ToLOVEる ~ 生まれ変わった意味を探して~   作:アイスが食べたいマン

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~金色の闇と優斗~

クリスマスパーティーが終わり、年を越した。

今俺はキッチンで朝食の準備をしていた。

 

「最近は随分と平和だな?ここまで平和だとあの時みたいな悲劇が起きる予感がしないか?」

 

…久々だな、最近はこの女性は俺の前には現れなかった。

 

「何が言いたい」

「随分日常とやらを楽しんでいるようだな」

「……」

「フ…果たしてこの平和な日常とやらは何時まで続くのか、もしあの教師に擬態した宇宙人の様にあの兄妹を襲ってくる奴がいたら、どうする、殺さず、生身で戦うのか?」

「殺さない、できるだけ俺はもう誰かを殺したくない」

 

人は変われる、俺はそう信じると決めた。

 

「殺さないか、甘いな、前にも言っただろう?悪党は悪党のまま変わらないとな、もし守りたいなら奪われる前に奪え」

 

女性は俺に近づき手元に持っていた、果物ナイフに指を指す。

 

「その手に持っている物だけでも簡単に殺せるだろ?」

 

女性は俺に囁いてくる。

 

「その果物ナイフには鞘もある、持ち運びには便利そうだな?」

「うるさい」

「宇宙人相手に素手では厳しいだろう、それがあれば護身用くらいにはなるかもな」

「……」

「ただし忘れるなよ?武器や物が無くなれば、最後の武器は己の体だ」

 

女性は消えた、護身用か、ザスティンさんとの戦いで思った、使える物が幾つか欲しいと、確かに果物ナイフは持ち運びに便利だが…

 

「一応、あなたの忠告を聞いておきます」

 

俺は使い終わった果物ナイフを洗い、鞘に入れて上着の内ポケットに入れておく。

 

 

 

 

あれから数日後、俺とリトは栽培さんに頼まれた買い物をする為、街に来ている。

 

「さて!頼まれた物はこれでそろったかな、優斗、帰ろうぜ」

「リト、少し寄り道してもいいか?」

「いいけど、なにするんだ?」

「糖分補給」

 

俺は目の前にあったたい焼き屋によって、たい焼きを買った、それを見たリトは溜息をついている。

 

「優斗、そんなに買ったらまた美柑に怒られるぞ?」

「リトが美柑に食べたこと言わなければ、怒られない」

 

去年の臨海学校でチョコレートのお菓子を15個ほど食べた事をリトが美柑に伝えたようで、優兄、食べ過ぎは体に悪いからダメだよ!と怒られた。

 

「あの子、凄く俺達の事を見てるけど、リト知り合いか?」

「いや?ちげぇーけど…」

 

真っ黒な変わった服を着ている、金髪の女の子が俺達を見ている、たい焼きが食べたいのか?

俺は女の子に近づきたい焼きを渡す。

 

「買いすぎたから、一個あげるよ」

「お、おい!?優斗いきなり渡すのは」

 

俺にたい焼きを渡された女の子はたい焼きを受け取って食べた、甘い物、好きなのか?

 

「地球の食べ物は変わっていますね…」

「…地球の食べ物は変わってるね、君もしかして宇宙人?」

 

もし、宇宙人なら俺じゃなくてリトを見ていたという事になる。

そしてリトを見ていた理由は…

 

「あなたが結城リト…」

「な…なんで俺の名前を…………?」

「あなたを探していました…」

 

彼女はリトに近づき、腕を刃に変形させる、俺はリトの服の襟を掴んで後ろへ投げ飛ばす。

 

「うわッ!!」

「ッ!邪魔が入って躱されましたか…」

 

右腕が武器に変形したって事は左腕も変形するのか?

俺はリトの前に立って構える、ザスティンさんの時より状況は最悪だ。

 

「君、リトを殺す為に来たの?」

「はい、ある方から結城リトの抹殺を依頼されました、うらみはありませんが消えてもらいます」

「はい、そうですかって言って素直に見てると思う?」

「邪魔をしないでください、もし邪魔をするならあなたも殺しますよ」

 

殺すね、久々に言われたよその言葉。

 

「…殺れるものなら殺ってみろよ」

 

俺がそういうと彼女は腕を刃に変形させて襲いかかってくる、彼女はザスティンさんと違って鎧を着ていない、これなら受け流してそのまま…

 

──────人は変われない、悪党は悪党のままだ、奪われる前にそいつを殺せ

 

幻聴が聞こえる、確かに前回より状況は最悪、彼女はリトを本気で殺すつもりだ…でも俺は

 

──────優斗、きっかけ1つで人は変わるんだ、善人から悪人へ、悪人から善人へ、ボクたちは悪人を善人に変わるきっかけを与えてあげないかい?

 

信じると決めた人は変われると、俺は最初に聞こえてきた幻聴を振り払って、彼女攻撃を受け流す。

 

「ッ!?」

「…悪いね、君をしばらくこのまま取り押さえる」

 

受け流して足を引っ掛け、そのまま彼女を地面に倒して取り押さえる。

 

「リト!今すぐララさんを呼べ!」

「あ、ああ、わかった!!」

 

リトはそのまま走ってララさんを呼びに自宅へ戻る。

 

「トランス」

 

その言葉を彼女が口にした途端、髪が龍の形になり襲いかかってくる。

 

「取り押さえるとは舐められたものですね」

「何でもありかよ」

 

このまま、この場所で戦えば、周りへの被害が大変なことになる、人がいない所に一度引きつけるか。

考えていると彼女は龍に変形させた髪で襲いかかってくる。

 

「逃げる気ですか?」

「……」

 

俺は商店街から抜け出す為、走るが彼女は足を鉄球に変えて襲いかかる。

 

「あーッ!オレの屋台がァー」

『皆さんの豊かな食事と明るい未来を作る、それがタイムレインズカン──』

「私のバイクぅがぁぁー」

 

翼を生やして髪を拳に変えた彼女は容赦なくで屋台、テレビ、バイクを壊して進む、とりあえず、商店街から抜け出せた、この近くだと、神社ならあまり人はいないか。

彼女の攻撃を避けたり、受け流しながらそのまま神社へ行く、ここなら戦える。

 

「…あなた、何者ですか?私の攻撃を避けながら、人気のないこの場所まで逃げ切るなんて、それにあなたの身のこなしはまるで…」

「時雨優斗、今はただの学生だ、君の方こそ何者?」

「コードネーム″金色の闇″殺し屋です」

「殺し屋ね、依頼されたって言ってたけど、誰からなんて言われたの?」

「依頼主の名前は答えられません、結城リトはプリンセスを脅迫し、デビルークを乗っ取りを企てる極悪人だと、依頼主からは聞いています」

 

デビルークを乗っ取り?随分とふざけた嘘をつく依頼人だな。

 

「君の目にはリトはどう見えた?地球人にデビルークを乗っ取るなんて、本当にそんな事出来ると思う?」

「…できないかもしれませんね、でも、依頼されればどんな人物だろうと始末する…それが私″金色の闇″の仕事です」

「…そんなことして辛くないのか?」

「こんな平和な星に住んでいるあなたには分からないでしょうね、たった一人でこの宇宙を生きる孤独など…」

 

孤独ね、宇宙ではないが俺には分かる、広い世界で一人になった時の孤独と辛さが。

 

─────君と…出会えて…良かった、君と過ごした…日々は…最高の思い出だよ…ありがとう

 

「わかるよ、一人は寂しいよな」

「あなたになにが─────」

「君は大切な人を自分の手で殺した事はある?」

「…一体何を」

「俺はあるよ、最悪な気分だった、時間が経った今も尚、俺はその夢を見る」

 

目を閉じればすぐに思い出せる、笑顔で死んだ親友の顔、俺は今でも、あの時の自分のした判断を憎んでいる。

 

「本当にあなたは何者ですか?」

「言ったろ?今はただの高校生だって、ヤミさんだったよね?君には悪いけど、本気で行かせてもらうよ?」

「ッ!?雰囲気が…変わった!!」

 

(忠告聞いておいて正解だったな)

 

俺は上着の内ポケットに入れていた、果物ナイフを取り出し構える、殺すつもりはない、時間を稼ぐか無力化する。

 

「早いッ!?ですが背中がガラ空きですよ!」

 

ヤミさん目掛けて突きをする、躱したヤミさんはそのまま、髪を刃に変えて攻撃してくる、俺はヤミさんに背中を向けた状態で横へ飛んでその攻撃を躱す。

 

「あの体勢から躱された?」

「まだ終わりじゃない」

 

俺はヤミさんに近づき、CQCに持ち込む、彼女が腕を刃に変えて攻撃してくるが、果物ナイフで流し腕を脇に挟む。

 

「…やりますね」

「君も強いね」

 

そのまま腕を持ち上げ足を引っ掛け、地面へ倒す。

 

 

~ヤミside~

 

私は今時雨優斗という男に地面へ倒されている。

まさか、地球人にここまで強い人間がいるとは思いませんでした、けど甘い、何度も取り抑えようと同じことしても、髪をトランスさせ、時雨優斗を引き剥がせばいいだけです。

 

「トランス」

 

髪を龍に変えて時雨優斗に攻撃する、時雨優斗はバク転をしながら距離を取りましたか、ならそのまま攻めるましょう。

私は4つの龍の形に変えた髪でそのまま攻撃すると時雨優斗は龍の攻撃の間を躱して一気にこちらへ向かってくる。

 

「可愛い顔してるのにやること、エグすぎ」

「ッ!?カワイイは余計です!!」

 

かわ…いい?そんなふうに言われたの…はじめて…

 

「…?急にに動きが鈍くなったけど、どうかした?」

「なんでもありません!」

 

時雨優斗が向かってくるのに対して私は腕を刃に変えて攻撃するが躱されて、そのまま近接格闘に持ち込まれてしまう。

 

…聞いたことがある、地球にはCQCといった近接戦闘術があると、相手の体が触れるような交戦距離での戦闘、ナイフなどを用いて行う格闘術。

 

時雨優斗は、私の攻撃を受け流して背後に回る、そのままトランスしていない腕を塞がれ、首にナイフを突きつけられる。

 

「そろそろ諦めて欲しいな?出来ればもう、誰も傷つけたくないから」

 

本来なら今ので私は時雨優斗に殺されていた、甘いですね、この男は。

 

「トランス」

 

私は髪を拳に変えて彼を殴り飛ばす、時雨優斗はそのまま木まで吹っ飛び砂煙が上がる。

 

…避けられなかったようですね、地球人相手にかなり手こずりました。

 

私は結城リトを追う為、飛ぼうとすると砂煙から時雨優斗が突きをしてくる。

 

「ッ!!?さっきより早──────」

「チェックメイト」

 

ナイフが当たる、そう思った時、時雨優斗はナイフから手を離し、私の横をナイフが通り過ぎる、なぜ手を離して?

 

バッチンッ!!!

 

「こ…れは!」

 

時雨優斗は私の顔の前で思いっきり手を叩き、私は何も出来ずに倒れ込みそうになる。

 

「大丈夫?」

 

倒れかけていた私は時雨優斗に抱えられていた、こ…これはお姫────

 

「ねこだまし、上手く行けば迷走神経反射性失神で気絶するかなって思ったけど、まあ気絶までは行かなくても無力化はできるかなって思ってね?」

 

何故この状況で普通に話せるんだこの人は。

 

「一回目の突きは本気じゃなく、わざと本気で行くよう見せかけた、俺が何度もヤミさんを取り押さえ

た理由は髪を拳で変形させて殴ってくるのを待ってたんだ」

「避けられなかったんじゃなくて、わざと避けなかったって事はですか?」

「正解、ヤミさんの攻撃で一番死なない可能性のある攻撃はあれしかなかった、それでもかなり痛かったけど」

 

時雨優斗は笑顔で言っている、あれで仕留められないってこの人は────

 

「最後の突きは本気だよ、もし最後、ヤミさんが油断せずにいたら俺の突きは躱されてたよ」

 

油断させるために避けなかった?本当にこの人は何者ですか?戦い慣れをしすぎている。

 

「俺の目的は殺すことじゃない、無力化か時間稼ぎをすることだ、さて、ここまでかな?」

「時間稼ぎ?何を言って─────」

「ユウトー!!」

「優斗!?」

 

あれはデビルークのプリンセスと結城リト?

 

─────リト!今すぐララさんを呼べ!

 

…私の完敗ですね。

 

 

 

~優斗side~

 

リトとララさんがやっと来た。

拳で殴られても受身を取れば平気だと思ったが、あそこまで思いっきり殴り飛ばされたから受身を取っても身体が痛い。

 

「優斗、大丈夫か!?」

「生きてるから問題ない」

「いや、怪我してたら問題だろ!!てかなんでそのコの事お姫様抱っこしてんだお前!」

 

あの状況だとこれが一番抱えやすいからしょうがないだろ。

 

「ユウトー!この人はね!私の婚約者候補のラコスポが雇った殺し屋なの」

「殺し屋なのは本人から聞いたよ」

「あなたがララ・サタリン・デビルークですね、銀河の覇者デビルークの姫…」

 

動けるようになったのかヤミさんを俺が下ろすとララさんに声をかける。

 

「プリンセス、結城リトについて、あなたに聞きたいことが────」

「何やってるんだもん金色の闇!!お前は早く結城リトを始末するんだもん!!!」

 

空にUFOが現れたと思ったら誰からが降りてくる。

 

「ジャジャーン、ラコスポただいま参上───だもん」

「ラコスポ!」

 

このチビがララさんの婚約者?

 

「ララたーん迎えに来たよ!!さぁボクたんと結婚しよー!」

「やだよ!ラコスポなんて!殺し屋さんにリトを殺させようとするなんて最低!!」

「サ…サイテー!?」

「そーだよ!そんなひどい人とは絶対結婚なんかしないんだから!」

「ムムム…ララたん………なんでわかってくれないの~こんなにララたんの事、想っているのに~」

 

ララさんの言葉にラコスポはリトを睨みつける。

 

「やっぱお前のせいだもん、結城リト!!よくもララたんをそそのかして~」

「え?」

 

…ここまで来ると救えないな、人間じゃないけど、知能がある生き物として終わってる。

 

「金色の闇!お前も今まで何してたんだもん、予定では、もうとっくにあいつを始末してるはずだろ~!!」

「ラコスポ…ちょうど良かった、私もあなたに話があります、結城リトの情報…あなたから聞いたものとは、違う可能性が出てきました」

「!?」

「ターゲットに関する情報は、ウソ偽りなく話すように言ったはず…まさか私を騙したワケじゃありませんよね…」

 

ヤミさんがラコスポに言うとラコスポは明らかに動揺する。

 

「う…うるさい!結城リトはララたんをだます悪いヤツだ!!ボクたんがウソを言うワケないだろ~」

「ヤミさん!誰かの情報じゃない、自分の目で見たことを信じろ!」

「………」

「な…なんだもんその目は!ボクたんは依頼主だぞ!!」

 

俺の言葉を聞いたヤミさんはラコスポを睨む、ラコスポはブツブツと独り言を言っているが、なにかするつもりか?

 

「こーなったら…出てこーい!!ガマたん!!」

 

ラコスポが手をUFOに向かって上げると、巨大なカエルが出てきた、は?こいつの切り札カエルなの?

 

「うおおお!!カエル!?」

「………」

「随分と色が悪いカエルだな?」

[あれは!珍獣イロガーマ!?]

「知ってるの?ペケ」

[はい…宇宙生物図鑑で見たことがあります、もしあれが本物なら…私の天敵!!!]

 

ペケの天敵ね、粘液で服を溶かすとかか?

 

「さァ!ガマたん!!お前の恐ろしさ、見せてやるもん!!」

 

ラコスポがカエルに指示を出すと粘液をヤミさんに向けて放つ、ヤミさんはそれを避けるが飛沫がかかって服が少し溶ける、本当にそうゆう能力なのかよ。

 

「服が…!!」

「ひゃはは!ガマたんの粘液は都合よく、服だけ溶かすんだもん!!だーからボクたんのお気に入りのペットなんだな!!」

 

こいつ本当に終わってるだろ、アイツと出会う前のの俺なら多分殺してるぞ?

 

「さぁ!スッポンポンにしてやるもん!金色の闇!!」

「………そんな不条理な生物……認めません!」

 

ヤミさんがカエルを斬ろうとするも粘液で斬れず、逆にカウンターにあってしまう。

このままだと地面に叩きつけられる、俺はヤミさんの下へ行き受け止める。

 

「大丈夫?ヤミさん、さっきも似たような状況になったね」

「そ…そんなことはいいですから、早く離してください!」

 

ヤミさんは顔を赤くして俺を睨んでくる。

 

「スキありだもーん!!全裸確定─────!!」

 

液体が飛んでくる、避けても飛沫はかかる、ヤミさんを降ろしていたら、二人とも全裸だな。

俺はヤミさんを抱えながら横へ避けヤミさんを庇うように伏せる、液体の飛沫は俺の背中にあたって服が少し溶ける。

 

「ヤミさん怪我はない?」

「…時雨優斗、なぜ」

「大丈夫そうだね、良かったよ」

「ッ!?」

 

ヤミさんはまた顔を真っ赤に染めて目を逸らす、なんだろう、助けているだけなのに最近めっちゃ地雷ぶち抜いてる気がする。

 

「お前!?邪魔するなだもんッ!?」

「悪いね?俺、昔からお前みたいな、クズの邪魔するのが趣味なんだよね、後そんな、俺の事ばっかり気にして良いのか?」

「なにいって───」

「ラコスポ!!いい加減にしなさーい!!!」

 

俺に気を取られたラコスポは背後にいたララさんに気がつけず、ララさんの両拳の連打が決まって空へ吹っ飛んでいく。

「ふうっ、まったくとんでもないヤツだったね!」

「強いじゃないですか、プリンセス…」

 

強すぎだね、ザスティンさんと戦った時にも思ってたけど、デビルーク星人と地球人の身体能力は比べると天と地の差がある、ヤミさんと戦った時も純粋な力比べなら、俺は間違いなく死んでいた。

 

「時雨優斗、どーして私をかばったんですか?敵である私を…」

「ヤミさん、俺は目の前に助けられる人がいるなら、助けるだけだよ、見捨てたり見て見ぬふりをしたら、死ぬほど後悔する、もう後悔はしたくないんだ」

 

似たようなことを天条院先輩にも言ったな。

 

「なぁ優斗、何だよさっきから″ヤミさん″っての」

「コードネームが金色の闇って言ってたから、ヤミさんが呼びやすいなって思って、ダメだったか?」

「いいですよ、なんでも…名前になんか興味ないですし」

 

名前になんか興味がないか、ヤミさんの過去に何があったか分からないけど、どこか俺に似ている気がしてならない。

 

「と、とにかくさ!ラコスポもいなくなった事だし、もうオレを狙うのはやめて、宇宙に帰ってくれよ、な?」

「宇宙に…帰る………?」

 

─────こんな平和な星に住んでいるあなたには分からないでしょうね、たった一人でこの宇宙を生きる孤独など…

 

リトごめん、これは俺の我儘だ、俺は一人の辛さを知ってるだから…

 

「どうだろう、ヤミさん地球に残らないか?」

「お、おい優斗!?」

「この星の文化、食事、娯楽何でもいい、ヤミさんに見て感じて欲しいんだ」

 

見て欲しい、この星の美しいさ、感じて欲しい、日常を、そして感じさせてあげたくなってしまった、友情という最高な青春を、人の温かさを。

 

「そして友達を作って欲しい」

「ともだち…ですか?」

「あぁ、ヤミさん頼みがある、俺と友達になって欲しい」

「あなたと?」

 

俺はヤミさん、君に変わるきっかけを与えたい、輝が俺に与えてくれたように、俺も君に。

 

「ダメかな?」

「私と関わるとあなたは──」

「不幸になんてならない、大丈夫だよ」

「ッ!?好きにしてくださいッ!それにあなたに言われなくても私は地球に残ります!一度受けた仕事を途中で投げ出すのは私の主義に反しますから」

 

そしてヤミさんは顔を赤くしながら言う。

 

「結城リト、あなたをこの手で始末するまで、私はこの地球に留まることにします」

「へ?」

「じゃあヤミさんは一生地球に留まることになるね」

「…何が言いたいのですか?」

「ヤミさんは友達だからね、もう誰のことも君には殺させない」

「ッ!?あなたはさっきからよくそんな恥ずかしい事を言えますね!私はもう帰ります!」

 

ヤミさんは飛び立とうとする前に俺の見る。

 

「次は負けません、″優斗″」

 

それだけ言うとヤミさんは空へと羽ばたいて行った。

 

 

 

 

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