ロボゲーっぽいギャルゲーに転生したが整備科になってしまった 作:なんちゃってメカニック
文化祭12日目、終了。
既に、外部の人間はいない。文化祭の最中では賑わっていた学園内も、閑散とした空気が流れ、赤らんだ空が暗くなってきて、どこか物悲しさを感じさせる。
それは、人が居ないという理由だけでなく、全校学生に蔓延る文化祭の失敗が、心に寂寥感を与えていた。
学園の防衛を任されていた
防衛用に用意していた技術が無となった
学園に近づく狼藉者を事前に察知できなかった
それらの機材を調達する
学園の名前に傷が付けば儲けにくくなる
それぞれが、それぞれの思惑のまま、それぞれに無念が残る結果に終わってしまった文化祭。
その無念さが学園内に反映され、後片付けをしている学生の顔は、空と同じく暗かった。
文化祭出店の片付けが半ばに差し掛かった頃。
そんな空気を打ち払う様に、全ての放送機器、通信機器が一斉に起動し、とある人物の言葉を全校中に伝える。
「諸君、ごきげんよう。生徒会長、アレン・ジャッチメントだ」
全校が、ざわつき始める。
人数が多い為に学科毎で集合する事が多いテラマキナ学園にとって、全校に渡って放送をする事は稀、それに加え生徒会長が放送する予定など入っていなかった。
「皆も知っての通り、このテラマキナ学園に、侵入者が来てしまった」
それは全校の知る所となっている。
所在の無い悔しさを抱えながら、その言葉を聞いて作業の手を止める事は無かった。
「知っての通り、テラマキナ学園は政府直轄の学園であり、政治上の理由から、学園側から正当な理由が無い限り反撃は出来ない」
惑星間での政治的なバランスは、均衡がとれている。
だからこそ、その均衡を保つために、全惑星の企業が基本としているルールで動く
「悔しいだろう? 悲しいだろう? 損失を指をくわえたまま待っているのは」
その通りだ。原因は自身の物でないとしても、結果は自身の怠慢もしくは力不足。平和と言う物に胡坐をかいていた、そう捉える者もいた。
「そこで、侵入者が操る母艦の位置情報と侵入者が扱った機体情報を送信した」
その言葉を皮切りに、全ての
「これは信頼できるメカニックに解析させ、教師陣が確認した信頼できる情報である」
学園中がざわついた。
一体、どうしたいのか? その言葉の意味が分からなかったからだ。
学園側が動かないとなれば
そして、全
「生徒会からは、この情報については何も言えない」
更なる、爆弾を投下される。ならば何故? の一言だけが脳内を駆けまわり、学園全部を傾聴に導いていた。
「しかし、こういう事は出来る、現時刻を持って【
正確には、全
太一は修繕費の事など考えた事が無い為、抜けていたのである!!
学園は瞬く間に熱狂した。
生徒会長の言葉を要約すると。
「あ、イベント前倒しにするからね、後、全然関係ないけど、ここに今回の事件の下手人がいるらしいよ? 全然関係ないけどね。イベントは、ちょっと早くなるだけで通常通りやるから、後の事は気にしないで良いよ!」
である。
学園を舐めている。明らかに舐め切っている。
普段ならここまで狂暴な事は無い、しかし、文化祭を邪魔されたとあっては話が別である。学園が今一つとなった。
しばらくして、命の果てを知ったような鮮やかな赤き日が、闇夜に盗まれる。
しかし、闇夜を切り裂くは人の心。
地上から宇宙に向けて流星群が降るかのように、学園から大量の母艦が発進する!
喜びと言う名の太陽を取り戻すのは、今だ。