「んー…」
難しい顔をしながら考え事をしている俺。何を考えているのか、というと…
「娯楽も必要だよなぁ…」
そう、娯楽なのだ。酒はある。タバコも広めた。しかし…大人から子供まで楽しめる娯楽が殆ど無いのが現実である。簡単なルール、そして分かりやすい勝利条件と敗北条件…どうしたモノか…と、KAMIZONを見ながら考える。
「んー…将棋、囲碁、トランプ…なんだろう…将棋と囲碁は子供には少し難しいだろうし…かと言ってトランプも、アラビア数字の入ってきてないこの時代じゃまずは数字を覚えないといけないし…ジャックとかクイーンとかも意味分からんだろうしなぁ…」
「玄助?入るわよ?」
「ん?ああ、蓮華か。どうしたの?」
「体調が良くなったと聞いたのだけれど…元気そうね。」
「おう。すっかり元気。てか、前よりも元気になったと思う。」
「それで?貴方は何をしているの?」
「あー…娯楽を作ろうと思ってね。」
「娯楽?」
「そうそう。酒やタバコはある程度の流通はあるけど、遊戯としての娯楽ってそんなに無いだろ?」
「確かに…言われてみればそうね。」
「だから、どんなのが良いかと頭を悩ませててね…」
「玄助の思う簡単な遊戯っていうのはどんな物なの?」
「思い浮かんではいるけど…ルール…えーっと、仕組みとか、そういうのを説明するのが大変だなぁ…と思ってて…」
「なるほど…でも、やってみないと分からない場合もあるじゃない?」
「それはそうなんだけど…でも、遊び方の説明を一から十まで全部説明するのは大変だなぁ…と思ってねー…」
「確かに、それはそうかも知れないけれど…」
「それに、もし、ソレを悪用されて賭け事に使われたら堪ったモンじゃないし…」
「あー…それは大事になるわね。」
「それで、禁止になったら意味無いからねえ…」
「だから悩んでるって訳ね。」
「そうそう。なにか無いかなぁ…」
「ちなみにどんな遊びを考えてるの?」
「色々あるんだけど…遊び方にや人数によって変わるモノもあるし…だからこそ悩んでるんだけど…」
「そうね…簡単なモノが良いのではない?」
「そうなんだけど…俺の中での簡単と皆の中での簡単って違うからなぁ…」
「確かに、天の国の娯楽とは言え、玄助と私たちの価値観は違うものね。」
「そうなんだよ…」
「でも、天の娯楽品なら人気は出るんじゃない?」
「確かに最初はソレで良いかも知れないけど…売った後に遊べなかったら意味無いじゃん?」
「確かにそうかも…でも、最初はどんなことでもそうじゃない?」
「そうだけど…」
「それに、試験的に玄助のお店で遊んでもらえば良いじゃない。」
「あ、その手があったか。確かに、ウチの店で遊んでもらえれば、俺が教えることも出来るし…楽しければ買ってもらえるな…」
「そうでしょう?娯楽を広げるのは良いことだと思うけど…」
「そうだな。ありがとう蓮華。参考になったよ。」
「そう?それなら良かったわ。玄助もあまり根を詰めて無理しないようにね?」
「ん。ありがとう。」
そうと決まれば早速、いくつか候補を上げて、店で遊んでもらおう。
実際に体験してもらうのが早いよな。
そう考え幾つかの候補を出して簡単なモノから少し複雑なモノまでいくつかリストアップしていくのであった