ToLOVEる ~ 生まれ変わった意味を探して~   作:アイスが食べたいマン

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~闇と妹、狼を襲う~

沙姫さんの別荘に泊まってから、次の日の朝。

俺は保健室で、御門先生と話していた。

 

「睡眠薬を辞める?」

「はい、何時までも過去に囚われるわけには、いかないので…」

 

俺の言葉を聞いて驚いた顔をする御門先生、この人には色々と世話になった。

 

「そう…過去と向き合う覚悟ができたのね?」

「はい、未来に向かって歩く、リトの手を掴んで決めました」

 

ずっと、過去を思い出して笑えなかったけど、それも…もう終わりにする。

 

「しばらく悪夢にうなされるわよ?」

「覚悟はできてます」

 

いつまで悪夢にうなされるか分からない、でも前を向くって決めた、もう一度、笑って生きるために。

 

「フフ…あなたとこうやって会えなくなるのね?寂しくなるわ」

 

そう言った御門先生は、嬉しさと同時に少し寂しそうな顔をしていた。

 

「…御門先生にはお世話になりましたから、御門先生のためなら、いつでも会いに来ますよ」

「っ!?」

 

俺は笑顔で御門先生に言う、これは嘘偽りのない本音だ、この人が望むなら、何時でも会いに行く。

 

「…私、貴方のこと好きって言ったわよね?」

「言われましたね」

「…そう、なら遠慮はいらないわね?」

 

御門先生は立ち上がり、俺の手を引っ張りベッドへ押し倒す。

 

「告白された相手に笑顔であんなこと言うってことは、誘ってるって事よね?」

「…誘ったつもりはありませんが、御門先生がしたいなら、良いですよ?」

 

御門先生も教師だ、仮に襲ったとしても今までみたいにキスをしたり、耳を舐めたり、身体を触ってくるくらいだろう。

 

「っ!!言ったわね、私は本気よ?時雨くん」

 

御門先生は俺の顔に手を当てて顔を近づけてくる。

お互いの唇が近くなり、後数秒もすれば重なるといったタイミングで扉が空いた。

 

「…何してるんですか?ドクターミカド」

「御門先生!風紀を乱す行為は校則違反です!!」

 

こちらに向かって殺気を放つヤミと、指をさして怒っている古手川さんがいた。

 

「…タイミングが悪いわね、やっと時雨くんがデレたのに…」

「デレてないですよ、御門先生になら良いかなって思っただけです」

「…それがデレたって言うのよ」

 

…デレてない、それに男がデレても需要ないだろ。

 

「ハレンチよ!時雨くんも早く御門先生から離れなさい!!」

「私達の事を無視して、イチャイチャしないでください」

 

ヤミはトランスで髪を手に変えて俺を掴んで、御門先生から引き離す、最近ずっとヤミさんに掴まれてる気がする。

 

「優斗、要件は済んでいるんですよね?」

「え?うん」

「なら用はありませんね、行きますよ」

「あ、ちょっと待って?」

 

ヤミは俺の言葉を聞くと、″なんですか″と言った顔をして俺を睨む、怖いんだけど?

 

「御門先生、時雨くんって呼ぶのやめてください」

「…え?」

「ビーチの時みたいに、優斗って呼んでください」

 

俺の言葉を聞いた三人は、驚いた顔をして俺を見る。

なんでそんな驚いている?変な事は別に言ってないと思うけど。

 

「…わかったわ、優斗くん、私の事はマイハニーって───」

「調子に乗らないでください、ドクターミカド!」

 

御門先生の言葉を聞いて怒ったヤミは、扉を勢いよく閉める。

 

「古手川さんも優斗って呼んでくれない?」

「え、私も!?」

「…いやなら今まで通り、時雨くんで───」

「ゆ…優斗くん」

「………」

 

古手川さんは俺の名前を呼ぶと顔が真っ赤になり、ヤミは無言で俺を掴んでいた力が強くなる…いや待って、強くない?

 

「…私の事、唯って呼んで」

「わかった、唯…ッァァァァァァ」

 

名前で呼んで瞬間、俺の身体がミシミシと音を立てて悲鳴をあげた。

 

「………」

「…ヤミ、身体が…もげる」

「あなたが悪いです、優斗」

 

唯は顔を赤くして固まっていて、ヤミの俺を握る力が更に強くなる。

 

「…今日は私と美柑が優斗の家に泊まりにいきますよ」

「え?なんで…やばっ死ぬ…わかったから…力弱めて!!本当に死ぬから…!!」

「…仕方がないですね」

 

ヤミはそう言うと俺を解放する、もう少しで死ぬところだった、色々と終わる前に人生が終わるところだった。

 

「…優斗」

「っ!?」

 

解放された瞬間、ヤミに両手で俺が逃がさないよう壁ドンされた。

顔が近い…少しでも近づけば、キスができるくらい近い。

 

「なぜ、ドクターミカドや古手川唯になぜ優斗と呼んで欲しいと言ったのですか?」

「…え?」

 

ヤミは俺に向かって殺気を放つ、俺はただ親しい人には、時雨じゃなくてできれば″優斗″と呼ばれたくなっただけ…

 

「親しい人には、優斗って呼ばれたかった…ただそれだけだよ」

「…本当にそれだけですか?」

 

それだけ…なのか?いやきっと俺は…

 

「好きだから…そう呼ばれたいのかも…好きな人に優斗って呼ばれるのが…嬉しいんだ」

「………」

「…ヤミの事も好きだよ、だからこれからも優斗って呼んで欲しい」

「ッ!?」

 

ヤミの目を真っ直ぐ見る、俺はみんなが幸せになって欲しいと願うくらい好きなんだ。

 

「…その好きは友だちとしてですか?それとも異性としてですか?」

「え?」

 

ヤミは俺を見つめ返して聞いてくる。

…俺はみんなをどう思ってるんだ?前までは友達って思ってた、今はどうだ?この好きが…友達として好きなのか…異性として好きなのか…

 

「…分からない」

「………」

「俺は…恋をしたことが無い、だからこれが恋なのか…分からない」

 

今の俺にはまだ分からない、この感情の正体が…みんなの好意はわかるのに何故…

 

「…ごめんね」

「…そうですか」

「でもヤミやみんなが好きっていう想いは…嘘じゃない」

 

俺はなんでこんな恥ずかしい事、正直に言ってんだ?

 

「…まさかドクターミカドの言った通り、本当にデレ期?なら今がチャンスなのでは…」

「何か言った?」

 

ヤミが小声でなにか言っているが、なんて言ったんだ?

 

「なんでもありませんよ」

「…本当に?」

 

悪寒がした、それにさっきヤミが一瞬、獲物を見つけた狼の様な目をしてた気がしたけど気の所為か?

 

「とにかく、今日は美柑と泊まりに行きます」

「わかった、ナナさんとモモさんと二人で待ってるよ」

「…あの二人は私達を歓迎しないでしょうね」

 

俺がナナさんとモモさんと住むようになってから、監視目的で毎日来ていたけど、俺の取り合いで4人はバチバチしていた…出来れば仲良くして欲しいんだけどな。

 

「…優斗、今日は眠れないかもしれませんよ?」

「睡眠薬をやめるって話、聞いてたの?」

「…なんでそういうところは鈍いんですか、だから籾岡里紗に襲われるんですよ」

 

里紗に襲われたことはもう忘れて欲しい、未だに思い出すだけで身体がゾワッとする…

 

「とりあえず、覚悟してください」

「なんかよくわからないけどわかった」

 

それだけ言うとヤミは俺から離れてどこかへ行ってしまった。

 

(なんの覚悟が分からないけど、今はとりあえず、固まって動かない唯を連れて教室に戻るか)

 

授業のチャイムがなる前に俺は固まっていた唯の手を引いて教室へ戻った、手を引かれた唯は、顔をさらに真っ赤にさせて頭から湯気が出ていた。

 

 

 

~美柑side~

 

「ゆ…結城さん!オ…オレと付き合ってください!!」

 

放課後、私は校舎裏で別のクラスの男子に告白されていた。

 

「あ~…えっと…ゴメンなさい…私、好きな人がいるんだ…」

「そ…そんな─────っ」

 

目の前にいた男子は涙目を浮かべて走っていく、私は優兄が好きだから、気持ちに答えることはできない。

 

「すげー!」

「C組の大好くんまで撃沈!」

 

茂みに隠れてこちらを見ていた私の友達──サチとマミを呆れながら見る。

 

「ねーねー!美柑ちゃんの好きな人って誰なの?」

「え?」

 

告白された後、サチとマミと三人で下校していると、私にマミが唐突に聞いてきた。

 

「そ…それは───」

「美柑の好きな人はお兄ちゃんだもんねー!」

「ちょっ…なんでそーなるのよっ」

「ムキになって否定するところがあやし~!」

「………」

 

リトの事を異性として好きなわけないじゃん!!私が好きなのは優兄だから!!

私は心の中で二人に向かって叫んだ。

 

「会わせてよ!いつも話してるステキなお兄さんに!」

「名前は確かリトさんだったよね~」

「あれ?優兄じゃなかった?すっごい楽しそうに話してたし」

「…っ!!」

 

私はサチの優兄という言葉に反応してしまった、サチは私を見てニヤニヤと笑みを浮かべている、完全にやらかした。

 

「優兄であってるんだ?ねえ、今日会わせてよ、イケメンで、背が高くて、頭が良くて、優しいお兄さんにさ~」

 

優兄の事を話したことないのに全部言い当てる、いや、優兄がハイスペックなだけか…

 

「…ゴメン、用事思い出したから帰るね?」

「あ!逃げた!!」

 

私はそう言って走り出す、サチとマミには絶対に会わせたくない、今でもライバルが多いのに、これ以上増えてたら…

 

「………」

「あれ、ヤミさん?」

 

サチとマミから走って逃げていると、ヤミさんが空から降りてきた、ヤミさんが迎えに来るなんて、めずらしい。

 

「どうしたの?めずらしいね、迎えに来るなんて」

「…朝、優斗がドクターミカドと保健室のベッドでイチャついていました」

「………」

「優斗もドクターミカドがえっちぃ事をしようとしても受け入れていました」

 

私はヤミさんの言葉を聞いて固まる、優兄、御門先生と朝からそんなことしてたんだ…

 

「それだけじゃありません、ドクターミカドや古手川唯に優斗と呼んで欲しいと頼んでいました」

「…は?」

「好きだから、優斗と呼ばれたい、好きな人に優斗って呼ばれるのが嬉しいと言っていました」

 

今まで、優兄が名前で呼んで欲しいなんて頼んでいるところなんて聞いたこと無かった、それに理由が好きな人に優斗と呼ばれたいって…どうして急にそんなことを言い出したの?

 

「異性として好きか分からないみたいですが、私やみんなが好きだと言っていました」

「ちょっ!!ヤミさんそれってどーゆー事!?」

「美柑、優斗がデレ期です、襲うなら今しかありません」

 

ヤミさんの目は本気だった、獲物を見つけた目。

 

───ビーチで助けられた時、時雨くんに抱きしめられていたわね?

 

───時雨くんは自分からそうゆう行動を起こすタイプの人間じゃないわ、そんな彼があなたを自分の意思で抱きしめた

 

大浴場で御門先生に言われた言葉を思い出す。

確かに優兄はビーチの時から少し変だった、本当にデレ期なのかもしれない、もしそうなら、こんなチャンス滅多にない。

 

「今の優斗なら、堕とせるかもしれません」

「………」

 

───美柑、やめ…

 

───優兄…やめてって言ってるけど、身体は正直だよ?

 

───っ!?

 

───好きだよ?優兄…

 

───んっ!?はぁはぁ…俺も美柑が…好きだ…

 

私と優兄がえっちな事している想像してしまった、今ならそれが現実になる…

 

「…失敗することはないと思いますが、もし時雨春馬を止められなければ、優斗は知らない女に全て奪われます」

 

私の大好きな優兄が知らない人に…?

 

───二週間後、タイムレインズカンパニーで結婚式が行われる…

 

天条院さんの別荘から帰った後、ララさん達と優兄のお父さんの事とデダイヤルの話していたみたいだけど…もし失敗すれば優兄は知らない人に…全てを奪われる。

 

(そんなの絶対にやだ)

 

「ヤミさん、優兄の婚約者の人の話は聞いた?」

「いえ、聞いてませんが…」

「詳しくは分からないけど、酷い人なんだって…私はそんな人に優兄を渡したくない」

「私もです」

 

私の言葉を聞いたヤミさんは表情はあまり変わっていないけど、怒っているのはわかる、私も同じだ。

 

「それに優兄はまだビーチの時の罰も受けてないもんね?」

「はい、あの時は色々ありましたから…」

 

天条院さんのプライベートビーチで御門先生に襲われそうなった罰を優兄はまだ受けていない。

優兄が無防備だったのが悪い、優兄には罰はしっかり受けてもらう。

 

「優斗は忠告も無視してプリンセスモモに襲われかけてます」

「大浴場でナナさん達が言ってたね、他にも問いただせば、たくさん出てきそうだけど…」

 

優兄を好きな人はたくさんいる、少しでも油断すれば、優兄を襲う人だっている。

 

(籾岡さんは優兄を押し倒して襲ったし、モモさんも寝てる優兄を襲ってたらしいし…)

 

───…わかってると思うけど、二人と籾岡さんみたいな事をしてたらどうなるか…

 

───優斗、あなたの初めては私と美柑で奪います

 

私とヤミさんで優兄に最後の忠告をしてあげたのに…

 

───モモは、この前まで寝ているユウトの身体を舐めたりして、襲ってたんだぞ!!

 

───それを言ったらナナだって!この一週間、毎日優斗さんと一緒に寝ているじゃない!

 

優兄の家にヤミさんと毎日監視しに行った、優兄を信じて泊まりまではしなかったけど、まさか襲われそうになってたなんてね?

 

(最後の忠告を聞かなかったんだから…覚悟はできてるよね、優兄?)

 

「優斗に私と美柑が優斗の家に泊まる事は伝えました」

「さすがヤミさん、仕事が早いね」

 

最高のチャンスが私たちに巡ってきた、後は優兄を堕とすだけ…

 

「…ヤミさん、今日は眠れないね?」

「はい、眠れませんね」

 

私とヤミさんは作戦会議をしながら、スーパーに行ってから、優兄の家に向かった。

 

「二人共、おかえり」

「お邪魔します、優斗」

「ただいま、優兄」

 

優兄の家に入り、リビングに行くと優兄と楽しそうに話しているナナさんとモモさんが居た、二人とも距離が近い。

 

「あ、二人とも今日も来たのか?」

「優斗と距離が近いですよ、プリンセスナナ」

 

ナナさんが、私達に気づいて話しかけてくる、優兄と近い事を指摘されても″べ…別にいいだろ!″と言って離れるつもりはないみたい。

 

「そんな心配して毎日監視しに来なくても大丈夫ですよ、美柑さん?」

「………」

「うふふ、私って全然信用されてないですね?美柑さん」

 

モモさんは優兄の腕に抱きつきながら、私達を見る、モモさん、優兄にくっつきすぎ…優兄も無防備すぎだし…だから籾岡さんにも襲われるんだよ。

 

「モモさん、今日は私もヤミさんも泊まっていくから」

「…え?泊まるってどうゆう事ですか!?」

「モモさんが優兄の寝込みを襲ったみたいだから、二人が変な事をしないよう監視するために、これからしばらく泊まるから…」

 

私はモモさんにそういうとヤミさんと持ってきた荷物とランドセルを下ろす、今日は私達が優兄を襲うからモモさんのこと言えないけど…

 

「…ついにランドセルまで持ってきたか」

「前に言った予備のバトルドレスも持ってきました」

「これじゃ、美柑とヤミも住む事になったようなもんじゃねえか!!」

 

荷物とランドセルを見た、優兄は頭を抱えて、ナナさんは叫び出す。

 

「美柑さん!リトさんとお姉様はどうするんですか!」

「しばらく二人の生活を楽しんでもらうよ」

 

リトもララさんも料理ができないから、もしリトが死にそうになってたら、料理だけは作りに戻る。

 

「今日は私が料理作るから、優兄はお風呂にお湯ためといて」

「…え、俺も作るよ?」

「優斗、お風呂場に行きますよ」

 

ヤミさんが優兄を連れてお風呂場に向かう、ナイスヤミさん。

私は買ってきた食材を持って、キッチンに向かった。

 

 

 

「夜ご飯できたよ〜!」

 

テーブルに料理を並べ、優兄達を呼びに行く、呼ばれた優兄達はリビングに来て、椅子に座った。

 

「美味そうだな!!」

「アサリのお味噌、鯖の味噌煮、アボカドのサラダ、鶏ムネ肉の照り焼き…なんか豪華過ぎない?」

「みんながいるし、張り切っちゃった!」

「…これは?」

 

優兄は自分の場所にだけ置かれた、黄色い液体の入ったコップを見て聞いてくる。

 

「…私達のお土産です」

「睡眠薬をやめたってヤミさんから聞いたから、買ってきたんだ、それ飲むと寝る時ぐっすり眠れるんだってさ」

 

ヤミさんと目を合わせながら、優兄に言う。

このドリンクはヤミさんが買ってきた″媚薬入り精力剤ドリンク″本番前に飲むと凄いらしい。

 

「ヤミから聞いたのか、ありがとう二人共…」

 

優兄はコップに入ったドリンクを見て嬉しそうに笑う、騙していることに罪悪感を感じるけど、仕方がない。

 

「………」

 

話を聞いていたモモさんは無言で私達を見ていた、モモさんには、怪しまれてるね。

 

「ほらほら!早く食べないと冷めちゃうから、みんなで食べよ!」

「そうだね」

 

″いただきます″とみんなで並べられた料理を食べ始める、美味しそうに料理を食べながら、ドリンクを飲む優兄を私とヤミさんは″獲物″を見るような目を見ていたと思う。

 

「美柑、風呂のお湯溜まったよ」

「わかった、みんなが入った後にヤミさんと入るよ」

「…一緒に風呂入らないのか?」

「え?」

 

優兄の言葉に私は自分の耳を疑った、優兄、今なんて言ったの?

 

「いや、今日は一緒に風呂に入らないのかなって思って…」

「優兄、一緒に入りたかったの?」

「最近、いつも一緒に入ってたから…寂しいなって」

 

優兄は捨てられた子犬の様な顔をしている、少し前の優兄だったら絶対にこんな事を言わない、本当にデレ期だ、今なら堕とせる。

 

「なら美柑さんの代わりに私が一緒に入りますよ、優斗さん?」

 

モモさんはここぞと言わんばかりに優兄に抱きつき、上目遣いをする。

 

「モモさんは優兄と一緒に入らせないよ」

「そうだぞ!モモは絶対にダメだ!!てゆうかユウトも一人で入れ!!」

「…そうだね、変なこと言った、忘れて」

 

優兄はそういうと一人で脱衣所に向かっていく。

本当は一緒に入りたいけど、今一緒に入ったら、私が我慢できなくなっちゃう。

 

「普段なら一緒にお風呂に入っているのに…何を考えているんですか、美柑さん」

「モモさんが変なことしないように監視するだけだよ」

「…本当にそれだけですか、本当はヤミさんと何かイケない事を考えているのでは?」

私とヤミさんを不審に思ったモモさんが私を問い詰めてくる。

 

「そんな事、考えるわけないでしょ?」

「…まあいいです、″観れば″わかることですから」

 

そういうとモモさんはリビングを出ていき、二階へと歩いていく、観るってどうゆう事?

 

それから全員がお風呂入り終わると、歯を磨きをして、寝る準備を始める。

 

「美柑とヤミは何処で寝るんだ?」

「優兄のベッドで寝るよ」

「は!?いや、ダメに決まって───」

「プリンセスナナ、あなたが寝ている優斗の頬にキスしていた事を優斗は知っているのですか?」

「…知らないけど」

 

ヤミさんはナナさんに耳打ちをする。

 

「優斗がその事を知ったら、一生一緒には寝れませんね?」

「なっ!?脅すのか!!」

「脅してませんよ?」

 

うがぁぁぁと言いながらナナさんは頭を抱える、ナイス、ヤミさん。

 

「今回だけだからな!優斗に絶対変なことするなよ!!」

「ちょっ!ナナ!?私は───」

「モモは優斗に絶対変なことするからダメだ!!」

 

″優斗には絶対言うなよ!″と言ってナナさんはモモさんを連れて部屋に戻って行った。

 

「準備は整いましたね?」

「そうだね、ヤミさん」

 

私とヤミさんは″ターゲット″のいる部屋の扉を開ける、中には身体が熱いのか、肩で息をしている優兄がいた。

 

「はぁはぁ…あれ…美柑、ヤミ、どうし───っ!?」

 

優兄が全てを言い終わる前に、ヤミさんがトランスで優兄の腕を縛りベッドへ押し倒す。

 

「優斗、無防備ですね?」

「…なにして!?」

「まだ分からないの、優兄?」

 

押し倒した優兄の上に私とヤミさんは跨ると、パジャマ越しでも優兄の身体が熱いのがわかる、間違いなくあのドリンクが効いている。

 

「優兄のはじめてを奪いに来たんだよ」

「…え?」

 

私の言葉を聞いても、優兄はまだなんのことかわかっていない様子だった。

 

「プリンセスモモに体を舐められ、襲われたらしいですね?」

「随分、楽しい夜を過ごしてたんだね、優兄?」

「なんでそのことを…はじめてってまさか!?」

 

私達の忠告を思い出した優兄は身体を動かして、抵抗しようとするがもう遅い。

優兄の両腕はトランスによって、ベッドの上で拘束されているため動かせない、両足も動かせないように押さえつけられている。

 

「言いましたよね?籾岡里紗に襲われた時のような事があったら、あなたのはじめてを奪うと」

「違う!あれは寝ている時に!!」

「無防備な優兄が悪いんだよ?」

 

優兄の言葉は私達には届かない、もう奪うと決めてしまったんだから…

 

「今日は寝かせません、覚悟してください」

 

ヤミさんは小指を刃に変えて優兄のパジャマを斬っていく、斬られた部分から徐々に肌が露出して、なんかすっごく興奮する。

 

「ビーチの時の罰も残ってるから、泣き叫んでも、やめないよ、優兄?」

「美柑っ──────ッ!?」

「ペロっ…ペロ…」

 

私は優兄の胸板に口を近づけて突起に舐め始めると身体がビクッと跳ね上がる。

 

「前より感度がいいですね、媚薬の効果もあるのでしょうが、プリンセスモモのせいでもありそうですね…」

「あぁ…んっぐ…まって…ほんとに!やめっ!?」

 

優兄の静止も意味をなさず、ヤミさんはもう一つの胸板の突起にかぶりつく。

 

「チュル…チュパ…チュル…」

「っ──────ぁぁ!?」

 

二つ同時に胸板の突起を虐められた優兄は、声にならない叫びをあげる、優兄の顔はどんどん快楽に染められていった。

そんな顔して、可愛い声を出して、誘ってるようにしか見えないよ?

 

「あン!?っ───はぁ…あぁ!…はぁ…はぁ…はぁ…」

 

5分程舐めたり、しゃぶったりした胸板の突起は赤く充血していて凄いことになっていた。

私達は服を脱いで、(ヤミさんは優兄をトランスで拘束して脱げないため、バトルドレスをトランス切り裂き)パンツだけ履いた姿になる。

 

「次は耳を舐めます、声を抑えないとプリンセス達にバレますよ?」

「…ちょっと…まって…」

「待つわけないじゃん…はむっ」

「はむっ…はむっ…んっ…」

 

私とヤミさんは、胸を優兄の胸板に押し付けながら、耳を甘噛みして舐める、お互いの胸の突起が擦り合って、優兄に更に快楽が伝わっていく。

 

「ぁあぁはぁあああっ───!!?」

 

私とヤミさんに胸を押し付けられ、両耳を両サイドから舐められた優兄は今まで聞いた事の無い声をあげながら、身体は剃るように飛び跳ね、快楽のせいか口から唾液が垂れてきている。

 

「仕方ありませんね」

 

ヤミさんはそういうと優兄の口を手で抑えて、声が出ないようにする。

10分ほど、舐め続けた耳は真っ赤になって充血していて、優兄の顔は快楽でとろけていた。

 

「…はぁ…あぁ…はぁ」

「優兄すごい感じてるね」

「私の手も優斗の唾液でベタベタです…」

 

ヤミさんは優兄の唾液でベタベタになった手を舐める、ヤミさん、リトの事をえっちぃ人って言えないよね?

 

「気づきませんでしたが、一回出しましたか、優斗?」

 

ヤミさんの視線の先を見ると優兄のズボンがわかりやすいほど、大きく膨らんでいて濡れていた、間違いなく一回出している。

 

「まだまだ元気だね、優兄?」

「あ!?んぁぁあぁ!!」

 

私はそう言いながら、優兄の硬くなったズボンを擦ると、ビクビクと足や身体が震えていた。

 

「声が大きいですよ、優斗…んっ」

「──────っ!!?」

「ん───ぅっ───…」

 

ヤミさんは優兄にキスをする、強引なディープキス。

 

「…ヤミさん、私もしたいから変わって」

「ん──────っ…ぷはぁー良いですよ、美柑」

「ありがとう、ヤミさん」

「休ませて…おねが──────っ」

「んっ──────」

 

ヤミさんに変わってもらった私は、優兄の唇に向かって思いっきりディープキスをした。

「ん──────ぅっ」

「────────」

 

私は舌をねじ込み、優兄の舌に強引に絡みつく、優兄は次第に抵抗するのを辞めて、キスを受け入れ始める。

 

「そろそろ本番と行きましょうか、美柑」

「んはぁ…そうだね、ヤミさん」

「まって…それは…まだ…ダメ───っ!?」

「うるさいですよ、優斗」

「優兄、これで声が出ないね」

 

私とヤミさんはパンツを脱いで優兄の口に詰め込む、口に詰め込まれた優兄は声を出せず、トロッとした顔をして私達を見ることしかできなかった。

 

「トランス」

 

ヤミさんは優兄のズボンと下着を切り裂き、優兄の大切な所が露わになった。

 

「ヤミさん、これ…」

「大きいですね、美柑」

 

優兄のベタベタで凶悪に反り勃った大切な場所を見ながら私達は驚愕していた。

 

「これ入るかな?ヤミさん」

「…中々難しいそうですね」

「んっ!?」

 

想像よりも大きい優兄の大切な場所をヤミさんと触わって考えた。

 

 

 

~モモside~

 

急なお父様の通信のせいで部屋に戻るのが遅くなった私はパソコンの電源をつける。

 

「優斗さん、大丈夫でしょうか」

 

私は優斗さんの部屋に仕掛けた隠しカメラで、美柑さんとヤミさんが変な事をしていないか確認しないと。

 

「なっ!?」

 

映し出された映像を観て私は驚愕する、全裸になった二人が優斗さんを襲っていた。

 

「このままだと優斗さんが!!」

 

私の優斗さんが全てを奪われてしまう、そう思った私は部屋を飛び出す。

 

「モモ!どこ行くつもりだよ!!」

「ナナ!優斗さんが大変なの!そこをどいて!!」

 

私の前に立って道を塞ぐナナに叫ぶ、ナナは少し驚いた顔をして私を見た。

 

「ユウトがなんで大変だってわかるんだよ!」

「あぁもう!ナナこれを見て!!」

 

私は部屋にあったパソコンを持ってきてナナに見せる。

パソコンの画面は優斗さんの大切な場所に全裸の美柑さんが跨っている映像が映し出されていた。

 

「はぁあああっ!?なんだよこれ!!?」

「このままだと優斗さんが二人に全て奪われるわ!」

「モモ!!早くユウトの部屋にいくぞ!!!」

 

私とナナは急いで優斗さんの部屋に向かって走り出す。

 

 

~美柑side~

 

優兄の大切な場所に跨ってどうやって入れようか、考えていると部屋の外から声が聞こえてくる。

 

「ッ!?外側のドアノブが壊されてる!!」

「クッソ!!美柑!ヤミ!ドアを開けろ!!」

 

ナナさんとモモさんの声だ、もうバレちゃったんだ。

 

「…外のドアノブを壊しておいて正解でしたね、これなら入ってこれな───っ!!?」

 

ドォン!という音と共に部屋のドアが壊される。

 

「このケダモノ!何やってんだァ!!」

「っ!?」

 

部屋に入ってきたナナさんは優兄に跨っていた私を引き剥がし、モモさんも優兄の顔の上に座っていたヤミさんを引き剥がす。

 

普段のヤミさんなら抵抗できていたが、今は優兄を拘束する事にトランス能力を使っていたから簡単に引き剥がされてしまった。

 

「油断しましたね、まさか扉を破壊してくるとは…」

「まさか、ヤミさんと美柑さんがここまでするとは思いませんでしたよ?」

 

怒ったモモさんは私とヤミさんを睨みながら言う、あともう少しだったのに…

 

「ゴホッ…ゴホッ…」

「ユウト!大丈夫か!?」

「生きてるから、大丈夫」

 

優兄は私とヤミさんのパンツを口から出して咳き込む、こんなことしたんだから、流石に優兄も怒るよね。

 

「…二人とも流石にやりすぎだよ」

 

優兄は私とヤミさんを見てに苦笑いする、その表情は全くといっていいほど怒っていなかった。

 

「優兄、怒ってないの?」

「別に怒ってないよ、モモさんに襲われかけた事黙ってた俺も悪いし、それより早く着替えてくれ、目のやり場に困るから…」

 

優兄は頬赤らめて、私達から目を逸らす、何その反応。

 

「そうだぞ!早く服を着ろ!!話はそこからだ!!!」

「二人はしばらく優斗さんには近づかないでください!!」

「「それは嫌(です)」」

「「なっ!?」」

 

優兄は怒っていなかったが、ナナさんとモモさんが怒鳴り声が響き渡った。

 




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