転生したらスライムだった件forDevil May Cry 作:サイトーサイト
描きました! プリキュアのおジャ魔女回を見まして、とんでもない原作再現度に 懐かしさを感じてしまいました。 めっちゃ面白かったです。
ミリム「長いッ!! いつまであたしを止める気なのかーッ!?」
凄まじい風圧とともに上空から降臨したのは、退屈の限界を迎えた破壊の暴君──ミリム・ナーヴァだった。
プラチナブロンドのロングヘアに、その肢体は妖艶かつ引き締まった大人の女性のプロポーションを引き立てて。圧倒的な
リムル「わわっ、ミリム!? ちょっと待って.......ってやる気満々じゃん! まだダメだって言ったでしょーが!」
私は思わず女の子らしい悲鳴を上げながら、ブンブンと手を振ってミリムを制止しようとした。いまの彼女に全力で暴れられたら、戦場ごとカリュブディスが消滅して、中に囚われているフォビオまで消し飛んでしまう。
ミリム「だって、あいつら5体にも増えてるんだぞ!? リムルたちが手こずっているなら、あたしがまとめて一撃で消し飛ばしてやろうと思ったのだ!」
スパーダ「おいおい、ミリム、せっかくの新メンバーの初陣と、正吉のド派手な変身ショーを邪魔しないでくれよ? ........まあ、あの数の魔力砲をまともに食らうのは骨だがな」
スパーダは伊邪那岐を構え直し、不敵に笑う。
謙信「ほう、そちらの御方も、凄まじい戦気を秘めておいでですね! ですが、戦場の華は譲りません! にゃはははは!」
謙信さんは空中を滑るように位置を変え、5体に増えたカリュブディスの魔力砲の隙間を縫って、鋭い突きを繰り出していく。仮面ライダーとなった正吉くんもまた、黄金の装甲を輝かせながら、その圧倒的な身体能力で別の一体の猛攻を受け流し、重い拳を叩き込んでいた。
アギト「くっ.......! ミリムさん、手出しはちょっと待ってください! この中のどれか一体に、フォビオが取り込まれているはずなんです! 下手に全体攻撃をしたら、彼ごと死んじゃいます!」
マスク越しに、正吉の焦燥を含んだ声が響く。
リムル「そうなのよミリム! 大賢者に解析させてるんだけど、魔素の量が5体とも完全に均等で、どれが『本尊』か見分けがつかないの! だから────」
私が必死に説明していると、ミリムは、妖しくも美しい不敵な笑みを浮かべた。その青い瞳が、怪しく輝き始める。
ミリム「ふん、何を言っているの?リムル。あたしの「
ミリムの視線が、5体のカリュブディスを鋭く射抜く。すべての隠蔽や偽装を無効化し、情報の本質を見通すその魔眼には、大賢者すら欺いた「均等な魔素の裏側」が完全に視えていた。
ミリム「どれも均等に視えるのは、魔素の流れを完全に同期させているからだ。だが、魂の拠り所.........依代となった男の気配が残っているのは、右から2番目のあいつだけだぞ!」
リムル「えっ!? 右から2番目!?」
ミリムの的確な指摘に、私は目を見開いた。
アギト(........さすが魔王ミリム、大人になっているからか 原作以上のスペックになってるカリュブディスの偽装を、一瞬で見破るなんて.........!)
仮面ライダーの姿のまま、正吉くんは深く息を吐き、腰を深く落とした。
ターゲットが決まったのなら、やるべきことは一つ。オルタリングの賢者の石が激しく明滅し、彼の額にあるクロスホーンがさらに大きく二股に展開する。
右足の足裏に、黄金の紋章──アギトの紋章が鮮烈に浮かび上がった。
ミリムの「
それ以外の4体は、本尊の魔力を完璧に同期させて実体化させていた、高密度の残像───いや、それ自体が独自の破壊衝動を持つ「分身体」と化していた。
本尊がどれか分かった以上、取るべき作戦は一つ。
謙信「にゃはは! ならば私は左の1体を叩きましょう! 黄金の戦士よ! 他の鮫をお任せします!」
アギト「了解です、謙信さん!.......はぁぁぁぁぁッ........!!」
空中へ高く跳躍した正吉くんの右足に、地上に浮かび上がった、足元のの紋章が吸い込まれるように収束していく。エネルギーが限界までチャージされ、その脚が目も眩むほどの黄金の輝きを放った。
放たれるのは、すべてを砕く大いなる目覚めの一撃.........私達もよく知る必殺技──ライダーキックだ。
アギト「はあああああーっ!!」
超高速で急降下する正吉の身体が爆炎を纏い、右側の分身1体を串刺しにするように一閃。黄金の紋章が空中へ鮮烈に炸裂し、1体のカリュブディスを内側から木っ端微塵に爆砕する。
同時に、地上からは謙信さんの神気が 大気を震わせていた。
謙信「転身! 毘沙門天の神威を抜き放つは今ぞ!」
目を閉じている 謙信さんの体の周りに蒼い炎が 包み込み そして炎が消えると 「荘厳な和服姿の謙信」さんが 現れ 背後にある巨大な砲台から 青白い光の線が 解き放たれ その光は雲を裂き 天空の空を剥き出しにし その中心から 先程よりも巨大な光が謙信さんの前に直撃し 謙信さんがその光に手を突っ込んだ。
中から「一振の大刀」を取り出して 即座に抜刀、鞘を放り出し 黄金の炎に包まれた大刀を右手に構え すぐに飛び上がり 体を蒼い炎で 包み そのままカリュブディスに向けて飛び立ち そのまま一閃。
光の中にさらなる光が重なり合い その光が弾け 青白い閃光の柱が カリュブディスの分身があった場所に 溢れて カリュブディスの分身を消し飛ばした。
リムル「け......謙信さんってここまで 強いの.......!?」
私がそう驚いていると 今度は 恭二が 私の隣まで 歩いてきた。
スパーダ「おいおい、2人とも容赦ねえな。.......さてと 俺も動くか!」バッ!
そう言って 恭二は 翼を出して そのまま飛び上がり 分身カリュブディスの前に立った。
スパーダ「よぉ 鮫肌野郎! 随分と寝かせちまって悪かったな! 今度は永眠させてやるよ!」
恭二の手にある 伊邪那岐が 鞘から抜き放たれ、圧倒的な速度で カリュブディスの翼 2振りを 即座に斬った。
スパーダ「まだまだァ!! ふっ!!!」チャキンッ......ズバッ!!
すると今度は 縦方向に一閃した 直後 すぐに 伊邪那岐を鞘に戻してしまう しかし 「縦方向で斬った時の斬撃」は出たままで 落ちてゆく カリュブディスが ちょうどその斬撃に当たった瞬間、「カリュブディスは真っ二つに切れて」しまった。
スパーダ「名付けるなら「ヴォイドスラッシュ アドバンス」ってとこかな?」
そして 今度は 私の番だ。
リムル「........よし! 大賢者!」
大賢者『解。個体名:カリュブディス 分身体に対し、魔法「
脳内に響く大賢者の冷静な声。よし、それで行こう!
私は すぐに手をかざし カリュブディスの分身体に狙いを定める。
リムル「いくよ、最後のでっかいサメさん!──「
私の咆哮とともに、残された最後の分身体の足元から、すべてを焼き尽くす禍々しい黒炎の柱が立ち昇った。超高熱の炎がカリュブディスの巨体を包み込み、その再生能力を上回る速度で細胞を炭化させていく。
さらに私は、その黒炎ごと空間を喰らい尽くすように、暴食者の
リムル「容赦なく──喰らい尽くせ!!
ゴゥンッ!!!と空間が歪むような重低音が響き、黒炎に包まれていた分身体は、断末魔の叫びをあげる暇さえなく、私の胃袋の中へと完全に隔離・消滅させられた。
『告。カリュブディス 分身体の対処、完了しました』
ふぅ、と一息ついて人間の姿に戻る。これで分身4体はすべて片付いた!
スパーダ「.........そんじゃ 真打ちのお出ましだ!」
恭二が不敵に笑いながら、上空の「本尊」を見上げる。
残るは、ミリムが捕捉した、フォビオが取り込まれたの本物のみ。
ミリム「ふん、待たされた分、きっちり一撃で終わらせてやるのだ! リムル、あたしの手加減をよく見ておけよ!」
大人の肢体を妖艶に躍動させ、ミリムがその細い右腕を天に掲げる。
その手の平に収束していくのは、世界を崩壊させかねないほどの濃密な破壊の魔素、その魔素が バチバチとしかし 淡い光が混ざり合い 今にも弾けそうに溜まってゆく、そして 今の彼女は完全にフォビオの「魂の拠り所」を捉えていた。
ミリム「──「
手加減されたとはいえ、空間そのものが悲鳴を上げるほどの極大の光線が放たれた。
だが、その光の濁流はカリュブディスの巨体を正確に包み込みながらも、肉体だけを綺麗に焼き尽くし、内側にある「依代」を傷つけないよう完璧にコントロールされていた。
戦場全体を眩い光が覆い尽くし、カリュブディスの叫びと共に、その巨躯が光の粒子となって消滅していく。
そして、その光の粒子の中から、意識を失った一人の男の身体が、重力に従ってまっ逆さまに落ちてきた。
リムル「大賢者、フォビオだね!?」
『解。間違いありません。生命活動に支障はありませんが、魔素の枯渇により昏睡状態です』
「よしっ! 『粘糸』!!」
私はすかさず両手から強靭な糸を伸ばし、落下するフォビオの身体を空中で優しくキャッチした。そのまま彼を引き寄せ、地面へとそっと横たえる。
謙信「見事な連携でしたね。これにて、一件落着.......というところでしょうか?」
謙信さんは大刀を鮮やかに鞘へと収め、ふんわりと地上に着地した。
正吉くんもオルタリングの光を収め、仮面ライダーアギトの姿から、いつもの人間の姿へと戻る。
正吉「はぁ........緊張した........。でも、誰も死なさずに済んで、本当に良かったです」
スパーダ「ま、ミリムの目のおかげだな。あのまま全員で全体攻撃してたら、今頃このフォビオはチリ一つ残ってねえところだったぜ」
恭二が伊邪那岐を鞘に収めて肩に担ぎながら歩み寄ってくる。
そこへ、上空から満足げな顔をしたミリムが、プラチナブロンドの髪をなびかせながら降り立ってきた。
ミリム「どうだリムル! あたしの活躍、ちゃんと見ていたか!?」
ふんす、と胸を張るミリム。姿は大人の女性のプロポーションになって妖艶さが増しているのに、中身はいつものドヤ顔のミリムのままで、私はなんだか可笑しくなってしまった。
リムル「ああ、最高にカッコよかったよ、ミリム! さすがは私の
ミリム「ふはははっ! もっと褒めてよいぞ! さあ、戦いも終わったことだし、街に戻って美味い飯と蜂蜜をたらふく馳走するのだーっ!」
元気いっぱいに万歳するミリムの声が、静まり返った戦場に響き渡る。
窮地を脱した安堵感から、私や正吉くん、そして謙信さんや恭二の間にも、自然と温かい笑顔が広がっていった。
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次回「獣王 来訪」