……N様?なんでこんな所にN様が?つーかめっちゃイケメンだな!!顔に無駄なパーツがないというか、黙ってても彫刻みたいっていうか……そりゃ人気投票でトップになるわけだ。
「ここが、アララギ博士の研究所……」
「そうだけど、貴方は?」
「ここでポケモンたちを閉じ込め、研究し、挙句図鑑なんてものを配っているんだね…」
「ちょっと、質問に……」
「ああ、なんて嘆かわしい。ポケモンたちは人間に縛られる存在ではないというのに……」
うわー、全然話聞いてねえ。ただ自分の言いたいことだけ言う。最高にN様だぜ。
「キミたち…初心者のトレーナーなんだってね。キミたちはなんのために旅に出るつもりなんだい?」
「あ、あたしはポケモンたちとイッシュのいろんな景色を見れたらいいなって…」
「僕はポケモンリーグでチャンピオンに……」
「ああ、これだから!!」
「!?」
「ポケモンを戦いの道具として消費し、挙句ポケモンの力でチャンピオンなどという空っぽの玉座に就こうと言うのか!?皆はチャンピオンやジムリーダーを憧れという。だがボクには欠片も理解できない!!なぜポケモンたちを傷つけておいて平気な顔ができる?なぜ喜ぶことができる?やはり人間とポケモンは離れるべきなんだ!これ以上ポケモンたちが傷つけられ、消費されるなんて耐えられない!!」
……俺たちはあんたのことが理解できないよ。感極まって泣いてるけど、こっちからしたらめっちゃ怖い。しかも一応N様のこと知ってる俺でこれだからね、ベルちゃんとかもっと怖いでしょこれ。
「えーと……結局何しに来たんだ?」
「キミは……」
「ぎゃっ!?」
俺の方を振り向いたN様が、いきなり俺……いや、俺の後ろにいるヒヒダルマに近づいてきた。見間違いでなければ瞬間移動した気がするんだが。
「キミ……あのヒヒダルマだろう?城でボクやポケモンたちにいろんなことを教えてくれた、賢いヒヒダルマ!こんなところにいたんだね、みんな心配していたんだよ!」
「………」
え、まじで?俺そんな話聞いたことないぞ。いや確かにこいつはレベル高いしどうやって鍛えたんだとかは思ったけど……城ってことはプラズマ団だよな?プラズマ団のポケモンだったのこいつ?
「……別の場所で話しましょうか、ここでは少し窮屈です」
「……え?いま、キミが話したのかい?」
「ええ。N様、そういった話も含めて……よろしいですか?」
「……わかったよ、キミにも事情があるようだ」
「トウコさんも。私の過去についてですので」
「ああ、わかった」
研究所を少し歩いて、1番道路のベンチで話をすることになった。あのヒヒダルマがシリアスモードに入っている……俺も気を引き締めないといかんな。
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