ゾイド寝言空言戯言集   作:読歩人

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兵器としての限界とブレイクスルー

 ゾイドはメカ生命体をサイボーグ化した兵器である

 

 その性能は凄まじいの一言

 

 遠未来、民間人が宇宙航行できる地球の科学が作られた戦車とゾイドではゾイドのほうが強いからだ

 まあ、武器やら装甲が同一レベルの技術で作られた場合という前提ではあるのだが

 

 逆に言えば、ゾイドコアの出力が格段に高いといえる

 

 現行兵器で具体例に比較すると

 

 エイブラムス戦車:60トン、速度50キロ、火力120mm砲

 モルガキャノリー:25トン、速度180キロ、火力120mmグラインドキャノン

 

 半分以下の軽さで速度は三倍、火力は厳密には違う同等の火力と見なしてよいだろう

 兎に角動力の差が酷いのが判る重量が軽いくせに三倍以上の速さがあるのだ

 兵器というのは軽くて速い方が良いとされる、軽いほうが移動や運搬に有利だし、速ければ戦闘での選択肢が増えるためだ

 

 極論、敵をガン無視して戦闘を回避しつつ敵の弱点を突くなんてこともできる

 

 しかもモルガは傑作ゾイドではあるが最強でもなければ最高でも最良のゾイドでもない

 一般的な突撃ゾイドだ

 

 

 エイブラムスと同じクラスのゾイドだと

 

 カノンフォート:重量55トン、速度190キロ、火力重撃砲(口径的に120~150mm)二門+α

 

 重量同じにしたら今度は速度は四倍で火力が倍以上です

 ゾイドが、ゾイドコアがどれだけ高出力な機関かよく判りますね

 しかも四足歩行ですので走破性まで高いです

 

 マッドサンダーやウルトラザウルス、あるいはデスザウラーとは比較する気すら起こりません

 

 それでもウルトラザウルスは360mmリニアキャノンと搭載してますが……これ陸戦兵器の火力じゃないです

 360mmとなると艦船それも戦艦の口径ですねそれも超弩級戦艦

 有名どころでは日本の金剛級、イギリスのプリンスオブウェールズ、ドイツのビスマルクと言った大戦艦だ

 

 間違っても陸戦兵器の武装ではない

 

 しかもウルトラザウルも軽い軽い、戦艦が数万トン単位なのにウルトラは500トンである

 

 推測だが小型で高出力のゾイドコアを使う=軽量になる=その分武装にリソースを割けるの好循環が生まれるのだろう

 

 重量=使われている資材に対して火力の増大が凄まじい

 地球の技術では火力を大きくする=巨大な機関=移動速度の低下=火力に割けるリソースの低下となるのだろう

 

 もっともゾイドにはゾイドで欠点がある

 

 ゾイドコアの元の生物に似せないと動かないのだ

 

 ゾイドコアは出力装置でもあるが同時に制御装置でもある故に狼型メカ生体のコアは狼型ボディが必要なのだ

 またゾイドはメカ生体、そう生物なのだ

 工場で大量生産できない、牧場というか繁殖場で増やすか野生のをとっ捕まえる必要がある

 

 これは兵器としての形状と生産数のボトルネックになる

 また搭乗員との相性もありこれも兵器としての運用数上限になる

 

 いくら優秀なゾイドを設計してもコアが無ければ量産はできないし、量産できても搭乗員が足りなければ戦えないのだ

 

 実際、乗り手がいなくて戦えない最強ゾイド()な機体もあるシールドライガーDCJは乗り手が七人しかいない、ゴジュラスジオーガなんかは正規兵は扱えなかった

 

 凄まじい利点だけでなく欠点も備えているのがゾイドの魅力でもある

 

 

 軍隊としては優秀なゾイドは貴重だしそのゾイドを乗りこなせるゾイド乗りは更に貴重と言えるだろう

 優秀なゾイド乗りにはハイエンドなゾイドに乗せたい、という形になる

 

 だってそうだろう?

 

 優秀な乗り手が限られている上にゾイドもコアによって上限数があるのだ

 例えばゾイド同士の戦力比が1対10なら十倍の戦力を使えば勝てる、とはならないその十倍の戦力が揃える=ゾイド乗りとコアを十倍消費してしまうということになる

 これは大量生産の消耗戦ができない

 してもいいが搭乗員かコアが枯渇する

 

 何せ搭乗員もコアも金をかけても簡単に増えないのだ

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