これが俺の恋姫†無双   作:篝火 灯

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【天の万事屋】新装開店!

この日を待ちわびていたぞ!ついに我が愛しの店が新装開店するのだ!色々変わったところもあるが、きっとまた民たちから愛される店になることだろう。そう願いを込めて…

 

「月詠!準備はいいな?」

 

「は、はい!しかし…この様な給仕服は少し目立つような…」

 

「なに言ってるんだ、月詠の魅力を最大限発揮出来る服だぞ!」

 

そう、給仕服として少しキワドイ、チャイナ服を用意したのだ。コレで男性客はメロメロだろう…。ん?利用出来るモノは利用する。それが俺のモットーだ。月詠には悪いが少し利用させて貰おう。ソレに給仕服があればヤル気も出るだろう…。

 

「よし、じゃあ店を開くぞ!」

 

「はい!」

 

そうして、門扉を開くと…次々とお客さんがやってくる…。おお、コレだ、コレを待ちわびてたのだ

 

「おお、御使い様、新しく給仕さんを雇ったんですね!」

 

「給仕服可愛い〜。」

 

「うぅ…接客に集中できません…」

 

「頑張れ月詠。お前の為、ひいては店の為だ。」

 

「はい!」

 

そして次々に来るお客さんの対応をする俺と月詠…こりゃ大忙しだ…月詠が居なかったらとっくにパンクしてる。タバコもコーヒーも、パンもジュースも並んでるモノ全部が満遍なく売れていく…。ヤバい商品の補充が間に合わない…

 

「月詠!会計と接客を頼む!俺は商品の補充をする。」

 

「任されました!」

 

そうして、分担作業をしていると…おお、幾分かマシだ…月詠も丁寧な接客をしている。しかし、月詠1人で店番させるのはまだ先になりそうだな…。いくら俺の部隊の調練があるとしても…まだ1人で任せるにはいかない…。そうしてドンドンお客さんを捌いていく…いかん…エアコンとサーキュレーターで涼しくしているはずなのに暑い…しかも混んできた…こりゃ月詠の応援に行った方が良さそうだ。

 

「月詠、会計は俺がするから、飲食関係の給仕を頼む。」

 

「分かりました!」

 

「コッチ、ジュースのお代わりお願いします!」

 

「御使い様、タバコを…」

 

「クッキーまだですかー?」

 

「御使い様ー!この冷える箱はなんですか!」

 

「「うわあ!忙し過ぎる!」」

 

俺と月詠の悲鳴は重なった。いくら皆が待ち焦がれていたとは言えコレは忙し過ぎる…。嬉しいんだが…それよりも忙しさが勝ってしまう。いくら月詠が居るからと言っても忙しいことには変わりない…こりゃ入場制限かけるか?いや、それじゃお客さんを待たせてしまう…。何のために食べ歩き出来るような商品を置いてるんだ…回転率上げるためだろ…。そうして忙しい午前中の仕事を終わらせ昼休憩…

 

「はぁ…めっちゃ忙しかったな…」

 

「はい…午前中だけで疲れてしまいました…」

 

「しかし、まぁ…これだけお客さんが来てくれると言うことは俺の店が人気の証だな。」

 

「確かにそうですが…三船様は今まで1人でお店を切り盛りしていたんですよね?」

 

「そうだけど…今までの店は小さかったからな。今はその比じゃないくらい広くなってるから…余計だな…」

 

前の店はお客さんが10人入ればいっぱいだったけど、今の店は余裕で20人は入る、それに飲食スペースもソレに合わせて広げてるから…数だけで言えば30人~40人は入る。今までの店の倍以上だ。そりゃ仕事量も増えると言うもの…

 

「三船様、午後に備えてせめてご飯くらいはガッツリ食べませんか?」

 

「確かに…午後はどうなるか分からんが…忙しくなるのは間違いなさそうだし…」

 

「では、私が腕によりをかけてお昼を作りますね!」

 

そう言って台所へ向かう月詠…。賄いはこちらで出すと言っていたのにまさか、月詠がメシを作ってくれるとは…。俺も手伝おうか…

 

「月詠、俺も手伝おう。」

 

「ありがとうございます。ですが三船様はもう少し休憩していてください。商品の入荷等は三船様が居ないとどうしようもありませんから…もし三船様が過労で倒れたらそれこそ、お客さんをガッカリさせてしまいます。」

 

「うぅむ…確かに…。しかし賄いはコチラで出すと言ったし…」

 

「でしたら、食材や調味料の費用を出して頂ければ大丈夫です。」

 

「しかし、月詠も疲れただろう?」

 

「いえ、確かに疲れていますが、村に居た時は毎日休みなく働いていたので慣れてます。」

 

「むう…しかしだな…」

 

「三船様は主なのですからもっと楽をして下さい!」

 

そう言われたら仕方ない…もう一服するか…。そして、草履を履き、庭の隅っこにある喫煙所で一服する。そうだ、今のうちに灰皿の掃除もしてしまおう…。うんうん…灰皿を確認しても、ちゃんと吸殻とタバコの灰だけだ。その他のゴミは見当たらない。徹底的な声掛けでみんなマナーを守ってくれているようだ。しかし、火事には気を付けなければ…。江戸時代ではタバコの火が原因で大火事になったと言う調べもあるし、現代の日本でも火事の要因にタバコはランクインするくらいだ。気を付けすぎるくらいがちょうど良いのかも知れないな…。そう思っていると…

 

「三船様ー。ご飯が出来ましたよー!」

 

「おう!今行く!」

 

そうしてガッツリ昼メシを腹に入れ、午後の開店に向けて準備をする。

そして午後の部開店。

 

「またゾロゾロと…」

 

「コレは止まらないですね…」

 

「ああ、気合い入れるぞ。」

 

「はい!」

 

そうして午後もヒィヒィ言いながら、なんとかやり遂げた。そして閉店。

 

「はぁ…疲れた…」

 

「はい…疲れましたね…。」

 

「しかし、仕事はまだあるぞ。」

 

「え?まだあるんですか?」

 

「そりゃそうだ。店の掃除に売り上げの計算。その他諸々…」

 

「三船様からのお給金が高い理由が少しだけ分かりました…」

 

店の掃除はまだ良いが…何より大変なのが売り上げの計算なのだ…。この世界には紙幣もクレジットカードも無いのだ、全てが貨幣、そう小銭である。コレを一から数えるのだ…そう何万と売り上げても数えなければならない。コレに大量の時間が掛かるのだ。

 

「ほら、売り上げの計算するぞ。」

 

「はい…」

 

そうして1つ1つ小銭を数えていく。仕入れ値は既にメモしてあるのであとはこの大量の小銭を数え計算するだけだ…。ちなみに今日の仕入れ値は約80万円である。そして、どれくらい時間が経過したのかすら分からないくらい数えて…合計が出た。細かい数字は省くが約45万銭…2700万円の売り上げだと…ああ、そう言えば豪族の関係者と取り引きもしたんだった…45万銭のウチ30万銭は豪族関係者との取り引きの額だ。ってことはソレを抜いて…15万銭…約900万円…コレは…前の店ではMAXが3万銭だから…約5倍の儲けだ。仕入れ値が80万円だから…820万円?ああ豪族関係者の売り上げは計算しないものとする。こちらの稼ぎは全て税として納めるのだ。うぅむ820万円か…それがもし、10日続けば8200万円…こりゃヤバい…ホントに大店になってしまう…。一番最初はホントに生きるだけの金が稼げれば良いと思っていたが…このまま行けばホントに孫呉の財政を何割か担うほどの金額を稼いでしまう…。10日で1億円近く稼ぎました、なんて…日本で慎ましく生活していた俺には持て余す程の金額だ。やっぱり月詠の給料を上げるか…。いや、そうだ!良い事を考えた!それを冥琳と雷火さんに相談してみよう!きっとビックリするぞー

 

「くっくっく…」

 

「うわぁ…三船様、悪どい笑いしてますよ?」

 

「おっといかん…」

 

ついつい、笑いが…

 

「月詠。悪いが売り上げを金庫に仕舞うのを手伝ってくれ。」

 

「はい!」

 

そうして、新装開店初日が終了したのであった。

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