ロボゲーっぽいギャルゲーに転生したが整備科になってしまった 作:なんちゃってメカニック
「カルドロンをさ、早めちゃえばいいんだよ」
「へー、そんな事できるんすねー」
こんな風に、俺の反応はうっすい物だった。1年の時以外は結構な放任主義な学園が、俺達の為に動く訳がないと思っていたからだ。
「そうそう、だからもうちょっと協力して欲しいんだよね」
「スミス先輩ならいいですよ」
実際、仲間やスミス先輩の頼みでなければ、俺はこれ以上動くことは無かっただろう。
そこから、解析したデータを教師陣へ送り、内容を精査する。そうして方々への許可取りへ奔走しながら、俺はミーシャとネルを除いた全員と合流して、生徒会長の全校への放送が始まった。
その放送を意訳すれば、大規模戦闘のどさくさに紛れて下手人ぶっ殺してこい。だ。
…………こんな放送でどうなる訳でもないと思っていた今の今までは。
俺が他の
「ま、
「…………悔しいですが、そうですね」
下手人との戦力差は不明。
1個1個の質は低い
「だとしても、俺はこの騒動の後始末が出来る可能性があるなら、俺はやりたいよ」
その言葉を聞いて俺は口を挟んだ。
「流星はそう言うと思ってな、先日謎の女がドックに侵入した事によって、カンタンな整備は済んでるんだ。改造は出来てないが、コルデー以外のSEは用意出来てるぞ」
「…………そういえばそんな事言ってましたね」
ちょっと仲良くなったとは言え、あの偽名女は侵入者も侵入者、一応時間作って整備しておいてよかった。
それでも、水星から攻撃された依頼の状態からあまり変わっていない。
「1つ忠告して置くぞ、
「…………つまり、通常とは違う殺傷能力がある武器を使ってくる可能性があると?」
その可能性が高い。そして、そんな物を使ってくる奴の正体は…………あまり、考えたくはないな。
だが、SEの防御性能を突破できる兵装はそうそう無い。隕石破壊用の重武装だったり、対艦兵装だったり、共通して言える事はそれらは取り回しが悪いし、当たらなければどうと言う事はない。
「ああ、それを加味しても…………まだ行くか?」
「死ぬつもりで行動する人はいないさ、それ以上に、ここで引いたら俺は後悔する」
俺はそこに居る全員を見渡すと、オウムアムアパイロットの気持ちは1つになっていた。ミーシャが居れば苦言を呈していただろうが、今はここに居ない。
その姿を見たアリアは、簡単なブリーフィングを始めた。
「私たちは孤立無援、他
「おう!」
「やりますわ!」
「誰に手を出したか、
「相手にとって不足無しだ!」
「直接出向いた方が良いっしょ!」
「お礼参りだね~」
そうして、俺達は母艦へ「ちょっと待ってください!」…………走りだそうとした矢先、アリアが待ったをかけた。
自身の持つ通信機器をスピーカーにして、受け取った通信相手からの声を俺達に聞かせた。
その内容は、俺達の予想を超えた物だった。
「よ! オウムアムア! 俺達リゲルも出撃るぜ! ライブ、ありがとうな!」
知らない
困惑していると、次々にメッセージが俺達の耳に流れていく。
「このような機会と儲けを作ってくれたオウムアムアに感謝を、
「僕たちフルドッグは、直ぐにでも出れます。オウムアムアさん、貴重な戦闘経験ありがとうございました!」
「改造パイスーのアイディア、ホンマにありがとう! おかげでウチらの販路が拡充されたで! 今度はウチらが助ける番やさかい、うちらピーッコックのパイロット、コキ使ってや~」
「私達テレベルムはオウムアムアへの協力を決定いたしました。侵入者を捉えられず申し訳ありません、この失態は仕事で取り返します。…………極東ではこういうのを汚名挽回、名誉返上と呼ぶのですよね? そちらも頑張ってください」
なんかちょっと違う気がする。
「
事件性のある悲鳴が聞こえて来た。
…………真流流ちゃんとウェスタにそんな副次効果があったんですか?
そうして、俺達に協力したいという
ふと、隣を見ると、流星が涙ぐんでいた。
「…………頑張って良かったな」
「うん………………みんな、行こう!」
袖で目元をガシガシと擦り、流星はそう言った。
俺も目頭が熱くなってきた。
俺達はもう一度走り出す、負けられない戦いが今始まろうとしていた。
「あ、コレ対外的には、学園のイベントに巻き込まれてしまったって事になっているんで、このことは学園外には内密にしてくださいね」
…………うちの学園も相当なヤクザスタイルだった。