(またしても)原作を知らないオリ主inキヴォトス   作:朧月夜(二次)/漆間鰯太郎(一次)

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本日三話目


キヴォトスとは③

 前回のあらすじ:砂漠でクソ鳥に煽られたらJK死んでた。

 

「おい、おーい……」

「………………」

 

 あれ? 微かに動いてね?

 これワンチャンある?

 

 人工呼吸してみるか――と思った瞬間、肩がぴくっと動いた。

 

「あ、胸上下してるぞ!? 生きてるぅ……でもどうする? 水ねえよ……ってオイィ? え、嘘だろ!?」

 

 ドカーン!という轟音。

 目の前の砂が吹き飛び、メカメカしい巨大なヘビみたいなのが飛び出してきた。

 

 鎌首をもたげて、こっち見てるぅ……。

 

「や、やべえ、これ絶対やべえやつだ。異世界ファンタジーだと思ったら近未来SFってかぁ? ふざけんなジジイ! クソがぁ!」

 

 ノータイムでJKを担ぎ上げ、全力ダッシュ。

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおマジかあああああああああああああ!? こっちくんなボケぇええええええええええええええええええ!!!!!」

 

 とにかく走る。闇雲に。

 止まったら死ゾ……。

 

 しばらく走り続けて、ふと気付く。

 後ろが静かだ。

 

 振り返ると、クソデカヘビがいない。

 

「ってラッキー……戻ってこれたぜ……」

 

 気が付けば愛車の場所。

 助かったぜ……。

 

「って女の子死にかけだったわ」

 

 キャンプに戻り、荷台のコットにJKを寝かせる。

 

「やっぱまだおっぱい動いてんな……よし、水飲ませっか」

 

 ペットボトルのキャップを開け、乾いた唇を指で開いて少しずつ注ぐ。

 

 いけるな。ちゃんと飲めてる。

 

 口移しでやらなくて済んで良かったぜ……。

 

 お、呼吸がしっかりしてきたな。

 ならもう少し――

 

「ガボ!? ガボボボボボボ!? ゲホッゲホッ!? なあにぃこれぇ……」

「お、生き返った」

「だ、誰ですかあ!?」

「俺? 俺はさすらいのパチンカス、伽賀(かが)心太郎(しんだろう)。シンちゃんって呼んでね」

「し、シンちゃんですかぁ……? えっと、私、どうしてここにいるんでしょうか……」

「いや大変だったんよ。お前砂漠で干からびててよ、マジで死んでるって思ったんだわ。そしたらアホみたいにでけーヘビに追いかけられて、そんでここに逃げ込んだってワケ」

「……私、また駄目だったんですね……」

「どゆこと?」

 

 その後、梔子ユメと名乗るJKの話を聞いた。

 

 アビドス高等学校の生徒。つまりJK確定。

 

 この世界では学校がそのまま自治政府みたいなもので、生徒会長は首長クラスの権限を持つらしい。

 

 だがアビドスは天文学的な借金を抱えていて、実質崩壊状態。

 土地の権利も企業に持っていかれてると。

 

 ……地上げの手口やんけ。

 

 そんな中、ユメは押し付けられる形で生徒会長になった。

 生徒も住人も消え、残っているのは後輩一人。

 

 その子のために、借金を一括返済して土地を取り戻そうとして――

 ワンチャン狙いで遺跡に来たらしい。

 

 それが、さっき倒れてた場所。

 

 ……9億以上の借金を学生二人で?

 利息すら無理だろ。

 

 詰んでんなあ……。

 つかウッキウキで来た異世界、闇深いんだが……。

 

「分かったけど取り合えず飯食うべ」

「シンちゃんさん……ありがとうございます……ううう……」

「真面目か。シンちゃんでいいだろ」

「シンちゃん……さん」

「日和ったな」

「し、知りませーん……」

 

 くくく、無邪気なJKを揶揄うのは楽しいぜ。

 

 とりあえずバーナーで湯を沸かし、ティーバッグの紅茶を飲ませる。

 脱水は洒落にならん。

 

「おいしいです……」

「ションベンしたくなるまで飲め」

「あう……恥ずかしい事言わないでくださいぃ……」

「ちげえよ。ちゃんと尿意が出るまで回復しろって話だ。脱水ひどいと全部吸収されるからな」

「なるほど、ですね。分かりました!私、いっぱい飲みます!」

「なんか突き抜け方がアホっぽいなお前」

「ひぃん……なんでぇ!?」

 

 頭悪そう(確信)

 

 そんな訳で飯の準備。

 

「粉こねこねしてますね」

「ああ、レトルトカレー喰うからナン焼くんよ」

「カレーですか!」

「好きか?」

「カレー大好きです……あとお腹減りましたぁ……」

「でしょうよ」

 

 ナン専用ミックス粉に水を入れて捏ねて焼くだけ。

 

 キャンプ歴はそこそこ長いが、最近は手間のかかる料理はやらん。

 面倒だしゴミも出るしな。

 

「ほれ出来たぞ。お食べ」

「あうう……わんこみたいに撫でないでぇ……」

「わんこ味あるだろユメ」

「えへへ、そうですかね? じゃ、じゃあ食べても?」

「ヨシ!」

「いただきますっ。あうううう、おいしいよぉ……」

 

 めっちゃ食うなこいつ。

 

 あっという間に二枚消えた。

 

「ほらユメ、口拭け」

「んむむむむ……えへへ、お恥ずかしいです」

 

 ガキか。ガキだったわ。

 

 ……なんか妹ってこんな感じなんだろうか。

 庇護欲がエグい。

 

 結局ナンもカレーも全部ユメが平らげた。

 俺はビールとピーナッツで済ます。

 

「ユメ寒くねえか?」

「大丈夫です! これ暖かいですね」

「なら良かったわ」

 

 気が付けば夜。

 砂漠の夜は普通に寒い。

 

 タープで荷台を覆って簡易テント化し、マットを敷いてシュラフで寝る。

 ブランケットも詰めれば意外といける。

 

「ホシノちゃん心配してるかなあ……」

「お前の後輩がホシノって言うんか」

「はい……小鳥遊ホシノちゃんって言って、すっごい真面目で頭良くて大好きなんです……」

「んじゃ帰って顔見せてやらんとな。俺も買い物したいし」

「あはは……連れて帰ってくれるんですね」

「おう。二週間は何も出来んからな……」

「不思議な力ですねえ……」

「マジでそれな」

 

 神様の話はボカして、謎の能力って事にしてある。

 この世界じゃそういうのも珍しくないらしい。

 

 あと通貨が円なのはマジで意味分からん。

 

「明日送っていくからよ。今日は取り合えず寝ろ」

「はぁい……おやすみ、なさい……学校どっちだろ……むにゃ……」

 

 待って。

 マジで待って。

 

 寝入りばなに不穏なワードぶっこむのやめてくれませんかねえ?




とりあえずプロローグ終わるまでは投稿するのである。
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