか冥琳たちが考える必要が無くなるワケか…。しかし、どうやって実力を計るんだ?まさか、誰かと手合わせしろとか?」

 

「それも考えたんだけど…。どの道、玄助は一騎打ちなんてしないでしょうし、兵たちの相手をして貰おうと思うの。相手は兵士と言えど、孫呉古参の兵よ。相手に取って不足は無いと思うんだけど。どうかしら?」

 

「ふむ…兵士が相手か…。」

 

そう言って考える…。ゲームの世界の兵士は剣道くらいしかやってない主人公が勝てるくらいの強さだったな…。ゲームの主人公よりは強い自信があるし大丈夫か…。

 

「どう?」

 

「分かった。兵士が相手なら大丈夫だろう。」

 

「よし、じゃあ決まり。今日の午後からそこそこ大きな演習があるからそこで実力を見せてもらうわ。他の子たちも呼んでおくからカッコイイとこ見せてね?」

 

「期待に応えられるか分からないけど。まぁ、頑張ってみよう。」

 

うぅむ…いつか来るであろうと思ってたが…まさか、今日こんなことになるとは…。しかし、普段、戦に出る時は剣を使っているが…得意なのは無手だ、しかし、獲物も持たず相手をするとなると兵士たちもナメられてると思うだろうし…うーん…。あ、そうだ棒なら模擬刀よりもリーチはあるし、槍と似た扱いが出来る。それに棒なら何処で殴っても痛いもんは痛い。それに木製だから金属を使った模擬刀よりも軽いから、俺にとっては扱いやすい。うん、棒を使おう。ならば早速、KAMIZONで購入だ。

 

そして午後、俺は練兵場に居た。しかも雪蓮を始め、孫呉の重鎮がぞろぞろと見学に来ている。こりゃ気合い入れないとなぁ…

 

「これより、三船と兵による手合わせを行う。お主ら良いな?天の御使いじゃからといって遠慮するでないぞ?いつも通り普段の仕合じゃと思え。良いな。」

 

「「応!」」

 

兵士たちも気合い充分って感じだな…。よし、俺も…

 

「ふぅー…。うし!やるか!」

 

「まずは1人目!お互い良いな?始めぇ!」

 

祭さんの号令と共に兵士が剣を構え突きを放ってくる。俺は横に避け、棒で剣を凪ぐ、そして体勢の崩れた兵の足を払い、両手で持っていた棒から右手を離し、足を払うと同時に右手で兵の顔面を掴みそのまま地面に打ち付ける。

 

「ぐえ!」

 

「ふぅ…」

 

「そこまで!」

 

まずまず、と言ったところか…しかし、剣筋は見えるし、兵の体幹も弱い気がする。まぁ体幹トレーニングとかあるはず無いモンなぁ…。軸と言えば軸足に意識が行くのは当然だ。ってことは…やれるかも知れない。

 

「次ぃ!」

 

「応!御使い様、お願いします。」

 

「おう、こちらこそ。」

 

そうして10人の兵士を相手にし、全戦全勝。ふむ…やはり俺はそれなりの実力があるのか?身体能力のチートは貰ってないはずだからこれが俺の基礎能力…。ふむ…1対1なら負ける気はしないが、これが数人になった場合は分からないな。

 

「ふむ…兵が相手とは言え、ここまでやるとは…」

 

「しかも、新兵じゃなくてそれなりに経験を積んた古参の兵よ。」

 

「これは〜…。もしかすると、玄助さんはお強いのかも知れませんねぇ〜。」

 

「凄いです!玄助さま!」

 

「玄助さま、カッコよかったです!」

 

「ふむ…なかなかやるの。兵相手ならば負けぬか…。」

 

「三船さん。いくら訓練用とは言え、鎧の上から殴って気絶させてましたよねぇ…。パオはあんなことしたら拳を傷めちゃいますよー。」

 

おお、みんなからお褒めの言葉を…なんか兵士たちを使って俺の株を上げてるみたいで悪いな…。今回相手をしてくれた兵には後でタバコの差し入れでもしよう。酒の方が良いだろうが…酒はまだ店では取り扱ってないし、酒は特別だ。まぁ、これから俺の店が本格的に始まったら、みんな買いに来るだろうし、その時までのお楽しみにしておいて貰おう。

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