ToLOVEる ~ 生まれ変わった意味を探して~   作:アイスが食べたいマン

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すみません、今回は長いです。


~真相と暴走と決着~

「…これが…タイムレインズカンパニー…」

「…こんなデカイのか」

 

優斗の結婚式当日、御門先生から全ての真相を知らされたオレ達は、優斗を助けにタイムレインズカンパニーにいた。

アメリカにあるタイムレインズカンパニーは周辺のどのビルよりも高く、時雨家がどれほど大きな家計かを物語っていた。

タイムレインズカンパニーを見たモモとナナが驚いて思わず呟いてしまうぐらいには…

 

「…ホントにスタッフとして紛れ込めんのか?」

「リトくん、大丈夫だよ、キョーコが会社に掛け合ってくれたから…」

「いや…そーゆーことじゃなくて…こんな姿でいけんのかなって…」

 

ルンが大丈夫と言ったが、オレが心配してるのはそこじゃない…自分の姿だ。

今、オレの姿はララの発明品によって女の姿になっている、それも胸や大切な所まで全てが本物だ…

どうしてこんな姿になったのか、昨日に遡る。

 

~回想~

 

御門先生に呼ばれて、御門先生の診療所で優斗の親父さんの本当の目的を聞いたオレ達は、優斗を救出する為の作戦会議をしていた。

 

「会社に掛け合ったけど…明日の優斗くんの結婚式にスタッフとして紛れ込めるのは10人が限界だった」

「え?でも!!」

 

キョーコちゃんの言葉に近くに居た新井が反応する。

…10人だけ、全員は行けない

 

「…丁度いいですね、あちらにはクラウンが居ます、何をしてくるか分かりません、それに何かあった時、私やプリンセス達だけでは…ここにいる全員を守りきれません」

「…それはそうだけどさ!」

「籾岡里紗あなたが死ねば優斗が悲しみますよ、前に進み始めた優斗がまた過去に苦しむ事になります」

 

ヤミの言葉に籾岡が反発するが、″優斗がまた過去に苦しむことになる″と聞いた瞬間、無言になってしまう。

…優斗の目の前でこの中にいる誰かが死ねば…優斗はもう戻ってこれないかもしれない。

 

「…でもそうなったら、誰が行くのよ」

 

古手川の言った通り、誰が行くのか…戦えるララ達は行く事になる、優斗の親父さんを止める為にオヤジも…けど他は…?

 

「キョーコさんとルンさんのスタッフに紛れるのは、私やララさん達と結城くん、結城くんのお父さん…本当は行くべきではないけれど…美柑ちゃん…」

 

御門先生は美柑に″本当に行くの?″と聞くが美柑の意思は変わらず″私も行きます″と返すが、オレしては危険だから美柑には来て欲しくなかった。

 

「あとの二人は…」

「合気道クイーンと呼ばれたこの天条院沙姫が行きますわ!お父様がやられて…愛しの優斗まで奪われるのはごめんでしてよ!」

「私も行こう…父上がやられて、沙姫様をお守りするという理由もあるが、何より私は優斗を助けたい」

 

天条院先輩と九条先輩が名乗りをあげる、確かに九条先輩は戦えるみたいだし、大丈夫だろう。

 

「絶対助けなさいよ、結城くん」

「結城、助けられなかったら許さないから」

「ララちぃ達がいるし大丈夫だと思うけど、連れ戻せなかったらわかってるよな、結城?」

「…なんでオレだけ?」

 

キョーコちゃんとルンのスタッフとして紛れ込むメンバーはオレ、美柑、オヤジ、ララ、ナナ、モモ、ヤミ、御門先生、天条院先輩、九条先輩のメンバーに決まった。

オレとオヤジや天条院先輩と九条先輩には致命的な問題がある。

 

「問題は結城くんや天条院さん達は顔がバレているけど、どうするのかしら?」

 

南雲に顔がバレてしまっている、オヤジに関しては優斗の親父にも知られている。

 

「私と沙姫様は変装しよう」

「リトさんとお父様は?」

 

オヤジやオレに関しては変装してもバレそう…

 

「それなら、大丈夫だよ!!じゃーん!ころころ男女くん!!これを使えば絶対にバレないよっ!!」

 

ララが取り出したのは銃のような見た目をした機械だった。

ララ、それで何するつもりだ?名前からしてすっごく嫌な予感しかしないんだが…

 

「姉上、それでどーするんだ?」

「それはね!こうやってリトとリトパパに向けて…」

 

ララがオレとオヤジに向かってころころ男女くんのトリガーを弾くとオレ達の姿が男から女に変わった。

 

「「…はっ!?」」

 

 

~リトside~

 

こうしてオレとオヤジは女になった。(期限付き)

女になって女装したオヤジを見た美柑は″え?それで行くの?″と引き気味で汚物を見るような目をしていた。

 

「大丈夫だよ!リト!!すっごい似合ってて可愛いよ!!」

「…そんな所褒められても全然嬉しくねぇ」

「…お父さんよりマシでしょ」

 

ララに褒められて落ち込んでいると、美柑がオヤジに指を刺しながら言う、オヤジの姿は男だったオヤジに大きい胸とおしりをデカくしただけのオカマ見たいな見た目だった。

確かにあれよりマシだけど…あれは絶対にバレるだろ。

 

「そろそろ行きましょうか、結城くん覚悟を決めなさい?」

「…はい」

 

御門先生の言葉を聞いたオレ達は作戦通りに動き出す、タイムレインズカンパニーの入口で偽造した身分証を見せて持ち物検査をしていると、オレ達を見ていたオカマがこちらに向かってきた。

 

「…貴方、待ちなさい?」

「はいっ!!」

「あなた、才培ちゃんの息子ちゃんよね?」

 

オレは南雲に呆気なく捕まってしまった…ララ!全然ダメじゃねーか!やべぇー!何とか誤魔化さねーと!!

 

「…えっと、才培っていうのは?」

「結城才培よ?本当にアイドルのスタッフに紛れ込んでくるなんて思わなか…あなた、随分可愛い顔してるけど…まさか本当に女なの?」

「は…はい!女です!!」

「…名前は?」

「結崎梨子です♡」

「……」

 

確認を終えた美柑が遠くから、オレを見て笑ってる、やべーすっごい死にたい…これでダメだったらもう死んでもいいや…

 

「ゴメンなさいね、人違いだったわ」

「…え?」

「…?もう行っていいわよ?」

 

え?行けんの?マジで?南雲の謝罪を聞いて固まっていると南雲が″どうかしたかしら?″と言われて咄嗟に″なんでもないです!″と言って確認を終えたみんなの元へ向かっていると後ろから声が聞こえてきた。

 

「…ちょっと待ちなさい!あなたは絶対才培ちゃんでしょ、いくらなんでもわかるわよ!!」

「才培じゃないわよォ!あたしは才子よォ!!」

「あんた、女舐めてるでしょ?」

 

オレの後ろにいたオヤジが南雲に捕まっていた、オヤジはもうダメだ…南雲にバレてる。

南雲もオヤジと確信しているのか持ち物や身分証を見て部下に向かって″今すぐ会社に確認してきて″と指示を出していた。

 

「36歳の妻子持ちの父親が女装って…さすがにキモイわよ?」

「女装じゃないわよォ~あたしは女よォ」(36にもなって女装してるてめぇーに言われたくねぇよ!)

 

オヤジの心の声が聞こえた気がした…けど南雲の言った通りキモイからできれば見たくない、美柑も隣でオヤジに冷たい視線を向けていた。

 

「才培ちゃん、貴方…キモイゴリラみたいな格好してるわよ、しかもその姿でスカートはさすがにないわぁ」

「酷いわァ!あたし女なのに…ゴリラなんて!」(鏡を見てから言いやがれ!クソカマゴリラっ!!)

 

オヤジと南雲が話していると確認を終えた南雲の部下が南雲に耳打ちをした。

 

「うっそ、マジで?」

「…はい」

「じゃあ、瓜二つの変態って事?」

「…そうなります」

 

ルン達の会社にはルン達が根回しをしてくれた、だから確認しても存在すると言われるだけだった。その真実を部下から聞いた南雲は口をOの形に開き驚いている、そのキモイ顔は何顔なんだ?

 

「信じられないなら、触ってみなさいよォ!」

「なっ!?この感触は…ホンモノ!天然物の巨乳!!」

 

オヤジは南雲の腕を掴み、自身の胸を揉ませる、触った南雲は先程よりも口を開けて驚いた顔をしている。

隣に居た美柑はその光景を見て″私だっていつかきっと″って言ってくるけど、オレ達は一体何を見せられているんだ?

 

「…ゴメンなさい、あたしの勘違いだったわ」

「ホントよォ!失礼しちゃうわァ!!」

 

南雲はオヤジが通り過ぎた時に″あたしの完敗よ″とか言ってたけど、マジであのオカマなんなんだ?

 

「あっぶねぇー!マジで危なかったぞ!リト!!」

 

オレ達はエレベーターに乗ると、扉が閉まったのを確認したオヤジはオレの肩を掴んで声をあげる。

 

「お父さん、うるさい」

「なんで美柑はそんな怒ってんだ?」

「…別に怒ってない」

 

美柑は自分の胸を見ながら言う、あれは絶対に怒っている。

 

「沙姫達も無事に検査終わったね!」

「えぇ、結城リトのお父様が時間を稼いでくれたお陰で簡単に通れましたわ!」

 

これに関してはオヤジのファインプレーだ、オヤジやオレは結果的に時間を稼いだ為、南雲はララ達を見る暇がなかった。

 

「キョーコ!大好きな時雨くんを助ける為に頑張ろ!」

「ふぇ!?」

「隠さなくていいよ!時雨くんが好きなんでしょ?」

 

ルンに言われた言葉に顔を赤く染め上げて″違う!違うからぁ~″と否定するキョーコちゃん。

キョーコちゃんも優斗が好きだったのか…そんな話をしながら、オレ達は結婚式会場になる、最上階へエレベーターで向かっていく。

 

(無事で居てくれよ、優斗)

 

 

 

~恭子side~

 

最上階の結婚式会場に着いた私達は唖然としていた。

 

「広すぎでしょ…」

 

何人入れるか想像もつかないほど、大きな会場で中央ある私達が歌う特別ステージがあるのにとでも広い。

外の景色を一望出来る窓もあってこんなすごい場所で結婚式なんてしたら、普通の女の子ならきっと一生の思い出になる。

もし私が好きな人とこんな所で結婚式をあげられたら…

 

───優斗くん…

 

───恭子、好きだよ

 

───私も好きだよ…

 

想像したのは私を助けてくれた人、ナイトの様にかっこよくて優しい人、もし…優斗くんとこんな場所で結婚式を挙げられたら幸せだろうなぁ…って!?何考えてるの!私!?優斗くんはただの友達で…

 

「キョーコ?顔赤いけど、大丈夫?」

「え、うん!大丈夫だよ!」

 

ルンに声をかけられて現実に戻ってくる、きっとこんな想像をしてしまったのはさっきルンがエレベーターであんなことを言ったからだ。

 

───キョーコ!大好きな時雨くんを助ける為に頑張ろ!

 

───ふぇ!?

 

───隠さなくていいよ!時雨くんが好きなんでしょ?

 

あんなこと言われなかったら、絶対にこんな想像してないよ、でももし…優斗くんが他の人と結婚したら、私はどう思うのかな?

 

「ッ!?なんで?」

 

少し考えただけでチクリっと胸が痛くなった、嫌だって心の中で叫んでしまうくらいに…

 

「恭子様とルン様でお間違いないですか?」

「は…はい、そうです」

「えっと…どちら様?」

「失礼しました、私は天野穂風様の執事でございます」

 

考え事をしていた私に声をかけてきた執事の人は丁寧にお辞儀をした。

どうして執事の人が私達に声をかけてきたんだろ?

 

「穂風お嬢様がお会いしたいと言っておりまして、申し訳ありませんが着いてきていただけませんか?」

「わかりました」

「…普通、会いたいならそっちから会いに来るでしょ」

 

ルンは執事の人に聞こえないくらいの声で愚痴を言う、結婚式だしドレスとか色々準備があるから忙しいのかもしれない。

私とルンが執事の人について行くと部屋の中から大きな叫び声が聞こえてくる。

 

「なによ!これ!ダサいじゃない!!こんな靴は頼んでいないわ!!」

「お嬢様が選んだ靴でございます!これ以上は…」

「うるさい!早く新しいのを持ってこさせて!!」

 

中から聞こえてくる叫び声と何かを叩く音、そして″痛い…おやめ下さい…″と男の人の声が聞こえてくる、中で一体何が起きてるの?

 

「ですが…」

「…貴方、私に逆らうの?いいわよ?ただし今日でクビ、貴方の家族も二度と普通の人生を送れないようにしてあげる」

「そ…それだけは…」

「なら30分以内に持ってきなさい?持って来れなかったら、わかるわよね?」

「…はい、ただいま」

 

部屋の中から男の人が出てくる、出てきた男の人の額から血が流れていて、中で何があったのかを物語っていた。

 

「あの人、血が!」

「いつもの事なのでお気になさらず…中へお入りください」

 

あれがいつもの事?それにこの人もなんでこんな普通にしているの?

不気味に思いながら、ルンと中に入ると黒いウェディングドレスを着て刀を持っている女の人がいた、この人が優斗くんの結婚相手…天野穂風。

彼女は私達を見つけると″やっと来たの?″と言って近づいてくる。

 

「初めまして、私は天野穂風、貴方達のライブよく拝見しているわ」

「「ありがとうございます」」

「見苦しい所を見ちゃったかしら?ゴメンなさいね、出来の悪い使用人を持つと大変なの」

 

そう言った彼女の持っている刀の鞘には、血が付いていた、まさか、さっきの事を人その刀で殴ったの!?

私がそう思って刀を見ていると私とルンの視線に気づいた天野穂風さんは″あぁ、これ?″と言って私達に見せつけてくる。

 

「この刀はね?11年前に山奥で見つかった物なの、オークションで勝ち取ったのだけど、この刀…すごいのよ?」

「へぇー」

 

刀に興味のないルンが適当に返事をする、私達が気になったのは刀で殴ったかであって刀の事じゃないんだけどなぁ。

その後も天野穂風さんは楽しそうに刀のことを語っていく。

 

「見つかった当日、刀には血が着いていてDNA鑑定してもその血は、この世界に存在しない人間の血らしいの、それにかなり使い込まれているのに切れ味も美しいさも変わらない!素晴らしい刀でしょ?」

「へ…へぇ~そうなんですね~」

 

ルン、いくら何でも返事が雑すぎる、下手したら斬りかかって来るかもしれないのに…

それにしても…この世界に存在しない人間の血なんて有り得るのかな?

 

「使えないバカ共をこれで殴るのが楽しいの、さっきの無能が帰ってきたら貴方達もやってみる?」

 

″安心して殴ってもなかったことにしてあげるから″そう言って天野穂風さん私達に刀を差し出してくる、普通そんなことをすれば犯罪になる…でもこの人達はそんな事も無かった事にできる。

 

「やめておきます」

「そう?勿体ない…なら───」

「すみません、私達そろそろライブの準備が…」

「あら、早いわねもうそんな時間?まあいいわ、楽しみにしているわ、貴方達のライブ」

 

これ以上はまずいと判断して私は話を切り上げてルンを連れて部屋から出ていく。

 

(あんな人に優斗くんは絶対に渡したくない)

 

優斗くんとあんな人が結婚するのを想像するだけで締め付けられるように胸が痛くなる。

そしてこんな時なのに気づいてしまった、私の想いに…

 

(…そっか、私は優斗くんのの事が…好き…なんだ)

 

気づいてしまった私の想い、きっと初めて助けてもらった時に惚れてしまったんだ。

優斗くんが他の子と笑っている姿を想像するだけで私は涙が止まらなくなる。

 

「キョーコ?なんで泣いてるの?」

「…なんでもない…なんでもないよ」

 

ライバルは多いし、私はかなり出遅れてるから優斗くんが振り向いてくれるか…分からない。

 

(これが終わったら、優斗くんにちゃんと想いを伝えよう)

 

「ルン、優斗くんの事絶対に助けよう!」

「うん!リトくんの為にも絶対助けるよ!」

 

優斗くん、早く会いたいな…そして早くこの想いを伝えたい。

思いを伝えると決意して私はルンと一緒に結婚式が始まる前にみんなともう一度作戦を確認する為、控え室に向かった。

 

 

 

~優斗side~

 

昨日、御門先生が調べて見つけ出してくれた、南雲楓さんが死んだ真相を…楓さんを殺した本当の犯人を…そして春馬さんの真の目的を…

 

「…始まるな」

「あぁ、そうだね、君にとって運命の分かれ道だ」

 

結婚式開始まで残り10分を切った、黒いタキシードを着て扉の前に立つ俺の声に隣に現れた幻覚の輝が話しかける。

 

「結婚式に邪魔が入れば、総司令もきっと介入してくるよ、戦う覚悟はできてるかい?」

「あぁ、戦うよ、奪う為じゃない…今度こそ守る為に…」

「…そっか」

「これで最後かもな…お前を見るのも…」

「そうだね、きっと最後になる…だって優斗は…」

「あぁ、俺は前を向くって決めたんだ」

 

幻覚を見るのもきっとこれが最後…俺はみんなと笑って生きる、だからこそ…乗り越える。

 

「この結婚式は優斗にとって、新しい人生の門出だね」

「そうだな」

 

横を向くと輝は前世と何も変わらない笑顔で俺を見ていた、幻覚ではなく本当に存在しているかのように。

そんな事を考えていると司会者の″新郎のご入場です″と声が聞こえてくる。

 

「行ってらっしゃい、負けないでくれよ?優斗」

「言われなくてもわかってる」

 

扉を開けて俺は歩き出した、周りにはたくさんの人と、見知った人が見える、リトと才培さんが何故か女性になっていたが、今は気にしないでおこう。

 

「花嫁のご入場です!!」

 

俺が神父の前に立つとナレーションの声が響き渡る、扉が開くと黒いウェディングドレスに身を包んだ天野穂風が父親の天野風磨と一緒にこちらに向かって歩いてきた。

俺は天野穂風を父親から受け渡されて神父の前に立つ。

 

「新婦穂風、あなたは優斗を夫とし、健やかなる時も病める時も喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、これを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くす事を誓いますか?」

「えぇ誓いましょう」

 

天野穂風は神父に言われた誓いの言葉に答える、その顔は不敵な笑みを浮かべていた。

そして俺の番になる、神父は俺の方へと向き直り、笑顔で聞いてくる。

 

「新郎優斗、あなたは穂風を妻とし、健やかなる時も病める時も喜びの時も、悲しみの時も、富める時も、貧しい時も、これを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くす事を誓いますか?」

 

 

 

 

「嫌だね、ふざけんな」

 

 

 

 

俺の言葉が静寂だった式場に響き渡る、神父は持っていた聖書を落として驚いた顔をして俺を見る。

 

「今…なんと…?」

「嫌だね、ふざけんなって言ったんだ、誰がこんなクズと結婚するか」

 

周りの人間は俺の言葉を聞いて騒ぎ始める″どうゆう事だ?″というに人もいれば″話が違うぞ!″と怒る者もいる。

 

「…どうゆうつもりかしら?」

「そのままの意味だが?」

「ッ!?このクソガキっ!!」

 

天野穂風の言葉に笑顔で返すと、俺の顔にムカついたのか、俺の顔に平手をしてくる。

 

「なっ!?」

「悪いな?お前らクズ共に殴られるほど、俺は安くない」

 

向かってきた平手を腕を掴んで止めて天野穂風を突き飛ばす、突き飛ばされた天野穂風は尻もちを着いて俺を睨む。

 

「お前!よくも!」

「滑稽だな?このまま俺と結婚してれば、お前も天野風磨も死んでたぞ?」

「何を言って!?」

「…お喋りは終わりだ、優斗。すぐに謝罪して式を続けろ」

「断ります、俺はこの式の中止と春馬さん、あなたを止めに来た」

「…瑠偉」

「わかってるわよ!!」

 

俺の言葉を聞いた春馬さんは隣に居た南雲に指示を出すと南雲が俺に向かって殴りかかってくる。

 

「っ!あたしの攻撃を躱した!?」

「甘いな?南雲」

「そんなはず…ガッ!?」

 

躱した俺は左足で回し蹴りをして南雲の頭に叩き込み、そのまま蹴り飛ばす。

 

「瑠偉遊んでいる暇は…」

「春馬ァ!!」

「その声…なぜ、お前がここにいる、才培」

「オメーの復讐を止めに来たんだよォ!!」

 

才培さんの″復讐を止めに来た″という言葉を聞いた瞬間、春馬さんの顔は歪んだ。

 

「全部わかったんだよ!オメーの目的は殺された楓の復讐だったって事が!!」

「何故、それを…」

「時雨春馬さん、あなたの本当の目的は、楓さんを殺した天野風磨と時雨桜を社会的に壊滅させた後に殺すことだった、違うかしら?」

「……」

 

御門先生が言った言葉を聞いた春馬さんは黙り込む、近くにいた天野風磨が″どうゆう事だ!時雨春馬!″と言って近づいてくるのを見て春馬さんは天野風磨を殴り飛ばした。

 

「ハハハハッ…そうだ、クソ兄貴と天野風磨の二人から全てを奪って殺してやる事が私の本当の目的だ」

「殺した?楓?何の話だ!?」

「…忘れたとは言わせないわよ、天野風磨!」

 

蹴り飛ばされた南雲はいつの間にか立ち上がり、天野風磨に向かって叫んでいた。

頭に思いっきり入ったのに、気絶しない所かピンピンしてないか、こいつ?

 

「18年前!あたしの妹を時雨桜と一緒に誘拐して犯した挙句!犯した所をビデオに撮ってコレクションにした後、楓を惨殺して殺したでしょうが!」

「何故それをっ!?」

 

天野風磨は時雨桜と一緒に楓さんを誘拐して、散々犯した後、滅多刺しにして殺していた。そしてその事件を天野家と時雨前社長が揉み消した。

 

「…天野風磨、貴様や貴様の娘は人を犯した所をビデオで取ってコレクションにする趣味があるみたいだな?楓もその一人にしか過ぎなかったか?だから″覚えてないのか?″」

 

御門先生が調べてくれたお陰で、昨日天野穂風が言っていたコレクションというのが、この事だとわかった、そして天野穂風の前の婚約者もコレクションとして撮られた後に殺されていることも…

 

「…私にとって楓は全てだった、クソ親父はそれを事件を知っていたのに時雨家に傷が着くと言って天野家の隠蔽に加担した!!」

「だから、あなたは父親だった時雨前社長を殺したのですわね?」

「そうだ!何度も何度も撃ってやった!!死んだ後もなぁ!!」

 

おそらく春馬さんはこの時点で止まれなくなったんだ、そして止まれなくなった春馬さんの暴走が始まってしまった。

 

「なんで、時雨桜はそんなことしたんだよ!兄弟なんだろ!」

「才培の息子、どこの兄弟も仲がいいと思うな?私は桜に嫌われていたからな」

「なんでっ!!」

「私が次期タイムレインズカンパニー社長の第一候補だったからだ、桜はそれを妬んで楓を狙った、私にビデオを見せながら笑っていたよ」

「…ひでぇっ!」

「クソ親父は桜を追放しただが、私はそれだけじゃ気がすまなかった!!殺してやろうと思っていたのに…見つけ出した時には、既にあの女が桜を殺してしまった!!」

 

春馬さんは桜さんが追放された後、自分の父親を射殺して、タイムレインズカンパニーの社長になった、そして時雨の力を使って見つけ出した時には、既に時雨桜は殺されていた。

 

「だが、そこで見つけた…クソ兄貴の息子を!!」

「っ!?優斗は関係ねーだろ!」

「関係ある!!そのガキはクソ兄貴の息子だ!あの男の代わりに苦しむ責任がある!!」

 

俺じゃないと行けなかった理由、時雨の血筋を引いていたのと同時に桜さんの分まで苦しませる為…そして、天野風磨に復讐する為には同じ立場にならないといけなかった。

 

「俺と天野穂風を結婚させて春馬さんは政治家になり、時雨桜と天野風磨の全ての罪を世間にばら撒き、天野風磨から全ての社会的地位を奪い取る、それがこの結婚式をする理由」

「そうだ!私が天野風磨と同じ立場になれば、証拠を揉み消されることはない!!」

「でもそれじゃあ!優兄も!」

「そうだ才培の娘、優斗も社会的に終わる、職に就く事は不可能だ!!」

 

桜さんが死んだ為、桜さんの復讐は俺を社会的に生きれなくする事で達成する。

春馬さんの言葉を聞いていた才培さんは、春馬さんに向かって叫び出す。

 

「春馬っ!テメェー!どうしてそんな事すりゃお前だってどうなるかわかってんだろ!!」

「18年前に事件を隠蔽した時雨家も終わるだろうな、だが、共倒れは覚悟の上だ!」

「ッ!!どーして!!どうしてそうなっちまったんだよ!!春馬!!」

「才培、クソ親父は楓が死んだ時、なんて言ったと思う?」

 

春馬さんの言葉に才培さんが答えらずにいると、冷たい目をした春馬さんは話し始めた。

 

「″あんな女は幾らでもいるから替えがきく、すぐに忘れろ″と言ったんだ、そんなクズが生きている必要があるか?」

「ッ!!」

「私は誓った、例え楓が許しても!私は許さない!!私は自分自身の全てを捨ててもこいつらを許さない!!!」

 

春馬さんの言葉を聞いた才培さんは黙ってしまう、お互いに血が出るほど拳を握りしめ、片方は怒りに、片方は壊れてしまった親友を止められなかった悔しいさに震えていた。

 

「結婚式は失敗に終わったが、貴様らは全員殺す」

「ッ!?」

「逃がすと思うか、天野風磨?」

 

春馬さんは手元にあったスイッチを押すと扉から″ガチャ″っと音が鳴った。

今の音はまさか、閉じ込められた?

 

「扉が開かない!何故だ!?」

「結婚式が失敗した時のこともちゃーんと考えてるわよ!!」

 

扉を開けようと必死になっている天野風磨に向かって南雲が走り出す、それを見た俺は南雲に向かって飛びかかった。

 

「邪魔しないで貰えるかしら!!」

「あんた、今本気で殺そうとしただろ?」

「殺すわよ!春馬ちゃんの為にも楓の為にもねぇ!!」

 

″貴方達!時雨優斗を止めなさい!!″と南雲が指示を出すと、周りにいた南雲の部下が俺に向かって来る。

こうなるのもわかっていた、今の俺は″一人じゃない、頼れる仲間がいる″

 

「…させると思いますか?」

「やらせないぞ!!」

「オッホホホ!私達の力を見せますわよ!凛!」

「はい、沙姫様!!」

 

ヤミとナナと沙姫さんと九条先輩が俺と南雲の部下達の間に立って戦い始める。

俺の為にわざわざここまで来てくれて手を掴んでくれる友達が…

 

「優斗さん!!こちらは私達に!!」

「優斗はその軍人さんをやっつけちゃって!!」

「結城くんと美柑ちゃんは私が守るから安心しなさい!」

 

モモとララがみんなの援護に向かう、御門先生はリトと美柑を守るように立ってくれた。

 

「あたしをやっつける?本気で勝てると思っているのかしら?」

「あぁ!勝つさ」

「…クソガキがさっきは油断したのは認めるけど、随分舐められたものね!」

「言っとくがあんたがチャレンジャーだ、ルーキー」

「ルーキーですって?あたしは軍人歴12年よ!!」

 

若いのが舐めんなよ?こっちは入隊してから、17年間特殊部隊で死ぬまで戦ったんだぞ?

南雲は言葉と共にこちらに向かって拳で攻撃してくる、俺がそれを躱すと南雲の拳は壁をぶち抜いた。

 

「…ゴリラかよ」

「誰がゴリラよォ!!」

 

連続で殴りかかってくる南雲の攻撃を躱して、腹部に拳を叩き込む、″グッ″と言って前の目になった南雲に両拳で連撃を叩き込む。

 

「っ!?」

「どんな気分だ?クソガキだと舐めていた、相手にボコボコにされる気分は!」

 

何とか連撃から抜け出した南雲はありえないと言った表情をした、俺は透かさず、南雲に殴り掛かるが、俺の攻撃を躱して距離を取った南雲は俺を見てからナイフを出して構えた。

 

「春馬ちゃん!こいつ本当に時雨優斗なの!!このガキ只者じゃないわ……って!春馬ちゃん!!」

 

春馬さんの声が聞こえなくなった、南雲は春馬さんの方を見ると春馬さんは、才培さんに殴り飛ばされていた。

 

「オカマ!よそ見かよ!!」

 

俺は南雲がよそ見をしているうちにデダイヤルを操作してナイフを取り出して攻め込む、南雲も右手で持ったナイフで瞬時に反応して俺からもう一度、距離を取る。

 

「…さっきから本当にどうゆうこと?情報と違うわ」

「なんのことだ?」

「左足で回し蹴りをしたり、左手でナイフを持っている、貴方右利きでしょ?左手に矯正でもしたの?

「は?俺は生まれつき″左利き″だ」

「…ありえないわ、過去の情報とはいえ確かな物のはず…貴方は時雨桜として生まれた時から″右利きの筈″よ」

 

こいつ一体何を言っている?俺を惑わせようとしている割には、嘘をついているようには見えない…いや考えてる場合じゃない、今はこいつを無力化する。

 

「お互いに無駄話してる場合じゃないだろ」

「…そうね、そうだったわねぇ!全てが終われば関係ない事だったわァ!!」

 

お互いに走り出しナイフがぶつかる、体格差は歴然、普通ならこの南雲が勝つ。

俺は南雲のナイフを逸らして腕を脇に挟む。

 

「っ!?その動き!!まさかCQC!!」

「気づくのがもう遅い!」

 

そのまま腕を持ち上げ、足をひっかけて地面に叩きつける。

 

 

~南雲瑠偉side~

 

あたしはただの子供にCQCで地面に叩きつけられ、首にナイフを当てられている。

こんな事、普通ありえる?あたしは軍人よ?

 

「チェックメイトだ、南雲」

「っ!カッコつけんじゃないわよ!クソガキ!!」

 

あたしは足で時雨優斗を蹴り、何とか抜け出すことに成功する。

 

(もしかして震えてるの?このあたしが?)

 

ありえないとあたしは武器を構え直し、時雨優斗をナイフで攻撃するも、いとも簡単に躱されてカウンターのアッパーを食らう。

 

「ぐふっ!?」

「…まだ終わってないぞ?」

 

時雨優斗に向き直り攻撃をしようとするが、目の前にいたはずの時雨優斗はそこにはいなかった。

 

「どこに行ったのよ!?」

「後ろだよ!!」

 

後ろを向くと左足で回し蹴りをしようとしている時雨優斗がいた、アッパーをしてあたしが天井を見た瞬間にまわりこんだの!?どんな速さしてんの!?

 

(回避は間に合わない、ガードは…無理!この状態じゃ間に合わな───っ!!)

 

あたしの頭に回し蹴りが叩き込まれて蹴り飛ばされる。

さっきも食らったけど、それよりも威力がある…こいつ、さっきは手加減してたわね?

 

「何なの?戦い慣れていてCQCも使えて…まるで軍人じゃない!」

 

あたしがこいつと戦って感じた最大の疑問、こいつはそこら辺のアマチュアとはワケが違う、本物のプロ…いや!それ以上!!

 

「あたし、これでもドイツで特殊部隊だったのよ?そんなあたしが手も足も出ないなんて…どんな冗談よ?」

「…あんたはいつから特殊部隊に入った?」

「6年前よ、何度も…何度も地獄を見てきたわ」

「なら、″先輩″としていいこと教えてやる、お前は強いでも、俺とお前では戦場を乗り越えてきた数が違う」

 

そう言うと再びナイフを構える時雨優斗、そして先程とは違う、子供が放つ事なんてありえないほど…おぞましい殺気を私に放つ。

 

「どっからでもかかって来いよ、ルーキー」

 

″全部返り討ちにしてやるよ″そう言って不敵な笑みを浮かべる彼は今まで出会ったことがない、クラウンとは別の意味でバケモノだった。

そして理解してしまった、どんな手段を使ってもこの男には勝つ事ができないと…でもダメなのよ、やっとここまで来たの…

 

「あたし達はもう止まれないのよ!!」

 

春馬ちゃんもあたしもここまで来たら、もう止まれない、やるしかないのよ!!

 

「時雨優斗ォォォォォォ───っ!!!」

 

勝てないとわかっているけど、あたしは殺す気でナイフを構え直した…そして時雨優斗に走り出す、ナイフを逆手でもって彼の頭に向かって突き刺そうとすると、時雨優斗はそれよりも早くあたしの目の前で手を叩く。

 

「ッ!?ねこ……だまし!!」

 

″バチンッ″と大きな音を立てた瞬間、手からナイフが離れて膝を着く、意識が朦朧とする中…あたしは謝ることしか出来なかった。

 

「春馬…ちゃん…ゴメン…なさいね」

 

あたしはただもう一度笑いたいだけだった、春馬ちゃんと才培ちゃんと三人で…昔みたいに馬鹿やって…一緒に遊んで…それだけで良かったのに。

 

 

~時雨春馬side~

 

「っ!瑠偉!!」

 

才培に殴り合う中、私の目の前にありえない光景が広がる。

バチンッと大きな音がしたと思えば地面に倒れ私に謝る瑠偉の姿が…そして瑠偉がタオルた事で瑠偉の部下が驚き統率が取れなくなった。

 

(なんなんだ?こいつらは…一体なんなんだ?)

 

才培と一緒に潜入してきた金髪の小娘は髪を拳に変えて瑠偉の部下を壁に叩きつけ、ピンク髪をした三人の娘は機械や動物や植物で部下を蹂躙する。

 

「…夢か、これは…」

「何現実逃避してんだ!春馬ァ!」

 

先程まで女だった才培が雄叫びを上げながら突っ込んでくる。

なんでそんなボロボロになっているのに突っ込んでくる、才培。

 

「邪魔するな!才培」

「するに決まってんだろ!!」

「何故そこまでする!貴様には関係ないことだ!!」

「関係あんだよ!!オレたちは!親友だろうがァァァァァァァ!!!」

 

才培の拳が私の顔に叩き込まれる、そのまま私は殴り飛ばされた。

 

「今度こそ、テメーを止めてやる!!これ以上親友に罪は犯させねェ!!」

「…私は…俺はもう止まれないんだよ!才培っ!!」

 

俺は立ち上がる、例え親友でも俺の邪魔をするなら、叩き潰す、復讐の為…天野風磨を殺す為に…

ボロボロになっているはずなのに俺達は走り出した、俺の拳と才培の拳がすれ違いお互いの顔面に叩き込まれる。

 

「アアアアァァァァァァァァアッ!!」

「おりゃァァァァァァァァァアっ!!」

 

俺は才培の拳に押し負け殴り飛ばされて地面に倒れる。

わかっていた…瑠偉が負けた時点で俺に勝ち目がないことも…俺が才培相手に本気で殴ることができないことも…だって才培は…大切な親友だから…

近づいてきた才培はポケットからハチマキを出して見せてくる。

 

「この大漁ハチマキ、春馬が誕生日にくれたもんだったよな?」

「そんなくだらない物…まだ持っていたのか?」

「くだらなくねェ、オレの宝物だ」

 

───誕プレだ、才培

 

───お?ありがとな!うん?なんだこれ、大漁ハチマキ?

 

───お前に似合いそうだから買ってみた、連載されたら最初に漫画読ませろよ?

 

───おう!オメーに最初に読ませてやるよ!春馬!!

 

まだ楓が生きていた学生時代に才培に渡したもの…楓にはセンスがないと言われたが、俺は似合うと思ってしまった。

 

「学生時代、漫画で行き詰まった時、これがあったからオレは漫画を続けてこれたんだ!だから、次はもし春馬になんかあった時はオレが助ける番だってそう誓ったんだぜ?」

 

才培はそう言いながら、ハチマキを見つめる。

そんなこと思っていたのか、でももう、何もかも遅い…

 

「教えてくれ、春馬」

「…何だ」

「オレはどこで止められた?いつなら春馬を止められた?どうすりゃ良かった?」

「……」

「春馬ァ!!」

「才培、お前にできることは何も無かった…何もな」

 

才培はハチマキを握りしめる、俺はお前だけは巻き込みたくなかった…だから、お前に俺を止めれるはずがない。

 

「瑠偉には真相を話したんだよな、なら!なんでオレに話してくれなかったんだよォ!!」

「…さあな、忘れたよ」

 

瑠偉は楓の兄だ…でも才培、俺はお前だけは巻き込みたくなかった、お前には林檎さんがいたから…大切な人がいたから。

 

「終わりだな、俺の復讐劇もこれで───」

「なぁに~勝手に終わらせてるのさ~春馬くん?」

 

聞き覚えがある声と共にクラウンが姿を表した。

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