これが俺の恋姫†無双   作:篝火 灯

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明命のお願い

今日は店休日だ。のんびりと城下でもブラブラしようかと、廊下を歩いていると。

 

「玄助さま。」

 

「ん?明命?どうした?」

 

「あの…お願いがありまして」

 

そう言ってムズムズしている…。なんだろう?

 

「お願い?何かな?俺に出来ることならするよ?」

 

「良かったです!」

 

そうしてニパっと笑う明命。うんうん、やっぱり明命には笑顔が似合う。して、用事とはなんだろう?

 

「それで、お願いってなに?」

 

「はい、実は…。おタバコが欲しいのです!」

 

「タバコぉ?明命、吸うのか?」

 

「あ、いえ、私ではなく…祭さまから…」

 

「なんだお使いか…。しかし、祭さんってば明命にお使いさせるなんて…」

 

「実は私もおタバコに少し、興味がありまして…」

 

「なぬ?明命がタバコだと?お兄さんは許しませんよ!」

 

「えぇ!?どうしてですか?祭さまや雪蓮様には売っているではありませんか。」

 

「うむ。売ってるな。」

 

「なので、私も亞莎と吸ってみようかなと…」

 

「うーん…」

 

さて、どうしたモンか…明命と亞莎がタバコを吸っている姿が想像出来ん…それに、酒好きたちには良いかも知れないけど…なにも知らない明命や亞莎にタバコを教えても良いものか…うーん…もしタバコを教えようモンなら、誰かから反感を買うかもしれない…だが…理由もなく断るワケには…

 

「んー…」

 

「ダメでしょうか…」

 

ああ、しょんぼりしてしまった…何か良い案は…。あ、そうだ、水蒸気タバコ、俗に言うシーシャやベイプである、これならニコチンもタールもフリーだ。それに色んなフレーバーがあるからコレなら良いかもしれない。

 

「分かった。いつも俺たちの吸ってるタバコじゃないけど、同じタバコの仲間ならあげられるよ?」

 

「よろしいんですか?」

 

「うん。いいよ、準備するから後で俺の部屋に来てもらってもいいかな?もし、亞莎を連れてくるなら連れてきても良いし。」

 

「分かりました!では、また後でお邪魔します!」

 

そうしてダッシュで去っていく明命…。あ、明命、祭さんに頼まれたタバコ買ってないけど…大丈夫かな?まぁいいや、俺は戻って水蒸気タバコの準備だ。

 

そうして部屋に戻り、シーシャやらベイプやらを準備していると…

 

「玄助さま、来ました。」

 

「おお、来たか、入って良いよー」

 

「はい!お邪魔します!」

 

「お、お邪魔します…」

 

「お、亞莎も来たのか。」

 

「はい!亞莎を仲間外れにするのも良くないかなと思いまして。」

 

「おタバコなのでしょう?大丈夫でしょうか…」

 

「大丈夫だよ。今回は水蒸気タバコって言ってね、まぁ簡単に言えばお風呂の湯気に味や香りが付いたモノを吸うって感じかな。」

 

「なるほど…。」

 

「普通のタバコより全然吸いやすいから大丈夫だと思うよ?」

 

「それを聞いて安心しました…」

 

「なにもそんなに緊張しなくても…」

 

「しかし…天の国のモノであることには変わりないので…緊張します…」

 

「亞莎は緊張しぃなのです!祭さまや雪蓮様が仰っていたようにもっと気軽に楽しむモノです!」

 

「確かに、明命の言う通りだね。タバコはもっと気軽に、そして程々に楽しむモノだよ?」

 

「は、はい!」

 

「じゃあ吸ってみよう。じゃあ、はいどうぞ。」

 

「これがタバコなのですか?」

 

「うん。そうだね。普段目にしてるタバコとは違うけど、一応タバコの分類だよ。」

 

「それでどうすれば良いのですか?」

 

「簡単だよ。吸い口に口を付けて吸うだけ。それだけで煙が吸えるよ。」

 

「やってみます!」

 

そうして水蒸気タバコを吸う2人…むせてもないし、ちゃんと煙も吐けている。うん、大丈夫そうだ。

 

「どうかな?」

 

「前、祭さまに頂いたタバコよりも吸いやすいです!少しノドに刺激はありますが、大丈夫です」

 

「亞莎は?」

 

「はい、これなら大丈夫だと思います…」

 

「おお、なら良かった。それはあげるから気分転換したい時とかに吸うと良いよ。」

 

「えぇ、頂けるんですか?」

 

「本当によろしいんでしょうか…」

 

「いいのいいの。俺は他で儲けてるからさ、これくらい何ともないよ。」

 

「では、ありがたく頂戴致します!」

 

「本当にお金は支払わなくて大丈夫なのですか?」

 

「もちろん!2人の気分転換の方法が増えるだけだし、使ってくれたら嬉しいな。」

 

「で、では、ありがたく使わせていただきます。」

 

「うんうん。」

 

しかし、まさか明命と亞莎までタバコ沼に落ちるとは…でも明命や亞莎のことだライトに楽しんでくれるだろう。ニコチンもタールもないしね。これで孫呉でタバコを吸ってないのは雷火さんと包と梨晏か…雷火さんと包は吸うイメージがないけど、梨晏はいつか吸いそうだな…。俺の勝手な偏見だけど…。

 

「2人ともついでに何か飲んでいく?」

 

「よろしいんですか?」

 

「もちろん。まぁウチで取り扱ってる商品だけどね。」

 

「亞莎、いただきましょう!」

 

「えぇ、ですが売り物をいただくなんて悪いです…」

 

「大丈夫だよ、コレは来客用に俺が準備してるモノだから、遠慮なく。」

 

そう言って2人にリンゴジュースの入ったコップを渡す。

 

「ついでに感想とか貰えると嬉しいなぁ…」

 

いただきますと、2人はリンゴジュースを飲む。

 

「わぁ…コレ凄く美味しいです!」

 

「不思議です。甘いのにサッパリしていて、しつこくありません。」

 

「気に入ったかな?」

 

「「はい!」」

 

「なら良かった。」

 

うんうん。ジュースはやっぱり人気だよな。ウチの店でもよく出る商品だし…。しかし、明命がタバコを吸いたいと言い始めた時はどうしようかと思ったが…水蒸気タバコ…ありがとう…。これでなんとかなった…。そうだ使い捨ての水蒸気タバコも取り扱ってみるか…。そんな考えを巡らせながら窓際で一服しつつ、明命と亞莎の2人とお喋りするのだった。

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