何となく女装を始めたら、だんだん拘り過ぎてしまった件   作:古都礼奈

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ムダ毛の処理と夏の装い

悠人は、暑い日が続く中で体型を隠すための厚着をするのがますます不自然に感じるようになっていた。

 

とはいえ、今までの女装ではロングスカートや長袖のトップスを選んで体型を隠すことが常だった。

 

だが、夏になるとそれはさすがに無理がある。

 

そこで、もっと涼しげで快適な服に挑戦してみようと考え始めた。

 

「半袖とか、膝丈のスカートとか…もう少し軽い感じの服でも、着られるんじゃないかな?」

 

そう思い立った彼は、手軽に服を選べるネットショッピングを利用することにした。

 

店頭で女性の服を買うのはまだ少し恥ずかしいと感じていたため、ネットであれば自宅でじっくり選べることが魅力的だった。

 

ある夜、ベッドに横になりながら、悠人はスマートフォンを手に取ってショッピングサイトを開いた。

 

画面には、涼しげな夏物のレディースファッションが並んでいる。

 

ブラウスやスカート、ワンピースなど、これまで目を向けなかったような軽い素材や、露出が多いデザインの服が目に入る。

 

「どれがいいんだろう…でも、あんまり派手なのはちょっとな…」

 

画面をスクロールしながら、目に留まったのはシンプルでナチュラルなデザインの白い半袖ブラウスと、ネイビーの膝丈スカートだった。

 

どちらも露出は少ないが、軽やかで涼しげな印象がある。

 

「これなら、今までの服装よりも涼しくて自然に見えそうだし、挑戦してみる価値あるかも」

 

悠人はさっそくカートに入れ、購入手続きを進めた。

 

支払いを済ませてから画面を閉じ、心の中で少しドキドキしながら新しい服が届くのを待った。

 

数日後、待ちに待った荷物が届いた。

 

悠人はそれを手に取り、部屋に戻ると急いで箱を開けた。

 

中には、期待通りの白いブラウスとネイビーのスカートが入っている。

 

「実物も思ってた通りで良かった…」

 

さっそく鏡の前に立って着てみた。

 

今までの重い印象とは打って変わって、涼しげで軽やかなスタイルだ。

 

白いブラウスは透け感があり、風通しが良い。

 

スカートも膝丈なので、動きやすく、今までのロングスカートとは違った快適さを感じた。

 

しかし、鏡の前で腕を見たとき、彼はハッとした。

 

「やっぱり、ムダ毛が目立つな…」

 

半袖のブラウスを着ると、これまで隠していた腕の毛がはっきりと見えてしまう。

 

膝丈スカートを穿いている分、すねの毛も気になり始めた。

 

「やっぱり、ムダ毛処理は必要か…」

 

悠人はそう呟きながら、再びスマートフォンを手に取った。

 

今回はシェービングクリームとカミソリをネットで注文した。これで、涼しい服装に挑戦できる準備が整う。

 

数日後、ムダ毛処理アイテムが届き、悠人は早速それを使って腕とすねの毛を処理した。

 

処理が終わると、肌がスッキリとした感触になり、自分でも驚くほどの変化があった。

 

「これなら、半袖でも全然気にならないな…」

 

ムダ毛を処理したことで、悠人は自信を取り戻した。

 

そしてもう一度、購入したばかりの服を試着してみた。

 

今回はストッキングも穿いて、肌の質感を自然に整えた。

 

「これなら、夏でも涼しくて自然に見えるかも」

 

涼しげな装いに身を包んだ悠人は、鏡の前で自分の姿をじっと見つめた。

 

今までの厚着とは違い、軽やかで涼しげな服装でも、自信を持って楽しむことができるようになったのだ。

 

次の週末、悠人は再び女装サロンに足を運んだ。

 

今日は新しく買った半袖のブラウスと膝丈のスカートを持参している。

 

スタッフが出迎えてくれると、悠人は少し興奮気味に話しかけた。

 

「今日は、ちょっと夏っぽい感じで挑戦してみようと思って、半袖と膝丈のスカート持ってきたんです」

 

スタッフは笑顔で頷き、持ち込んだ服を手に取って見ていた。

 

「いいですね!涼しげで、今の季節にぴったりですよ。でも、ムダ毛の処理は大丈夫でしたか?」

 

「それが、昨日ちゃんと処理してきたんです。腕とすね、ちゃんと剃ってきたので、安心してください」

 

悠人は自信たっぷりに答えた。

 

今までは隠すことにばかり気を取られていたが、今日は違う。

 

涼しい服装でも、自信を持って着こなすことができるのだ。

 

メイクが完成し、いよいよ新しい服を着る時間がやってきた。

 

半袖のブラウスと膝丈スカート、そしてストッキングを合わせて鏡の前に立つと、涼しげで軽やかな装いの自分が映っていた。

 

「わあ、いい感じじゃないか……」

 

悠人は驚きとともに、自分がこれまで避けていたスタイルがこんなにも自然に見えることに感動した。

 

腕やすねの毛が目立たないことで、全体的にスッキリとした印象になり、肌の露出にも抵抗がなくなっていた。

 

「これなら、暑い日でも快適に過ごせそうだな」

 

自分の姿に満足しながら、悠人はサロンでの撮影に臨んだ。

 

軽やかなスカートが揺れるたびに、涼しい風が足元を撫でていく感覚が心地よかった。

 

撮影が終わった後、スタッフと話しながら悠人は今日の装いについて改めて振り返っていた。

 

「やっぱり、ムダ毛の処理をすると違いますね。これまで避けてた涼しい服装にも挑戦できるし、自信が持てるようになりました」

 

「そうですよね。女性にとってもムダ毛処理は大事なポイントですから、悠人さんもすっかり『自然な女性』に見えますよ」

 

スタッフの言葉に、悠人は照れくさそうに微笑んだ。自分の努力が認められたようで、嬉しかった。

 

「次は、どんなスタイルに挑戦しようかな……」

 

悠人は、これからもっと多様なスタイルに挑戦していくことを考え、胸を躍らせていた。

 

ムダ毛処理という小さなステップが、大きな自信につながり、新たな世界を切り開いてくれたのだ。

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