アンケートの時間稼ぎのために数話使います。ちなみに、五条がスカウトしに来たら、呪術廻戦0もやりたいので、乙骨、パンダ、まき、狗巻世代にします。
キャラ崩壊はしてないはずだ。私の中の緋色と夜卜はこんな感じなんだ。
建物から脱出しようと、来た道を引き返していたとき。
多数の呪力を感知する。
即座に警戒態勢に入る。
緋色はまだ使わない。
緋色を使うのに戸惑っている自分がいる。
呪霊が姿を現す。
想定より、多い。
「……20体はいるな」
夜卜が呟く。
3級。
さっきの呪霊に比べたらお世辞にも強いとは言えない。
だが、位置が悪い。
挟まれている。
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「右から来る」
緋色の声。
緋色を使う以外の選択肢が無い
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「分かってる」
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振るう。
一体、斬る。
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だが。
間に合わない。
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二体目が、迫る。
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回避。
ギリギリ。
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三体目。
背後。
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「……っ」
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遅れる。
ほんの一瞬。
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疲労。
判断の鈍り。
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避けきれない。
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そのとき。
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「——貸して」
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すぐ近くで、声がした。
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一瞬。
目の色が夜卜の澄んだ青色から、
緋色のくすんだ緋色に変わる。
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手の感覚が、変わる。
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軽くなる。
重くなる。
曖昧になる。
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「……は?」
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視界が、少しだけズレる。
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身体は動いている。
でも。
自分の意思じゃない。
どこか夢をみてるみたいな視点。
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「少しだけ」
緋色の声。
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「我慢して」
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次の瞬間。
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身体が動く。
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自分よりも正確に。
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踏み込み。
角度。
間合い。
全部が、無駄なく繋がる。
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振るう。
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二体目を、断つ。
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そのまま。
回転。
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三体目の攻撃を、最小限で回避。
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「……っ」
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速い。
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自分じゃない。
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「集中して」
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声がする。
内側から。
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次の瞬間。
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空気が変わる。
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「——縛布」
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夜卜の身体から。
布のような呪力が広がる。
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「……は?」
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見たことがある。
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緋色の術式。
“界律巫術”
緋色の家に代々受け継がれている術式。
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その一端が、今。
自分の身体から出ている。
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呪霊が、絡め取られる。
動きが止まる。
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「男の子は視点が高いね」
場違いなことを緋色が呟く。
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身体が踏み込む。
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振るう。
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一閃。
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呪霊が、崩れる。
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残り10体。
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暴れる。
縛布を引きちぎろうとする。
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「もう少し」
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そのとき。
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仮面が、現れる。
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一つ。
二つ。
三つ。
どんどん増えて、10体の仮面をした狼が現れる。
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「行って」
緋色が命じる。
無音で、呪霊に飛びつく。
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「……なんだよ、これ」
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「見てればいい」
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仮面達が動く。
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一斉に。
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呪霊に噛みつく。
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呪霊の抵抗が、だんだん弱くなっていく。
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「終わり」
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身体が動く。
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最後の踏み込み。
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振るう。
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斬る。
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呪霊が、消える。
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静寂。
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その瞬間。
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感覚が、戻る。
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「……っ」
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膝が、わずかに揺れる。
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「……今の」
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「終わったから返す」
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淡々とした声。
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目の色は戻っていて、
身体は、もう自分のものだった。
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でも。
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さっきの感覚が、残っている。
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「……お前」
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「何」
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「今、使ったよな」
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「使った」
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即答。
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「俺の身体で」
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「うん」
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少し考え込むような間。
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「問題ある?」
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言葉に詰まる。
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ある。
はずなのに。
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「……いや」
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うまく言えない。
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「助かった」
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それだけが、残る。
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緋色は少しだけ黙って。
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「ならいい」
とだけ言った。
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風が吹く。
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夜卜は、自分の手を見る。
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さっきまで。
自分じゃない動きをしていた手。
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「……なあ」
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「何」
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「どこまでできる」
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少しの沈黙。
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「人間だった時と同じことはまだ無理」
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「でも」
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「必要なら、またやる」
「…だから、」
「今度は夜卜から頼って」
刀から人間の姿に戻って、そっと手を握りながら、微笑みかけてくる。
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それは。
頼もしさで。
嬉しさせで。
同時に。
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少しだけ、怖かった。
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「早く行くぞ、まだ終わってない」
赤くなった顔を隠すように、
緋色の手を強引に引いて、来た道を戻っていく。
まだ呪霊の反応が一つ残ってる、まだ戦いは終わっていない。
「ふふ、油断しないでね?」
「夜卜」
それはいつもと変わらない日常だった。
次こそラストバトルです。似たような展開ばっかでごめんなさい。そろそろ夜卜には頑張ってもらいますよ。
あとそろそろ展開が遅いって言われそうなので、進めますよ!
ちなみに緋色と夜卜がわからない人は ノラガミ ノラ と調べたら緋色が出てきますよ。夜卜はノラガミの表紙にいる、青い目のイケメンです。
では、明日の投稿をお待ち下さい。
高専からスカウトに来るのはだれ?
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夜蛾
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五条
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まだこない(修行期間突入)