時系列:本編完結から数ヶ月後
↑ 作者が書きたい・本編だと都合上書けなかったけど書きたかったことなどを書いていくため、蛇足ぅ〜!では時系列を前書きで記載します。
なお今回は、人によってはやや解釈不一致なみんなが現れる可能性があります。いつもの事かもしれませんがご了承ください。
Modulo No.1:大丈夫、僕大ピンチだから
五条悟。
それは2018年までの呪術世界において切っては切れない存在。
その名は特級呪術師・現代最強・御三家筆頭五条家嫡男であり当主・呪術高等専門学校東京校の1年担任などなど、様々な形で呪術界に知れ渡っていた。
産声をあげた瞬間あらゆる術師が敗北を認め、懸賞金による暗殺者や特級を冠する呪霊ですら、彼にとっては街でアンケートを取られた程度のハプニング。
五条悟は呪術世界ではない、呪力が存在しない世界ですら、その名を一時期轟かせていた。
……………。
ここまで説明すれば、五条悟の……コホンッ僕の強さ?凄さ?とにかくそこら辺が分かったと思う。
まぁ、ホントの僕はこんなんじゃ語り尽くせない、僕の大好きなところだけで山手線ゲームが出来るくらいには素晴らしいんだけどぉ?
それは一旦置いといて。
そんな僕がなんで大ピンチなんて似つかわしくない単語を使うに至ったのか。
聞いて?……って、伊地知は居ないんだった。
ま、そろそろ待ってくれなそうだから答え合わせをしてあげようじゃないの?
それは─────
「「「悟?悟悟悟悟さとるさとるさとるっ?」」」
「……どうしたの?」
「この中にちょっと野暮用があるから出かけてくるねと言って、私たちを騙した人がいますね……そして私たちの冷静さを奪い取った。名乗り出なさい五条くんか悟くんか五条悟くん?」
思わぬ三択に、正座している僕の手がいたたまれなかった人のように縮こまる。
彩葉の隣にいるかぐや、ヤチヨも同じような雰囲気を醸し出していることから、援軍は見込めないようだ。
となれば。
「所長!!犯人捜しはやめませんか!!」
「悟ね」
……なんでこんな茶番*1をする羽目になったかというと───
「お、久しぶり……いや、こっちだと初めましてかな?」
都内某所、とある高層ビルの一室にて。
会議室のような部屋の奥に待ち構えそう言い放ったのは、黒髪の長身男性。
その両隣には赤が混じったような髪色にタレ目の男性と、寡黙で有名な旅行好き…なのは今はどうでもいいが、男性が椅子に座っていた。
「こっちからしたら久しぶりって感じでもないんだけど……へぇ、リアルで見るとそんな感じなんだねぇ」
「そっちこそ、ツクヨミとほぼ変わんないのズルいんだけどー?」
僕が受け答えをすると、隣の乃依が口を挟む。
そういえば、彩葉がアバターボディーの依頼を受けて困ってるみたいなこと言ってたっけ。
「それで、こんな大層な所に呼び出してどうしたの?」
そう言って今一度周りを見渡す。
ここはブラックオニキスのスタッフなどが働くオフィス。
僕がいた10年前ですら、フォロワー1900万を超える規模の根強い人気は今も尚健在。となれば、これくらいは十分有り得ることだった。
動画企画のサポートに編集。その他コラボや公式サイト運営等々。
キャラのために顔出しはしていないものの、ライバー活動の拠点としてはあまりにも優秀な施設が完備されている。
「いや何、妹……彩葉には研究の補助として出資をしてたんだが、その後何も音沙汰が無いからな」
「ん?……あぁ…」
ヤチヨのボディーや僕を復活させるための機構を作るために出資してたんだっけ?
復活してから数週間、彩葉が10年前よりもわがままな一面を見せるようになったのは知ってるし、納得は出来る。決して前世で任務の報告書を常日頃サボり散らかしていたことを照らし合わせたわけではない。
「彩葉やかぐやちゃんたちとアンタが仲良いのは、オレもここ十年でよく分かったし、色んな意味で信用もしてる。彩葉も悲願がようやく叶って嬉しくなる気持ちも分かる。だからここは祝いと怒り…ってほどじゃないけど、それを半々にして、彩葉にサプライズという名の制裁をしてやりたいんだよ」
帝……もとい朝日の口角が上がるのを見て、こちらもそれを返す。
サプライズ?そんなのやるに決まってるでしょ。
「それに、あの答えも聞きたいしな」
「あの答え?」
「10年前、オレらの提案保留にしてたでしょ?」
提案……?10年前……つまり僕からしたら数ヶ月前……つまりのつまり──
『ん、僕?もしかしてさっきの『KASSEN』で僕の大活躍に見惚れちゃったとか───』
『そう、そのまさかだよ』
『乃依含め俺ら三人自身の意思としても歓迎できる。誘わない理由を見つける方が難しいでしょ』
『分かった、
───アレか。
「いや、気長にもほどがあるでしょ」
「帝が勝手に言い始めたことだけど、オレらも最近飽きてきちゃってさ〜」
「俺たちも異論はない」
「ま、マンネリってやつだ。人気が衰えたわけじゃねえけど、オレら自身、10年も同じメンバーで同じようなことをやってると、新しい風が欲しくもなる」
10年前、ブラックオニキスが僕をメンバーとして誘ってきたあの約束をまだ覚えてることに驚きつつも、三人の様子から冗談ではないことを読み取る。
っていうか、なんか雷を見てると棘を思い出すな……棘に関しては迂闊に喋れないだけだけど。
「10年前から衰えを見せず活躍するかぐやちゃんとヤチヨちゃん、それに彩葉の三人と、オレらブラックオニキスは今やツクヨミのツートップになってる。オレと彩葉が兄妹なのは知れ渡っている上に、グループとしてもたまにコラボする仲だからファン同士の摩擦もないけど、ずっと同じような構図じゃ、ツクヨミ全体は盛り上がらない。そこで───」
「10年間一ミリもネットに浮上してない僕を誘おうっわけね」
「そう言うこと」
朝日が僕にパチンと指を鳴らしながら答える。
「10年前にブームを呼び、突如として消えたライバーが急遽復活なんて、ライバーやっててもなかなかねえよ。悟には世代的新規層やブラックオニキス加入を受け入れ難いファンにも通用するポテンシャルがあるし、オレは彩葉に
「僕は金銭面も助かるし、ライバーとしてこれ以上ない復帰というサプライズも出来る」
パシッ…!
両者の
「それで、僕は何すればいいの?」
「何もしなくていい、オレらの言う通りにしろ…流れるままに〜」
「流れるままに〜了解〜♪」
「何その解釈不一致なノリ……」
帝の一声に対してノリノリで体をくねらせる五条と、それにごもっともな見解を述べる乃依。
この時この場で雷のみが、その趣旨でやることに疑問を抱いたが、悟に加入してほしい思いはありリーダーを尊重する彼がそれを指摘することはなかった。
色々な手続きを済ませ迎えられた五条悟加入発表ライブ当日。
普段のような黒鬼ライブのサムネではなく、真っ黒な画面にいつもの三人がいる"だけ"という普段の彼らとは思えない簡素なもので、さらにはタイトルが重大発表ライブ。
月見ヤチヨを除けばダントツでトップを走るブラックオニキスの特殊事例となれば、それはファンという壁を越えツクヨミユーザー全体で騒がれる事態となり、新メンバー加入やまさかの解散・ブラックオニキスをあまり知らない者による顔出し予想など、様々な憶測が広まった。
前日から販売開始となった異例の事態の中、当然のようにスタジアムでの観覧チケットは即完売。ライブの待機人数も数万を超えるものとなり、ツクヨミは久しくワクワクと熱気に包まれた。
その観覧席の中でもVIP席にあたる場所に呼ばれたのが、いろPこと酒寄彩葉と、かぐや、そしてツクヨミ管理人の月見ヤチヨだ。
「───って、なんで帝のライブなんかに呼ばれたの?」
「ヤッチョも聞いてないんだよね〜、帝様に呼ばれるのなんて珍しいし」
「それはヤチヨに声掛けれる人が少ないだけでしょ」
かぐやの声から三人の中で会話が広がる。ファンからは一部崇拝にも至る人気を博す帝もこの三人には───
「どうせなら悟と話しながら見たかったんだけど〜」
「こら……と言いたいところだけど、それに関しては私も同意。お兄ちゃんのことが嫌いなわけじゃないけど、兄がカッコつけて歌ってるのを見たくはないし」
───などと、散々な言われようである。ヤチヨも黙ってはいるが元はかぐや。二人を咎めないため同意見ということが伺えた。
そうこう話しているうちに会場が暗闇に包まれる。
そしてステージ中央に現れる牛車。
中にいるのはもちろん───
「よお子兎ども、お前らの帝様が来たぜ!」
パチンッ
赤髪と黒い角が特徴の美丈夫ブラックオニキスリーダー、帝アキラ。
その両サイドには雷と乃依が控えており、帝が指を鳴らすと、いつものように曲が始まった。
重大発表とは言ったがこれはあくまでもライブなのだと、ファンに教え込んでいくかのような圧倒的な歌声。
発表を楽しみにしていた者も、いつの間にか曲に惹き込まれていく。
「「「……」」」
一部を除いて、だが。
「ねぇ、帝はマジでなんで呼んだの?」
「さあ?随分ともったいぶってるけど」
「ヤッチョはサーバーの管理が〜」
既に飽き始めている三人。
だがそれすらも読んでいたのか、ライブは一曲を終えると同時に途切れ、スポットライトの明かりがブラックオニキスの三人を照らす。
「さて、今日集まってもらったのは他でもない。重大発表……即ち新メンバー加入の報せだ!」
その言葉で我に返った観客たちが歓声を上げる。
そうしてスポットライトが移った先には、ステージ中央へと走るもうひとつの牛車があった。
三人が観客を曲で魅了している間に、その闇に紛れ遅れて登場する演出。それはまるで、彼のツクヨミストーリーをそのまま映し出しているよう。
「さあこいよ!忠臣?……否!オレと肩を並べるもう一人の帝!!」
ガコンッ
中から現れたのは、かつて両面宿儺と死闘を繰り広げた際に来ていた和装。それが黒と青基調に調整された物を身にまとい、
白い髪にどこまでも見透しているかのような存在感を発揮する蒼。
帝アキラとまさに双璧をなすに相応しい容姿とそれによるインパクトに、本来熱狂渦巻くはずの会場が静寂に包まれた。
「やっほー子兎ちゃん達?君たちの帝王様が来たy……」
ザパァァン……!!
五条悟が喋り出すと同時に、ステージ中央を囲む水の中から牛鬼が現れる。
無論、これも乃依が監督した演出の一環。
世代によっては知らない存在である五条悟の加入。それをよく思わないであろう一部のファンを黙らせるための一番手っ取り早い方法。
こっちも想像以上の魅力を見せつける。
五条悟が加入したとしても、ある種面倒臭がり屋である彼は、ブラックオニキスの夢を見せ続けるという一つのコンセプトを守りきれないだろう。
しかし、帝と対になる存在ならばその方が都合がいい。
自由奔放な帝王である五条悟と、正統派な帝を貫く帝アキラ。
寡黙なため一部のファンから根強い人気を維持し続ける雷と、男性人気を掻っ攫う乃依。
ライバーユニットのブラックオニキスとしては、磐石な要塞化に近い加入だ。
その為の第一歩。観客の想像を真に飛び越えないまま終われるはずがない。
「……ライブを邪魔するんなら、少し…乱暴しようか。術式順転"蒼"・術式反転"赫"……虚式"茈」
ドォォォォォン………
茈の光が牛鬼を討ち滅ぼし消えていく。会場がいつもより広めで且つ、観客を守る透明なバリアが使用されているのはこの為であった。
一拍。その後訪れるのはもちろん────
割れんばかりの歓声。
そして─────
「「「……………さとる?」」」
「え、何あれ?知らないよ?ヤッチョの8000年データベースにもこんなのないよ?」
「か、かぐやとライブをする最強最高プランが……お、おのれ帝……羨ましい羨ましい羨ましい〜!!」
「悟悟悟悟悟悟悟悟悟、私の悟が………」
現代最強呪術師五条悟の死刑(?)宣告でもあった。
─────とはならず、ここでこの話は一旦お終い!!なんでかって?それは、ねぇ?
……まあ兎に角!こうして悟がブラックオニキスに加入したのでした〜。チャンッチャン♪……ユルサナイ。
正直に言ってこれといったネタが数個しかないので活動報告の方にリクエスト(別名:作者救済)コーナーを置きました!何かありましたら是非そちらにお願いします!
それにしても今回は作者が個人的に書きたかったのを書いたからかだいぶキャラ崩壊してしまいました……キリが悪い?力尽きたんです。すみません。
ちなみに五条悟からみんなは7(10段階中です。7と聞くと本編後にしては低く感じるかもしれませんが、作者的友愛のMAX値がここだったので)
彩葉・かぐや・ヤチヨからは15くらいです。なんででしょうねッハハ
感想貰えると蛇足ぅ〜モチベが上がります!!気が向いたら是非!
今後の蛇足〜!の優先順位希望
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IF√的なもの
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後日談的なもの