最期に、結構物語に関わってくる奴らの会話を追加しました。
2027年11月21日、日曜日。東京。
魁桜学園緊急会議室。
この会議室は、魁桜学園の生徒が世界を揺るがすような出来事を起こした場合のみ使用される、魁桜学園にしかない特別な部屋である。
そんな会議室に、およそ30人ほどの人物が一つの机に所狭しと座っている。
その空気は、緊張、そして困惑の色が漂っていた。
そんな中、ある1人の男が口を開いた。
「皆さん、態々お時間を作ってまでこの会議室に集まって頂き、誠に有難うございます。皆さんに集まって頂いたのは他でもありません、あの【東京スタンピード問題】です。」
「....やはりか。既にネットやテレビ、新聞で取り上げられているぞ。....どうやらこの学校の3人の男女がこのスタンピードに関わったそうだが。」
「....はい。その通りです。
まずは事の顛末を説明致しましょう。
2027年11月16日。東京都でスタンピードが発生しました。最後にスタンピードが日本で発生したのは1997年9月14日、島根県松江市で発生したのが最後になります。
今回は実に37年ぶりのスタンピードでした。
前回のスタンピードの被害は、8400戸の住宅が被害に遭い、死者数は124名、重症者が385名、軽傷者が539名、総被害者数は、1048名に上りました。そして、今回のスタンピードの被害についてですが....」
男は話しづらそうに口ごもるが、やがて口を開いた。
「........実に2時間という過去最速のスピードで終了し137戸の住宅が被害に遭い、死者数は0名、重症者数も0名、軽傷者が、先ほどあなたがお話した3名のみであり、56年前にアメリカのワシントン州で発生した歴代最小のスタンピード被害記録を塗り替え、世界歴代で1番被害が少ないスタンピードになりました。」
「なっ......」
「どういう事?」
思わず困惑の声が漏れる。
それもそうだ。
通常のスタンピードは2時間という速さで終了しない。
さらに被害がスタンピード史上最小だったなど、確実に我々の知り得ない
「今回のスタンピードの現場に遭遇した3人以外に誰かいたりはしないのか!?」
「それがですね....彼ら3人に尋ねた所、3人全員が口を揃えて
「そのある人というのは!?」
「......分かりません。どれだけ尋ねても、そのある人に口止めされていると言って話さないのです。」
「クソッ!!何故口止めする必要がある!!!見えない英雄気取りかぁ!?」
「まあまあ、落ち着いて。気持ちも分かりますが、話はまだ終わっていません。」
「む?まさか、まだ見つかる糸口が残っているのか!?」
「はい。先のスタンピード発生直後に、たった1人で現場に向かっていく男の姿が確認されています。」
「特徴は!?」
「白髪のストレートヘアで頭頂部に少しまとめられている数本のくせ毛があり、瞳の色は黒、身長は平均男性くらいだったと、近隣住民からの報告がありました。」
「かなり詳しい情報だな。これなら簡単に見つけられるのではないか?」
「ええ。今から3時間後に、Aランクの生徒5人を中心に捜索が開始されます。本当にスタンピードを1人で収束させたのであれば、野放しにしている訳にも行きません。」
「そうだな。場合によっては、我々の、いや、世界の危険になる可能性も少なからずある。」
「左様。見つけ出さなければ、何かしらの問題も起こすかもしれん。」
「.....そういえば、この学園の中に紛れ込んでいたりは、しないのか?」
「その可能性を考え、学園の生徒全ての再確認を行いました。すると、1人引っかかる人物が。」
「何っ!?」
「ですが、その人物のランクはB。到底スタンピードを収束させるなんて出来ません。」
「そうか.....この学園のランク検査は絶対だからな。ただ単に見た目が似通っただけ....ということか。」
「今のところは、その方針で行なっています。皆さんには、この情報を共有して欲しかったのです。」
「うむ.....分かった。もう帰っても大丈夫か?」
「ええ。どうぞ。.....有事の際には、手を貸してくださいね。」
「分かっている。では。」
そう言って、この場に集まった人物は皆散り散りになって去っていく。
「.......石附遥斗、か...。違うとは思うが、どうなんだろうか。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あ?スタンピードが、2時間で終わった?何言ってんだよ、ギマナ。」
「だよね!絶対嘘だと思うじゃん?でもホントなのよ!あのスタンピード起こしたヤツからの生命反応も無くなってるしさ?こんなん出来るヤツがいるなら、それこそアンタくらいならぶっ殺せると思うよ?魔物の
「うるさい。お前こそ
「チッ....死ねよ。」
「ひっ.....あ...あんまり.....強い言葉は使わないで欲しいんだけど....」
「すまねえな、ティニー。てか、お前俺より強いんだからさ、もっと口調に威厳とか...入れれないのか?」
「ご...ごめん....でも...これは私の....癖だから....」
「そうか....すまないな。そういえば、今ギマナが言ったスタンピードを一瞬で終わらせたって奴の情報、お前は知らないか?」
「ううん.....わかんない.....現場を見てないから......」
「分かった。.....俺でもスタンピードの疑似体験を
「うん......本当にスタンピードを....2時間で終わらせたのなら....私も.....勝てるかどうか.....不安になってきた.....」
「大丈夫だって、お前は
「サラッと俺達って言って私を巻き込まないでくれる?」
「しょうがねえだろお前も弱いんだから。.....で、来週はどうする?」
「とりあえず火曜日に魁桜学園の生徒少し殺しとく?あの世界最強には見つからないようにしないとだけど。」
「だな。誰が行く?」
「やっぱ弱小は早く死んだ方がいいからあんた行ったら?」
「そう言われると途端に行きたくなくなったな....まあ、行くしかないか。」
「行ってらっしゃい.....」
「ああ。行ってくる。」
「できたらそのまま死んできてねー!」
「やっぱ最低だろお前.....」