ロボゲーっぽいギャルゲーに転生したが整備科になってしまった 作:なんちゃってメカニック
政府からデブリ回収の容認を得た俺達は、星進隊貸し出し用母艦に乗り入れた。
デブリ回収と言っても
かくいう
それに加えて、流星から「
「ファチャー! アチョチョチョ!! アチャー!」
「失礼しm…………太一さん何をしてらして?」
「見てわかんねえのかメリル、整備に決まってんだろ? 今はOS側で機体バランスの調整中だ」
「…………極東には変態しかいないのかしら?」
良く聞こえなかったが、それを無視してメリルに話掛けた。
「それより悪いな、お前の愛機こんな風にしちゃって」
「構いませんわ」
そう言ってメリルは現在の水星機のホログラム図面を見つめた。
「構わないって言ってもな? 壊れたからって首だけ差し替えた汚い改修だ、謝りたくもなる」
「案外律儀ですのね?」
そんな傑作機の頭部だけを
「そんなことはない、それに、デブリ回収をするんだったら、頭部センサーユニットの可動範囲は大きい方が良い」
「シャフ度だって出来る」
「?」
だが、水星機は結構体が硬い。少しばかり直感的ではないというべきか?
例えるならFPS、TPSでシャカシャカとシャゲダンできる位運動性が良い反面、カメラ感度が低いような感覚だ。
その可動範囲を補うために頭だけ
ザク頭とか凄い好きだけど、戦時中でもない限り1人のメカニックとしては出来るだけ完璧な状態で載せてやりたいと思ってしまうのだ。
そんな物思いにふけっていると艦内放送が入った。
『デブリ回収宙域に入りました、各員配置について下さい』
「お、もうそんな時間か。俺は
「分かりました、そうさせてもらいますわね」
立ち去るメリルを見送って俺は食い入るように機体の様子を確認した。
◇ ◇ ◇
メリル・ハルクリウスは唇を嚙みしめながら、目の前の光景を食い入るように見ていた。
「太一凄いよコレ!
「小回りに関しては結構弄ったからな、その分10%は前方推力は落ちてる、理論上はもうちょっとスコアを稼げるはずだ」
軽口をたたき合いながら次々にデブリを回収する流星、メリルの脳内で照らし合わせたのは自分が駆った
明らかに自分より流星の方がデブリ回収が上手い。
デブリ回収でパイロットがやるのはSEによる回収ユニットの設置。SEで宙域を動き配置しなければならない。
だから速力は早い方が有利なのだが。
(どういう事ですの!? 宙域を駆るスピードが速ければ速い程、ユニットの設置は困難なはず!)
パイロットカメラ共有モニターから映る光景は記憶より若干スピードは落ちているが、それはバトルでの記憶。バトルと遜色ないスピードでデブリ回収をする人間なんて想像もしなかったのだ。
「慣れたなら言ってくれ、反応速度を50パーセントまで落としてある」
「慣れた! 一旦80まで戻して!」
「おーけー」
「うっひょー!」
さらに速力が上がり自らの愛機が、自分の知らないスピードと動きで宇宙を飛ぶ姿に、パイロットとしてのプライドが折れた。
狼狽えた姿を見せなかったのは、もう一つのプライド、王族としてのプライドだけだった。
「っちょ!? アリア! 宙域指定RX78をスキャン!」
「攻撃!? わかりました! 持ちこたえて!」
メリルが屈辱を感じている中、モニターでは流星がビーム攻撃を受け、それを躱した。
一方でアリアはコンソールを叩きながら、悲鳴のように攻撃機へ通達する。
「こちらテラマキナ学園所属!
だが、攻撃は止まらない。
流星は叫んだ。
「太一! 100!」
「おう!」
途端に動きが良くなる
「喰らえっ!」
流星は攻撃ではなく、先ほどまでバラまいていたデブリ回収ユニットを速度をそのままにぶん投げて、攻撃機に命中させた。
「攻撃機沈黙! これは、金星機!?」
デブリ回収ユニットから鋼線が射出され、金星機の動きを止めた。奇妙なゴミを手に入れてしまった瞬間である。
ちょっとした設定
Ⅰー1デブリについて。
①デブリとは、学園で指定した回収ユニットで回収した物のみをデブリとして扱う。
②デブリ回収には政府、企業、その他の許可が無ければならない。
③デブリも
④星進隊活動中のデブリの扱いは星進隊に一任する