ロボゲーっぽいギャルゲーに転生したが整備科になってしまった 作:なんちゃってメカニック
全て目を通しているので、どしどし送ってきてくれるとやる気が出ます!
ウォーゲーム当日、俺達は全員戦士の顔となっていた。
「ブチ転がす準備は出来ている」
「殺人も辞さない」
「さっ、殺!?」
「なんだか顔が劇画チックになっていますわね…………」
あれ? もう少し士気が高い物だと思っていたんだけど?
「まあ、やれることをやったのは確かだ」
「本当にきつかったっス」
確かに俺何回流星たちのSE直したか分からないし出所の知らないSEだって直したし、この3週間何してたんだろうって位には働いた。
「提言、作戦行動開始まで時間がありません」
「僭越ながら、準備した方がよろしいかと」
「そうだな、みんな全力を出そう」
流星がそう締めくくると、各々が持ち場に向かって行った。
「アリア、前から聞きたい事があったんだが、ゼリアとピール、仕事の時なんで軍服着てるんだろうな?」
「知りませんよ………………」
この一ヵ月の間でもはや見慣れてしまった光景。忙しくて誰も突っ込めなかったギャルから軍人へのクラスチェンジ。
あんま似合ってないからコスプレにしか見えないぞ、とは言えなかった。
◇◇◇
オーストラリア山岳地帯。
そこでオウムアムアと生徒会のウォーゲームが開始された。
生徒会SEが事前に決めた配置についている。
生徒会所属機体は
通常のゲイザーが足並みを揃えて行動して索敵を始める。
圧倒的物量による殲滅作戦、それが地球最高峰のSE学園の生徒会による戦い方だった。
しかし、配置と索敵までの時間を平穏に過ごした生徒会。ウォーゲームが開始されたにしては静か過ぎるのだった。
アレンは自身の拠点で椅子にふんぞり返りながら近くのミラに話かけた。
「山部分を抑えたのは良いんだけど、なんで向こうはそうしなかったのかな?」
「恐らく、機動力の低下を避けたのでしょう」
ミラがそう言うとスミスは独り言をつぶやく
「太一がそんな素直な事するのかなぁ?」
「そういえば、最初からスミスはあのメカニックを警戒していましたね。何か理由でも?」
その言葉にスミスは遠い目をした。
「ああ、太一は1年の頃。勝手に学園預かりのゲイザーを整備したんだよ」
「勝手にというのが気になりますが…………それは何か問題でも?」
「問題があった方が良かったんだよ、整備の範疇で太一はゲイザーの機動性を50%上げやがったんだ」
ミラとアレンはその言葉を聞いて目を丸くすると同時に疑問を口にした。
「えっと、どういう事?」
「整備と言っても関節部のゴミ取りや、動力伝達の調整ちょっと壊れたパーツを新品に変えるとかすると、そのまま使っていた時より新品に近づける性能が出る」
「それはそうですね」
「今じゃ、高性能3Dプリンターとかあるからパーツの調達は簡単だ。だけど、太一は手動で3Dプリンターより精度の高い部品を作り上げてそれを全身に交換したんだ」
2人は思考停止しながらスミスの話の続きを聞く。
「頭が痛かったよ、見ただけでもスキャンしてもそっくりそのまま同じパーツが感知されない範囲で精度が良くなる、1個1個のパーツの精度が上がっても気が付かないが全身に使った時はるかに性能が上がったんだよ」
「何が問題なの?」
「しばらくは問題が無かったさ、それを友人の流星とやらがずっと使ってたんだ、別の授業で乗った別の生徒がそれを発見…………そもそも乗ってる機体がいきなり50%も性能上がってたら事故るわ!!」
スミスはもう一息ついてさらに続ける。
「知っての通り
「…………なんかとんでもない事言ってません?」
「事実だからしょうがないだろ? あの一件から僕がお目付け役、それから解放されたかと思えばこれか!! 本当に! ほんっとーに何してくるか分かんないから! 気を付けてね!」
そう言い終わると、生徒会拠点のレーダーから反応が返ってくる。
「敵SE感知! 迎撃準…………備?」
「何があったのですか?」
「やりやがったアイツ!! あんなもんがSEな訳ないだろ!!」
モニターに映っていたのは空に飛んでる戦艦。そしてその船主に括りつけられた片腕が無い
「狙撃班!! 効かない!?」
シューティングゲイザーの狙撃は
「損傷軽微! ですが5発と持ちません!」
「配置変更! 狙撃班は山稜を超えて待機! 航空班迎撃を!」
迎撃の為空に飛び立つスカイゲイザー、しかし
「っ!? 地上部隊!!」
「無理ですよ!!」
戦艦がその質量を持ってゲイザーの群れに向かって体当たりした。いかにSEと言えども質量は覆せず、直撃したSEは行動不能に陥った。
同時に戦艦上部から物理ミサイルを50発ほど撃って、さらにはICBMほどの大きさのミサイルが1本。空の迎撃のおまけつきだ。
「
「了かいっ!?」
ミサイルはスカイゲイザーには当たらず、空中で爆散し濃い煙幕を出した。
「何を」「スカイゲイザー1機、煙幕に突っ込んで」
「レーダー感知! 敵SE、1機です!」
「あ、遅かった」
煙幕の中から
「発射されたミサイルの中に一つきわめて大きな物が1つその中に
「呑気こいてる場合ですか!?」
アレンがそう言っている間に
「コンテナからSE! 迎撃します!」
「なるほど、配置の中央に投下すれば射撃戦の理が使えなくなるって事か、コンテナから出て来たのはゲイザー…………ちょっと太いからパワーゲイザーか? 背部に装備しているのは大きめな盾? 面白い改造機だ、記憶にないぞ?」
「処理を! あと会長は黙っててください!」
「コイツ鬼強いです! 私達は良いから狙撃班を!!」
「あ、それ駄目」
「すみません! 狙撃し返されて撃破判定喰らっちゃいました!」
目の前に広がる阿鼻叫喚、その光景にアレンはにこやかにこういった。
「いやぁ、面白くなってきたね」
ゴン! とミラに頭部をぶん殴られる。その音は戦闘の更なる激化を告げる銅鑼の音だった。