ToLOVEる ~ 生まれ変わった意味を探して~   作:アイスが食べたいマン

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〜舞い降りた少女〜物語の始まり〜

 

「いたいよ、たすけて、たすけてよ、どうしてたすけてくれないの?おにいさん?やくそくしたのに」

 

やめろ

 

「聞こえなかったか?これは命令だ!」

 

やめてくれ

 

「優・・斗。たく、さんの人を、すくってあ・・げて?そして、⬛︎⬛︎⬛︎より⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎に」

 

前世の記憶を思い出したあの日からずっと同じ夢を見る。あの時、俺は救えなかった。

 

「・・・・・・」

 

時計を見ると時間は深夜3時頃。

 

(どうすれば良かった?どうすれば助けられた?)

 

ダメだな、今日も眠れそうにない。

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・いつ見てもかわいいな〜春奈ちゃんあの優しい眼差し・・・サラサラの黒髪・・・おしとやかな仕草・・・サイコーだぜ・・・」

 

あれから時間が経ち俺とリトは高校生になった。

リトから恋愛相談を受けてから話す時に着いていき、会話に困っている時は間に入ったりなど、色々サポートはしたが未だに一人で話に行く勇気は無いらしい。

 

「リト、前にも話したけど、ストーカーはストーカー規制法によって規制されてる。1年以下の拘禁刑又は100万円以下の罰金だ」

「誰がストーカーだぁ!てかいつも思うけどなんでそんな詳しいんだよ!!」

「そんなことよりいつも言ってるけど、見てないで話しかけてこい」

「う・・・うっせーな今日はただ見てたわけじゃねーよ。タイミングを伺ってたんだ」

「・・・告白のか?」

「あぁ決心したんだオレ!今日春菜ちゃんに告白する!!」

「今日こそだろ、何度目だ?」

 

いつもそうやって言ってはいるが、告白すると言ってこれで何度目途中から数えるのも辞めてしまった。

 

「だから放課後一緒に来てくれ優斗!!」

「わかった、いつも通りに隠れて見てればいいか?」

「ありがとうな!優斗!伝えてやるオレのこの熱い想いを!!!」

 

そして時間が過ぎ放課後になった。

結果はいつも通り告白せず、失敗に終わった。

西連寺さんに告白する為、正門の前に立っていたが告白しようとした瞬間に俺が隠れて様子を伺っていた茂みに飛び込んできた。

 

「春菜ちゃんに告白出来なかった、情けなくて涙が出るぜ・・・・・」

「情けなくないと思うけどな、前よりしっかり成長してるよ。前のリトは女性への免疫無さすぎて声すらかけられなかったろ」

「けど、それは優斗がいたから話かけれただけで1人だと声かけられないぜ・・・」

「なら一人で話せるようになってから告白するでも遅くないと思うよ」

 

そんな話をしていると結城家と自分の家が見えてくる。

 

「なぁ優斗、まだ春菜ちゃんのこと相談したいし、このまま家に来ないか?それにその方が美柑も喜ぶしさ」

「わかった、お邪魔するよ」

 

俺はそのまま結城家にお邪魔することになった

 

「ただいま・・・」

「おかえりィーリト、お父さん今日も帰りが・・・」

「お邪魔します」

 

リビングに行くと雑誌を見ながらお菓子を食べてる美柑の言葉と動きが固まる

 

「優兄!?いらっしゃい!!連絡無しでくるなんて珍しいね!!」

「ごめん、急に決まってね。リトと少し話したらすぐ帰るよ」

「え?夜ご飯食べて行ってよ!!それに一緒に作りたいし!泊まって行ってもいいんだよ?」

「泊まりはまた今度にするよ、夜ご飯は一緒に作って食べていこうかな」

「やった!じゃあすぐ準備するね!」

「え?優斗と話すことがあるんだけど」

「リトは優兄と学校でも話せるでしょ!お風呂湧いてるから先に入ってきなよ」

 

そう言いながら美柑はキッチンへ向かっていく

落ち込んでるリトに「後で部屋で話そう」とだけ伝えて俺もキッチンへ向かう。

キッチンでは美柑が手馴れた手つきで料理の準備をしている。

 

「今日は何を作る?」

「今日は肉じゃがと付け合せにサラダを作ろうかなって思ってて、、、それに優兄が作る肉じゃがが食べたいから」

「わかった。肉じゃが作ろうか」

 

美柑が嬉しいことを言ってくれる。そう言って貰えるなら作りがいもある。

時々しっかりしすぎていて美柑が小学生か、分からなくなる時がある。

だからこそ俺が叶えてあげられる願いは叶えてあげたい。

俺が美柑くらいの時は、、、

 

「お前のせいでそいつは不幸になる」

「お前を匿ったからそいつは死ぬんだよ」

 

・・・料理に集中しよう。

そう思いながらじゃがいもの皮剥きから始めようとした時

 

「「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァ」」

 

風呂場からリトの悲鳴が聞こえてきた。

美柑と顔を見合せ、急いで風呂場に向かうと顔を真っ赤にして這いつくばっているリトが見えた。

 

「どっどうしたの?リト!?」

「大丈夫か!?リト」

「ハ・ハハダカの女が」

「「は?」」

 

リトの言葉に俺と美柑が素っ頓狂な声を出し首を傾げる。

 

「どこにいるって?」

「い・・いるだろそこに!!」

「どこぉ?」

「だから浴槽の中!!」

「リト、誰もいないぞ」

 

浴槽を美柑と二人で確認するも誰もいなかった。窓が開けられた感じもない。

 

「え?あれ?変だな確か今そこに・・・あれ?」

「リト・・・年頃なのはわかるけどさァ、妄想と現実の区別くらいつけようね。妹として恥ずかしいから」

 

二人が話している時に長いピンクの毛を見つけた。

(ピンク色の毛?長さ的に女性の髪の毛か?)

窓が空いてなく内側から鍵が掛かっているが確かにリト以外に誰かいたことは確かだ。

 

「おっかしいなぁー確かに見たと思ったのに」

「少しでいいから優兄を見習って欲しいんですけどー?」

 

とりあえず、怖がらせないように美柑には話さないでおこう。

 

「優兄〜キッチンに戻ろ?」

「・・・あぁ戻ろうか」

 

とりあえず、なんかあった時のために美柑の方に居よう。

 

キッチンへ戻り料理の続きを作っていると二階から物音が聞こえてきた。

 

「リトのヤツ・・・何騒いでるんだろ」

「美柑、あと任せてもいい?少しリトを見てくる」

「え?うんわかった、すぐ戻ってきてね!」

 

つけていたエプロンを外し2階へ向かう

(浴槽に落ちてた髪の毛といい足音的にリト以外に誰かいる。それもおそらく一人二人じゃない)

 

リトの部屋に着き勢いよくドアを開けると中に居た全員がこちらを見た、その隙にリトがピンクの髪の女子を連れて窓から逃げるようとしていた。

 

「優斗!こいつらララを誘拐しようとしてるんだ!」

 

そう言いながら窓から逃げていく、ララ・・おそらくあのピンク髪の女子か

 

「小僧まて!!」

 

逃げたリトを二人の黒服が追いかける。

 

「行かせない」

 

俺は片方の黒服の腹部に回し蹴りをする。

黒服の腹部に蹴りが入って蹌踉めくがすぐに体勢を立て直す。

 

「蹴りがまともに入ったのに余裕そうだな」

「・・・」

(こいつにあまり時間をかけたくない。もう1人の方も追わないとリトたちがまずい)

 

「優兄ー、リトーご飯できたよー」

 

このままだと美柑まで巻き込まれる。

そんなことを考えていた瞬間、黒服が殴りかかってくる。

 

「あっぶね」

「!!」

 

何とかヘッドスリップで回避をしたが、回避されたことに驚いたのか相手に一瞬隙ができる。

 

「顔がガラ空きだよ」

 

その隙を逃さず思いっきり左ストレートを決める。

黒服はそのまま勢いよく壁にぶつかり倒れ込む。

 

「気絶したか、思ったより強いし時間がかかった、急いでリトの所に」

「優兄、リト!?すごい音したよ!大丈夫!!」

 

まずいな、今美柑が来てこの黒服が目を覚ましたら、俺は美柑を守れるか?

 

 

 

 

 

 

 

どうしてたすけてくれなかったのおにいさん

 

 

 

 

 

 

 

 

違う!あの時とは違うんだ!!

 

「2階に来るな!美柑!!」

「え?どうしたの?優兄?」

「説明は後でするから今はここから逃げよう」

「逃げる?どこに?」

「警察に行ってからリトを助けに」

「ただいま・・・」

 

ただいまという声と同時にボロボロになったリトが帰ってきた。

 

 

 

 

昨日の夜はボロボロのリトだけが帰ってきてた。

リトからの説明でララは宇宙人でどうやら家出少女だったということが判明。

リトの部屋で戦った黒服も宇宙人らしくリトの部屋に戻った時には既にいなかった。

美柑への説明はろくにできずに終わってしまった。

 

(宇宙人の家出少女の発明品に巻き込まれてボロボロになったとか、宇宙人と戦ったとか説明しても信じないよな)

 

そんなことを考えて登校していると前の方にリトの姿が見えて

 

「初めて見た時から君のことが好きでした!!だからつきあってください!!」

「そっちもそのつもりだったんだ!ちょーど良かった!じゃ結婚しよリト!!」

 

おそらく近くにいた西連寺さんに告白しようとしてララという少女に告白したみたいだな。

 

これ結構やばくないか?

 

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