社畜の俺。メンヘラな口裂け女をビンタしたら同棲が始まった。   作:ジュウヨン

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璃子と付き合ったから、動物園でデートをした。

 

 

 

 

「ゆうくん」

 

「ねえ——あれ見てよ」

 

璃子が指差した先を見ると、そこには象の親子がいた。

 

仔象が上手く自分の体に砂をかけられずにいると……

 

親象が長い鼻でそっと砂をすくい——

その体へとかけてやっている。

 

「うお……」

 

「め、めっちゃでかいね……」

 

思わず、素直な感想が口をついた。

 

すると、璃子がじっとりとした目でこちらを見る。

 

「……いや、でかいけどね」

 

「そんなの、見たまんまじゃないか……」

 

「それもそうなんだけど、さ……」

 

璃子は象の親子を見つめたまま、

ふっと目を細める。

 

「とっても幸せそうだなぁって……」

 

「可愛いなぁ……」

 

璃子は、穏やかに微笑んでいた。

 

気づけば、俺は象よりも——

 

そんなふうに笑う璃子の横顔ばかり見てしまっていた。

 

 

 

……。

 

……俺たちは今、動物園に来ていた。

 

あの電話での告白から、一ヶ月。

 

璃子と俺は、

以前よりも少し遠くまで足を運ぶことが増えていた。

 

 

 

 

 

璃子と付き合うようになってから——

 

以前よりも、

他愛もない話をする時間が増えた。

 

子どもの頃のこと。

高校時代のこと。

 

そんな話をしているうちに、

自然と昔の恋愛の話にもなった。

 

聞けば——

 

璃子は付き合ったことこそあるものの、

まともなデートをしたことはないということだった。

 

「え、そんなことある?」

 

思わず聞き返すと、

 

「まあ、なんとなく付き合っただけだからね」

 

璃子は照れくさそうに笑っていた。

 

「ゆうくんは?」

 

そう聞かれて、俺も正直に白状した。

 

「実は……俺も、同じような感じ」

 

「……二年付き合ったけど、何もしなかったなぁ」

 

璃子が、笑って聞いてくる。

 

「えー……そんなことあるの?」

 

「いや、璃子も同じじゃん」

 

その瞬間——

 

二人で、笑い合った。

 

 

 

 

——高校の頃。

 

後輩から告白されて、

付き合うことになった。

 

『部活も忙しいし、一緒に遊びに行ったりはできないよ』

 

そう伝えると、

 

『それでもいいです』

 

彼女は、迷いなく笑った。

 

一緒に帰ったり。

 

テスト期間に図書館で勉強したり。

 

そんな時間はあった。

 

でも——

 

本当に、それだけだった。

 

手を繋いだことすら、一度もない。

 

学校でもそこそこ人気のある子だったから、

友達にもよく聞かれた。

 

「雄一、最近彼女とどんな感じなん?」

 

「……まあ、一緒に帰ったり、テスト勉強したりかな」

 

そう答えると、

 

「お前さ……そういう欲求とかないわけ?」

 

なんて、からかわれた。

 

……いや、あるわ。

 

もちろん、俺も男だ。

 

興味がないわけじゃない。

 

ただ——

 

タイミングも、空気も、

何もかもわからなかった。

 

勇気を出して、

一歩踏み込もうと思ったこともある。

 

だけど、そのたびに思い浮かぶ。

 

『佐々木せんぱ〜い!!』

 

そう言って……

満面の笑みで駆け寄ってくる彼女の姿が。

 

部活が終わるまで、毎日待っていてくれた。

 

試合にも、よく応援に来てくれた。

 

そんなふうに、

真っ直ぐ俺を信じてくれる彼女に——

 

自分の欲だけで触れてしまうことが、

どうしてもできなかった。

 

結局、俺は最後まで手を伸ばせなかった。

 

そんなこんなで、

高校時代の二年間を一緒に過ごした。

 

大学進学で俺が東京へ出てからも、

しばらくは連絡を取り合っていた。

 

だけど、それも少しずつ減っていって——

 

気づけば、

お互い自然と連絡を取らなくなっていた。

 

……甘酸っぱくて。

 

少しだけ、ほろ苦い思い出だ。

 

 

……

 

……………

 

「おーい」

 

「ゆうくーーーん」

 

目の前で、

璃子の手がぶんぶんと上下する。

 

「あ……ごめん」

 

「なんか、ボーッとしちゃってた」

 

璃子が、

くすっと笑いながら覗き込んでくる。

 

「また、遅くまで本でも読んでたの?」

 

「うん……まあ、そんな感じ」

 

……昔のことを思い出していた、

なんて言えるはずもなかった。

 

「ちゃんと寝なきゃ……ダメだよ?」

 

人差し指をそっと唇に当てて、

いたずらっぽく微笑む。

 

……。

 

……な、なんて破壊力だ。

 

陽の光を受けた横顔も、

優しく細められた瞳も。

 

笑うたびにふわりと揺れる髪さえ、

妙に目を奪われる。

 

……俺、本当にこんな美人と付き合ってるのか。

 

何度考えても、

まだ実感が湧かない。

 

見惚れるように璃子を眺めていると——

 

不意に、手を引かれた。

 

「うおっ……」

 

驚きのあまり、

情けない声が漏れる。

 

「ほら——」

 

「ゆうくん、他の動物も見に行こうよ」

 

璃子は悪戯が成功した子どものように笑って、

そのまま歩き出す。

 

握られた手は、

柔らかくて、温かくて。

 

その温もりがじんわりと伝わってくるたび、

心臓が落ち着かなくなる。

 

「う、うん……」

 

たったそれだけなのに。

 

手を繋いで歩くだけなのに。

 

俺の心臓は、

今にも、どうにかなってしまいそうだった。

 

 

 

 

 

「知らなかった……」

 

「ペンギンって……

 こんなに、いっぱいいるもんなんだな……」

 

目の前には、

何十羽ものペンギンが思い思いに過ごしていた。

 

氷の上でじっと動かないもの。

 

水の中を勢いよく泳ぎ回るもの。

 

仲間同士で身を寄せ合い、

羽づくろいをしているものまでいる。

 

思い描いていた以上の数に、

思わず呆気に取られてしまった。

 

「ゆうくんって……動物園のこと全然知らないんだね」

 

隣で璃子がくすっと笑う。

 

「まあね……」

 

「幼稚園ぐらいの頃に、親と来て以来だし」

 

そう答えると、

璃子は少し驚いたように目を丸くした。

 

「……でも、そういう璃子はどうなんだよ」

 

俺が聞き返すと、

 

「うーん……小学生の時ぶりかなぁ」

 

「校外学習で来て以来だよ」

 

「それ……何年生?」

 

「たしか……小学一年生ぐらいかな」

 

「いや、そんなのほぼ変わんないじゃん」

 

思わずツッコミを入れると、

 

「僕の方が、ゆうくんよりは最近だし」

 

少しだけ得意げに胸を張る璃子。

 

「いや、誤差だろ」

 

「えー……違うもん」

 

頬を膨らませて抗議する璃子が可笑しくて、

思わず笑ってしまう。

 

すると——璃子もつられるように笑い出した。

 

周りでは子どもたちの歓声が響き、

ペンギンたちは何事もないように歩き続けている。

 

そんな穏やかな空気の中で、

俺たちは他愛もないことで笑い合っていた。

 

——その時。

 

「あ……見て、ゆうくん」

 

「ペンギンが卵を温めてる……」

 

弾んだ声に促されて、

璃子の指差す先へ目を向ける。

 

そこには——

一羽のペンギンが足元で大切そうに卵を抱えていた。

 

風から守るように身を丸め、

ときおり嘴でそっと卵を整えている。

 

「……本当だ、温めてるね」

 

何気なく返した俺の隣で、

璃子はその光景をじっと見つめていた。

 

「……親ってさ、凄いよね」

 

ぽつりと零れたその一言は、

独り言のようにも聞こえた。

 

しばらく、二人とも何も話さない。

 

水槽を泳ぐペンギンの水音だけが、

静かに響いていた。

 

「……ねえ、ゆうくん」

 

やがて璃子が、小さな声で呼ぶ。

 

「僕、ね……」

 

一度、言葉を飲み込む。

 

「今まで、言わなかったけど……」

 

しばらく黙ったあと、

ゆっくりと口を開く。

 

 

 

「お母さんが……いないんだ」

 

 

 

……。

 

……初耳だった。

 

「……え、」

 

「そ、そうなんだ……」

 

なんで、言えば良いのか。

 

言葉が見つからない。

 

だけど、不思議と納得もしていた。

 

——そういえば。

 

公園で、

並んで座っていた時もそうだった。

 

親と遊ぶ子どもを見つめる璃子は、

いつも嬉しそうで——

 

ほんの少しだけ、

寂しそうでもあった。

 

「僕が小さい頃に……

 病気で亡くなったらしいんだけど」

 

「そこから、お父さんが一人で育ててくれたんだ」

 

璃子は懐かしそうに目を細める。

 

「お兄ちゃんが二人いるんだけどね……」

 

「男兄弟に囲まれて育ったからかな」

 

「お兄ちゃんたちに、

 負けたくない……って、思ってたらさ」

 

「自分のことを『僕』って呼ぶようになって……」

 

「そのまま癖になっちゃったんだ」

 

困ったように笑う。

 

「途中で変だって気づいたんだけどね……」

 

「その時には、もう遅かったよ」

 

自虐気味に笑う璃子に、

つられて笑おうとした。

 

……でも、笑えなかった。

 

母親の話が、

胸の奥に引っかかったままだったから。

 

璃子は再び——

卵を抱くペンギンへ視線を向ける。

 

その横顔は、

どこか遠くを見ているようだった。

 

しばらく黙ったあと、

小さく息を吸う。

 

「ゆうくん、」

 

「僕はね——」

 

「お母さんに……なりたいんだ」

 

その声には、迷いがなかった。

 

「お父さんは……僕たちを育てるために、

 本当に頑張ってくれた」

 

「だから、不自由だって思ったことはないよ」

 

「……そんな感じだったから、

 お父さんはずっと忙しそうにしててさ」

 

「やっぱり、寂しかったんだ」

 

「お母さんがいてくれたらなぁ……って

 思うことが、何度もあった」

 

「もちろん……

 お父さんには感謝してるんだけど……ね」

 

また、

少しだけ笑って。

 

だけど、その瞳はどこか潤んで見えた。

 

「だから、ね……」

 

「自分の子どもができたら……

 そんな寂しい思いは、絶対にさせたくない」

 

「嬉しい時も、悲しい時も」

 

「ちゃんと、ずっと隣にいてあげられる」

 

「そんなお母さんに……僕はなりたい」

 

「それが、僕の夢なんだ」

 

璃子は、まっすぐ前を見つめたまま、

自分の夢を語ってくれた。

 

その言葉は、

飾りなんて何一つなくて。

 

だからこそ——

胸の奥まで真っ直ぐ届いた。

 

「そっか……」

 

「きっと——

 璃子なら、良いお母さんになれるよ」

 

気づけば、

思ったことをそのまま口にしていた。

 

「ふふっ、ありがとう……」

 

璃子は少しだけ

照れくさそうに笑う。

 

「ゆうくんも……

 きっと、良いお父さんになれるよ」

 

「ゆうくんは——とっても優しいから、ね」

 

——“優しい”か。

 

……その、言葉だけは。

 

昔から、

素直に受け入れられなかった。

 

「俺は……別に、優しくない」

 

「臆病なだけ、だよ」

 

傷つけるのが怖い。

 

嫌われるのが怖い。

 

だから、

一歩踏み込めない。

 

高校の頃だって、

最後まで手を繋ぐことすらできなかった。

 

そんな自分を——

俺は、よく知っていた。

 

璃子は、

その答えを聞いて小さく吹き出す。

 

「ううん……」

 

「ゆうくんは優しいよ」

 

「でも——

 キミが臆病なのも、僕は知ってる」

 

そう言って、

少し悪戯っぽく笑った。

 

「ていうかさ、ゆうくん自覚あったんだね」

 

「……さすがに、あるよ」

 

俺も苦笑して返す。

 

だけど、その笑顔は少しだけぎこちなかった。

 

“優しい”

 

その言葉だけは、

今でも自分には似合わない気がしてしまう。

 

でも——

 

そんな弱さも、臆病さも。

 

全部知った上で隣にいてくれる人がいる。

 

それだけで、

不思議なくらい心が軽くなった。

 

璃子の隣は、とても心地よかった。

 

そして気づけば。

 

もっと、一緒にいたい。

そう思っていた。

 

 

 

 

 

「す、すごい……」

 

「キリンに、餌なんてあげられるんだな……」

 

目の前まで伸びてきた長い首に、思わず息をのむ。

 

柵の向こうから顔を寄せてきたキリンは、

想像していたよりもずっと大きかった。

 

恐る恐る餌を差し出すと——

 

長い舌がするりと伸びてきて、

手のひらの餌を一瞬でさらっていく。

 

「うわっ……」

 

驚いて手を引っ込める頃には、もう餌は影も形もなかった。

 

「あ、あっという間だ……」

 

あまりの迫力に、思わず圧倒される。

 

その様子を見ていた璃子が、

ふふっと小さく笑った。

 

そして、のんびりとキリンを見上げながら呟く。

 

「僕たちも……」

 

「キリンの首みたいに、長い付き合いができたらいいね」

 

何気ない一言だった。

 

俺は思わず璃子の横顔を見つめる。

 

柔らかな陽射しを浴びたその表情は、

どこまでも穏やかで。

 

本人は、至って真面目そうだった。

 

……いや。

 

「璃子、何言ってんの?」

 

「……ん?」

 

璃子は不思議そうに首を傾げる。

 

「なに?」

 

本気で分かっていないらしい。

 

その天然っぷりが可笑しくて、

思わず笑みがこぼれた。

 

……璃子って。

 

やっぱり、面白い人なんだな。

 

 

 

 

「こういうところのアイスってさ……」

 

「なぜか、無性に食べたくなっちゃうんだよね」

 

歩き回って少し疲れた俺たちは、

売店でアイスを買い、近くのベンチへ腰を下ろした。

 

木々の間を抜ける風が心地いい。

 

遠くからは子どもたちの笑い声や、

動物たちの鳴き声が聞こえてくる。

 

そんな穏やかな空気の中、

俺は璃子の持っているアイスを見た。

 

「璃子、すごいね……」

 

「さっきは言わなかったけど、」

 

「杏仁豆腐味のアイスって、実際に好きな人いるんだ……」

 

その瞬間——

 

璃子の頬が、ぷくっと膨らんだ。

 

「……レストランで肉じゃが頼む人には、言われたくないんだけど」

 

少しだけ拗ねたような口調で言い返してくる。

 

「いや、肉じゃが美味しいじゃん」

 

「杏仁豆腐味も美味しいよ」

 

言い切る璃子の表情は、

妙に真剣だった。

 

……そこまで言われると、少し気になってくる。

 

「……じゃあ、一口ちょうだい」

 

「ダメ」

 

即答だった。

 

「そんなこと言う人には、あげないよ」

 

「え……めちゃくちゃケチじゃん」

 

そう言うと、

璃子は少しだけ得意そうに口元を緩める。

 

「ゆうくんはね……」

 

「この先、杏仁豆腐味のアイスを食べることなく生きていくんだよ」

 

「別に、杏仁豆腐主体で生きてないけど……」

 

思わず呆れて返すと——

 

「同じだね」

 

「僕もだよ」

 

璃子は何事もないような顔で頷く。

 

あまりにも真顔で返してくるものだから、

思わず吹き出してしまった。

 

「なんだそれ」

 

二人で顔を見合わせて、笑う。

 

他愛もない会話。

 

くだらないやり取り。

 

それなのに、不思議なくらい楽しかった。

 

璃子と一緒にいる時間は、

本当にあっという間だった。

 

気づけば、手にしていたアイスもすっかりなくなっていた。

 

動物園で過ごす時間も——

ゆっくりと夕方へ向かって流れていくのだった。

 

 

 

 

 

「動物園、本当に楽しかったね……」

 

帰りの電車で隣り合って座っていると——

 

自然と、璃子が俺の肩へ頭を預けてきた。

 

どうやら、

相当疲れているらしい。

 

体重を預けるような力の抜け方から、

それが伝わってくる。

 

……俺はと言うと。

 

「そ、そうだね……」

 

慣れない距離の近さに、

全身がガチガチに固まっていた。

 

ふわり、と。

 

シャンプーの甘い香りが鼻をくすぐる。

 

すると、繋いだ手を璃子がぎゅっと握り直した。

 

彼女にとっては——何気ない仕草なのだろう。

 

だけど俺にとっては、

それだけで十分すぎるほど破壊力があった。

 

一日中歩いて疲れているはずなのに。

 

心臓だけは、

ずっと走り続けているみたいだった。

 

……

 

…………

 

「ゆうくん、いつも送ってくれてありがとう」

 

「ううん……どういたしまして」

 

いつものように、

璃子を下宿先のアパートまで送り届ける。

 

璃子が笑顔で手を振る。

 

俺も、それに応えるように手を振り返した。

 

だけど——

 

やけに腕が重い。

 

まるで、自分の腕じゃないみたいだった。

 

……疲れてるのかな。

 

璃子は、その場から動かない。

 

ゆっくりと手を振りながら。

 

何度も口を開こうとしては、

そのたびに閉じてしまう。

 

「どうしたの、璃子」

 

……何か、あったんだろうか。

 

気になって、

思わず聞いてしまう。

 

「ううん……」

 

「いいや……

 なんでもないよ……?」

 

照れくさそうに頬を掻きながら笑う。

 

だけど、その笑顔はどこかぎこちなかった。

 

「……何かあるなら、言ってよ」

 

「言いたいことが……あるんじゃないの?」

 

——すると。

 

璃子は小さく息を吐いて、

観念したように口を開いた。

 

「ゆうくんさ……明日、用事なかったよね」

 

「うん……まあないけど」

 

「そ、それじゃあ、さ——」

 

璃子の手が——

少しだけ、ぐっと力んだのがわかった。

 

目を閉じて。

 

勇気を振り絞るように——

大きく息を吸って。

 

震える指先が——ぎゅっと服の裾を掴んだ。

 

 

 

 

 

 

 

「ぼ、僕の家に……」

 

「上がって、いかない……?」

 

 

 

 

 

 

 

その一言だけで。

 

思考が、真っ白になった。

 

 

 

 

……。

 

 

 

……。

 

 

 

……。

 

 

 

 

 

 

……へ?

 

 

 

 

 

 

 







ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
ジュウヨンです。

今回は、璃子との動物園デート回でした。

本来はデート描写はもう少しコンパクトにまとめて、
テンポよく進める予定だったのですが。

璃子と雄一、それぞれの過去を書くには、
この一話を使う必要があると感じました。

なかなか思い通りにはいかないものですね。

それにしても……
過去の雄一、本当にチキンですね。

口裂け女と出会ってからは、彼女の自己肯定感の低さもあって、
雄一が積極的にならざるを得ない場面が多かったのですが、
相手が普通の女の子になると、とことん奥手です。

それなのに、何気にモテるのでちょっと腹が立ちます。

……いや、モテさせているのは私自身なんですけどね。

一応、佐々木雄一のキャラ設定ですが、

・身長175cm
・元サッカー部
・有名私立大学卒業
・フツメン以上イケメン寄り

という感じなので、
別に補正でモテてるわけではないです。

妖怪作品を書いているくせに変な話ですが、
人間関係や恋愛は、あまりご都合主義にしたくないタイプです。

ここまでは璃子がずっとリードしていますが、
この先どうなっていくのか。

ストックを作らず書き上げたらそのまま投稿しているので、
読者の皆さんと同じペースで物語を追いかけています。

……とはいえ、
現在の二人はすでに別れてしまっていますからね。

なので、この先の流れは、
ある程度想像できる方もいるかもしれません。

璃子は「自分がこの状況をなんとかしなきゃ」と思って
家を出ていきました。

決して——
雄一と別れたかったわけではありません。

だからこそ、
彼女にも報われてほしい。

作者として、心からそう思っています。

次回も読んでいただけたら嬉しいです。

お気に入り登録や評価、感想などいただけると、
とても励みになります。

それでは、
今後ともよろしくお願いします。
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