ロボゲーっぽいギャルゲーに転生したが整備科になってしまった   作:なんちゃってメカニック

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地球領宙内マイクロデブリ回収依頼

 俺達が今回やる依頼は、政府直轄の依頼【地球領宙内マイクロデブリ回収】だ。

 

「今回学園の皆さんの担当となります、清掃部の和久田ベロニカですよろしくお願いします」

 

 フォーマルなスーツ姿の女性が、俺達に名札を見せながら挨拶してくれた。

 その返事は、俺達を含めて16名、そして俺達オウムアムアは、俺、流星、ミーシャ、アリアの4名だけが出席している。

 

 今回は合同依頼、因みに、全て地球の学園で構成されている。

 合同依頼の慣例で、ランク順でチームリーダーから自己紹介をしていく。

 

「アルタイルのサラギ・サザンドールです」

 

「オウムアムアのチームリーダー真壁流星です、よろしくお願いします」

 

「ペテルギウス、ロマニ・ロマネコンティ、前と同じくよろしく」

 

「お初にお目にかかります! ファイヤーワークス、クレリック・ヘイズです、よろしくお願いします! 皆さまどうかお手柔らかに!」

 

 

 自己紹介はチームリーダーのみで終了し、この依頼の担当者が説明を始めた。

 

 並び順を見ると、それぞれのチームリーダーを右端に、3人ずつ立っている。向かって右から流星、ミーシャ、アリア、俺の順番だ。これは、チームリーダー、経営科(ビジネス)管制科(オペレーター)整備科(メカニック)と言う順番の並び、他の星進隊(プロトン)も同じように並んでいる。

 

 管制科(オペレーター)の代表が依頼概要と宙域説明を受けなければ、情報伝達に齟齬がでる。

 経営科(ビジネス)の代表が居なければ、星進隊(プロトン)側の金銭管理が難しい。

 整備科(メカニック)の代表が居なければ整備チームや、故障時のバックアップが間に合わない。

 

 そういう意味での精鋭が集まっていた。

 

「これで、宙域説明は終わりです、質問のある方はいますか?」

 

 そう言うベロニカだったが、チームリーダーの顔を一瞥して、一時解散を告げた。そして、星進隊(プロトン)たちが一斉に立ち上がり、それぞれの場所へ向かう、俺達も例外ではない。

 その途中で、流星が自分の肩を揉みながら、俺に話しかけて来た。

 

「政府相手だからか、ちょっと緊張したなぁ」

 

「流星がか? まあ、そんな変わるもんじゃないぞ?」

 

「でも地球圏領宙内だろ? 見られていると思うとちょっと緊張するな」

 

 これは、領宙内であれば、地球から観測することが可能な位にはカメラが発達しているからである。

 

「それに、今回のマイクロデブリ回収、俺、実は初めてなんだ」

 

「デブリとそう変わんないぞ?」

 

「それに、なんでわざわざ回収するんだ?」

 

 まあ、みみっちく、せこせことデブリを集めるのは性に合わないのだろう。流星のボヤキを補足説明する様に、ミーシャが口を挟んだ。

 

「だからこそ、回収するんだよ」

 

 デブリと言っても様々だ。

 俺達が回収していたのは地球の排他的経済宙域の、大きめのデブリで、その中には、船の残骸だとか、どこぞから流れて来た隕石の類があり、大体が2mを超える物。

 これを普通にデブリと呼んでいるが、マクロデブリは2m以下の物全般を指し、10cmの物もある。

 

 しかし、そんな物を回収するのは、企業にとっては採算が合わないので、見向きもされないのだが、政府にとっては頭を悩ませる存在だ。

 放って置いたら、地球から出て来る宇宙船に激突して壊れる可能性が出て来るし、SEに当たって壊れるかもしれない。

 可能性としては低いが、それを放置していては、政府組織としての沽券にかかわる。

 

 …………実は、危ない物の大半を大気圏で焼き尽くす方法だったらあるのだが、それをすると、今度は、資源が足りなくなるというジレンマを抱えている。

 

 導電性のテザーを使って捕まえ、軌道上のデブリを引力で叩き落す方法があるが、手元に素材として残らない。

 

 だからこのマイクロデブリ回収は、ほぼ公共事業の側面と、もう一つ。政府が学園に協力してますよ~、ちゃんと手綱握ってますよ~、と言うアピールになる。

 

 星進隊(プロトン)としては名を売るほかにも、かなり割のいい金が入ってくる、政府微ルーズ、星進隊(プロトン)ウィンの仕事なのだ。

 

「いつもの通りやれば大丈夫だ、これでマイクロデブリの回収だけはだめだぜ! とかなったら困るぞ?」

 

「それは大丈夫だ。さ、皆の所へ行こうか」

 

 

 

 

 

 

 結果から言えば成功。依頼強化月間は中々の滑り出しを見せたのだった。

 

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