これが俺の恋姫†無双   作:篝火 灯

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売れすぎも困りもの

「えーっと今日は…」

 

「20万ですね…」

 

「うーん…やはり売れすぎてる…」

 

「売れるのは良いことだと思いますが…」

 

「そりゃ売れるのは良いけど、売れすぎはダメなんだよ。」

 

「どうしてですか?」

 

「そりゃ売れすぎってことは客がウチに来てるからだろ?ってことは、他の店で買い物するはずだった客がウチに流れてるってことで…モノの流通が悪くなるんだよ…」

 

「なるほど…お客さんの取りすぎもよくないと…」

 

「そう、顧客を独占するのも良くないしな。」

 

日本でも、大型ショッピングモールが出来て近くの商店街が閉まるとかあったし…どうにかしないとその二の舞いになってしまう…そうなれば建業は廃れてしまう…ううむ…なにかいい案は…

 

「うーむ…何かいい案はないものか…」

 

「私達だけではどうしようもないですねえ…」

 

「とりあえず売れ筋はもう少し価格を上げて、逆に売れてないモノは価格を下げよう。そうだな…価格を上げるのはタバコと酒だな…そしてコーヒーは値段を下げよう。」

 

「しかし、いきなり価格を上げたらお客さんから文句など出ないでしょうか…?」

 

「そればかりは仕方ない。タバコは数銭でいいと思うが酒はもっと大きく価格を上げよう。酒のほうが高級だし、タバコよりも人気だからな。」

 

「分かりました。」

 

そして段階的に価格を上げ数日…

 

「売り上げが伸びてる…?なんでだ…」

 

「それが、値段を上げたことにより余計に良いモノなのだと思ってるお客様が…」

 

しまった…値段を上げたことによってレア度が上がってしまったのか…それに値段が高いということはそれほどまでに良い品だといってるモンだ…そりゃ、欲しがる人は欲しがるな…しかも天の御遣いが売ってるんだ、そりゃ皆が欲しがるに決まってる…。しかし高級品になったからには、みんな消費を抑えるだろう…。

 

「あとは…私の体感なのですが…」

 

「うん。なに?」

 

「豪族や地方の有力者からの使いが増えたように感じます」

 

「あー…確かに…そうかその影響で売れ行きが良いのか…」

 

確かに豪族や有力者は見栄っ張りだからウチで高級品を買うだろう…しかし…そんなに増えてたのか…。いかん…従業員である月詠は気づいているのに俺が気付けないとは…。完全に月詠頼りになっている…。まあ…主に接客は月詠が担当してるしそりゃ気付くか…。しかし、俺も品出しがメインとは言えちゃんとお客さんを見ないといけないな…いつの間にか疎かになっていたな…反省しよう…

 

「しかし…豪族関係に地方の有力者か…ふむ…」

 

「なにか、お考えが?」

 

「ん。それなりの権力者が自らでなくても、使いを寄越して買い物をするんだ、そういった権力者関係のお客さん…そうだな…上客と呼ぼう、その上客専用の取り引き用の個室を用意するのも考えた方が良さそうだなと…」

 

「確かに…そうすれば売り上げの計算も楽になりますし、特別感も出ますね。」

 

「だから応接室でも用意した方が良いだろうなと…」

 

「そうですね!すぐさま応接室の準備をしましょう!」

 

「今からか?もう夜も更けてきたぞ?」

 

「明るいウチはお店があるじゃないですか。ですから今のウチに…それに早く用意することに越したことはありませんから…」

 

「確かにそうだけど…月詠も休める時間が少なくなるぞ?」

 

「私なら大丈夫です。なんなら私1人でも…」

 

「それはダメだ。ちゃんと俺も手伝うからな?」

 

「では、すぐ取り掛かりましょう!」

 

「おう。」

 

そうして俺と月詠は深夜まで応接室の準備をし、俺は朝帰りをしてしまい、女性陣から1人での朝帰りはおかしいと詰め寄られるのであった。

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