(またしても)原作を知らないオリ主inキヴォトス 作:朧月夜(二次)/漆間鰯太郎(一次)
前回のあらすじ:砂漠でJKと寝た(意味深)
くるしい……なんだこれは……息が苦しすぎる。
って、なんだこれ!?
目を覚ましたら、柔らかい物に顔を塞がれてるだと!?
「おっぱいかよっ!!!」
「ひぃん!? な、なんですかぁ!?」
「なんでもクソもねえわ! おっぱいで窒息死とか恥ずかしすぎるだルルォ!?」
「あっ、えへへ、寒くて抱き着いちゃいましたぁ……」
「おっぱいはありがとう」
「お、おっぱいとか言わないでくださぁい……」
どうやら朝方の冷え込みで、無意識に抱き着いていたらしい。
俺のシュラフはマミー型で顔だけ外に出てるんだが、ちょうどそこに谷間が来ていた。
マジで砂漠の夜やべえな。
放射冷却で氷点下になることもあるらしいし。
まあいい、起きるぜ。
どうせあと6日帰れねえんだ。
どうでしょうのロケじゃないんだから、もうちょい優しくしてくれ。
「よーしユメ、それ砂払ってクルクルって纏めてこの巾着に入れてくれな」
「はーいっ。これ面白いですねっ」
「だろ? 軽くてコンパクトになるし、値段も1万5千円くらいなんだぜ」
「ええっ!? 結構お安いんですね。私たちにはそんなお金も貴重ですけど……」
「唐突に闇ぶっこんで来るのやめろや」
「えへへ……」
そういやこの子、9億の借金持ちだったわ。
とっととキャンプを撤収する。
飯は後回しだ。
撤収後、バーナーで卵とベーコンを焼いて、油にバゲットを浸して食う。
朝なんてこれでいい。
歯磨きは予備の歯ブラシを渡して、水で軽くゆすぐだけ。
顔は濡らしたタオルで拭いて我慢。
準備を終えて軽トラに乗り込み、エアコンを回して煙草に火を点ける。
「とりあえずどうにかしてお前の学校に戻るってのが第一目標だな」
「はいぃ、ありがとうございます……」
「恐縮すんな。俺も帰れんし、ガソリン切れたら詰む。給油できる場所に行きてえんだよ」
「なるほど! うちの近くには無いですが、ゲヘナに近い所にはありますよ!」
「ゲヘナ……なんか物騒そうな地名出たぞ」
「あはは……自由と混沌を愛する校風なので……」
「こわぁ……」
ユメですら拳銃持ちだしな。
聞けばこの世界、生徒のほとんどが重火器持ちで、日常的に銃撃戦があるらしい。
……グランド・セフト・オートか?
神様ありがとう。マジで。
「こっちであってんのかあ?」
「た、多分……えへへ」
「この車、航続500kmだからな。今60kmくらい走ったが……さっきの廃墟また見た気がするんだが?」
「ひぃん!? に、似てるだけですよ! 多分!」
「この野郎……」
砂漠、完全に舐めてたわ。
目印が無さすぎて方角が分からん。
――ん?
「おいユメ、あれ民家じゃないか?」
「!!! アビドス自治区です! シンちゃんさんやりましたぁ!」
「偶然だからな。勘違いすんなよ」
「そ、そんな事ないですよぉ?」
「嘘つけぇ! お前ずっとフワッとした事しか言ってなかったろうが」
「ひぃん……ほっぺ引っ張らないでぇ!?」
まあいい。
遠くに民家の群れが見える。
蜃気楼じゃない事を祈る。
「なんか普通の民家だらけだな」
「ですね」
「人全然いないけど」
「みんな引っ越して行っちゃったんですよ……」
「えぐ……」
「でも不良の子たちが住んでる所もあります」
「ええ……」
やっぱGTAでは?
とはいえ砂漠を抜けられたのはデカい。
燃料もまだ余裕がある。
「あれです! あれがアビドス高等学校ですよ!」
「お~壁に囲まれてるけど普通の高校って感じだな」
「助かりましたぁ……」
マジで死ぬ寸前だったしな。
そのまま校内に軽トラを入れる。
「こっちに来てくださいっ。中は涼しいですよっ!」
「じゃあまともな飯作るか。ユメ、炊事場あるか?」
「ありますよ!」
「先行ってていいぞ。俺は荷物運ぶ」
「荷物なら任せてください! ほら!」
「おっぱいデカいだけの細身JKが荷物満載の箱持ち上げてるのバグだろ……」
「キヴォトスでは普通ですよ?」
「キヴォトスやべえ……」
そんな感じで、ユメについて校舎に入る。
中は普通の高校だ。
昔通ってた学校と変わらん。
――なのに生徒は二人だけ。
終末感えぐいな。
……いや待てよ?
女子高に大人の男が入る?
逮捕されんだろうか……。