ロボゲーっぽいギャルゲーに転生したが整備科になってしまった   作:なんちゃってメカニック

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火星パレード護衛依頼:道中。

 俺達は今、宇宙に居る。

 火星パレード護衛依頼、それを行うために、俺達は自分の足で火星に赴かなければならない。

 

 宇宙船で3日、移動に関して宇宙船は学園で賄われているが、その道中の安全を学園が保障する物ではない。

 

「航行期間は3日、10月13日の午後に到着する予定なのですが、道中で火星軌道上デブリとの衝突の可能性が考えられます」

 

 アリアが母艦ブリッジで、そんな連絡事項を伝えた。

 

「俺達は、それを破壊しながら進めばいいんだな?」

 

 流星がそう聞き返すと、アリアは短くそれを肯定する。

 と、このように、身に降りかかる火の粉は自分たちで振り落とさないといけない。因みに、別に今回は()()()()()()()()()

 デブリを回収しながら航行してると、燃料とかの関係で到着出来ない可能性すらあるからだ。

 

「規模は最大500m級のデブリとの接触が考えられますが、出撃メンバーはどうしますか?」

 

「俺とゼリアとピールが居れば十分そうなんだけど…………」

 

 流星の選出に、俺は口を出す。

 

「俺、道中でも火星機(リーチャー)の改造に着手するつもりだから、出来ればベローナは選出して欲しいかな? それに木星機(ヴァリアブル)が万一壊れたら、整備が面倒だ」

 

「おっけ、なら俺、ベローナ、メリルかイルシアのどちらかになるけど?」

 

「それは任せる。整備難度的にはどちらもトントンだ。なんだったらアザレア(他星進隊)にバックアップを頼んだって良い」

 

「そうするか、俺とベローナで出撃して、アザレアは母艦外でバックアップをお願いしたい」

 

「こちらは構いませんよ」

 

 別の宇宙船に居た、アザレアのチームリーダーが通信越しにそう答えて、俺達は解散した。

 

 

 

 

 

 

 そして、2日の時が経った。その間にも、ホーモットの所属している星進隊(プロトン)であるアザレアに

 俺は、母艦のドックで、目の前の改造機のチェックをしていると、ホーモットが入って来た。

 

「よっ、様子見に来たぜ!」

 

「お前は火星機(リーチャー)のノウハウを知りたいだけだろ? まあ、ガワは出来た、ちょっと見て行けよ」

 

 そう言って指さした先には、ピースの実物が鎮座している。

 

「おお、これが…………しかしまあ、よく母艦で改造しようと思えるよなぁ」

 

「極東じゃ、現地改修や現地修理なんか当たり前だからな」

 

 母艦であまり改造をしない、揺れるから精度を取れないからだが、俺はそれを自身の技術で踏み倒した。

 GCの方が粗雑に扱っても良いという部分もあるが、親父にこういうのは仕込まれた。

 

 それに、武装だけは地球で完成させていたから、後は、母艦で行ったのは宇宙空間でのバランスと、本体の改修がメインで進行していた。

 

「それにしたって、改造機を2日後に間に合わすかね? バケモンだよお前は」

 

「うるせ、前まではこんな事しなきゃいけなかったの!! それに、前から準備自体はしていたし、そこまで大変じゃねーから!!」

 

「お前ひとりでってなるとバケモン染みてるんだよなぁ…………」

 

 そう、今日が、軌道上デブリを破壊しなければいけない日。しばらくホーモットに見守られながら、俺は最後の調整をしていた。

 くそう、バケモンとか言いやがって…………。

 

 程なくして、ブリッジ側が騒がしくなって来た、それと同時に、アリアから通信が入る。

 

「太一さん、そろそろ出撃します、ベローナさんの機体は大丈夫ですか?」

 

「大丈夫、()()()()、ピース共に完璧だ。メリルの水星機(ヘルメス)も、バックアップ要員として整備してある。必要ないと思ったが、念の為な」

 

 アリアは短く「ありがとうございます」とだけ返して、通信を切った。

 

 今回オヤカタ、正式名称スモウゲイザーを出すのは、水星機(ヘルメス)を出さない事によって、整備の負担を減らす目的がある。

 オヤカタであれば、後は解体して普通の地球機(ゲイザー)に戻して整備すれば(比較的)簡単だ。

 

 

 ◇ ◇ ◇

 

 

 

「真壁流星、スモウゲイザー、出撃します!」

 

「ベローナ・タワーバース、平和機(ピース)出撃()る!」

 

 2人は出撃し、露払いのデブリ破壊が始まった。

 

 オヤカタが、高い推力にモノを言わせて真っ先に、500m級のデブリに取りつく。腕には破壊用の【とっつき】が装備されている。

 

「Eパイル装填完了!」

 

 流星がそう叫ぶと、腕に装着されたとっつきが、火薬のパワーを持って、射出された杭がデブリの中央部分まで食い込んだ。

 デブリは基本的には回収する物だが、破壊出来るとあれば、回収より簡単だ。

 

「退避する!」

 

「Eパイル発動まで5秒前!」

 

 アリアがそう伝えると、その5秒後には、食い込んだ杭から、ビームが放たれ、デブリを8等分に分割させた。

 

「マルチロッド、ワイヤーモード起動、パイルバンカーを回収する。アザレア頼んだ」

 

「了解です」

 

 ベローナは平和機(ピース)のマルチロッドのワイヤーモードを起動した。マルチロッド機能の内の1つ、海ヘビ的に先端をワイヤーで伸ばす機能。

 

 オヤカタがパージしたパイルバンカーを回収、それに加えて、ジ〇ング的なオールレンジ攻撃もデブリに与えた。

 

「流星! 砲撃を使う!」

 

「了解!」

 

 分割したデブリに攻撃を加えて行ったが、それを纏めて吹き飛ばす為、平和機(ピース)のロッドの機能を切り替える。

 

 左腕にマウントしたロッドに、ビームマントを被せる。

 ビームマントは、平常時は布のような素材で、防御時にはビームを纏わせる。

 

 そのビームマントからのエネルギーを、ロッドに集中させ、高い火力を出す隠し玉の1つ!

 

「アップライト、発射!!」

 

 500m級を分割した全てのデブリを焼き払う、熱線!

 

「残存デブリはありません…………防衛成功です!」

 

 ピースの初稼働としては上々、アザレアの面々も、開いた口がふさがらないようだった。

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