ロボゲーっぽいギャルゲーに転生したが整備科になってしまった 作:なんちゃってメカニック
「だーはっはっはっは!!面白いほどに引っかかってるぜ!!」
「冷静になったらなんかとんでもない事をしているような…………」
俺は目の前の光景を見て大声で笑った。シップリーチャーの強襲にヘルメスのゲイザー降下。ここまでしてもまだ前座!
敵の中央で防衛戦を続ける流星に、空の攻撃を掻い潜るメリル、敵前線のど真ん中で攻防を続けるベローナ…………全員なんで生き残ってんだろうな。
「作戦フェーズ2に入ります。イルシアさん準備は?」
『出来てるよ、カテーテル展開完了』
「では、始めます」
敵SEの大群を真っ向から攻め立てるフェーズ1、そして今度は搦め手のフェーズ2。
爆発によって大地が静かに揺れた。おそらく敵に気づかれる事はないだろう。
「眉唾だったけど本当に人工的に洞窟作っちゃうなんて、凄いねコレ!」
「ああ、俺も正直ビビっている」
小さな体躯の
「向こうが大地と空を掌握しているならこっちは地下だ」
「だからって司令母艦を地中に埋めるのはどうかと思うんですけど」
やっちまった物はしょうがない。相手は俺達を舐めている、だからその想定を軽く上回ってやらなきゃ意味がない。
「フン、旧世紀には人が地下に入る事なんかザラだぜ?」
「今は新世紀なんです、ではイルシアさん、ゼリアさんピールさんフェーズ2を進めてください」
通信の向こう側では「了解」の声が3つ聞こえた。
「これで退路は確保できたっスね!」
「油断は出来ない、場所がバレて相手がなりふり構ってこなかったら圧殺されるだろうな」
「そのための地下なんだが、相手は想定してると思うか?」
「してない、と思いたいな。相手は学園最強の驕りと体面がある、そう簡単に邪道な手は使えないはずだ」
「こういう時は楽観視してナンボっスよ!」
そう言うコルデーを尻目に、俺達の部隊は仕事をしている。
フェーズ2の肝は遅滞戦術で足を止めさせる事、流星はごり押しで、ベローナは戦艦から切り離して巨大な遮蔽物として隠れながら戦っている。メリルはそもそもの装甲が厚いからあまりダメージは負っていないようだ。
時間にして20分ほど経った後だろうか、流星やベローナの周りに敵は居ない、撤退したのか小隊を臨時で作り散開してるようだ。それこそ俺達の求めていた状況だ、それを確認した上でアリアは通信を飛ばす。
「フェーズ2発動します!」
道を張り巡らせた地中からの浮上地雷!!大量の敵を相手にするのは難しいが散開したSE部隊を壊滅させるには十分すぎる一撃だ。
「実働部隊の3割にダメージ!メリルさん!!」
「はい!」
足を止めたSEならば空を駆け巡るメリルには良いおやつだ。撃破判定から逃れたSEも脚部や胴体部にダメージを与えている為、ろくな回避行動は取れずに
「フェーズ3に移行します、リペアボットを配送しますのでイルシアさんは続けて作業をお願いします」
フェーズ3、さて、このまま良いようになってくれれば良いんだけどな。
◇◇◇
生徒会拠点。そこでは目の前の光景にミラが焦りを見せる。
「地雷!?そこまでやるんですか!?」
「あっはっはっは!本当に面白くなってきた!」
「アレン、流石にもうちょっとミラの事気遣ってあげてよ……………」
煽りのような感想を言ったアレンをスミスが窘める、しかしアレンは心の底からの感想しか言っていないのである。むしろそれがミラの神経を逆なでしている。
「ミラ君、狙撃班の1人に地雷爆破箇所を最高威力で狙撃してって伝えて」
「気でも狂った…………狙撃班ユニットC!地雷の場所に最高威力で狙撃を!」
その司令を伝えて即座に狙撃班が実行する。
「穴!?」
「やっぱか、本気だね」
「言ってる場合ですか!」
「うわあああ!!」
回転する椅子でくるくるしていたアレンをミラは蹴っ飛ばしてさらにくるくるさせた。
回転のしすぎて気持ち悪くなりながらも、ミラに話しかける。
「きっと胴体着陸した戦艦型SEの下から掘削したんだ」
「そんな!そんな素振りは…………ミサイルと
アレンはこくりと頷く。
「気が付くのが遅れた、しかし、よく考えたね、これで僕たちの知らない戦場が出来ている訳だ」
「地上班!地雷爆破箇所に向かって攻撃!内部に侵入して攻勢をかけろ!!」
「ダメだよミラ君」
「中止ぃ!!なんですか!?」
「この山の下には地下水脈がある」
「…………会長、指示を」
ミラは俯きながらそういった。
「拠点防衛戦力からシューティングゲイザーを2機、いや
「分かりました」
ミラは指示を飛ばし、アレンの指示を遂行させた。
そして、その時は来る。山が震えて山岳部に居る狙撃班の足元から爆破され、3機のSEが飛び出す。
「ビンゴ!拠点までは分かっていなかったようだね。ミラ君あとは任せた」
「迎撃せよ!」
山の中から飛び出した
「さて、これで攻め手は無くなった。どう出るんだいオウムアムアの諸君?」
アレンの顔は楽しそうに笑う。その内心は楽しみで仕方ないようだったが、その笑みは獰猛に映った。
◇◇◇
「どうしよう!!これで山抑えられなくなった!!」
「おおおおおおおお、おちおちおち落ち着け太一、まだ慌てる時じゃない」
「お前が落ち着け!!」
「まだ2割減、このままだと何も得られない!!どどどどどどどどうしよう!!」
「こんな時に何も役に立たないんですかこの人たちは!!」
絶賛、オウムアムア混乱中。