ロボゲーっぽいギャルゲーに転生したが整備科になってしまった 作:なんちゃってメカニック
一転攻勢を始めた俺達。戦場では
めちゃくちゃ頑張った
「ぐおおおおお!! 絶対オミットする! 絶対デスウラヌスの音声オミットする!!」
「天海! 天海! 天海!」
「お願い見ていて流れ星!」
「天海冥機デスウラヌ~ス」
「私は迷うよじゃなきゃ見れなかった軌跡!」
同時に2つの歌がドックに流れて俺は頭がおかしくなりそうだった。
「クソ! みんな! さっさと終わらせるから流れに乗れよ!」
「おう!」
10分小破までとどめていてくれたみんなのSEを直すまでの時間。普段からは考えられないほどのブサイクな修理だったが、それも作戦の内。
俺がここで1番頑張らなきゃ、皆の熱意を無下にしてしまう。
「全部修理完了! 全員いつでも
「こ、怖い………………なんで一つの頭で5機分の修理を同時並行出来るんですの?」
「提言しますが変態なのでは?」
「本当に大丈夫なの?」
「太一、俺も流石に引く」
「これがこのゲーム最後の出撃になる! いいから行ってこいや!!」
苛立ちながら全員に檄を飛ばす俺。…………俺も頑張ってるんですよ? 頑張り方がキモイ? それはそう。
無理やりに納得させながら、全員の出撃を見届けて俺はブリッジに戻る。
「ミーシャ、状況はどうだ?」
「押し返しているぞ、目算で全体の3割は削れているんじゃないか?」
「よし、当初の目標は達成できるか?」
「分からないが、まだフェーズ4は残っている」
当初の作戦とは違いコルデーという
「そうじゃん! コルデー! お前
「見たら30機ぐらいだな」
コルデーは歌っているから無視されてミーシャが代わりに答えた。
「全部俺が作るの?」
「いいや? どちらに転んでも君が全部直す訳じゃないとは思うぞ?」
ああ、そうか。負けても俺が2か月休んでその間に補充要員でも探せばいい、勝ったら生徒会の
「勝ってもらえればそれが一番良いんだけどな」
「違いない」
俺達は雑談しながらも戦況は大きくこちら側に有利に傾いている。
また10分ほど経った後だろうか、レーダーに反応があるステルスモードを起動せずに途轍もない勢いで山を越えて来た!
「レーダーに感! 何か来るぞ、気を付けろ!」
プロペラントタンクを背負ったゲイザーが1分と経たずに山の向こうから目視出来た。オヤカタでも似たようなしたがもっともポン付のような恰好の
「ゼリア迎撃しまッ!?」
航空速度を落とさないまま、すれ違いざまに射撃してゼリアを落とした。
「何!?」
俺のチートで見る限り、プロペラントタンクを装備しているのと頭部は少し改造している以外は通常のゲイザーと何も変わらない。高速で動く中で当てられるとは考えられないがそれをやってのけた。
真っすぐに母艦に向かってくるゲイザーに対してピールに迎撃指示を出す。
「何をしてくるつもりだ!?」
「分からんが迎撃しなきゃ不味い!」
ピールは戦闘機形態になりながらゲイザーを追跡するが、プロペラントタンク装備にはかなわず母艦まで来きてそのまま自爆していった………………なんだ?
「ネルが居ればこの位は」
「ネル上だ!」
全身ボロボロになりながらゲイザーが母艦にまで降りて来た。
「やあ、オウムアムアの諸君」
「アレン!? どうやって防壁突破を!?」
「正体不明も3度見れば分かるさ、そこの管制機は落とさせてもらうよ」
広域ハッキング改造SE、もう名前なんか考える暇なかったからアリアの乗っている『阿修羅ウーマン』が一瞬で素手によってバラバラにされる。
「防御する物は選べるんだろう? だまして悪いと思っているけど」
何でもかんでも防御してしまってはエネルギーを食うし、俺達のSEも中に閉じ込められてしまうから展開する防壁はネル自身が選択して防御している。
…………コイツ、そのことにいや3回で気が付いて、プロペラントタンクの爆発の瞬間で攻勢装備を破棄して防壁の内側に飛び込みやがったって言うのか?
「そんなボロボロじゃどうにもできないだろ!」
「ごめんね、ちょっと頂くよ」
目の前でバラバラにした
両腕はもう新品そのものだった。
「うん、よく整備されている」
「…………嘘だろ?」
「ピール! 突貫します!」
「駄目だよ」
ピールが人型形態になって物理ナイフで迎撃するが、それを武術的動きで奪って撃破した。
「胴体着陸する! ネル!」
「いたい」
とりあえず母艦を物理的に隠す事には成功したが、その隙に天海冥機デスウラヌスが撃破判定を喰らった…………通常より撃破判定を甘くしたのが命取りだったか!
油断した、ネプチューンウォールを突破するのにあんな方法があるなんて!
「それはもとより好都合だ」
近くで見ていると良く分かる、通常のゲイザーの差異は頭部に顎が付いてそこからスピーカーで声を垂れ流している。ただそれだけだ。
それ以外は普通のゲイザーと何も変わらない、変わっているのは
母艦から離れてランドセルをパージしながら地上の
「改めて、僕の名前はアレン・ジャッチメント。SEはパーフェクトゲイザー、この戦い勝たせてもらう」
その宣言の後生徒会側のSEの動きが変わった。
積極的な敵機排除から、消極的防衛、あまり攻めず梅雨払いのように
「勝負!」
「
「それ故に惜しい、もし君に両腕があったならと」
「言うな!!」
その瞬間パーフェクトゲイザーの右腕が切られた。
「コレで戦闘不能になる事も無い」
「!?」
しかし、その振りぬいた腕に飛びつき腕十字を倒れ込みながら掛ける。火星のフレーム構造は強固でしなやかだが、
程なくして左腕が壊れてナイフでとどめを刺された。
「次はシャニヌスか」
起き上がったパーフェクトゲイザーの背中には
「
「きゃああああ!? げ、撃破されたっス!?」
空に飛び上がり的確にコルデーの機体を打ち抜いた。
「戦場に出て分かったよ、もっと早く情報を共有していれば結果は違う物になっただろうに」
「くっ!?」
アレンがそう呟き今度は空で
「君は有名だメリル・ハルクリウス君。SEでしか存在証明が出来ない、そう思い込んでいるんだろう?」
「分かったような口を!!」
「僕もそうだった、もっと仲間を信じたまえよ」
「ふっざけんじゃねえですわ!!」
「メリル! 乗るな!」
「こういう風にね」
舌戦を繰り広げている内に動きが単調になった
「ふざけてるだろおい!」
俺が言えたことじゃないがそんな搦め手まで使うのかよ!! 俺はイルシアにコルデーの回収を頼み、フェーズ4を実行させる。
フェーズ1で作った地下の洞窟を全て爆破し、人工的な土砂崩れを引き起こした。
地上部隊がほぼ全滅したが、バックパックを交換して空を飛んでいるパーフェクトゲイザーには届かない。
「済まない、君を捉える方法がこれしかなかった。反省会で十分に怒ると良い」
そう言っている間にイルシアがパーフェクトゲイザーを狙撃するが、それをバックアップで受け地上に降り立った。
「イルシアまだやってないぞ!」
「分かってるけど!!」
パーフェクトゲイザーによる走りながらの強襲に追いつかれ、近接戦で仕留められた。
「あとは流星君か。メリル君みたいな無粋はしないさ、さあかかってこい!!」
「うおおおおおおお!!」
そこから先は激戦だった。流星はパーフェクトゲイザーの猛攻を捌き反撃するが、どれも腕部や脚部ユニットの破壊だけに留められてしまう。
そのたびに交換しながら、右腕はパワーゲイザー左腕はスターゲイザーと言ったように、キメラのような姿になっていくが、それでも落とせない。
装甲を厚くして継戦能力を求めた故に、比較的鈍重にした
撃ち、切り、払い、叩く全ての戦闘行為をこなしながら、そのすべてを高い水準で対処している。
俺はその戦闘を見て見惚れてしまったんだ。
「太一使うぞ」
「あ、ああ」
流星の声で現実に引き戻された。
全ての射撃武装を使い切り、流星は脇構えにビームサーベルを構えてアレンは上段にそれを構える。
完全停止状態からしばらく経って両者が動く。両者の咆哮が艦橋に轟いた。
「はああああああ!!」
「うおおおおおお!!」
流星の逆袈裟にアレンは袈裟切りが交差する前にアレンが驚愕の声を上げる。
「な!?」
その瞬間厚い装甲が爆発し疑似的なスラスターとなり距離を大きく詰め、パーフェクトゲイザーの両腕を切り去った。
その隙を逃す流星ではない。モーターが、動力が唸る。
キェエエエエエエエエ!!
爆発反応装甲の意図的な爆発によりスピードと威力を得たゲイザーは、その装甲が崩れ関節が悲鳴を上げる。1回限りの切り札が猿叫の勝鬨の声を上げる!
「貰ったぁ!」
「くっ!」
流星はサーベルを振り切った。腰部から真っ二つになったパーフェクトゲイザー。
そして、パーフェクトゲイザーの顎に咥えたビームサーベルが流星の動力部を貫いていた。
「先達としての意地は見せたかったのだけどね。次は何も賭けずにタイマンで戦おう」
流星、アレン両者撃墜。
オウムアムア残存戦力0。俺達の敗北だった。