いつも通り朝議に参加していると、冥琳が炎蓮さんに提案をする
「炎蓮様、そろそろ三船にも部隊を持たせるのが良いかと…」
「玄助に兵を持たせる…。か?」
「はい。先の訓練で我々は三船がそれなりに将として兵を率いる事が可能だと判断致しました。」
「ほう…?ならば、冥琳そして、祭、お前らに玄助の率いる部隊の兵の選別は任せる。そして玄助。てめェは、部隊長として、兵の調練をしろ。いいな?」
「俺に部隊って…確かにこの前、俺の実力は見せたけど…あれは兵が相手だったからだよ?実際、将とやり合うには…」
「玄助。戦は一騎打ちだけじゃないよ?優秀な指揮官が兵を率いれば、それだけでも軍師たちは助かるんだからね?」
「うぅむ…出来るだけ危険なところには出たくないが…」
「それに三船、今まで戦では各々の武将の兵を貸し与えていたがお前の部隊が出来ることで、お前の指揮にもすぐさま対応出来る兵が居るのは何かと便利だろう?」
「うぅむ…確かに…」
「それにお前にはいつも最前線で戦えとは言わん。天の御使いとして、専属の部隊を持てば天の御使いの部隊として、お前にも箔が付く。それにせっかく作った牙門旗を無駄にするわけにもいかん。」
「なるほど…確かに天の御使いが自分の部隊も持たず、戦場に居るのはマズイか…。」
「それに、親衛隊としても使えるしな。戦場でのお前の危険度は下がるだろうという考えだ」
「確かに…俺の親衛隊が出来れば、いざと言う時の対応は可能か…。しかし、兵はどうするんだ?徴兵するの?」
「いや、全くの新兵から調練するのは大変だろう…我々の部隊から、三船の部隊に移動したい者を募り、ソレを三船の部隊とする。」
「なるほどなァ…そりゃ良い考えだ。冥琳、数はどうする?いきなり大量の兵を玄助に与えても扱いきれねェだろう。」
「はい、まずは、兵を100から300程与えようかと…」
「ふむ…それくらいなら、大丈夫だろう。よし冥琳、すぐさま兵の選別をしろ。玄助は集まった兵の調練を行え。生ぬるい調練なんてするんじゃねェぞ?」
「はっ。」「了解しました。」
そして、数日後…練兵場に俺は居た。そう各部隊から選抜された兵で構成された俺の部隊の最初の訓練だ。まずは挨拶からだな。
「えー…知ってる者も居ると思うが…俺が天の御使い、三船玄助だ。これから諸君は俺の専属の部隊として働いてもらう。ちなみに調練は今まで諸君がしてきた訓練とは違う。最初は戸惑うかも知れないが慣れてくれ。以上だ。では、最初の訓練から始める。全員、俺が良いと言うまで、走ってもらう。走り込んでぶっ倒れるまで足腰を鍛え上げる。全員駆け足!始め!」
「「応!」」
その号令と共に兵士たちが駆け足を始める。さて、どのくらい持つか…。まぁ装備は付けてるが軽装だし、ある程度持つだろう。
そして一刻後、ゼェゼェと兵士たちは荒い息遣いをしている。ここまでの脱落者は0…ふむ、さすが各部隊から選抜されただけはある。
「よし、止め!小休憩とする!」
「「応!」」
そして、休憩に入らせると地面に倒れ込む者も居る。ふむ、限界ギリギリだったか…しかし、たった一刻走っただけでこんなになるかね?ふむ…こりゃ体力を付けるのが第一の目標になりそうだ。
「よし!休憩終わり!次は全員模造刀を持て!」
「「応!」」
「よし、素振り始めぇ!良いかー?俺が止めと言うまで振り続けろ!」
「「応!」」
しかし、基礎の基礎からやってるのに文句の1つも出ないな…。ふむ…冥琳が選抜しただけはある。よし、こうなったら基礎練習を徹底的にやろう。何事も基礎が大事だ…。俺も武術を習い始めた時は基礎練習ばかりだったしな…。ふむ…しかし、ほとんどの奴は重心が後ろにあるな…軸足を大切にしろと言う教えなんだろうが…もし軸足が崩れたらすぐに体勢を崩すだろう…これは重心の基礎も教えた方が良さそうだな…。体幹トレーニングも取り入れよう…。しかし、これから店を本格的にオープンするのに、兵の調練をする時間は作れるだろうか…。いや、店番を月詠に任せてその間に調練するか…。などと考えながら1人1人声をかけ、兵の調練をするのであった。