ただ帰りたい人生だった 作:因みに私は独身です
最終回の構成は決まったくせに道中が全く決まらなくて困ってます。
【クックックッ...!】
「何笑ってんだこいつ」
こわ...
【それで、取引と言いましたね?具体的な案を示せますか?】
「ああ、まず一つ俺は貴方に伝える事がある」
たぶん黒服も外部から来た奴だったはず。
ならば
「俺は転生者...つまり貴方と同じ外部から来た人間だ」
【ほう...私達と同じ、ですか】
「しかし、俺はこんな気の狂った世界に用は無い」
あるとすればキサキくらい、出来れば一緒に日本に帰りたい。
「要約するね、お家帰りたいから協力してくれない?面白いもの見せるよ」
【面白いもの...とは?】
「例えば...俺自身とかね?」
【なるほど...自分自身を差し出すと言うのですね?】
随分極端だね...
「まぁ...端的に言えばな?」
【それならば私にお釣りが来るほどですよ、取引成立です】
「え?俺帰れんの?」
これ確定演出、勝ち確
【いえ、今の私では何も出来ません】
「は?」
それはちゃうやろ。
【ですがこれは取引、ルイさんの希望には必ず沿ってみせます】
「(こいつ案外いい奴じゃね?)」
【クックックッ、そう思ってくださり何よりですよ】
「え?」
こいつエスパーか何かだろ。
「じゃ、取引成立だなァ」
【ええ、これから私達は理由を同じにした同士です、宜しくお願いします】
そうして俺と黒服は握手を交わした、手握れたんだね。
「用事は済んだかの?」
「ああ、待たせてしまってすまない」
何分経ったのかは分からないが、おそらく長い時間待たせてしまっただろう。
「それでは早速出発するぞ」
キサキの言葉で車が発信した。
「(そういえば、端末持ってたんだよな俺)」
スマホを取り出し、SNSアプリを開く
「(顔認証か、楽でいいわ...さて、俺は有名人らしいから一つや2つくら...いぃ!?)」
最初は好奇心だった、だが...
「(ミカ、ナギサ、セイア!?トリニティの会長達が俺を探してる!?何したんだよ昔の俺ェ!?)」
それ以外にもゲヘナ、ミレニアムなどのマンモス校の生徒達やアビドス、レッドウィンター、百鬼夜行などの
どう考えても先生くらいしか手を出せないとこまで俺を探している...こわいよ。
「な、なぁキサキ...俺を探してるっていう人間は俺の事をどうする気だ?」
「さぁな、少なくとも外には出させない様な人間ばっかじゃろ」
「ひ、ひぃぃぃぃぃ〜!!!」
まぁミカとかナギサとかは重いもんね!でも対して重くない人間まで!?
「あの〜...ココナちゃんとかは?」
「ココナ?別に大丈夫じゃろ、そこまで其方に感情は持ってないのじゃ」
「ありがとうココナちゃん〜!!!」
やっぱココナちゃんですわ、あ...ロリコンじゃないヨ。
「そもそも山海経にはトリニティやゲヘナみたいに其方にイカれた感情をぶつける者はおらん、皆其方を友達のように思っとるぞ」
「なんて素晴らしい学校、俺やっぱかえ...あ」
あぶね、キサキに聞かれたら殺される...!
「だが、一人面倒なのがおるのじゃ」
「え?誰すか?」
誰だよ。
「申谷カイ...山海経から永久追放したはずの人間じゃ」
申谷カイ?ああ...なんかストーリーで見たね。七囚人の一人だっけ?
てか七囚人といえばワカモとかだけど、流石に先生の方に移ってるよね?そうだよね?
「あやつは色々と問題...どころではないな、大問題を起こしたんじゃ」
「それで妾が追放したんじゃが...また山海経に手を出しよった」
これやっぱ見たな...先生が解決してたはずだけど。
「そこで其方があやつと対面し、殴り合いにまで発展したんじゃ」
俺武闘派かよ...
「じゃがあやつは一時的に能力を爆発的に上げる物を使って其方を退けた」
「薬物とかサイテーだなおい」
「話が長くなるので省略するが...そこで妾が参上し、其方と力を合わせてあやつをボコボコにしたんじゃ」
2対1...可哀想。
「その後其方はあやつと何か話していてな...急に笑い出したと思ったらこちらに来て」
暁海ルイ君かな?面白い人を見つけてしまったよ...非常に欲しい人材だが、今回は撤退だ。
「とか言って帰ったわ、やっぱり追放して正解じゃった」
キサキが若干苛立ってる、面倒だったんだろうね。
「ほれ、そんな事を話す内に着いたぞ、ここが山海経じゃ」
「うおぉぉぉぉぉ〜!!!!」
これが生で見る山海経か!すげぇー迫力あるなぁ。
「ふふ、そんなに喜ばれると、妾も嬉しいのじゃ」
可愛い。
「(ああ黒服、やっぱり危険になったら帰るね...)」
【(どうせ直ぐに貴方を狙った獣が来ますけどね)】
うおっ!?脳内に直接伝えるなァ!