(またしても)原作を知らないオリ主inキヴォトス 作:朧月夜(二次)/漆間鰯太郎(一次)
「ここがキヴォトスかぁ……砂漠やな」
スーパーキャリイちゃんの荷台にキャンプギアを積み込み、二週間は氷がとけない最強のクソデカクーラーボックスに食材をぎっしり詰めて、ゲートの魔法を使ってみた。
そしたら、鳥取砂丘がうんこに思えるほどの見渡す限りの砂漠。
どうすんのこれ……。
転移してから気が付いたんだが、ゲートの魔法は一度移動したら一週間のクールタイムがあって、すぐには戻れんらしい。
罠じゃねえか!
「まあいいか。砂漠って割に案外走れそうなところあるしな」
つー訳で、咥え煙草で窓に肘を置いてのんびり走る。
このスーパーキャリイは最高だからな。
軽トラなんだけど、身長が185ある俺でも余裕で乗れる。
シートの後ろが広くてリクライニングもスライドも出来る。
普通の軽トラでありがちな、ハンドルに足が擦れて運転し辛い問題が解決なんよ。
乗り出し200万くらいしたけど、マジで買って正解だったなあ。
「おっとぉ? 急に異世界感出してくるじゃん……」
遺跡みたいのあるんですけど!?
神殿っぽさと機械っぽさが混ざったハイブリッド。廃墟って感じやね。
軽トラを置ける広い日陰を見つけたので――
「ここをキャンプ地とするぅ!」
とりあえず闇雲に動いたら死ぬわ。
どうすんのコレ。
どう頑張っても10日保つかどうかの食材しかない。
ビールは2ケースあるけどな!
水はペットボトル12本×2ケース。
……これ、水は節約せんとやべえ。
マジであの転移魔法、地雷だったわ。
と言う訳でまずはキャンプの設営やね。
荷台のアオリを全部開けて、DIYで加工したステーを伸ばすと水平に固定される。
これで荷台が広くなる。
キャビン後ろの鳥居の両サイドには円筒ガイドを付けてあるんで、そこに棒を差せばタープを張れる。
「良い感じだぜ……惚れ惚れする」
荷台に天幕が掛かって、リビング代わりのスペースが完成。
その下にテーブルと焚火台をセット。
キャビン後ろの収納ボックスは天板がベンチになるんで、チェアはいらない。
多分今はかなり暑いが、砂漠なら夜はクソ寒いはず。
なので今日は荷台にコットを置いてシュラフで寝る。テントはいらんだろ、多分。
つー訳で設営終了!
なら後は分かるよな?
人外身体能力のチェックだぜ!
俺は砂漠に向かって走り出した。
「うおおおおおおおおおおおおおおおやべええええええええええええええどーきどきどきどきどき俺が愛バだ! ずきゅんどきゅんはしりだあああああああああああああああああああす!!!!!!!」
すげえ! 今の俺、風になってる!
砂の上をこのスピードで走ってるのに、全然疲れねえ!
神様マジ神様!
ありがとおおおおおおおおおおお!!!!!!!
「きもてぃいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」
あーでも汗エグいな……。
喉乾いたんだが……。
とりあえず近くの廃墟の微かな日陰に入る。
「やっべ……来た場所わかんねえんだが……」
急に不安になってきた。
あと俺、気ぃ抜きすぎやろ。
この前届いた大谷選手のシグネチャーモデルのスウェットだし。
ハーフパンツにオフショル。クリーム混じりの白でカッコいい。
……砂漠舐めすぎてて草ァ!
「あ~なんか萎えるわぁ……ん? なんだお前」
「ミミ」
「は?」
なんか変な鳥がこっち見てるんだが。
クジャクをミニサイズにした感じの。
「ミッミッ」
「は? 煽ってんのかキサマッ!!!!!」
「ミッミッwwwwww」
「ぶっ殺してやーる!!!」
くそがああああああああああああ!!!
鳥風情がよぉ……。
俺の方が速いのに、急角度で曲がるから捕まえられん……。
「ミッミッwwwwwwwwwww」
「テメエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!! …………はぁはぁ、もういい。クソがよ……日陰発見。休憩しよ……」
なんだよこの敗北感。
鳥どっか行ったし。
次見つけたら絶対捕まえて焼き鳥にしてやるからな……。
「はぁしんど……人外パワーあってもメンタルは豆腐のままってな……って、うん?」
ひゃあああああああああああああああああああ!?
し、死んでる!?
横を見たら人が倒れてるんだが……。
薄い緑のロングヘアー。JKっぽい制服の女の子が、白い顔で倒れている。
あとおっぱいクソでかい。
可愛い顔してるけど、死んでるんだぜ?
え、これどうすんのよ。
砂漠で遭難したって事か?
やべえ……状況が全然わからん。
予約投稿って言葉を知らんのか!このバカ作者