ロボゲーっぽいギャルゲーに転生したが整備科になってしまった   作:なんちゃってメカニック

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星壁真流流コラボカフェ

 星壁真流流(ほしかべまるる)が爆誕してから数日後。俺たちは再度、文化祭のミーティングを始めた。

 最早、何にするかなど決まっているような物だが…………。

 

「残念な事に、星壁真流流コラボカフェをしなければいけないようだ」

 

「断固として却下する」

 

 ミーシャの言葉を即答して却下する流星。

 だが悲しい事に、星壁真流流の問い合わせが、それはもうえげつない量届いているのだ。学園内模擬戦だから、戦闘の内容が学園内オープンソースになってるし、整備科(メカニック)では事前に情報が共有されたせいか、既に熱狂的なブームを巻き起こしている。

 

 それに、女子パイロット組が手放しで賞賛していたように、女装を可能にさせる程の改造パイロットスーツは、大半が女子である搭乗科(パイロット)からのウケも良く、卸売科(セール)も新たなる販路拡充を予感させ、経営科(ビジネス)は興行の可能性を見出している。

 

 整備科(メカニック)? 彼らは性欲を持て余している。

 

「とは言えなぁ、学園内のウケを考えたら、効率が一番いいのはこれだぞ?」

 

「断固として拒否する」

 

 取り付く島もなく拒絶する流星。それを宥めるようにベローナが口を開く。

 

「可愛かったし、似合っていたぞ?」

 

「それが嫌なんだ」

 

 顔立ちが彗星さんに似ているためか、普通に可愛かった星壁真流流。粗暴な口ぶりが逆にそそる、と整備科(メカニック)のお兄さんたちに好評だ。

 

「やっぱ出なきゃよかった…………」

 

「逆に学園内の模擬戦で良かったかもしれないな、企業に見つかってそれがウケちゃったらと思うと、星壁真流流不可避だぞ?」

 

 何が逆だ、と呟きながら俺を恨めしそうな眼で見る流星。

 絶対に着させなきゃ、もしかしたら俺がリンチされる可能性すらあった。だからこれは尊い犠牲なんだよ。

 流星とにらみ合っていると、メリルが遮るように話を振った。

 

「とりあえず、今回の件で、喫茶店を行う理由が1つ増えたのは間違いありませんわ。あ、女装の話じゃありませんわよ?」

 

「そうですね、喫茶店の制服を改造パイロットスーツにすれば整備科(メカニック)卸売科(セール)経営科(ビジネス)に跨った分野に触れられますね。女装を抜きにしても」

 

 アリアが肯定したのだが、俺は金銭的側面からブレーキを掛ける。

 

「あー、改造パイロットスーツは金がかかるんだが、大丈夫そうか?」

 

「…………俺の女装はタダで出来たのに?」

 

 整備科(メカニック)のカンパがあって出来た物だから、1から作るとなると結構金がかかる。そう思えば、もしかしたら最初っから整備科(メカニック)のお兄さんたちは、そのために…………? 背筋が少し寒くなってきた。

 

 ミーシャとコルデーに、実際の金額を提示する。

 

「これは…………全員分となるとSEの新品が買えるな」

 

「調達の方だけだったら、行けるっスね。問題は金だけになりそうっス」

 

 夏休み期間は、受けても数回の依頼しか受けなかったため、普通に財布事情も厳しいようだ。

 

「やっぱ、真流流オリジナルブロマイドとか売った方が良いんじゃねえか?」

 

「絶対に止めてくれ!!」

 

 駄目か。飛ぶように売れそうな気がするんだが…………。思案していると、流星が疑問を口にした。

 

「結局、パイロット系は絡められないのか?」

 

「…………そうだな、気を取られていて失念していた」

 

 そう言うミーシャに、ゼリアとピールが口を開いた。

 

「ワンチャン、腕に自信があるなら、喫茶店の食事代をシミュレーター模擬戦でタダとかにすれば?」

「木星じゃ、そーゆーの結構やってたね~」

 

 コルデーとミーシャの目が光った。それに、俺も技術的側面から賛成の声を上げる。

 

「あ、それならTabooのプレゼンも出来るな。回転率を早めたいし、Tabooの短期決戦性能なら、気分が落ち込んで居なければ、そうそう負けるって事態にはならないだろう」

 

 全員が納得したようで、それを纏めて流星が音頭を取った。

 

「じゃあ、俺達がやるのは喫茶店で良いか?」

 

「そうだな、妙なコンセプトを付けたら、それこそごちゃごちゃになるし」

 

 そう言うと、全員が頷いた。

 

「分かった、パイロットスーツに関しては…………今はただ、依頼を進める事しか出来ないな」

 

 ミーシャがそう言って、パイロット組と依頼の調整をしている。

 実際にどうなるか分からないが、紆余曲折を経て、文化祭の活動方針が決まったのだった。

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