ロボゲーっぽいギャルゲーに転生したが整備科になってしまった 作:なんちゃってメカニック
ベローナはタイマン戦より帰還した。母艦で仲間たちが待っている。
「勝ってきたぞ」
「ナイスファイト!よく頑張ったな!」
「ベローナなら当然っしょ!」
それぞれがベローナの健闘を称えた。
「ネルもありがとうな」
「いいってことよ?」
「あまりパパのマネはしないようにな…………」
不思議そうに親指を立てたネルに対して、しみじみとそう言ったベローナ。そして、ベローナは太一を探して当たりを見回したが、太一の姿が見当たらない。それどころか…………。
「太一とピールの姿が見当たらないんだが、2人はどうしたんだ?」
「ピールなら故郷関係の連絡が来たから、そっち対応してもらってる!」
「故郷って言うと木星関係か?」
流星がそう聞き返した。
「そう!あたしたちの故郷がすぐ近くに来るってさ」
「故郷が近く?」
ゼリアの言葉に全員が疑問符を浮かべた。
「あっ、そっか、ごめん木星ってさぁ、全員がh」「済まない、私は席を外す。アンティの件で少し話合わなければならない事が出来た、太一もイザールのブリッジにいるみたいだ」
ゼリアの言葉に重ねて、ミーシャは急いで母艦のブリッジから出て行った。
「たいっち、向こうの
そのミーシャの言葉を聞いて、ゼリアは怪訝な顔をして繰り返す。
そして続いてこう言った。
「…………もしかし、あっちの方が居心地よかったり?」
ゼリアの言葉を聞いて、急いでミーシャを尾行していく全員なのであった。
◇ ◇ ◇
「いやー、負けた負けた。あの杖スゲーな!」
「だろ?まあ、あれだけ使いこなせるのはウチのパイロットのおかげだけどな?」
「はは、いいなぁ、うちのエースはあんなだし、ベローナさんだっけ?パレード中に見たけど、礼儀正しくていい子じゃん」
「ナンパか?紹介ならしないぞ?」
「そう言うんじゃないって。そういや、あの杖なんて言うんだ?ワイヤー機動に、サーベル、ライフル、伸縮自在で小型のパイルバンカーまで、正直俺は見た事が無い」
「単純にマルチロッドって名付けている。俺のオリジナル装備だな」
「マジ!学生でオリジナルか!?」
「マジ、大マジ。マルチロッドの基幹技術としては」
「待て!当てる!」
「お、当てられるかな?」
「
「正解は
「だから
「オープンソースの方が、責任取らなくて気楽なんだがなぁ」
「でも、結構金入るんじゃないか?」
「
「よっしゃ!問題行動起こして退学だ!!」
「モノに寄っちゃプラマイゼロだな!」
「「がっはっはっはっはっは」」
「なんか向こうの
なんかイザールの
「ん?おお、勢ぞろいでどうした?」
そう聞くと、イルシアがバツの悪そうな口調で話した。
「ま、まあ別に?太一が向こうで迷惑かけてないかなーって、あははは…………」
「お前は俺のお母さんか」
違いますけど!?と驚いたイルシアを横目に「流星以外友達少ないから、誰かが仲良くしてるの見るとちょっと不安になっちゃうのかな?」と失礼な事を考えていた。
「太一、出てる出てる」
「はっ!?」
慌てて口元を抑えたが、ジトっとした目がこちらを見ている。
「ま、まあ
「悪いがこっちに話を振らないでくれ、ちょっと怖い」
あっるぇ?急に梯子外されたぞ?
みんながジトっとした目のまま、俺を見つめていたが、俺は居心地の悪さを振り切って苦言を呈する。
「って言うか、
と言うと、流星以外が目を反らす。流星は(チームリーダー)と言う事もあって、
皆が口々に言い訳をし始めた
「わたくしはまだ上から目線が抜けてないのですわ…………」
メリルは、王族としてそのような振舞いをしなければいけなかったきらいがある為、まだ同情出来る。これから頑張って行こうな。
「仕事なら大丈夫なんだけど、学生同士となるとね…………」
イルシアは仕事漬けになっていたから未だにぎくしゃくしているようだ。思えば全員、入った瞬間デスマーチでそう言う所を伸ばせなかったような気がする。ごめんね。
「まだ、そこの所はな、君たち以外の同級生に話しかけられると少し、身構えてしまう。下級生や社会人とかだったら大丈夫なんだが…………」
左手をぼうっと見つめながらそう言ったベローナ。少しずつだぁ!!
「地球に来る前は大人だらけだったし?でも、たいっちの言う通り、いろんな人と話せた方がお得っしょ!」
めちゃめちゃ前向きに考えてくれたゼリア。なんか心に来る物がある。
「営業トークは出来るっスよ?」
出来て貰わなきゃ困るのであるよコルデーさん。
「授業で習った
出来て貰わなきゃこm、普段の会話とかどうなってるんですかアリアさん!?
「すみませんでした」
俺はそう言って白旗を上げた。まだまだ性急だった、こういうのはもう少し後でもいいかもしれない。
抱えている物を考えて、しみじみとしていると、皆の中に一人居なくなっているのに気が付いた。
「そう言えばネルは?」
俺の一言で全員あたりを見回した。
「あ、あそこにいるっスね」
そう言って、とある女子の目の前に立っているネルを指さしたコルデー。
「何してんだ?」
独り言を呟くと、隣に居たイザールの
「うちのパイロットじゃねえか、ほら、さっき戦ってた」
「ちょっとうちの子回収してきますね。おーい、ネルー」
少し遠くの方に居たネルを迎える為、歩いた俺だったが、その途中でネルがその女に向かって指を指しているのが見えた。
そして「何してんだ」と声を掛けそうになった所で、ネルがいやに通る声質で、こう言った。
「負け」
「何やってんですかネルさぁぁぁぁぁん!!??」
急いでネルを小脇に抱えて持ち去る俺!
「どうしてそんな特大煽りを入れたんですか!?」
「パパ、コミュニケーション大事って」
「後でしっかり学ぼうね!でも挑戦は偉いぞ!!」
注意しながらも褒める姿勢!それが大事だと思っているんですよ!
そんな事を思いながら、俺はイザールのドックから逃げ去っていた。
「ははは、ありゃ勝てねえや。仲良すぎだろ、急に漫才始めるしな」
褒められたのだか貶されたのだか分からない、イザールの