ロボゲーっぽいギャルゲーに転生したが整備科になってしまった 作:なんちゃってメカニック
騙して悪いがされた後、メリルの奮闘もあり俺達は勝利し、相手SEの残骸を全て回収している所だ。
頑張った所申し訳ないが、俺はアリアに重要な事を伝えた。
「メリルだけは帰投する様に伝えてくれ」
「え? どうしてですか?」
どうしてもこうしても無い、SEのリミッター解除をした上、自分の体に合わないパイロットスーツを着込んでいれば、体に無理が出て来る。
循環器系のモニタリングしかしていないが、多分、今はアドレナリンがドバドバ出ているから体の不調に気が付いていない。
「わ、分かりました。メリルさん、帰投してください」
「はい、わかりましたわ」
素直にそう言ったメリルは、ゆっくりと母艦へと帰投して行った。
(Taboo使うだけだったら、ホワイトブリムつけるだけで良かったんだが…………)
ホワイトブリム、メイドが頭に付けるアレをヘルメットに押し込めば、通常通りとは行かないが、一応使えるのだが。仮にそうした場合、精神的揺さぶりは与えられないから、結果オーライなのか…………?
(この事は、墓場まで持って行こう)
余計な事を言わない。それは最近学んだ処世術だった。
しばらく経って、撃破した敵
ミーシャと、相手のチームリーダーが話をしている。
メリルの身柄を確保したいのは、水星王族中の総意ではなく一部王族の過激派による暴走の様で、今回勝利した事によって過激派の王族は、鳴りを潜めるだろうとのことだ。
だが、何故メリルが放って置かれているのか? その答えは身も蓋も無い物だった。
「わたくしが卒業したら、煮るなり焼くなり出来るからですわね。今のわたくしは、後ろ盾の全くない小娘ですわ」
「自分で言ってて悲しくないの?」
そう言ったイルシアは、慰めるように背中を支えた。全く、みんな仲良くなって…………。
ミーシャは相手の要件を全部聞いたうえで、俺に問いかけた。
「太一、メカニックの観点で、撃破した
「一番は
そうすれば、結構な範囲で改造が出来るし、それでなくとも
「分かった。差し当たっては相手側の
「30分かかる」
「20分で仕上げてくれ」
オッケーとだけ伝えて俺はその場を去った。
そしてきっかり20分。修理が完了して、チームリーダーと思われる女がドックへとやって来た。
「えっと、どうしたんですか?」
「どうしたもこうしたも…………。今から
「え?」
その話を聞いて、ミーシャの目的が見えた。
先ほどの戦闘は、公的な物ではない。だから、公的に負けたと喧伝させ、その上で
「えっぐぅ…………」
しかし、やっている事にちょっと引きながらも、口に出してしまった。
目を離したら、既に女はSEに乗っていた。
「ははは、あの大破状態から20分でここまで直したのか? 君も大概だぞ?」
「あんま無茶しないでくださいね」
「この状況で必死に戦う馬鹿が居るか」
多分、同じ状況でも、流星なら死力を尽くして戦う。
そんな事は、口が裂けても言えなかった。