私は人生が、楽しくなかった。
生まれた時は見た目が可愛かったらしく持て囃された。
ここまではまだ幸せだった。
.....やがて私は、5歳から磨いてきたスキルを、両親の助けをもらい4年かけてレベルを50にまで上げた。
私のスキルはかなり魔物に対して強力であり、この時点で、Dランクくらいの魔物は殺せるようになっていた。
そして、十歳の頃、最年少でCランクを倒した人物として、テレビに初めて出演した。
そして、私の見た目が良かったのも相まって、沢山のテレビ番組に引っ張りだこになった。
この頃からだろうか。
両親が私を金としか見なくなったのは。
私は、両親にダンスサークルや、中学には無理矢理演劇部に入れられたりなど、自由をたくさん奪われた。
そして高校1年生の頃に、Sランクになり、今では世界最強と言われている。
私に近寄ってくる奴は、女子は媚びた視線を向け、男子は下心が丸出しだった。
告白してくる者もいた。
(そんな眼で、見ないでよ。)
私を、見てよ。
なんで私を見た目でしか、見ないの?
面倒くさかったので、【私に勝った者としか交際も結婚もしない】と言って、男どもをあしらった。
それでも、告白してくる男は一定数いた。
なぜ絶対に勝てないと分かっているのに、告白してくるのか。意味が分からなかった。
そんな中、ある1人の男子に告白された。
またかと思い、適当に心を折って終わらせよう。
そう思っていた。
(.....何よ、この覇気。)
湧き出ていたオーラに、一瞬目を疑った。
それは、自身の気配を100%切ることができる、私にしか分からないオーラだった。
(これは、一筋縄では行かなそう。)
漸く現れた強者を前に、私は少し口角を上げた。
それは、私が2年ほど出していなかった笑・顔・だと気づいたのは、戦いが終わってからだった。
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気づけば保健室にいた。
私は、自分が負けたということが理解出来ず、強い口調で怒鳴ってしてしまった。
なぜ私に勝てたのか、と。
私が怒鳴れば、周りにいる人達は、みんな顔を真っ青にして、私と関わらなくなった。
この人も、そうなんじゃないか。
この人も、私を見た目で判断して、下心を出して近寄って来るのではないか。
それでも彼は、一切怯む事なく事情を説明してくれた。
私に壁を作らずに、接してくれた。
初めてだった。
家に帰り、私は胸が少し暑くなった。
この感覚が、恋なのだろうか。
確かにチョロいかもしれない。
でも、それでいい。
私があの人に恋をしたのは、事実なのだから。
翌日、私は人生で初めて熱を出し、学園を休んだ。
あの感覚は、恋ではなかった。
病院に行くと、インフルエンザだと医師に言われた。
ただ単なる、インフルエンザであった。
次回は主人公視点ですワヨ。
ちなみにこの小説の今の月は、11月です。