ToLOVEる ~ 生まれ変わった意味を探して~   作:アイスが食べたいマン

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~双子の戦い、セリーヌの危機~

天井裏でとある作業を終えた私は、優斗さんの部屋へ忍び込んだ。

 

「今日は天条院さんが来ていたようですし、優斗さんもどこかへ行って帰ってくるのが遅かったですね?」

 

深夜、私は眠っている優斗さんの上に馬乗りになっていた。

 

「どこで何をしていたんですか?」

 

私は優斗さんの服に手をかけ脱がせ始める。

 

「それに昨日は美柑さんが泊まりに来て、一緒に寝たり、楽しそうに話したり…私は寂しかったんですよ?」

 

思い出すのは美柑さんが、優斗さんの家に泊まりに来た時のカメラの映像。

優斗さんは美柑さんと楽しそうに話していたり、美柑さんが優斗さんがいない間に枕に顔を埋めて匂いを嗅いでいたり…美柑さんばっかりずるいですよね?

 

「…美柑さんと一緒ににお風呂も入ったみたいですね?」

 

おそらくだが、泊まりに来た美柑さんは優斗さんと一緒にお風呂に入っている、やっぱり美柑さんだけずるいですよ。

 

「昨日は美柑さんが居てできませんでしたから、今日は徹底的にやりますよ、優斗さん?」

 

私は自分の服を脱ぎ捨てると、腹部から首にかけて舌を這わせる。

 

「んっ───ちゅるっ…ペロっ」

「ぅ──────ぁっ」

 

優斗さんの鍛え上げられた身体はビクッと跳ね上がる。

 

「フフッ…いい反応ですね、優斗さん」

 

おへそ周りを円を描くように舐め、鍛え上げられた腹筋を指でなぞると更に身体が震える。

 

「徐々に感度も良くなってきてますね?」

 

夜に優斗さんの身体を舐めたり弄ったりする度、優斗の身体は快楽を覚えていく、私が優斗さんを気持ちよくさせていると考えると気分が高鳴る。

 

「殿方は女性と同じように胸を吸われるのと感じるのですか?」

 

気になった私は優斗さんの胸に向かって顔を近づける。

 

「ちゅ───」

「──────っ」

 

優斗さんの身体はピクっと反応した、そのまま空いた腕でもう片方の胸の突起もカリカリと弄るとビクッと跳ね上がる。

 

「ちゅっ───はぁ…これも続ければ次第に快楽を覚えられそうですね、優斗さん」

 

私は優斗さんの耳に顔を近づけ囁くように言うと優斗さんの身体が震える、やっぱり、優斗さんの一番の弱点は耳ですね。

 

「はむっ…ん…」

「ぁ───ぅっ──────っ」

 

優斗さんの反応を見て堪らず耳を甘噛みすると今までにないほど、身体が反るように跳ね上がり、顔が快楽に染まっていく。

 

「…もう、そんな反応されたら、私抑えられないですよ?優斗さん」

 

優斗さんの反応を見ていると理性が抑えられなくなっていく…

 

「…今日はもう少しだけ先に進みましょうか、優斗さん?」

 

私は優斗さんの硬くてとても大きくなったそれをズボンを上から撫でる、優斗さんが悪いんですよ?そんな可愛い反応をするから…

 

「そんなことさせないぞ!モモ!!」

 

私が優斗さんのズボンを下ろして下着に手をかけた瞬間、ナナが部屋に入ってくる。

 

「ナナ!?どうしてあなたがいるの!!」

「最近作業が終わってもザスティン家に帰らないから不思議に思って、モモの後を付けてきたんだ!」

「なっ!?」

「モモ、お前!ユウトになにしてんだよ!!」

 

ナナは私に指をさして″このケダモノが!″と言う、最高のタイミングで邪魔されてしまった。

 

「ナナ、あなたは何も分かってないわ」

「何がわかってないんだよ!いいから早くユウトから───」

「私やあなた以外の人が優斗さんと親密な関係を築き上げているのよ!」

 

ナナを見て私は言う、優斗さんの周りの女性は着々と深い関係になっている…このままだと私は…

 

「あなたも優斗さんが好きならわかるでしょ!私たちは既に出遅れてる!このままじゃ、同じ土壌に上がることもできないわ!」

「…だからってユウトが眠ってる間にそんな事していいワケがないだろ!!」

 

ナナは″今すぐ服を着ろ!″と言いながら私の手を掴む、なんでわからないの、この姉は…

 

「ふぁッ!ちょっ!モモ…尻尾はやめ…」

「…ナナ、あなたはなんで分からないの?このままだと優斗さんが取られるのよ?」

 

私はナナの尻尾を掴んで撫でる、ナナは寝ている優斗さんに倒れて悶える。

 

「ユ…ユウト…あン!

「…私の優斗さんの上で悶えないでくれる?」

「なぁっ!引っ張るな!!」

 

悶えていたナナは優斗さんの顔に唾液を垂らしたのを見て、私はナナの尻尾を引っ張る。

…優斗さんの顔に唾液を垂らすなんてずる…許さないわよ、ナナ?」

 

「このっ!ユウトから離れろ!!」

「ひやっ!!」

 

隙を見たナナに尻尾を捕まれ擦られる、寝ている優斗さんの前でそんな…

 

「モモ!ユウトに抱きつくなぁ!離れろっ!!」

「ナナこそ!優斗さんから離れない!!」

 

その後も私とナナは取っ組み合いになり、お互いの尻尾を掴んでは擦って引っ張るを繰り返した。

 

 

 

~優斗side~

 

「…は?」

 

朝起きると俺は自分自身と周りを見て困惑する。

 

(なんでナナさんとモモさんが、裸で俺の上に寝ている?)

 

周りにはナナさんとモモさんの服が散らばっていて、俺が来ていた服も床に落ちていて、全裸のナナさんとモモさんが下着姿の俺の上で眠っていた、なにがあった?なんで俺も下着だけしか履いてない?

 

「…え?これ…唾液?」

 

俺の顔や身体には唾液が付いていたり、身体がベタベタしたりとただ事じゃないことはだけはわかる。

 

「………」

「ふにゃっ…ユ…ユウト!?」

「おはようございます、優斗さん」

 

目を覚ましたナナさんが俺を見て声をあげる、その声でモモさんも目を覚ました。

 

「ち…違うんだ!ユウト!これはモモが───

「…後で聞くから、二人ともまずは服を着てくれない?」

「私はいいですよ?夜の続きをしても…」

「モモ!優斗から離れろ!」

 

ナナさんは飛び起き、急いで俺から離れて服をもって部屋を出る、モモさんも″仕方ないですね″と言いながら、離れて俺の目の前で着替え出す。

 

「…モモさん、1階に脱衣所が…」

「私の身体を優斗さんに見てもらいたいんです」

「………」

「襲ってもいいですよ?」

 

下着を履いたモモさんは、起き上がった俺に近づき身体を触る。

 

「ちょっ!?なにして!」

「…夜の優斗さんはとても可愛らしかったです、食べちゃいたいくらいに…」

「夜ってまさか…最近ずっとこんな事してたの?」

「はい、優斗さんの身体を舐めたり、触ったり…この前はそれに耐えきれなくなった優斗さんは絶頂してましたよ?」

 

あれモモさんの仕業だったのか…何処までされたんだ俺は…

 

「…どこまでしたの?」

「ヒミツです!」

「っ!?」

 

小悪魔の様な可愛らしい笑みを浮かべて、俺に近づきキスをする。

 

「ん───」

「っ──────!?」

「モモっ!!いい加減にしろォ!!」

「キャッ!?」

 

服を着替え終わって部屋に入ってきたナナさんは、モモさんを俺から引き剥がすと、落ちていた服をモモさんに投げつけるとモモさんを部屋から追い出す。

 

「…ユウト…これはその…」

「助けてくれて、ありがとう」

「え?」

 

俺がお礼を言うとナナさんはポカンと口を開けて固まる。

 

「今回もモモさんを止めてくれてたの?」

「なっ!?なんでわかるんだ!」

「だってナナさんは優しいから」

「なっ!?」

 

俺は服を着ながらナナさんに言うと、ナナさんは顔を赤くする、前にもナナさんはモモさんを俺から引き剥がしてくれた。今回もきっと助けてくれたんだろう。

 

「そんな事言ってるから襲われるんだぞ」

「ごめん、聞こえなかった」

「なんでもない!」

 

小声でなんか言っていたが聞き取れなかった。

 

「それより、なんで俺の家にいたの?」

「…あぁ、それはさ───」

 

ナナさんは全てを話す、最近、俺の家の天井裏で作業をした後、モモさんは俺の部屋に忍び込んでいたらしい…

 

「色々言いたいことはあるんだけど、家の天井裏で何してたの?」

「それが二人ともやっぱりお姉様の近くがいいと思いまして」

 

俺がナナさんに聞くと、後ろから着替えたモモさんが入ってきて、俺の質問に答える。

 

「ザスティン家、汚いし、狭かったからさァ」

「それでいっそ、優斗さんの家の天井裏に空間を作って住もうかと…」

 

俺の質問にナナさんはモモさんは何事も無かった様には答える、少し前から計画していたらしく、夜に家の天井裏で作業をしていたらしい。

 

「え?家に住むの?」

「ダメか?ユウト」

「ダメでしょうか?ユウトさん」

 

この家は春馬さんから渡された、俺を逃げないようにするための″鳥籠″のようなものだ、住むのは構わないが、何時俺がいなくなるか分からない、それに幻覚だって…

 

「なんでリトの家じゃなくて俺の家だったの?」

「リトの家には姉上がいるし…それに…ユウトと一緒に…」

「優斗さんと一緒にできるだけ、長く居たかったんです」

 

ナナさんとモモさんは恐る恐る俺を見て言ってくる。

 

(…そんな顔されたら、断れないよ)

 

ナナさんとモモさんを見ると不安そうな顔で俺を見ていた。

 

「住んでもいいよ」

「ホントか!?」

「うれしい!やっぱりお優しいですね!優斗さん!」

 

ナナは嬉しそうに笑い、モモさんは抱きついてくる。

 

「モモ!なんで抱きついて!」

「羨ましいの?ナナ」

「うるさい!!」

 

ナナさんがモモさんから俺を引き離そうと二人が揉める、そんな二人に俺は一つある事を言った。

 

「ただし、一個条件がある」

「「え?」」

 

俺は二人を住まわせる代わりにとある条件を出すことにした。

 

「勉強をしてもらうよ?」

「勉強!?ユウト!あたしたちは勉強が嫌で家出を───」

「地球の勉強だよ、二人にはララさんやヤミみたいにこの星を知ってもらう」

 

せっかく地球に住むんだ、ララさんやヤミの様に色々知ってもらいたい。

 

「あたし!地球の事もっと知りたいぞ!!」

「そうですね…この星には珍しい動植物もいっぱいですし…私も知りたいです、それに優斗さんのことも知れるかも…」

「決まりだね、天井裏は自由に使っていいよ、部屋作りは、なにか手伝って欲しいことがあれば手伝うから何時でも言って?」

 

二人は顔を見合せて後に俺を見る。

 

「その必要は無いぞ!もう出来たからな!」

「もう既に私たちの部屋は完成してます」

「…君たち、断られたらどうするつもりだったの?」

 

ここら辺はララさんの姉妹なんだなって思うよ。

 

「風呂とトイレは二人が嫌じゃなければ、自由に使っていいよ」

「いいのか!」

「食事も一緒に取ればいいよ、二人の分は俺が作るから」

「優斗さんのお料理を食べれるんですか!!」

「大したものじゃないけどね?」

 

なんかこうしてると輝との寮生活を思い出す、これからの生活が俺も楽しみになってきた。

 

「せっかくだから早速行ってみる?地球見物」

「行く!!」

「私も行きたいです!」

「せっかくなら姉上も誘いたい!」

「じゃあリトの家に行って誘ってみようか」

 

 

 

俺達は三人で結城家に行くと庭からリト達の声が聞こえてくる。

 

「何かあったのか?」

「行ってみましょう」

 

庭に向かうとぐったりと倒れたセリーヌ(リトがララさんに誕生日に貰った植物)とリト達がいた。

 

「お…おいセリーヌ!!」

「元気がないね…病気かな?」

「リト、何があった?」

 

俺達はぐったりとしているセリーヌに近づいていく、夏も近い暑さにやられたか?いやでも水は俺とリトでしっかりあげていた…地球の環境が問題か?

 

「優斗!セリーヌが!」

「リトさん!私が診ます」

「ナナ!モモ!なんでユウトといるの?」

「ララさん、それはあとで話すよ、それよりもモモさん!セリーヌの事がわかるなら今すぐセリーヌを診てくれ」

「はい!」

モモさんがセリーヌに近づき、寄り添いながら話しかけ始める。

 

「まさか、言葉がわかるのか?」

「そっか、優兄は知らないんだっけ」

「モモは植物と話せて、ナナは動物と心を通わせることができるんだよ」

 

二人とも、そんなことができたのか。

 

「な…何て言ってる!?」

「…″大丈夫、ちょっと疲れてるだけだから、心配しないで…″と言ってます」

「心配しないで…ってどう見ても辛そうなんだけど」

 

美柑の言った通り、セリーヌは辛そうで紫色の花弁は少し赤色に染まっている。

 

「そうですね…この病状もしかしたら、カレカレ病かも…」

「カレカレ病ね、名前的に植物にとって、最悪な病気な気がするんだけど…」

「優斗さんの思っている通り、放っておくと数日で枯れ果て死に至る、この種の特有の最悪な病です」

 

数日で死に至る…なんだその最悪な病は。

 

「そ…そんな!どうしたらいいんだよ!!」

「モモ!治す方法はないの!?」

「…一つだけあります…危険が伴いますけど…」

「モモさん!教えてくれ!どうすればいい!!」

「っ!?」

 

俺はモモさんの肩を掴む、ララさんがリトのために探して見つけ出した、最高のプレゼント、そして何より…

 

「みんなが愛着を持って育てたセリーヌを…見殺しにしたくない!」

「優斗さん…」

「「……」」

 

モモさんは顔を赤くして目を逸らす、少し離れた場所から美柑とナナさんが俺を見ていた。

 

「ごめん、少し熱くなった」

「…いえ」

 

俺はモモさんの肩から手を離すとモモさんは俺とは別の方向を向いてしまった。

 

「…惑星ミストア、地球から300万光年離れたところにある星です、そこにはカレカレ病よく効く″ラックベリー″の果実があると聞いた事があります」

 

惑星ミストアに行けば、セリーヌを助けられる可能性がある。

 

「ラックベリー…それがあればセリーヌは助かるのか!?」

「はい…ただ…ミストアは未開の原始惑星、どんな危険が待ち受けているか、わかりません」

[私のデータでは、惑星ミストアは確か危険度指定″S″ランクの星だったはずです]

 

Sランクがどれぐらい危ないのか分からないが、ペケの話的におそらく一番危険なランクなのかもしれない。

 

「危険だろーがこのままじゃセリーヌが危ねーんだ、オレは行くぜ!!」

「リト、俺が行くからお前はここにいろ」

 

下手したら死ぬかもしれない場所にリトには行かせられない、なら俺が行った方がまだマシだ。

 

「優斗!お前になんて言われてもオレは行く!!」

「ちょ…ちょっと優兄!リト!気持ちはわかるけど、どうやって行くの!?しかもそんな危険な星に………」

「大丈夫だよ、ユウト!美柑!私がリトをサポートするから!」

俺と美柑の言葉にララさんが反応する、ララさんが居れば生き残れるかもしれないが…あまりにも…

 

「ユウト、私を信じて?」

 

───優斗、僕を信じてくれ

 

「っ!?」

 

ララさんの言葉が重なってしまった、あのバカに…

 

「………」

 

あの時、輝を信じて、輝は死んだ…判断を俺は間違えた。

 

「…わかった、ララさんを信じる…でも俺も一緒に行く、もし危険だと判断したらすぐにリトは安全な場所にいてもらう」

「ユウト、ありがとう」

 

ララさんの強い意志を持った目が輝に…

 

「…クソッ」

「優兄?」

「…ユウト?」

 

ララさんの目から俺は逃げるように目をそらす、後悔するかもしれないのに…ララさんを信じろと俺の心が言ってくる。

 

「私も行きます!私がいないとラックベリーを見つけれませんし」

「ナナは?」

「姉上やモモが行くならあたしも行く、それにユウトもなんか変だし…」

 

ナナさんとモモさんも行く事になった。

 

「よーし!そうと決まればララ!宇宙船を!!」

「えっ、私が持ってるのは家出してきた時の一人乗りだよ───」

「私とナナのも二人乗りですね……」

「へ!?」

 

宇宙船って一人乗りとかあるのか?てっきりラコスポが乗っていたUFOとか、某アニメのヤマトとかそんなイメージがあったんだが?

 

「じゃ…じゃあそうだ!ザスティンに頼めば!!」

「あ─ザスティンなら、今デビルークに戻ってるよ」

「知人の結婚式があるらしいです」

 

ザスティンさんは地球にはいないらしい、そうなると俺には、もう一人心当たりがある。

 

「…御門先生しかいないか」

「たしかに!御門先生の宇宙船がある!!」

「あー!皆でオキナワ星から戻ってきた時の」

 

今の御門先生を頼ると何をされるか分からないが、仕方ない。

 

「ちょっと先生に電話してくる!!」

「その必要はありませんよ、結城リト」

「ヤ…ヤミさん!」

 

リトが電話をするため、庭から離れようとすると、たい焼きの袋を持ったヤミが、こちらへ向かって歩いてきた。

「近くを通りかかったら声がしたので、話を聞かせてもらいました、ドクターミカドは優斗に何をするか分かりません、私が連れていきます」

「ヤミ、いいの?」

「はい、私の宇宙船ならこの人数でも乗る事ができますか」

 

ヤミの宇宙船に乗せてくれる事になった、これで宇宙船の問題は解決したな。

 

「ありがとー!!ヤミさん!!」

「さっすが!!」

「…ですが、あなたは行かせません、結城リト」

 

そういったヤミはリトに近づく、その顔はいつになく真剣な顔をしていた。

 

「あなたは私のターゲット、ムダ死にはやめてください」

「ヤミ、ダメだ!リトは───」

「優斗が認めても私が認めません、危険指定Sランクに行き、あなたが死ねば…きっと今度こそ優斗が……」

「え?」

 

もしかしてヤミは俺のために───

 

「イヤだ…!オレは行く!!」

「話を聞いていましたか?結城リト、あなたは──────」

「ヤミ、リトも連れていこう」

「優斗、何故ですか?」

「…俺はララさんを信じる、それにセリーヌのためにも、言い争ってる時間もない」

「………」

 

ヤミは俺の言葉を聞くと無言でリトを見る。

 

「優斗…わかりました、あなたがそこまで言うなら…」

「え…い…いいのか?」

「勘違いしないでください結城リト、あなたのためではありません」

 

ヤミはリトから離れて、俺の方へ歩いてくる。

 

「私もついて行きます、人が多い方がいいでしょうから」

「ヤミ、ありがとう」

「…優斗、あなたは私が守ります、だから…一人で背負い込まないでください」

 

ヤミは他の人には聞こえないような声で、俺に言う。

 

「…では船をここに」

 

ヤミがスイッチを押すと空から黒い機体が現れる。

 

「わ───っ!これがヤミちゃんの宇宙船───!」

「…はい、ルナティーク号…」

共に幾多の死線をくぐり抜けた相棒です」

 

ヤミさんの相棒という言葉を聞いて思い出すのは、俺が解釈した一人の親友の姿。

 

「…美柑、セリーヌを頼んだよ」

「うん!優兄、無理だけはしないでね」

「わかってるよ」

 

美柑に声をかけて俺達は宇宙船に向かう。

 

「結城リト、あなたに話があるので少し残ってください」

「え?オレ?まさか、殺され───」

「殺しません、ただ話があるだけです」

 

俺達が宇宙船に乗り込もうとヤミがリトに話しかける。

 

「優斗達は先に乗って待っていてください」

「うーん何かわからないけど、わかった!行こ、ユウト!」

「…わかった」

 

俺達はヤミとリトを置いて先に宇宙船に乗り込んだ。

 

 

~ヤミside~

 

「ヤミ、話ってなんだよ」

「結城リト、今回の惑星ミストアで危険を感じたらすぐに逃げてください」

 

私は結城リトに向かって言う。

 

「え?いやでも───」

「優斗はプリンセスの言葉を信じた、もしその″判断″であなたが死んだ場合、優斗は今度こそ壊れてしまいます」

 

私は隠れてみていたが、プリンセスの言葉を信じると言った時、優斗は何かを思い出したかのような辛い顔をしていた。

 

「私では、あなたの様な親友になることはできません」

 

私が優斗や美柑を失いたくないように、優斗にとって結城リトと美柑は失いたくない大切な存在。

 

「だから、あなたはなんとしてでも、生き延びてください」

「…ヤミ」

「…あなたは私のターゲット、死んだら許しませんよ」

「えっ!?」

 

あなたは優斗を繋ぎ止めるため、守るべきターゲット、死なれたら困るんですよ。

 

「行きますよ、結城リト」

「ちょっ!ヤミ!まってくれよ!」

 

私たちはルナティーク号へ向かった、優斗にもう辛い思いをして欲しくない、この人生だけでも、私はあなたには笑っていて欲しい。




長くなりそうなので分けます。
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