ロボゲーっぽいギャルゲーに転生したが整備科になってしまった 作:なんちゃってメカニック
「どーしてこうなっちゃったかなぁ」
「勝ったからじゃないっスか?」
「負けても地獄だったんだよ、マカロニサラダパン1つ」
「270
俺は今購買に居る。
なにも愚痴っている訳ではない、そしてマカロニサラダパンを食べに来たわけでもない。
「す」
「無理っス。まともな方法じゃ地球から水星機の販路は存在しないっス」
「だよなー」
「まいどありーっス」
俺が話しかけているのはコルデー・マレフィック。
「んで代わりになるような物として
SE専門学園の
そうして俺は
地球産の鉱物じゃ巨体と剛性を支えられないし、何より規格が合わない。
「流通してるか?」
「…………」
「あー時間切れか」
コルデーの悪癖と言うか何というか、こいつは購買で買った分しか喋らないのだ。
「あ、おーい太一」
「流星か?どうしたんだこんな所で?」
中央棟は教師の職員室になっているから、あまり顔を出す機会はないのだが。
「どうしたって、太一が中央棟の購買に
「あーそうか」
「あ、コレおいしそう。1つ下さい」
流星が指さしたのはショーケースに入っていた焼き鳥串パン…………串入れる必要ある?
「250
「はい」
「その店員をしているのがコルデーだ」
「
「嬉しいっス!アタシはコルデー・マレフィック
どうやらファーストインプレッションは良好なようだ。女心は良く分からないが、まあ、仲が悪いよりいいか。
流星は口に入れたパンを飲み込んで挨拶をした。
「俺は、真壁流星
「ああ、えっと、アタシは…………」
コルデーが口ごもる。星進隊内で初対面の場合、成績を披露しあうのが通例だ。
「こいつは成績下位で、実績は商店街の販路の拡充。主に生鮮食品を取りそろえている」
「そうなのか!よろしく!」
「あ、あはは…………」
流星に一切の曇り無くそう言われたコルデーは顔を伏せた。圧倒的光属性の流星にちょっと脛に傷あるような奴には効く、無理もない。
「あの、なんにも言わないんスか?」
「いいじゃん生鮮食品、遠征の時に節約できるし」
「まあ、こういう奴だ、今後ともコイツ共々よろしく頼む」
「あ!で、そうだ水星機の修理用の何かが欲しいんだけど…………」
何かってオイ。
そう思っていると、コルデーが打って変わって元気よく続きを話す。
「さっきまで話してたっスね!水星機のパーツや材料なんかは無いっスけど、
「あるのか?」
「無いっス!」
少し気が抜けた。
「ただ、デブリ回収の点数が400点以上で、先日の
「ああ、デブリ回収の手があったか」
星進隊は何もバトルだけすれば良いって物じゃない。企業とのスポンサードや仕事の依頼で金を稼いだり、政府協力などで影響力を伸ばしてランクを上げなければならない。
その依頼を取ってくるのが
「デブリ回収を受ける事が出来れば、完璧で完全とまでは行かないが近づけるぐらいの事は出来る、とは思う。」
「本当か太一!?」
俺は首を縦に振って肯定した。
「決まりだな、デブリ回収の政府認可を取るまで待機だ。じゃ、失礼」
「あ、コルデーさんもありがとう」
俺は軽く会釈と手を上げて購買から立ち去り流星が俺を追って購買から離れた、こうして流星とコルデーの初対面が終わった。
寮に帰る最中に流星と駄弁りながら歩いている時の事。
「あと、もう一人でもメカニック増やさなきゃなぁ」
「知り合いは?」
「全滅、もういい感じの
正直、整備科は猫でも杓子でも星進隊に入れようとする傾向にある。
「少し待ってドロップアウトでも狙うか」
「それって、いらなくなっちゃったって事だよね?」
「そうなるが、今じゃ工具や道具の扱いを知っているだけでも御の字だ」
俺はため息を付いて肩を落とす。
「あ、でも社会性皆無って言ってたけど、コルデーさんは元気でいい子だったね」
「ええ?アイツ、なんか知らんけど購買で買った分しか喋らないぞ?」
「結構喋ってくれたような?」
「…………ん?」
そう言えば…………あ。
「甘ずっぺぇー」
「え?何急に?」
コルデーはなぜか担当している商店街に並々ならぬ思いを掛けていると同時に酷く孤独を、と言うか他人からの失望を恐れているのだ。
それを、めちゃ褒めながら、仲間として受け入れたコイツは、もしかしてだけど、めちゃくちゃ好感度爆上げなのではないだろうか?
「ギャルゲ主人公め」
憎らしげにそう呟いて、また、駄弁りながら歩く。こんな時間が酷く愛おしかった。
ちょっとした設定
テラマキナ学園学科別校則
①
※ただし、土星留学生はその限りではない
②
③
④学園内では独自通貨を使用する場合に限り、金品を含む物品の販売を許可する。