これが俺の恋姫†無双   作:篝火 灯

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出来るだけ詳しく…とは…?

建業の城、此処には孫呉の王である孫文台を始め、その他重臣の集まる重要拠点である。そして、その城の一室に俺、三船玄助は居る。

 

「はあ…確かに俺は詳しく話すって言ったけど…いつまで待たされるんだ?ソレにどこからどこまで話せば良いのやら…1から話しても理解されないだろうし…でも、端折ってもなあ…うーん…。」

 

などと考えていても仕方ない、諦めて出来るだけ正直に話そう。うん。よし、そうと決まれば、コーヒーでも飲みながら一服するか…

 

「KAMIZON起動して…缶コーヒーをポチっとな」

 

チャリン

 

「便利だけど…いちいちカバンを開けないといけないのは面倒だな…まあ…金さえあれば回数制限は無いし、大きなモノは制限あるけど一応買えるし…。あ、そうだ、今のウチにKAMIZONのラインナップをちゃんと確認しよう」

 

そうしてKAMIZONと格闘すること数十分…

 

「入るぞ。おう、三船。支度が出来た着いて参れ。」

 

「おお、黄蓋さんが迎えに来るとは思わなかった…。」

 

「お主をこの部屋に連れて来たのは儂じゃろう…じゃから、儂が玉座まで案内役じゃ。それに何かあれば儂で対応出来るしのう…」

 

「なるほど…ソレは…さっき会った黒髪美人さんの言かな?」

 

「ほう?よう分かったのう。そうじゃ、あやつの言じゃ。」

 

(ふむ…やはり冥琳…抜かり無い…)

 

「んじゃ、行きますかねー…」

 

「うむ。良いか?くれぐれも大殿に失礼の無いようにな?」

 

「分かってます。そして正直に話すよ。」

 

「それで良い。さて、参るぞ。」

 

そして俺は大人しく玉座まで案内され…って扉デカ!いや、そりゃそうか…玉座だもんな…しかしリアルは想像を超えてくるから毎度ビックリする…。って、うお!なんじゃこの光景は!豪華絢爛、実質剛健、威風堂々、しかも、この気圧される空気…視線…こりゃ…コッチも気合入れないと…

 

「お初にお目にかかります。孫文台様、私、姓を三船、名を玄助、と申します。天と申しますと少し語弊がございますが、正式にはこの大陸とは異なる摂理、異なる世…遠き、日本国より参りました。」

 

出来るだけ丁寧に…失礼の無いように…ってそう言えば俺、私服じゃん!なんで礼服じゃないの俺!失念していた…

 

「オレが孫文台だ。玄助と言ったな。天は日本と言うのか?」

 

「はっ、正確には私が住んでいた国の名です。」

 

「ほう?天には幾つも国があるのか。」

 

「はい…。大小様々な国がございます。日本は島国でございます。こちらでは蓬莱と言えば多少ご理解頂けるかと…」

 

「蓬莱か!では、お前は不老不死か?」

 

「いえ…私は人であり、神仙の類ではございません。」

 

「そうか。頭を上げろ。」

 

「は。失礼致します。」

 

この人が孫文台…江東の虎…確かに物凄い威圧感だ…そして、それを支える重臣は6人…?知ってるキャラは…雪蓮、祭さん、冥琳、アレは多分、穏、あと2人は分からないな…。

 

「おい、玄助。お前に問う。何故、この大陸に、このオレの元に降りた。」

 

「正直に申しますと分かりません。神のみぞ知る。と言うのが私の見解です。」

 

「神のみぞ知る…か、その目は嘘では無いな。ならばコレも天運!玄助!これからは我が孫呉に加わり天の御遣いとして、天の血と名を孫呉に刻めぇ!」

 

「は。しかし我ながら思うのですが…私が天の御遣いであると文台様はご信用なさると?」

 

「そうじゃぞ!大殿!このような胡散臭い者が天の御遣いなど…もしこれが嘘であれば孫呉は大陸一の大馬鹿者になってしまいますぞ!」

 

うんうん…その通りでございます…誰だか分からないけど…てか、その身長で、のじゃ口調なのね。意外です。

 

「うるさい婆よ。これはオレが決めた。それとも玄助に天から来た証拠を求めるのか?」

 

「うむ。そうですな。三船とやら、天から来たと言う証拠を見せい。」

 

「では、直ちに…我が手元にございますこの絡繰りはスマートフォンと申します。様々な機能があるのですが…すぐさま証明出来る機能がございます。ちなみにこの機能は既に孫策殿、黄蓋殿、そしてそちらの女性に使用しております。危険なものでは無いと先に申しておきます。」

 

「ええ。大丈夫よ。この通り私は元気よ。害は無いわ。」

 

孫策がこちらの言葉を肯定し、ウインクまでしてくれる。ありがたいソレは追い風だ。

 

「では皆様こちらを向いて下さい。音が鳴りますがそういった仕様なので警戒はなさらないようにお願いします。では…」

 

パシャリ。

 

「コレで皆様の姿絵を作成致しました。お近くまで寄って手に取っても安全です。どうぞ、お確かめ下さい。」

 

スマホを手渡し、確認してもらう

 

「ほう?こりゃ凄い品物だ。しかも繊細でまさにその場の一瞬を写し撮ったようだな…」

 

「コレで少しはご信用頂けますかな?」

 

「婆よ、こんな絡繰り見たことあるか?大陸広しと言えどオレはこんな絡繰りの話しを耳にしたことがねェ、こりゃホンモノだ!」

 

「ううむ…これは…儂も聞いたことがござらん。分かった。大殿の申す通りにしよう。」

 

「他に異論のあるヤツは居ねェか?よし、なら決定だ!玄助!お前はもうオレたち孫呉の一員として認める!」

 

「はっ、有難き幸せ。孫呉の発展、繁栄のために尽力しましょう。」

 

「なら、玄助。オレからの初めての命令だ。お前の真名を教えろ。」

 

「真名ならございません。私の国では真名と言う風習は無かったので。しかし…真名の意味やその重みは少なからず理解しております、ですので、真名と言うと私に相当するのは玄助ですかね。玄助は両親から産まれた時に名付けられた名。ですのでこの玄助と言う名を真名と言うのが良いかと。」

 

「真名の意味も重みも知っておきながら、初対面のオレたちに名乗ったってコトか?そりゃ大した覚悟だなァ…。」

 

この俺の言葉に驚いてるのは…皆そうか。でも雪蓮と祭さんはもっと驚いてるな…。特に雪蓮。あんだけ俺の名前を連呼したんだ、この世界では最も最悪なケース…そりゃ青ざめるわな。

 

「玄助…真名のことは知っているだろうと思って名で呼んでたけどそれが真名と同じだったなんて…ごめんなさい…私、玄助にすごく失礼なことしてたのね…。」

 

「いや、大丈夫だよ。説明しなかった俺が悪いんだ。だからそんなに気を落とさないでくれ…」

 

「玄助、改めてごめんなさい、私は孫策 伯符 真名を雪蓮よ。これからは雪蓮って呼んで?私の真名、預かってくれる?」

 

「もちろん。これから改めてよろしく。雪蓮。」

 

「チっ、雪蓮に先を越されたか。おい玄助、オレは炎蓮だ。好きに呼べ。あと、その堅苦しい言い回しはやめろ。命令だ。」

 

「はい。では、炎蓮さん。よろしくお願いします。」

 

そして、主である炎蓮さんが俺に真名を預けたことから残りのメンバーから自己紹介と共に真名を預けられた。ちなみに正体不明だった2人のキャラは張昭さん改め雷火さんと程普さん改め粋怜さんだった…どちらも祭さんと共に孫呉の宿将である人物だったハズだ。ビックリした。まさかそんな重臣だったとは…、いや祭さんもそうだけどさ…あの…皆さん美人すぎませんか?炎蓮さんも雪蓮筆頭にあと2人の娘が居るとは思えないくらい若いんですけど…。俺の存在も大概バグってるけど、みんなの見た目と年齢もだいぶバグってるよ?あ、年齢はおおよそです。女性に年齢と体重聞くのは禁忌だよねー…。

 

しかし、このときの俺は軽く流していた炎蓮さんの一言で、孫呉の公認種馬になったことをすっかり忘れており、未来の俺が後悔するのだった…。

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