プリキュアの敵として転生しました。オールスターズってマジ? 作:七蜘蛛
ギータ「へぇ〜、あの村か。」
ギータは山の上から件の村を見下ろす。村の中では妖精達がワイワイ賑わっており、平和だった。
ギータ「俺も元は人間だけどよ、バンド・スナッチとしてプリキュアの世界に転生したからには悪役に専念させてもらうぜ?」
ギータは獲物を捉えた目で妖精達の村を見下ろす。
ギータ「...にしてもスカートはちょっと落ち着かねぇ...。」
中身が転生者なのでスカートに違和感を感じるギータであった。
妖精達の村
「今日も平和だね!」
「うん!」
2匹の妖精「ポップス」と「ポンク」が村から少し離れた所で飛び回っている。
ポップス「ん?」
ポンク「どうしたの?」
ポップス「アレ何かな?」
ポップスが指を向けると村の外から何やら不気味な存在が多数、村に向かっている事に気付いた。
ポンク「村に近づいてるよ?」
ポップス「何だろう...?」
するとその存在達はビームなどを放ち、村を攻撃した。
ポップス・ポンク「...ッ!?」
村の一部が焼け、妖精達が悲鳴を上げながら逃げ惑う。そして攻撃してきた存在は村に突入し、逃げ回る妖精達を片っ端から捕まえると他の個体が持っている大きな檻に放り込む。
ポップス「皆!?」
ポンク「助けないと!?」
2匹は妖精達を助けようと村に向かう。
妖精達の村を襲った存在。それはギータが呼び出した""ジャマオック"の幼体達だ。呼び出されたジャマオック達はギータの指示を受け、妖精達を捕まえる為、襲撃をした。
ギータ「よっと!」
「うわぁ!?」
ギータが逃げ回っていた妖精の前に立ち、捕まえる。
ギータ「へへ!捕まえたぜ?」
「はーなーせー!」
ギータは捕まえた妖精を檻に入れる。
ギータ「こんなもんか?」
すると散らばっていた他のジャマオック達が戻って来て、数体はその手に妖精を捕まえていた。
ギータ「こんだけ捕まえりゃ文句はねぇだろ。」
他のジャマオック達が捕まえた妖精を檻に入れる。
ギータ「んじゃ、帰るとするか。」
ギータは檻を持っている個体以外を消し、転移しようとする。
ポップス「皆を離せー!!」
ギータ「んがっ!?」
ポップスがギータに向かって飛び出し、ギータの頭に激突する。
ギータ「っつ〜...!痛ってぇな!?つかまだいたか!!」
ポンク「ポップス!」
ポンクがポップスに駆け寄る。
ポップス「痛たたた...!」
ポップスは頭を抑える。
ギータ「ま、自分達から来てくれたなら手間が省けたぜ。」
ギータは2匹に近づく。
「ポップス!ポンク!逃げるんだ!」
檻に囚われている妖精の1匹がそう叫ぶ。
ポップス「でも!」
「このままじゃ全員が捕まる!逃げて助けを呼ぶんだ!!」
ポンク「ポップス!助けたい気持ちは分かるけど、皆が言ってる事も確かだよ!ボク達だけじゃ助けられない!!」
ポップス「っ!分かった...!」
2匹はギータ達に背を向け、逃げだす。
ギータ「ま、正しい判断だな。けどよ...。」
2匹は森の中へと逃げていく。
ポップス・ポンク「はぁ...はぁ...!」
大急ぎで入り組んだ森の中に逃げ込んだ2匹は木に凭れ、呼吸を整える。
ポップス「一体何なのアレって...?」
ポンク「分からないよ...でも何か良くないって事は分かるよ...!」
ポップス「急いで助けを呼ばないと!」
2匹は休憩を終え、再び飛び出す。
しかし、
ポップス・ポンク「あたっ!?」
2匹は何かにぶつかり、地面に落ちる。
ポンク「何が...?っ!?」
2匹はぶつかった何かを見る。
ギータ「鬼ごっこは楽しかったか?」
2匹がぶつかったのは先程まで村にいた筈のギータだった。
ポップス「な、何で...!?」
ギータ「この俺から逃げられるとでも思ってたのか?」
ギータは楽しそうな表情で2匹を見下ろす。
ギータ「ま、これ以上時間を掛ける訳にもいかねぇからな。大人しくしろよ?」
ギータは2匹に手を伸ばす。2匹は恐怖で身を寄せ合い、背を向け頭を抱える。
「おりゃぁぁ!!」
すると突然草むらから別の妖精が飛び出し、ギータの頭に噛み付く。
ギータ「痛ってぇ!!?」
思わずギータは頭を抑え、噛み付いた妖精を引き剥がそうとする。
「いふぁらろぉ(今だよ)!」
ポンク「!ポップス行くよ!」
ポップス「う、うん!」
そう言われている事に気付いた2匹は急いでギータの後方に飛んで行く。
ギータ「は〜な〜れ〜ろ〜って!!」
苦戦の末、漸く妖精を引き剥がす。
「う〜...!」
ギータ「...。」
ギータは妖精を確り捕まえたまま2匹が飛んで行った方向を見る。
ギータ「まだそう遠くには行ってねぇ筈。」
すると檻を持ったジャマオックがやって来てギータは噛み付いた妖精を檻に放り込むとジャマオック達を先に戻らせる。
ギータ「早くしねぇとベスの奴にドヤされるかもしんね〜ってのに...!」
ギータは逃げた2匹を急いで追い掛ける。