これが俺の恋姫†無双   作:篝火 灯

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汜水関一番乗り!

ジャーン!ジャーン!わぁー!

 

銅鑼の音と兵士たちの声が聞こえてくる。そう汜水関攻めが始まったのである。それで孫策軍はなにをしてるかと言うと…待機だ。そう汜水関のある土地は両側を崖に阻まれ、大きく軍を広げることが出来ない。なので今、こちらが突っ込んでしまうと前線が混乱状態になってしまうのだ。しかし、俺は違った…そう、孫策軍は一時的に劉備と同盟を結び、兵の貸与を決めたのである。そしてその貸与された部隊が俺の部隊なのである…雪蓮のヤツ…俺をこんなところに配置しやがって…アイツには酒を売るのを他の人より遅くしてやろう…。

 

「あの…三船しゃん!」

 

「ん?おお、諸葛亮ちゃんじゃん。どうしたの?」

 

「あの愛紗さんと鈴々ちゃんが突出し過ぎているので後詰めとして行ってもらえませんか?」

 

「なんで?雪蓮、孫策からの話だと俺たちは俺たちの意思で動いて良いってのが条件だったと思うけど?」

 

「はわわ、そ、それは…」

 

「それに関羽と張飛でしょー?大丈夫だって。」

 

「そ、それは…ですが三船さんも孫策さんからの応援なのですから動かないとマズイのでは…」

 

「俺も好機があれば動くさ。大丈夫だって。ちゃんと働くよ。さて、関羽と張飛は撤退してくるかなー。」

 

「今が好機、攻め手に逸る敵を迎撃しよう。お前ら行くぞ!」

 

「「応!」」

 

「はわわ、行っちゃいました…」

 

「朱里ちゃん。今三船さんが出ていったの?」

 

「はい。愛紗さんや鈴々ちゃんを追ってくる兵を押し留めると…」

 

そうして、幾分かして、帰ってくる俺たち。

 

「三船さん!お疲れ様でした。」

 

「お、劉備。お出迎え?ありがとう。」

 

「いえ、そんな…でも、愛紗ちゃんたちを追撃する兵を推し留めてくれたのは三船さんだから…ありがとうございます!」

 

「真っ直ぐだねぇ…俺たちは勲功稼ぎしてただけだよ。それに感謝するなら俺から何か買って欲しいね。」

 

「あはは…それは…」

 

「まぁ無理にとは言わんよ。さて、俺たちは休ませてもらうよ?」

 

「はい!お疲れ様でした!」

 

ふむ…真っ直ぐすぎる…確かに、眩しいくらいに真っ直ぐだな…しかし、その真っ直ぐさは今の大陸の情勢では毒にもなりかねない…。さて、どうしたもんか…。天幕で一服しながら考える。軍議に参加しても良いんだろうが…他勢力の俺が参加すれば軋轢を生みかねない…。まぁ敵将は華雄…一応恋姫にも出ていたが、この汜水関の戦いで関羽に負けている。そこが狙い目だな…汜水関一番乗りの勲功、貰いますか。

 

そうして数日後、汜水関に篭もる華雄を関羽は激しく挑発していた。こりゃ華雄が出てくるのも、時間の問題だな。っと出てくるか…。

汜水関の門が開き、銅鑼の音が鳴る。

こりゃ相当怒ってるな…戦場では冷静さこそが必要なのだあれだけ怒っていれば冷静な判断は出来ないだろう…。さて今のうちに俺たちは動きますかねー。

 

「三船隊、出陣するぞ!」

 

「「応!」」

 

「悪いね、みんな。俺は汜水関一番乗りの勲功をもらうよー!」

 

そうして機を見るに敏、関羽と華雄の一騎打ちを傍目で見ながら汜水関に突撃する。汜水関に着くと同時に関羽が華雄を討ち取ったと名乗りを挙げる。

 

「三船隊!汜水関一番乗りの勲功を頂く!三船の旗を上げろ!」

 

「「応!」」

 

そうして汜水関に三船隊の牙門旗がはためくのだった。

 

汜水関を攻略したことにより、劉備との同盟を果たし雪蓮たちと合流すると。

 

「玄助、やるじゃない!汜水関一番乗りだなんて!」

 

「いやいや、あれは…」

 

「狙っていたとしか思えない用兵だったな?」

 

「まぁ、俺の狙いは果たしたし、一応俺は孫策軍だ。コレは俺の名前も売れるが、孫呉の名前も売れるだろうな。」

 

「確かに…玄助、ほんとに良くやってくれたわ!」

 

「これは帰ったら何か褒美でも渡さなければならないな…」

 

「いいよ、ご褒美なんて、俺は孫呉の名前が売れれば良いんだから。」

 

「しかし、汜水関一番乗りの勲功は三船であることには変わりないからな。功は兵士たちの士気にも関わる。なにもしない訳にもいくまい。」

 

「確かに…兵士たちの事を考えるなら功はありがたく頂戴するか…」

 

「うむ。」

 

「でも、玄助凄いね!いくら守将の華雄が出てるからってたった300の兵で汜水関を攻略なんて…」

 

そう言って梨晏まで褒めてくれる…。褒められるのは嬉しいが、照れてしまう…

 

「俺の手勢が少数だったからだよ。動きやすかったんだ。それに実質、ウチの部隊はコレが初陣だからな。いくら俺の部隊の兵が戦慣れしてるとしても、三船隊としては初陣だ。みんな張り切ってくれたんだよ。」

 

「でも、指示を出したのは玄助でしょ?良く見てたね。」

 

「まぁ…な…」

 

知ってるから。とは言えない…。しかし、この世界には天の御使いは俺だけなのだろうか…【北郷一刀】が居るのであれば、俺の噂が耳に入ればやって来ると思っていたが…。それに、北郷くんがゲームで使っていた牙門旗、島津十字の旗も見当たらない。ふむ…まぁ居ないのであれば、仕方ない。さて、次は虎牢関攻めだが…コレは袁紹と袁術が出るだろう…なにせ、舐めていた劉備軍は敵将華雄を討ち、孫呉の部隊である俺は汜水関一番乗り。どちらも勲功としては大きい。まぁ、虎牢関には呂布と張遼がいるだろうし…大負けするだろうな…。俺はポケットからタバコを取り出し、一服する。タバコから立ち上る紫煙の行方を見ながら、次なる虎牢関に向け、俺たちは動くのであった。

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