何となく女装を始めたら、だんだん拘り過ぎてしまった件   作:古都礼奈

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変わりゆく日常、変わらない愛

悠人の生活は、結婚し、子供を授かってから大きく変わった。

 

かつて頻繁に通っていた女装サロンでの時間は今は無いが、それは悠人にとって問題ない流れだった。

 

結婚後、家族という新しい存在ができたことで、彼の人生には新たな責任と目的が生まれた。

 

ある日、悠人は仕事を終え、家に帰ってリビングに足を踏み入れた。

 

美咲がキッチンで夕食を準備している姿を見て、彼はリラックスした笑顔を浮かべた。

 

隣の部屋では、まだ幼い子供が遊んでいる音が聞こえてくる。

 

「ただいま。」悠人は軽く声をかけた。

 

「おかえり、悠人。」美咲が笑顔で振り返り、エプロン姿のまま彼に近づいた。

 

「今日はどうだった?」美咲は、優しく悠人の肩に手を置いた。

 

「まあ、いつも通りかな。でも、家に帰ってきて君たちの顔を見ると、疲れが全部吹っ飛ぶよ。」悠人は笑いながら、美咲の額に軽くキスをした。

 

「それは嬉しいわ。でも、無理しないでね。最近は仕事も忙しそうだし、家でもいろいろ手伝ってくれてるから、少し休んでもいいのよ。」美咲は心配そうに言った。

 

「大丈夫だよ。君がいろいろ支えてくれるから、頑張れるんだ。それに、子供がまだ小さいし、これからもっと大変になるからね。」

 

悠人は笑顔で答えたが、その言葉には真剣な決意が込められていた。

 

数年前、彼が女装を始めた頃は、まだ自分一人の世界に浸っていた。

 

好きな服を着て、好きなように過ごす時間が、彼にとっての自由だった。

 

しかし今では、その自由を犠牲にしても手に入れたいものがあった。

 

それが、妻の美咲との家庭、そして子供との未来だった。

 

時折、彼は女装サロンで知り合った友人たちと連絡を取り合っていた。

 

結婚したり、家族を持ったりしている友人も多く、その報告を聞くたびに悠人は少し感慨深く感じた。

 

みんな、それぞれの形で幸せを見つけ、生活を送っている。

 

ある日、女装サロン時代の友人からメッセージが届いた。

 

「最近どう?そっちは順調そうだね。」久しぶりに会話を交わしたその友人も、結婚し、幸せな家庭を築いていた。

 

「うん、なんとかやってるよ。君のところも順調そうだね。」悠人はメッセージを送り返しながら、かつての自分を思い出していた。

 

「結婚してからは自由な時間が少なくなったけど、それでも悪くないよ。家庭ができるって、案外楽しいもんだな。」友人のメッセージには、どこか共感できる部分があった。

 

「分かるよ。俺も結婚してから、いろいろと変わったけど、今の方が充実してる。君たちみたいな友達がいて、家族もできて、本当に幸せだ。」悠人は、ふと窓の外を眺めながら、自分の心の中を整理していた。

 

女装サロンに通っていた頃の自分と、今の自分を比べると、あまりにも違う。

 

でも、それは決して悪いことではない。

 

むしろ、彼は今の生活を心から大切に思っていた。

 

妻の美咲と一緒に築いた家庭、そして子供という新しい命。

 

それらすべてが、彼にとっての宝物だった。

 

ある晩、悠人と美咲はリビングでゆっくりと話をしていた。

 

子供が寝静まり、二人だけの静かな時間が流れていた。

 

「ねぇ、悠人。最近、あまり女装してないけど、大丈夫?我慢してるんじゃないかって、少し心配で…」美咲は、少し躊躇いながらも口に出した。

 

悠人は美咲の心配を受け止め、優しく微笑んだ。「いや、そんなことないよ。むしろ、今は家庭の方が大事だからさ。もちろん、たまに女装したくなることもあるけど、君の前ではできるし、十分楽しんでるよ。」

 

「そうならいいんだけど…でも、もし本当にやりたくなったら言ってね。無理してないって分かってるけど、私も悠人が自分らしくいられるのが一番だから。」美咲は真剣な表情で、悠人の手を握り締めた。

 

「ありがとう、美咲。君のそういうところ、本当に感謝してるよ。家族ができたことで、今までとは違う責任があるけど、それでも君が支えてくれるから、こうして頑張れるんだ。」悠人はそう言って、美咲の手を優しく握り返した。

 

「私も、悠人がいてくれるから頑張れるの。これからも一緒に、力を合わせて生活していきましょう。」美咲は微笑みながら、静かにそう誓った。

 

日々の生活は忙しさを増していったが、悠人は家族のために精一杯努力していた。

 

仕事と家庭の両立は決して簡単ではないが、彼は妻の美咲と共に協力し合いながら、子供にもたっぷりの愛情を注いでいた。

 

「パパ、これ見て!」子供が楽しそうに絵を見せてきた。

 

「お、すごいな!絵の才能があるのかな?」悠人は微笑みながら、子供を抱き上げ、その笑顔を見つめた。

 

子供の成長を見守りながら、悠人はこれからの自分の役割をますます意識するようになっていった。

 

親としての責任を果たしながらも、自分らしく、家族に愛を注ぐこと。

 

それが今の彼の生きる目的だった。

 

悠人の生活はこれからも続く。

 

かつて女装に夢中だった彼は、今では家庭という新しい舞台で、愛と責任を持って生きていた。

 

かつての自由な時間を懐かしむこともあるが、それよりも今は、家族と過ごす一瞬一瞬が何よりも大切だった。

 

「これからも、家族のために頑張ろう。」悠人はそう心に誓い、穏やかな笑みを浮かべながら、再び家庭の中に溶け込んでいった。




適当に自分の実体験を交えつつ

基本的にはフィクションにして話を作ってみました。

とりあえず、アブノーマルな趣味を持ってても

普通の生活を送ることが出来るのは、自分自身で証明できました。

というか女装趣味でオタクな私が結婚できるとは思ってませんでした。

ちなみに本名は悠人でも無ければ美咲でもないのであしからず。。。

相方さんの本名も関係ないです。

なんとなく見ていただいた方は、楽しんで頂けると嬉しいです。

女装趣味の皆さんは、何か参考にして貰えると尚嬉しいです。

この本は、私が過去に撮影した女装写真と、それを基に作成したイラストを使って作成したものです。

この本が、皆さんの日常に少しでも彩りを添えることができれば、私にとってこれ以上の喜びはありません。
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