ロボゲーっぽいギャルゲーに転生したが整備科になってしまった 作:なんちゃってメカニック
壮行会当日、真壁流星は教室のモニターを注視していた。
モニターに映されているのは全ての学科の部活動の部長達、1人1人紹介され一言づつ簡単な意気込みを言っていく。
(1年の時は壮行会は参加できなかったし、はじめてなんだよな~)
そう思っている流星は主に筆記試験の成績が悪く、去年は出れていなかった。
楽しみにしながら壮行会の進行を見る。サッカー部やバスケ部運動部系が紹介されていく。
『続きまして、ワンルール・パンクラチオン部です』
『殺すつもりでやります』
(…………パンクラチオン?)
紹介されていく内に異物が紛れ込み、物騒な一言を残して次に進んだ。
『続きましてオリジナル・パンクラチオン部です』
『本物の格闘を見せてやる』
(なんの種目!?)
全員制服を着ている為なんの種目か判別が出来ない。流星は混乱した。
『続きましてノンルール・パンクラチオン部です』
『失明させます』
(何なの!? 怖いよぉ!!)
種目を理解する間も無く粛々と壮行会は進んでく。
『続きまして、SEレーシング部です』
(なんで普通な顔が出来るんだ!?)
混乱しながら全ての種目を紹介し終え壮行会は次のステージへ進んでいく。
各学科で固有の部活動をそれぞれで歓迎するステージへと移るのだ。
(さっきのはなんだったんだ…………まあ、でもこっちは普通だな)
目の前にはSEレーシング部、SEコンテスト部、SE射撃部など、
つつがなく
「あ、イルシアじゃないか」
「流星! ちょっと聞きたい事あるんだけど」
流星とイルシアは合流した。イルシアには何か質問したい事があるようだ。
「パンクラチオン部って何?」
「知らない」
「ええ!? 流星1年から居たんでしょ?」
「壮行会出た事無いんだ…………」
イルシアは納得し相槌を打った。ついでに隊室へと一緒に向かおうと誘いそれを流星は承諾した。
「いやー、しかしいろんな部活があるんだな」
「機会があったら触りだけでもやってみたいわね。流星は何が気になった?」
「SEレーシングとか良いよな、ちょっとやってみたかった」
「いいね、私も最初から学生だったらなぁ」
取り留めの無い会話をしているとどこからか複数人が走ってくる音が聞こえてきた。
2人ともキョロキョロと周囲を見回していると、廊下の奥から誰かが走ってくるのが見える。
「流星!? イルシア!? 逃げてー!!」
「太一? 何に、っ!?」
「きゃー!?」
走ってくる太一の向こう側を見て、2人は絶句して逃げた。
太一の向こう側には筋骨隆々の男たちが群れを成して太一を追いかけて来たからだ。
「どうした!?」
「ノンルール・パンクラチオン部の皆さんだ!!」
逃げながら質問するが聞いても良く分からない。なぜそれに追いかけられているのか?
「
「どうして!?」
「元から
何が何だか分からないまま階段を上がる。下の踊り場からもムキムキな男たちが波打って階段を上がっていくのは軽いホラーだった。
「いい脚してんじゃねえか!」
「大殿筋が輝いてるぞ!」
「漢見せろコラ!!」
「戦うんだよあくしろよ!!」
「何言ってるのあの人たち!」
「聞くな!!」
「もう無理ー!!」
校舎を走りまわって逃げ続ける3人。
「はぁ、はぁ、アレ、何で私達は逃げてるんだろう」
「今足を止めてみろ!! 筋肉に押しつぶされるぞ!!」
そう言いながら最上階。目の前には行き止まりが見えてきてしまった。
「太一、俺、イルシアを守るよ」
「へ?」
「グッバイ!!」
「きゃあ!?」
流星はイルシアを抱きながら隣の空き教室に突っ込んだ。
「クソ! 道連れが!!」
「逃げ場はねえぞ!」
「あとは漢見せるだけだぞコラァ!」
「仕方ねえ! とぉ!!」
パリーンと窓ガラスが割れる音がして、太一は最上階から飛び降りた。
「フハハハハハ!! さらばだ!!!」
しかし、フライトユニットを背中から展開し、華麗に降り立つ太一。
「今日中だ! 今日中なら教師はなんも言わん!!」
「犯し尽くしてやるぜ!!」
「ヒャッハー! 狩りの時間だぁ!!」
「あんなもの持ってるんだったら走んなくてもよかったじゃない!! 私も!!」
「イルシア待って!!」
こうして最終的な壮行会の一日は太一全治2日で終了したのだった。
「お、俺の休日が…………」
「見舞いに来たぞー」
「これだから
ちょっとした設定。
ハイスクール級ノンルール・パンクラチオン。ルール。
①武器を使ってはならない。それはパンクラチオンではなく戦争である。
②衣服の着用を義務付ける。18禁でも放映出来ない。
③人数の制限は無い。
④目つぶし、金的、噛みつきを全面的に許可する。