ロボゲーっぽいギャルゲーに転生したが整備科になってしまった   作:なんちゃってメカニック

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スーパーハカー

 私、アリア・エーデンタールは変われたと思っています。

 前までの私は、奔放なまま、周りの全てをハッキングで傷つける、好奇心旺盛なハリネズミのようでした。

 

 寝て起きて、ハッキングして、朝食を食べながらパソコンへかじりつきハッキング、学校へ行く途中で道行く家のデバイスをハッキング、学校で授業の片手間にハッキング、帰り道を変えずにハッキングした物を直す、夕食を食べながらプログラムを学び、寝る前に…………。

 

 そんな電子の世界で悪戯に、自らの楽しみのままに、勝手な行動した結果。親に勘当…………と言うより、思い返せば逃亡と言った方が良いでしょう。

 

 私をワンルームに置いて、最低限のお金と食料を残して、別の国に行ってしまったのですから。

 

 親が居なくなっても寂しさは感じなくて、それもそのはず、もう既に両親のデバイスから位置情報は知っていましたし、あてがわれた4畳半の暗がりにモニターの光だけが、幼い頃の私のすべてでした。

 

 悲しさも寂しさも感じなかったので、生き残る為だけにホワイトハッカーとして仕事をしながら、学校へ向かう日々。人間に備わった、好奇心という動物的なプログラムよって、突き動かされたように、なんとなく生きていました。

 

 私が変わった最初の一歩は、はじめてSEのハッキングに失敗した時です

 

 私はSEもハッキング行けるんじゃね? とテラマキナに入学したのですが、意外にあっさりと成功しましたが、向こうも上手で位置を特定されてしまいました。逆探知なんてこれまでされた事が無かったので、これは失敗と言っていいでしょう。

 

 その時から、どことなく破滅願望のような物を持っていた私は、身柄を確保される前に学園運営プログラムを破壊して回り、ここまでやれば退学位にはなるだろうと思って実行したのですが…………。

 

「なかなかやるな、管制科(オペレーター)でここまで学園をめちゃくちゃにしたの、お前が初めだ。とりあえず単位全没収と懲罰補習を受けろ、それでチャラにしてやる」

 

 生徒指導の静先生が、カラカラと笑いながらそんな事を言っていたので、目を丸くしたのを覚えています。

 

「あの…………退学じゃないんですか?」

 

 私がそう聞くと、不思議そうに私を見て言いました。

 

「ん? まあ、若いうちの失敗はして置くものさ。それに被害は大きかったが、致命的な物ではなかったしな!」

 

「は、はあ…………?」

 

「そうだ! 今からでも整備科(メカニック)に転入して、ハッキング以外のプログラムも学んでみてはどうだ? リモート参加を開放している単位もあるし、他学科の受け入れも整備科(メカニック)は多いぞ?」

 

 それは初めての経験でした。

 知識欲に突き動かされ、ここまでやって来たのですが、私の両親は、私の行う事を否定するばかりで、導こうとする人間は私の周りに居た事が無かったのです。

 

 心の内に残った、どこか燻ぶった感情のまま、補習を受けた時、そこに流星さんも一緒に居たのです。

 それが二歩目。

 

「わかんないっピ…………」

 

 教室に一番最初から居た流星さんは、教科書とノートを涙ながら交互に見て補習前にも勉強をしていました。

 そして、私を見るなり、太陽のような笑顔でこちらに近づきました。

 

「はじめまして、俺、真壁流星、君は?」

 

「アリア・エーデンタールです」

 

「話は聞いてるよ、確か君、管制科(オペレーター)なんだってな?」

 

「ええ」

 

「凄い人だって聞いてた! これからよろしくな!」

 

 私の人生の中で、変わった人でした。今までは、無視されるか、嫌悪されるかの2択。

 私が、学園内のハッキングをした事に触れても「凄いな!」で済ませたり、私が電子戦技術の事に関して、べらべらと話してもニコニコとしながら聞いてるだけ。

 

 どことなく惹かれるのも時間の問題で、気が付けば一緒に補習を受けながら1年生の終わりを迎えていました。

 

「なあ、一緒に星進隊(プロトン)作らないか?」

 

「良いですよ」

 

 そんな誘いも、その頃には無下に断る訳もなく、その頼みを快諾しました。

 そしたらもう滅茶苦茶でした…………。

 

 いきなり始まる星進闘争(アンティバトル)

 いきなり改造機をお出ししてくる整備科(メカニック)

 いきなり土下座する水星王族。

 いきなり攻撃し、いきなり人質に取ってくる金星OL。

 片手が無い火星教会の搭乗科(パイロット)

 天海冥機デスウラヌス。

 なんかいきなりやってきていきなり入った木星の2人。

 

 そのすべてがめちゃくちゃで、そのすべてが、愛おしくなってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 そんな事を、匿名掲示板で、()()()()()()()()()()アクセスしたであろう、スレッドを見て思い出しました。

 

 おや? オウムアムア専用スレで動きが…………? むむむ?

 

125:名無しのテラマキナ学生

 管制科(オペレーター)だけ影薄くね?

 

 

 

管制科(オペレーター)、スーパーハカーなんですけど…………っと」

 

「何やっとんねん」

 

 スパーンと後頭部を太一さんに叩かれました。

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