ToLOVEる ~ 生まれ変わった意味を探して~   作:アイスが食べたいマン

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ダークネス変です。今回も長くなりました、毎回長くなって本当にすみません。


ダークネス編
To be loved~愛されるために~


あの日───彩南ウォーターランドで私は見ていた。

 

優斗さんが美柑さんを抱きしめて、頭を撫でながら′大好きだ″と言っているところを。

 

だからといって私の気持ちは変わらない…あの時、私とナナを助けてくれたあの日から、私は優斗さんが大好き。

 

本当は1番が良かったけど…一緒にいられなくなってしまうくらいなら…また死んでしまうくらいなら…2番でも3番でもいい。

 

優斗さんが私を愛してくれるなら、優斗さんが生きててくれるなら、″私達″で優斗さんを繋ぎ止めることが出来るなら…それでいい。

 

…でも

 

「くせっ毛…直したら少しは大人っぽく見えるかしら」

 

自室の鏡を見ながら、私は一人呟いた。

優斗さんは直したら髪に気づいてくれるかしら、似合ってるって言ってくれると嬉しい…けど何時かは美柑さんみたいに…大好きだって言われたい。

 

くせっ毛を直した私はした優斗さんがいるリビングへ向かう。

リビングでは優斗さんが優しい笑顔をしながら、花に水をあげていた。

 

(花や動物にも優斗さんはとても優しい。この家の花達やリトさんの家にいるセリーヌさんも優斗さんが大好きだっていつも言ってるくらい…)

 

前世で優斗さんは、姉のような存在だった雨宮優華さんの影響を受けて、花や動物を好きになった。だからこの家と庭にはたくさんの花が育てられている。

 

「優斗さーん」

「モモ?」

「今日もお花さん達のお世話ご苦労様です!まだ、お身体も治ったばかりなんですから、あまり無理せずすこし休憩にしませんか?」

「そうだね、これだけやったら休憩しよ───んっ?」

 

話している途中で何か気づいた優斗さんは、私を見て微笑んだ。

 

「モモ、髪型変えたんだ」

「はい!ちょっとだけ♫」

 

優斗さんに気付いて貰えた、それだけで私の胸がすごく高なってしまう。

好きな人に気づいて貰えるだけで、こんなに嬉しいなんて思わなかった。

 

「少し大人っぽくなったね」

「っ!?」

「モモによく似合ってるよ、可愛い」

 

優斗さんは私が望んでいた以上の言葉をかけてくれた。

気づいて貰えただけでも嬉しかったのに、笑顔でそんな事を言われてしまったら、私はもうあなたから離れられないですよ、優斗さん。

 

「………」

「…アタシも髪型…変えようかな」

 

そんな私に美柑さんとナナは嫉妬の目を向けていた。

ナナはともかく、美柑さんは優斗さんから沢山貰ってるじゃないですか、私だって優斗さんに大好きって言われたいですよ。

 

「あ…モモ、髪型変えたの?イイネ〜!!」

「お姉様?どうして此処に?」

「美柑に夜ご飯、″私の家″で一緒に食べないって誘われたから、リトと一緒に遊びに来たんだ!」

 

あれから数時間後、私は自室で紅茶を飲んでいるとお姉様から声をかけられた。

美柑さん、あなたの家はここじゃないですよね?なんで私の家とか言って誘っているんですか。

 

「なんだがゴキゲンみたいですね」

「へへ───わかる?ちょっとね!」

[実はララ様は先日のプールでリト殿に″好き″だと告白されてゴキゲンなのです!]

「え?」

「ダメだよ、ペケ!リトがせっかく話してくれたのにそーゆー事、気軽に話しちゃ!」

[そ…そうでしたか?スミマセン……」

 

後ろから着いてきていたペケが、お姉様がゴキゲンな理由を話してしまい、お姉様に怒られる。

 

(お姉様がリトさんに告白された?)

 

確かに先日、優斗さんとリトさんは話していた。

 

───…お前が西連寺さんとララさんのどちらを選ぼうと俺はリトの味方だ

 

私は優斗さんがリトさんに言っていた言葉を思い出す。

あの時、私はリトさんが春菜さんの事が好きだということを初めて知った。

 

「でも…リトさんは春菜さんの事も好きなのでは───」

「わっ!モモ、知ってたの!?」

 

お姉様は″ん〜実はね…″といって話し始める。

 

「リトは私の事好きだけど、春菜の事は昔からもっと好きらしいんだ」

「でも…それって嬉しい事なんですか?」

「もちろん!だってそれなら私も春菜もリトと結婚してみんなで幸せになれるでしょ?」

「!」

「リトがデビルーク王になったら、地球のルールなんて関係ないもんだし♫」

 

私は驚いてしまった、お姉様も私と同じ考えをしていた事に…

 

「春菜もね…ホントは昔からリトの事が大好きなの、だから私これからはリトと春菜がくっつくように影から二人を応援するつもりなんだ」

 

″この話は絶対に誰にも言っちゃダメだよ!″と前のめりになりながらお姉様は言う。

 

さすがお姉様…何処までも純粋で前向きなんだから…側室制はどの惑星の王家でも珍しい事じゃない…現デビルーク王のお父様に側室はいないけれど、それは特殊な例。

 

リトさんが時期デビルーク王として側室を持てば、複数の女性に同時に愛を注ぐ事も可能。

 

私も考えた優斗さんもデビルーク王になれば、私も堂々と優斗さんの寵愛を受けられると…

 

(…けど、デビルーク王になれば、優斗さんは尚更無茶をする。誰かを助ける為なら、自分の命を捨ててでも助けることを優先する人だから、最悪すぐに命を落とすかもしれない)

 

優斗さんは自分を苦しめようとした、春馬さんや天野穂風すら、クラウンに殺されそうになった時に庇ってしまった、そんな優しい優斗さんが、デビルーク王になればきっと──────

 

それだけは嫌だ、優斗さんが目の前で死ぬのも知らない所で死ぬのも、もう嫌だから…

 

(でもデビルーク王にならなくても、複数の人と同時に結婚することはできる!)

 

最近では王家じゃなくても、多重婚は認められつつある、きっと数年以内には、デビルーク星もそれが可能になる。

 

それに優斗さんを恋の包囲網で囲えば、優斗さんを繋ぎ止める事ができるかもしれない。

 

 

 

私達の為に…無茶をせず笑って生きていてくれるかもしれない。

 

 

 

「お姉様、ありがとうございます」

「え?どういたしまして?」

 

お姉様の話を聞いて、私は優斗さんにハーレムを作ってもらう事を再び決心する。

でも…優斗さんの性格を考えるとコトは簡単には運ばない…

 

(地球の常識に囚われた考えを変えなくちゃ…その為には…)

 

お姉様にお礼を言った私はナナの部屋の扉を開ける。

 

「ナナ」

「うわっ、何だよモモいきなり!!」

「……」

 

ラフな格好をしたナナはベットで自分のしっぽをいじりながら、何かを考えていた様子で私の呼ぶ声が聞こえると、驚いてすぐにベットに座り直す。

 

(…ナナは優斗さんでナニを想像していたのかしら…いや、今はそれよりも…)

 

「彩南高校に入学してみない?」

「へ?」

 

優斗さんに好意を抱く人達と交流を深めるのと同時に、優斗さんには、美柑さんと同じように私達にも好意を持ってもらう。

 

ナナに彩南高校の入学を相談してから、みんなで夜ご飯を食べた後、私は優斗さんがお風呂に入ったタイミングを見計らって脱衣場へ入る。

 

(…優斗さんが湯船に使ってから…)

 

がんばらなくちゃ…

優斗さんと私───いいえ、皆で幸せになる為に…実現してみせる…!

 

「優斗さん、入りますね?」

「…え?」

 

優斗さんのハーレムを…!

 

 

 

~優斗side~

 

「…朝か」

 

朝に目が覚める、身体を動かそうとするが、両腕はナナとモモに抱きつかれていて動けず、起き上がろうとするが、俺の上には寝息を立てながら、寝ている美柑が居た。

 

「…起きれない」

 

どうやって起き上がろうか考えていると、目を覚ました美柑と目が合った。

 

「…優兄…おはよ…」

「おはよう、悪いんだけど、起き上がれないから、降りてもらってもいい?」

「…ナナさんとモモさんが…起きたらいいよ」

 

″私が降りてもどうせ起き上がれないでしょ?″と言いながら眠そうな目を擦る、美柑。

 

「…眠れた?優兄」

「うん、なんとかね」

 

最近少しずつ、悪夢を見なくなってきた、これはきっと睡眠薬をやめた後、ナナとモモが俺に寄り添って一緒に寝てくれたおかげだろう。

 

「…ふにゃぁ……ユウト…起きてたのか…?」

「───んっ……優斗さん…おはよう…ございます」

「ナナとモモもおはよう」

 

俺が御門先生の診療所から帰ってきてからは、毎日こんな感じで三人で寝ている、悪夢を見て飛び起きた時は三人が支えてくれていた。

 

「朝ごはん作らないとだから、そろそろ起きないと───」

「もう少しいいんじゃないですか、優斗さん?」

「いや、今日学校だからもう───」

「チュッ…」

「「っ!?」」

 

俺が話している途中に頬に柔らかい感触が伝わってきた、横を見るとモモが見ているのに俺の頬にキスをしていた。

 

「モモ!お前何やってんだ!!」

「…モモさん?」

 

ナナがモモを引き離し、美柑が俺の上で身体を起こしてモモを睨む。

…出来れば美柑もそろそろ降りて欲しいんだけどな。

 

「…羨ましいの、ナナ?」

「っ!?なわけないだろ!」

「羨ましいなら、美柑さんもナナも一緒に優斗さんにキスしませんか?」

「…は?モモ、オマエなに言ってんだ?」

「…どーゆーつもり、モモさん?」

 

モモが言った言葉に困惑する二人。

…このままだと、まずい気がする。

 

「三人で優斗さんにキスするだけですよ?」

「…モモさん、熱出もあるんじゃない?」

「私は正気で───」

「俺と美柑は学校なんだから、皆早く起きるよ」

 

俺はモモの言葉を遮って上に乗っていた美柑を下ろす。

 

「ちょっ!?ユウト、そんな押すなよ!」

「優兄、どうしたの?」

「…いいから」

 

俺は二人を連れて1階へ降りようとするとモモが俺を見て″諦めませんよ、優斗さん″と言っているのが見えた。

…まさか、モモは本気でやるつもりなのか?いや、流石に悪ふざけなはず…

 

「…なあ、ユウト」

「どうしたの、ナナ?」

「あたしもユウトとキスが───やっぱ、なんでもない!」

 

顔を真っ赤にしたナナはと脱衣場に向かって走っていってしまった。

…モモがキスしたのを見て羨ましかったのか。

 

「…優兄」

「どうしたの、美柑?」

 

そんなことを考えていると少し怒っている様子の美柑に腕を引っ張られた。

 

「…しゃがんで」

「…なんで?」

「いいからしゃがんで」

「…はい」

「チュッ」

 

俺がしゃがむと美柑が抱きついてきて、モモがキスした頬に向かってキスをする。

美柑のキスはモモより長く、まるで上書きするようなキスだった。

 

「…上書きしたから」

「……」

「朝ごはんは私が作るから、優兄は歯磨きとか学校行く準備してきなよ」

 

美柑は小悪魔の様な笑みを浮かべると、キッチンへ向かって歩いていく、その足取りは誰がどう見てもご機嫌だった。

…美柑の唇の感触が頬にまだ残ってる。

 

「…とりあえず、準備するか」

 

朝ごはんの準備を美柑に任せることにして、俺は学校へ行く準備をする、準備をしながら、今日の天気を確認する為にテレビをつけると、とあるニュースが流れていた。

 

『タイムレインズカンパニー社長、時雨春馬容疑者が前任の時雨社長を殺害した疑いが持たれています』

 

二週間前に自首をした春馬さんのニュースが取り上げられていた。

 

『警察によりますと時雨春馬容疑者は警察を訪れて″自首しに来た″と話、数十年前の事件が解決へと向かっています』

「………」

『時雨春馬容疑者の発言から、今回事故で死亡した天野風磨議員は数十年前の強姦事件を初めてそのほかの事件にも関わっていると見て、捜査が進められています。』

 

春馬さんは警察に全てを話した、天野風磨が生きていれば、揉み消されていたであろう事件が次々と出てきた様でついに警察の捜査が始まったようだ。

 

『娘の天野穂風容疑者も父親が起こした事件に加担したと見られ、先日逮捕状が出されました───』

「…ユウト、終わったんだよな?」

「…あぁ、春馬さんの件はやっと全て片付いたんだ」

 

脱衣場から出てきたナナに話しかけられる。

春馬さんも罪を認めて自首をした、そして天野家も逮捕されたこれで楓さんも報われる。

 

「ユウト、良かったのか?ナグモの提案を断って」

「え?」

「ナグモに言われたんだろ?タイムレインズカンパニーを継がないのかって…」

「…俺は継がないよ」

 

俺の身体が治った後、南雲が御門先生の診療所に尋ねてきた、理由はタイムレインズカンパニーの話。

春馬さんは自首する前に、会社の全ての権利と財産などが全て俺に譲渡されるようにしてから自首をしたらしい。

 

南雲から聞かされた俺は社長になるのを断り、代わりにこの家をもらった。

 

───貴方を閉じ込めておく為だった鳥籠を欲しがるなんて変わってるわね?

 

───ここはもう″俺だけの家じゃない″ナナやモモが帰ってくる場所だ

 

───…その家の権利は貴方に移るように手続きしておくわ、お金も振り込んでおく、あとは好きにしなさい

 

南雲が手続きをしてくれたおかげもあって、この家を手放さずに住んだ。

 

そしてタイムレインズは全ての権利を劉我さんに移るようにし、今のタイムレインズカンパニーは天条院家に譲渡された。

劉我さんは″本当に良いのか?″と言っていたが、散々迷惑をかけたお詫びと劉我さんなら悪い様にしないと判断して渡したと説明して譲渡し、天条院が持つ会社とタイムレインズは合併した。

 

「社長なんて俺はそんな器じゃないよ、それにもう懲り懲りなんだ、権力とかそうゆうしがらみに囚われるのは…」

「…そうだよな、ユウトは前世の父親に権力で散々振り回されたもんな」

 

ナナは″ごめん、辛いこと思い出させた″と言って俯いてしまう。

 

「もう辛くないから、大丈夫だよ」

「でも───っ!?」

「今の俺にはナナや皆がいる、俺はそれで満足だから…」

「なっ!?」

 

俺はナナの頭を撫でながら本心を言うとナナの顔は真っ赤に染まっていった。

皆のおかげで俺は前を向けたんだ、もし皆がいなければ、きっと今も過去に囚われていた。

 

「…そんな事言われたら、余計離れらんなくなるだろ」

 

ナナに思いっきり抱きつかれた、話さないと言わんばかりに力強く抱きつかれて顔を胸板に押し当てる。

 

「…さっきみたいに頭…撫でてくれよ」

「わかったよ」

 

頭を撫でられたナナは、俺の胸板に顔を埋めたまま、さらに抱きしめる力が強くなる。

 

「優兄、ナナさん、朝ごはんできたよー」

「っ!?」

「…どうしたの?」

「な…なんでもないぞ!」

 

キッチンから聞こえてくる美柑の声でナナは急いで俺から離れる。

…何だこの浮気現場を見られかけたみたいな状況は。

 

「あたしはモモ呼んでくる!!」

 

ナナがモモを呼ぶ為に走って2階へ駆け上がって行った。

 

「…とりあえず、俺達は学校もあるから先に食べようか」

「…何か隠してるでしょ?」

「いただきます」

「…誤魔化した」

 

ジトっとはした目で俺を見る美柑を無視して食べ始める。

…さっきのバレたら、上書きするからって言って抱きつかれるのは目に見えてる。

 

「…優兄、ナナさんと抱きついてたでしょ?」

「…なんでわかるんだよ」

 

何故かバレた俺はナナとモモが降りてくるまで、美柑に抱きつかれて上書きされた。

 

「行ってきます」

「行ってきます、ナナさん、モモさん」

「くすくす…行ってらっしゃい♡優斗さん、美柑さん」

「また後でな!」

 

…また後でってどうゆう意味だ?

俺と美柑が家から出て向かいにある結城家に向かうと、死にかけているリトと元気なララさんがいた。

 

「おっはよー!ユウト!美柑!」

「おはようララさん、元気そうだね」

「おはよう、ララさん」

「…おはよう」

「…お前は何があった?」

 

顔が今にも死にそうなくらい真っ青なリトが近づいてきて俺と美柑に耳打ちする。

 

「…朝ご飯にララの料理が出てきたんだよ」

「………」

「…ごめん、リト、忘れてた」

 

美柑がリトに謝る、普段は朝ごはんを作ってから泊まりに来る美柑だが、今日は作るのを忘れていたらしい。

 

「…美柑、たまには家に帰ったら?」

「…それは嫌だ」

 

俺に抱きつきながら歩く美柑と死にかけたリトと元気なララさんの4人で学校へ登校する、これが今の時雨優斗としての俺の日常。

 

途中の分かれ道で美柑と別れて、俺達は彩南高校に向かう。

 

「おはようございます、優斗」

「おはよう、ヤミ」

 

学校に着き、昇降口に入ると本を持ったヤミに挨拶をされる。

図書室で本を借りてきたのか。

 

「あ!おはよーヤミちゃん!」

「…おはようございます、プリンセス」

「………」

 

ララさんはヤミに向かって元気に挨拶をするが、リトはヤミにビビっているのか、少し離れた距離でヤミを見ていた。

今のヤミに誰かを殺す意思はないが、ターゲットって言われている事もあってまだビビってるのか。

 

「おーっす、ダーリン」

「ッ!?」

 

そんな事を考えて油断した俺の後ろから里紗が抱きつき、ワイシャツの中に手を入れてくる。

 

「里紗…やめ…」

「もしかして乳首でも感じられるようになってきた?」

「…人が…見てるっ」

「…いい反応するじゃん」

 

プールの時もだが、里紗は最近人の目を気にせず、襲ってくる。

里紗はそのまま俺の肩に顔を置いて胸板の突起を摘み、耳を甘噛みする。

 

「…んっ!?」

「…やっぱあんた、耳弱すぎ…」

 

俺を見ていたリトと里紗の近くにいた西連寺さんの顔は赤くなり、沢田さんは″里紗大胆だね~″と言って村雨さんと一緒に見ていた。

…頼むから、見てないで誰か助けてくれ…

 

「そろそろこっちもいい感じに───」

「あなたは相変わらずえっちぃですね、籾岡里紗、いい加減優斗から離れてください」

「そうだよ!優斗くんから離れてよ、里紗」

 

ヤミと後ろから走ってきた紗弥香に助けられた俺は里紗から解放される。

 

「…ホントはヤミヤミだって、えっちぃ癖に」

「えっちぃのは嫌いです」

 

ヤミ、それは嘘だ、今まで俺に何をしてきた?風呂に入ったり、花壇で襲ったり、夜に美柑と一緒に俺の貞操を奪おうとしたり、普通にリト以上にえっちぃことを沢山…

 

「…何か言いたいことでもありますか、優斗?」

「…何でもないです」

 

何かを感じ取ったのかヤミはそう言うと俺を深紅の瞳で睨みつけてくる。

 

「ちょっと、あなた達!さっきから騒がしいけど、こんな所で何やってるの!風紀委員として校内でのハレンチ行為は許さないわよ!!」

「…唯」

 

大量のノートを持っていた唯が騒いでいた俺達を見つけて声を荒らげる。

 

「唯、私達はちょ~っと話していただけだってェー」

「フン…どうだか、籾岡さんの言葉は信じられないわ」

 

″とと…″と声を出して、バランスを崩しかけた唯は何とか体勢を立て直す。

また、一人で重そうな物を持ってるな。

 

「貸して、唯」

「…え?」

「俺が運ぶよ、教室に運ぶ感じだよね」

「そうだけど…」

 

半ば強引に唯からノートを受け取り、歩き始める。

女性にとっては結構重いと思うけど、誰だ?こんなの一人で運ばせたバカは…

 

「…あんたさ、自覚ある?そーゆーのがライバルを作ってるって」

「そうだよ!優斗くんは優しすぎるよ!」

「…だから、いつも怪我をするんですよ?優斗」

 

俺はただ助けられる人がいたら、助けているだけ、見てみる振りをして、後で後悔したくないから、手を伸ばす、なんて言ったらまた皆に怒られるな、もっと自分を大切にしろって…

 

別に自分を大切にしてない訳じゃない、ただ過去と向き合って前を向いた今でも、この考えだけは変わらなかった。

 

「まうーっ」

「え?セリーヌ?」

 

ノートをもって階段を登っていると、何処から現れたかわからないセリーヌが俺に向かって飛びついてくる、俺は思わず反射で避けてしまうと後ろにいたリトの顔に張り付いてしまった。

 

「セリーヌちゃん!?」

「何で学校に…わわっ!!」

「えっ」

「だ───っ」

 

勢い良く飛びつかれたリトはバランスを崩して隣にいたララのスカートに向かって倒れていく

 

「きゃっ!?」

「………」

「リト~恥ずかしいよぉ」

 

倒れたリトはララさんの太ももを掴み、パンツを唇に咥えていた。

リトは相変わらず凄いな、どうやったらそんな転び方になるんだ?

 

「ハ…ハレンチな──────っ!!」

 

唯の声が校舎中に木霊する、これに関してはララさんとはいえリトが…いや俺が避けなければ良かったな、悪いリト。

 

「何でいつもパンツに突っ込むんだ、アイツ……」

「相変わらず、神業みたいな転びっぷり…優斗さんも是非!」

 

リトがララさんに向かって転んだ所を、階段の上から見ていたナナは呆れたように見ていて、モモは俺に期待した目で見ている。

俺は絶対にしないからな?やった相手によっては下手したら、俺はそのまま人が居ない場所に連れ込まれるぞ?

 

「…いや、しないからね、てか二人はなんで此処に?しかもなんで制服?」

「へへーあたし達、今日からこの学校に転入するんだ!」

「優斗さん達を驚かせようと思って、秘密で準備していたんです」

 

なるほどな、だからナナは俺と美柑が行く時に″また後で″って言ったのか。

 

「え!そーなの!?すごーい、全然気付かなかったよ───!」

 

顔を真っ赤にしたリトから何事も無かったように離れたララさんはナナとモモに向かって嬉しいそうに笑う。

ララさんはナナとモモと三人で一緒に学校生活を送れるのが、嬉しいんだろうな。

 

「モモとセリーヌと留守番してるのも退屈だからなっ!」

「転入…って一年?そういう年だったの?あなた達」

「ふふ…細かいことを気にしない校長先生で助かりました♡」

「あ──────…」

 

どうせあの校長の事だ″可愛いからOK!!″とでも言ったんだろうな、唯も同じ事を考えたの呆れた目をしている。

 

「つーわけでヨロシクなコテ川!」

「ナナ!″ヨロシクお願いします″でしょ、先輩方には礼儀正しくしなさい」

 

ナナとモモが転入してくるって事はまた学校生活が楽しくなりそうだな。

 

「まうっ~!」

「…何、セリーヌ?」

 

唯に抱かれていたセリーヌが飛び降りてきて、俺のズボンを引っ張る。

 

「セリーヌさんは″どうして避けたの!″って怒ってますよ」

「ごめん、つい反射で避けちゃったよ」

「まう!まうー!」

「ノート持ってるから抱っこはできないんだよ、ごめんってセリーヌ、また後でね?」

 

セリーヌに向かって謝るが、私怒ってますと言わんばかりに腕を組んでいた。

セリーヌ、悪いけど今回はリトに抱っこしてもらってくれ。

 

「優斗さん、私は諦めませんよ、″皆さん″と仲良く頑張っていきましょうね!優斗先輩♡」

「………」

 

皆さんという言葉を強調した耳元で囁いてくるモモ。

…プールの時と昨日言っていた事…本気なんだな、モモ。

 

 

~回想~

 

昨日の夜、俺はリト達が晩御飯を食べて帰った後、風呂に入っていた。

 

(俺が美柑に抱いているこの感情を皆にも抱きつつある、これは恋なのか?それとも仲間として?)

 

俺は自分が抱いているこの感情が何なのか、考えていた。

 

(知りたい、恋がどんなものなのか、愛とは何が違うのか)

 

戦いの中で生きてきた俺には、恋が何なのか分からない。

 

(…月城もまだ生きている、月城の件が片付いた時にはこの感情の正体や恋がどんなものかわかっているのか?)

 

「優斗さん、入りますね?」

「…え?」

 

自分の感情について考えていた俺は風呂に入ってきた訪問者に驚いてしまった。

 

「モモ!なんで入ってッ───!?」

 

モモは声を出した俺の唇をキスする事で塞いでしまう。

 

「んっ───ぷはっ…大きな声を出すと美柑さんとナナにバレちゃいますよ?それにそんなに焦らなくても普段美柑さんとお風呂に入ってますよね?」

 

″美柑さんばっかり不公平ですよ?″と言ったモモは再び俺の唇にキスをする。

モモが口を離すとお互いの口から一本の銀の糸が伝っていた。

 

「今日は大切なお話があるんです、大丈夫…身体はキレイにして来ました」

「っ…」

「…ねぇ優斗さん、本当は気付いているんですよね?優斗さんに想いを寄せる人達の気持ちを…」

 

湯船に入ってきたモモは、俺の身体を指で下からなぞりながら近づいてくる。

 

「っ…プールの続きかな」

「…そうですよ、優斗さん」

 

俺の身体を下から上までなぞり終わった手を、肩に優しく置いてさらに距離が近くなる、少しでも前に行けばキスができるほどの距離に…

 

「優斗さん次第で幸せになれる女性が沢山いるんですよ…それって…とっても素晴らしい事だと思いませんか?」

「モモ、言ったはずだよ、それ不可能だって…」

「それは日本の話ですよね?宇宙では多重婚は普通なんですよ?」

「っ!?」

 

モモの胸の突起が俺の胸板の突起と擦れ合う、思わず声が出そうになるが、声を押し殺してモモを見た。

 

「…仮にできても、俺にその資格はない」

「…どうしてですか?」

「俺に全員を幸せにできるとは思えない」

 

散々人を殺してきた俺がそんな幸せを掴んでいいはずがない、それに月城が美柑を狙ったように、皆がターゲットになる可能性だってある。

 

…そして何より、皆を泣かせてばかりの俺が…皆を幸せにできると思えなかった。

 

「…もう出るよ」

「きゃっ!」

 

そう言って出る為に立ち上がるとモモの顔にお湯がかかってしまう。

 

「ごめん…モモ…?」

「…優斗さんのこんなに大きいんですね♡」

 

モモはそう言ってうっとりした顔で何かを見ていた、その視線の先には俺の───

 

「…優斗さんなら幸せにできますよ」

「ちょっ、どこ見て言って」

「創りましょう…!優斗さんの″ハーレム″を!私がお手伝いしますから♡」

「見ないでもらってもいいですか…いやだからって触ろうとしな…まって、まさか咥えようとしてるの?やめ…ちょっ!マジでやめて!」

 

 

~優斗side~

 

あの時は冗談だと思っていたが、今朝からの行動と学校に転入してきた本当の目的がハーレムの事なら、モモは本気で作ろうとしている。

 

「…無理だ…いくら何でも…俺には…」

 

ララさんと楽しそうに笑っているモモを見ると俺のほうをチラッと見て優しく微笑んだ。

 

 

 

授業が終わって放課後になり、骨川先生から頼まれた花の水やりと花壇の草むしりを終えた俺が中庭を歩いていると金色の髪に身体を掴まれていた。

その事に気付いた瞬間、思いっきりベンチの方へ引き寄せられて強制的に座らされる。

 

「…優斗」

「ヤミ、どうしたの?」

「明日の優斗の家に泊まりに行きます」

「そうなの?」

「…美柑に料理を教わる事とそのまま優斗の家に泊まる事を約束しましたので」

「…聞いてないなぁ」

 

美柑さん、俺は何も聞いてないんだけど?まあ別にいいけども。

 

「前に置いて帰ったバトルドレス、出しておいてください」

「わかったよ、それと最近布団を買ったから、寝る場所は…」

「優斗のベッドで寝ますのでお気になさらず」

「シングルベッドに5人で寝るつもりですか?」

「…プリンセス達を布団で寝かせればいいだけです」

 

…ナナとモモが絶対にそれを許すとは思えないんだけどな。

そんな事を考えているとヤミが隣にあったたい焼きを差し出してくる。

 

「…一緒に食べませんか?優斗と食べようと思って多めに買ってきました」

「本当に?ありがとね、ヤミ」

 

ヤミから差し出されたたい焼きを食べる、何かをした後の甘い物はやっぱり美味しい。

 

「…ホント甘い物が好きですね、優斗」

「糖分大事でしょ?」

「糖分は大事ですよ、でも食べ過ぎは良くないありませんよ?優斗さん」

 

俺がヤミと一緒にたい焼きを食べていると横からモモが話しかけてくる。

ヤミは″優斗と二人だけの時間に邪魔が入りましたね″と言って警戒した目をしてモモを見ていた。

 

「…今は優斗は空いていませんよ、プリンセスモモ」

「そんな警戒しなくても、大丈夫ですよ?私は優斗さんではなくてヤミさんに用がありますから」

「…私に?」

 

モモの言葉を聞いたヤミは″胡散臭いですね″と言って尚更警戒していた。

…モモ、何をするつもりだ?

 

「私に何の用ですか?」

「ふふっせっかく転入してきた事だし、同じく宇宙人同士お友達になりたいと思いまして♡」

「友達…私とですか?」

「はい!前は優斗さんを巡ってお互いに邪魔ばかりしていましたが、これからは仲良くしませんか?」

「………」

 

俺は二人はもう友達だと思っていたが、どうやら違ったらしい、確かにお互いに俺の事でバチバチしていた気がするけど…

 

「…別に友達募集していません、友達なら優斗と美柑で間に合っています」

 

ヤミの言葉を聞いたモモは一瞬、ムッとした顔になるがすぐにいつも通りの笑顔に戻る。

 

「…ヤミさん、私と友達になって一緒に優斗さんに愛されませんか?」

「ッ!?モモ!」

 

モモはヤミに向かってとんでもない発言をする、焦った俺はモモを静止しようと立ち上がってしまった。

…まさかこんな直球で言うとは思わなかった。

 

「プリンセスモモ、あなたは何を言って───」

「うわわわ!よせっ!」

 

驚いた顔をしたヤミの言葉を遮る様にリトがこちらへ向かって走ってくる、その顔はいつもと違い何かに焦っていた。

 

「…リト?」

「優斗!モモ!あ…あいつらがいきなり襲ってきて…」

「え!?」

「…あいつら?」

 

リトが来た方を見るとそこには猿山達がこちらへ向かってノロノロと歩いてきて、様子がいつもと違っていた。

…なんだ?まさか、ゾンビにでもなったか?

 

「ヒヒ…」

「アアア…!」

「な…何ですか、あなた達!」

「…正気じゃないな」

 

猿山達は白目で流涎していて、呂律も回っておらず、明らかに様子がおかしい、こいつら何があった?

 

「さ…猿山のヤツ、さっきまで普通に話してたのにいきなり……」

「!?」

 

リトが言ったことが本当なら、猿山達は誰かに操られてる可能性が高い、まさか月城か?いや俺達に正体がバレている月城が今更こんなことをするか?

 

「み…見つけたァ…″金色の闇″…!!」

「…なるほどな、こいつらの狙いもヤミなのか」

「オレらとォォ!遊ぼうぜェエェ!!!」

 

操られた猿山達は叫びながら、ヤミに向かって両手を組んで飛びかかる。

俺がヤミの前に出て猿山を迎え撃つ為、回し蹴りを叩き込もうと構えると、俺を見て何か焦った様子のモモは″優斗さん″と言って俺を抱きしめてその場から避ける。

 

「モモ、離れて───」

「ダメです!絶対に離れません!離れたらまた優斗さんは……」

「…モモ?」

 

…モモはなんで泣いてるんだ?なんでこんな震えているんだ?

モモは何かに怯えて涙目を浮かべながら、俺を抱きしめていた。

 

(っ!ベンチが真っ二つにされている、猿山にそんな事できるはずない、やっぱり誰かに操られている)

 

猿山の攻撃をヤミは宙を舞って回避したが、猿山達は降りてきたヤミを囲って攻撃を続ける。

 

「モモ、離れてくれ、このままだとヤミが───」

「…離れません、私はもうあなたを───」

「…ごめんね」

 

捕まりそうになったヤミを見た俺は、抱きしめられていたモモから強引に離れて、操られた猿山達に向かって走り出す。

 

「優斗さん!!」

 

モモの叫びが中庭に響くと同時にヤミは太った生徒に腕を掴まれた。

 

「ヤミ!伏せろ!!」

「!!」

 

俺がヤミに向かって叫ぶとヤミはすぐに頭を伏せる、俺はそのまま後ろにいた太った生徒の顔面に回し蹴りを叩き込んだ。

 

「大丈夫?」

「…ありがとうございます、優斗」

 

俺はヤミと背中を合わせて戦闘態勢にはいる。

 

「後ろは任せたよ?」

「…怪我だけはしないでください、優斗」

「ガァァアァッ」

 

叫びながら次々に向かってくる猿山達をヤミは髪をトランス拳に変えて殴り飛ばし、俺は近接格闘でねじ伏せる。

 

「フッ…なんか懐かしいな、この感じ」

「…懐かしい?」

「前世でよく輝と背を合わせて戦ったよ」

「…そうですか」

「頼りにしてるぞ、ヤミ」

「っ!?」

 

俺の言葉を聞いたヤミは一瞬、驚いた表情で俺を見た後、口元が微かに緩む。

 

「…何故でしょうね、こうやってあなたと背中を合わせて戦うと、あなたに追いつけた気がしてとても嬉しい」

「追いつくも何もヤミは、俺より強いだろ」

 

気付いた時には猿山達は地面に倒れ伏し、いつの間にか戦闘は終了していた。

 

「優斗さん!」

「おっと…」

「お怪我はありませんか!」

 

戦いが終わるとモモが俺を抱きしめて、身体の至る所を触ってくる。

その表情はいつもと明らかに違くて、まるで失う事を恐れているような──────

 

『やはり…誰一人息の根を止めていないか…それどころか地球人と背を合わせて共に戦うとはな…』

「………」

『地球人に牙を抜かれて絆されたと言う情報は本当だったらしい』

 

男なのか…女なのか…声では性別が分からないが、一つだけ言えることがある、こいつは月城じゃない。

 

「…何者ですか」

『本当の君を知る者だよ…目を覚ませ金色の闇…地球は君のいるべき場所じゃない…!!』

 

倒れた猿山から聞こえてくる声に、ヤミは一瞬深紅の瞳を見開いた。

 

『そう…君の本質は闇…殺戮以外に生きる価値のない存在…地球人と仲良くできるはずがない』

 

その言葉を聞いたヤミは悲しい顔で俯いて、拳を握りしめた。

…こいつ、好きに言わせておけば…

 

『甘い夢など、もう終わらせ───』

「…黙れ」

『…何?』

「…お前に今のヤミの何がわかる?」

 

俺はヤミの手を握り、声に向かって言い放つ。

 

『…貴様』

「黙って聞いておけば、殺戮以外に生きる価値などないとか、好き勝手言ってくれたな?」

『……』

「ヤミは兵器じゃない、人間で普通の女の子だ」

「っ!?」

「それに今のヤミの居場所は此処だ、誰がなんと言ってもそれだけは譲らない」

「…優斗」

 

謎の声に向かって俺は否定し続ける、ヤミは俺の友達で…大切な……

 

『金色の闇は殺し屋だ、人を殺す力を持っている』

「人を傷つける力は使い方次第で、人を救う力になる、実際に俺も″後輩″もヤミの力で救われた」

 

ヤミのおかげで駿は救われた、俺も何度も助けられた。

 

『面白いではないか、地球人』

「面白いことを言ったつもりはないが?」

『…お前、名前は?』

「時雨優斗」

『…時雨優斗…そうか、おまえが…金色の闇を変えた地球人』

 

″クククッ…″と謎の声はまるで何が面白い物を見つけたように笑う。

 

『時雨優斗、私にここまで言ったんだ、覚悟しておけよ?』

「裏から操る事しか出来ない奴に負ける程、俺は弱くない」

『クククッ…心底面白い男だな?だが、忘れるな?金色の闇は殺し屋、ターゲットである結城リトを必ず殺す』

「ヤミはもう誰も殺さない、いや…絶対に殺させない」

 

俺がそういうと謎の声は何も喋らなくなる、やっと撤退したか?

 

「…優斗」

「ヤミは此処に居ていいんだ」

「っ!?」

「…だから傍で笑っていてくれ、ヤミには暗い顔をして欲しくない…」

 

笑っていてくれればそれでいいはずなのに、俺は何故″傍で笑って″なんて言ったんだ?

 

「…あなたはどうしていつもそんな恥ずかしいことを言うんですか?」

「…いつも言ってるだろ?後悔したくないからだよ、ヤミ」

 

ヤミが初めて地球に来た時に宣言した、ヤミにもう人は殺させないと…地球に来て変わったヤミにはもう二度と暗い道を歩ませない。

 

俺はヤミの顔を見て心の中で誓った、必ずヤミの日常を守り抜くと。




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