ToLOVEる ~ 生まれ変わった意味を探して~   作:アイスが食べたいマン

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~宇宙からの侵入者と握られる秘密~

 

 

 

「いや~まさか、時雨がテニス部に入部してくるなんて思わなかったわ~もしかして女子目当て?」

「そんなんじゃない、少しの間、仮入部してるみたいなものだよ」

「え?でも佐清先生入部してきたって」

「仮入部だよ」

 

美柑と出かけた、次の日の放課後、俺は今テニス部で部活をしている。

テニス部に入った事に驚いて話しかけて来たのは、同じクラスの籾岡さんと沢田さん。

前に一度宿題をやり忘れた籾岡さんに宿題を見せるようになってから話すようになった。

入部届けは実際出していないため、誰かにバレたら入部は取り消しになるだろう。

 

「てか、マジで道具何も持ってないわけ?」

「まあな、何を買えばいいか、分からないしな」

「今度、テニス道具一式一緒に見てあげよっか」

「それはいい、籾岡さんに悪いから」

「ちぇー、つまんなーい、そんなんじゃモテないぞー」

 

少しの間しかテニス部にはいないため、テニスの道具は買っていない。

それに春馬さんに迷惑をかける為、買うつもりもない。その為、テニス部にあったラケットやシューズを借りて練習している。

 

「いや、別にモテる気ないから」

「えー?でも時雨くん、いつも困ってると助けてくれるし、イケメンだし、クラスから人気高いよー?この前だって別のクラスの子に告られたんでしょ?」

「なんで知ってんだ、告白されたこと」

「時雨~、女子の情報網を舐めちゃダメだぞ~」

 

くだらない話をしながら、俺は佐清先生を見る。

今日一日様子を見ていたが、特に目立った行動をしていない。

 

(…佐清先生に変装している奴に動きはない、ただ間違いなくアイツは佐清先生じゃない、本物は生きてるのか?)

 

「時雨って運動神経いいよねー、前なんかスポーツでもやってたの?」

「いや、特に何も、テニスも初めてだよ」

「うっそだ~何もしてないのになんでこんなテニス上手いのさ」

 

前世でスポーツはとあるヤツの影響もあって少しやっていた、どれも遊びぐらいには。

 

「時雨ーこのまま本入部しちゃえよー」

「考えとく」

 

その後、テニス部の活動も終わり帰ろうとするとリトからメールが来た。

 

[ザスティンに呼ばれたから、優斗も一緒に来てくれないか?]

 

ザスティンさんに呼ばれたか、リトにとって危険なことじゃなければいいが。

 

[了解、どこに行けばいい]

[優斗ありがとな!今から裏山に来てくれ!]

 

メールの返信を返すとすぐに連絡が返って来た、俺は荷物を持ち裏山へ走って向かうとすぐにリトがいた。

リトも俺を見つけたらしく、手を振って俺を呼ぶ。

 

「おーい!優斗!」

「悪い、またせた」

「いや、オレも今来たところだよ、なあ優斗なんで急にテニス部に入ったんだ?まさかお前も春菜ちゃんの事が…」

「違う、ただやってみたくなっただけだよ」

「それならいーけど、優斗が今日は部活があるから先に帰ってくれって言われた時は、いつの間に入ったんだよって思ったよ」

「中学の時は部活やってなかったからな、一度やってみたかっただけだ」

 

ホッとした様子を見せたリトはその後、俺を見て迷いながら、聞いてくる。

 

「なぁ、優斗は宇宙人なのか?」

「は?」

「いや、だってお前この前のザスティンの攻撃を全部余裕そうに避けてたじゃねーか」

「……」

「それにザスティンの部下の黒服も倒したんだろ?そんだけ強いからもしかして優斗は宇宙人なんじゃないかって」

「正真正銘、ただの地球人の高校生だよ」

「じゃあなんであんな強いんだよ、何も習ってなかったよな?

「黒服はまぐれで勝てた、たまたま避けて殴ったのが上手く入って気絶させただけだよ、ザスティンさんの攻撃を避けるのは余裕じゃなかった」

 

実際、あのまま長期戦になってれば、いつか俺は斬られてた。

 

「余裕そうに見せないとお前は俺を心配して逃げないだろ?実際、余裕そうに見せても逃げずに戻ってきたし」

「親友置いて逃げれねーよ、その…てっきり優斗も宇宙人だと思ってさ、昔から優斗はなんでもできるし、自分のこともあんまり話さないだろ?……話せない事情でもあるのかなって」

「そんな事情は何も無い」

 

嘘、俺はリトと美柑に何も話してない、前世のこともこの世界の俺の話も全て隠している。

 

「それならいーんだけどよ、俺や美柑のことももっと頼ってくれてもいいんだぜ?」

「もう既に頼ってるよ」

 

そんな話をリトとしているとザスティンさんが見えてくる。

 

「…貴様はあの時の地球人、貴様も来たのか」

「あの時はどうも」

「何の用だよ、ザスティン」

「君にララ様のお父上、デビルーク王直々のメッセージを持ってきた」

「「!?」」

「ラ…ララの親父…!?」

「そう…かつて戦乱のただ中にあった銀河を統一し、頂点に立った偉大なお方だ、心して聞くように」

 

デビルーク王…話を聞く限り、この世界最強と言っても過言では無い程の人物。

 

────ララ様と結婚するという事はデビルーク王家の後継者として、デビルーク王が治める数多の星々の頂点に立つ事!!軟弱者につとまるものではありません!!

 

リトとララさんの婚約、銀河を統一した王様からのメッセージ。

数日前にララさんとザスティンさんの会話内容から考えると嫌な予感しかしない。

 

[…よォ、結城リト、ザスティンから話は聞いているぜ、てめェをララの婚約者の一人として認めてやる]

 

[地球人は貧弱らしいがな…あのララが初めて好意を抱いた程の男だ、お前がどれほどの器なのか…オレは期待している]

 

声だけで感じるこの威圧、もし、こいつと本気で戦うとなると俺はリト達を守れるか?

 

[いいか、いずれオレが決める,婚姻の義,その時まで

ララを守り通してみろ]

 

[てめェの存在はすでに銀河全体に知れ渡っている、他の婚約者候補どもは、遅かれ早かれ必ずお前のもとに現れるだろう、てめェからララを奪い取るためにな…!!]

 

すでに知れ渡ってるだと?デビルークNo.1のザスティンさんほどではないかもしれないが、強い宇宙人だっているはず、そんな奴がリトの前に現れる…いやもう既に身近にいるかもしれない。

佐清先生に変装してる奴の正体が宇宙人の可能性は高くなった。

ララさんの婚約者の立場を奪いにリトを殺す可能性も高い。

 

[もしララを奪われ、てめェがオレの期待を裏切ったなら───…」

 

[その時はてめェの命、ちっぽけなその惑星ごとぶっ潰す…!!…覚えておけ]

 

「…は!?」

「言っておくが王は本気だ、かつて王の前で無礼な態度をとった者がいた…王の怒りに触れたその者は母星ごと破壊された」

「……」

「すなわち君が王の期待に背いた時、地球は跡形もなく消滅する!!」

「…ララさんの婚約者候補は全員強いのか?」

「案ずるな、ララ様の婚約者候補といっても必ずしも戦闘に長けた者ばかりではない、戦いに優れる事が婚約者の条件ではないからな」

 

デビルーク王のメッセージを聞いた俺達はその後解散となった。

リトの顔色は悪く考え込んでいた、無理もない思っていたより状況は深刻で、リトは地球の運命を背負うことになってたのだから。

デビルーク王、惑星一つを破壊できる宇宙人、非現実的過ぎて想像できないが、もしこいつの期待に応えられず、リトごと地球を破壊するとなった時、俺は何も出来ない。

 

───そうなる前にリト達に迫り来る宇宙人を何とかしないといけない。

 

───宇宙人との戦いで俺が死ぬことになったとしても。

 

 

 

 

次の日になり、現在は体育の時間、男子はサッカー、女子は100メートル走を行っている。

チームの男子からパスを貰ったリトは、そのままドリブルして、ゴールに突き進む。

 

(さすが中学時代サッカー部だっただけある、動きがいい)

 

「優斗!」

「…あぁ」

 

リトの前にサッカー部の男子二人が立ち塞がる。

さすがのリトも現役サッカー部の二人相手は分が悪いようで、俺にパスが回ってくる。

 

「おれが奪ってやる」

 

俺の前には一人その後方にディフェンダーが一人、リトはマークされている為、ボールは戻せない。

ほかの動けるクラスメイトはマークされていてパスを出しても取られる可能性が高い。

 

(とりあえず、前にいる一人をどうにかするか)

 

「クッソ、早すぎんだろ」

 

前にいた男子をドリブルでかわして、後ろにいたディフェンダーにと一対一になる。

 

「こっから先は行かせねぇ」

 

こいつもサッカー部で見たことある、こっちにはサッカー部員いないんだが、チームバランスどうなってる。

 

(こいつ、いい動きするな)

 

俺が左から攻めようとするとすぐに対応され阻まれる。

この男子もサッカー部なだけある、動きがよく隙がない

 

「今だっ!」

 

俺は右にボールを蹴ろうとするとそれを見た相手の男子がスライディングをしてくる。

俺はすぐにボールを戻し左側から突破する。

 

「なんだよ今のキックフェイント早すぎだろ!」

 

抜かれた男は声を上げ驚く、リトの方を見るとマークしていた男子が抜かれると思っていなかったのか、前に出ていてリトがフリーになっていた。

 

「リト、パス」

「ナイスパス優斗!」

 

俺からパスをされたリトはそのままゴールへシュートし、ゴールへ叩き込んだ。

 

「リト、ナイスシュート」

「いや、優斗がサッカー部のやつ抜いてくれたから、決めれたよ、でもなんであのままシュートしなかったんだ?優斗なら行けたんじゃねーか?」

 

俺は前世では成人していたこともあり、高校生相手に本気を出すと大人げないという理由で本気は出さず、リト達のサポートに徹した。

 

「…無理だよ、それにサッカー経験者のリトにパスした方が確実だろ?」

「いや、優斗なら行けただろ」

「時雨、お前サッカーやってたか?」

 

リトと話していると猿山が驚いた顔をして聞いてくる。

 

「いや、やってなかったけど」

「まじかおまえ!さっき抜いたヤツサッカー部のレギュラーだぞ?」

 

レギュラーか動きが良いのも頷ける。

 

「優斗は昔から何もやってないのにスポーツ全般上手いよな」

「はぁー、イケメンで運動もできて、勉強もできるってお前は何ができないんだよ」

「できないことくらいある」

「嘘つけぇい!はぁーお前が羨ましいぜ、オレも時雨みたいにイケメンでなんでもできたら女子にモテたのによ!」

 

猿山は俺を見て言うと元いた場所に戻っていく。

できないことだってある、俺は全員を助けられなかった。

それに羨ましいのは俺の方だ、皆には大切な人が生きていて笑っていられる居場所がある。

確かに結城家は笑うこともできる大切な場所だ、でも俺の居場所じゃない。

本当の事を全て隠している俺が結城家に居てはいけない。

 

「優斗?試合再開するぞ?」

「…わかってるよ」

 

授業が終わり試合は2:1で俺達の勝ちだった。

相手チームには現役サッカー部員が数人いたがリトが点数を決めてくれたのもあり勝つことができた。

 

「では、今日の授業はここまで」

「佐清先生!一緒にお弁当食べましょ!」

「あっ、ずるーい私達と食べよセンセー!」

「ハハ悪いね、今日は大事な用事があるんだ」

 

授業が終わると同時に佐清先生に女子が集まり、昼食に誘われるが、その誘いを断る

 

「…西連寺」

「?」

「……」

佐清先生は西連寺さんを呼び止め、どこかへ向かう。

 

「優斗、一緒に弁当食べよーぜ」

「悪い、用事ができた、今日は他の人と食べてくれ」

 

俺はリトにそれだけ伝え、佐清先生の後を追う。

ついに動いたか、もしこいつが誰かに手を出そうとした時は、こいつの正体が誰だろうと容赦はしない。

 

 

 

 

 

 

[…やあ結城リト君]

[?だ…誰だよ]

[デビルーク星の姫君の事で話がある…今すぐ会えるかな…]

[!!?]

[断るなら、同じクラスの女が一人…大変なことになるかもねェ~]

 

女子テニス部で西連寺さんを拘束し、不敵な笑みを浮かべながら電話をする佐清先生に俺は背後から気配を消して近づく。

 

[そう…西連寺春菜…君とララのクラスメイトだ、君がこちらの要求に応じなければ、彼女がヒドイ目に遭う…いいね?結城リト]

 

「フフ…それにしてもララに劣らずこの娘もなかながァァァァァ

「……」

 

一方的に電話を切って西連寺さんに気色悪い笑みを浮かべる佐清先生の背後に近づいた俺はボディブローを決める。

完全に油断した佐清先生にボディブローが入り、叫び声をあげ、後ろの壁にぶつかる。

 

(このまま距離を詰めて一気に畳み掛ける)

 

「グガァアァァアァ」

 

距離を詰め佐清先生へ連打でパンチを打ち込む。

 

(…?待て、なんか縮んでないか?)

 

俺は連打を辞め、様子を見ると佐清先生の姿から小さいマスコットみたいな見た目をした何かに姿が変わる。

まさかこいつが変装してた奴の正体か?しかも気絶してる。

 

──── ララ様の婚約者候補といっても必ずしも戦闘に長けた者ばかりではない、戦いに優れる事が婚約者の条件ではないからな

 

こいつは戦闘より擬態に優れた宇宙人ということか?

いやにしても弱くないか?

 

西連寺さんも特に外傷もなく無事

このよく気色悪い触手から西連寺さんを下ろしているとリトから電話がかかってくる。

プルルルルルル……プルルルルルル……

 

[優斗!春菜ちゃんが佐清に攫われた!]

[……わかった今行く場所はどこだ]

[女子テニス部室だ!]

 

リトは焦っていたようでそれだけ伝え、一方的に電話を切る。

さて、この状況をリトにバレる訳には行かない、数日前の黒服─マウルだったか?とザスティンの戦闘のこともあり、この一方的にボコボコにした状況を見たら間違いなくリトに怪しまれる。

 

(リトにはもう既に怪しまれてるだろうが、来る前に自滅したような状況を作るか)

 

俺は西連寺さんを下ろして、床に寝かせ、周りにあったテニスボールのカゴをひっくり返し、ロッカーを倒して、こいつ自らボールに足を滑らせロッカーの下敷きになってやられたような状況を作る。

そして部室の裏に隠れて息を潜める。

 

数分するとリトが走ってきて女子テニス部の部室の雄叫びを上げながら、扉を勢いよくあける。

 

「おりゃあぁっ!!…は?これ一体何が、ってな…何だコイツ!?」

 

女子テニス部室に入ったリトは周りを見て困惑し、倒れていた宇宙人を見つけたようだ。

 

「春菜ちゃん!!一体ここで何があったんだよ」

 

そして床に眠っている西連寺さんを見つけたようでリトは状況が掴めず、困惑している。

 

「やっと見つけた──!!こんな所に隠れちゃっても───っ!」

 

リトを探していたのか、ララさんも後から部室に入っていく。

 

「あれ?どうしたのこれ?春菜も床に倒れてるし、リト何があったの?」

「いや、オレも佐清に呼ばれただけで何が何だか」

 

頃合だな、俺もそろそろ中に入ろう。

 

「リト!佐清先生が西連寺さんを攫われたってきいたけど、無事か?」

「優斗、いやその俺たちは大丈夫なんだけど」

「あれー?これ宇宙人?」

[ララ様、あまり近づかない方が…おや?これは、パルケ星人じゃないですか、優れた擬態能力を持つ代わりに肉体的には極めてひ弱な一族ですぞ]

「へ──」

 

やるほど、擬態に優れているが、戦闘面は弱いと、通りで弱かったわけだ。

 

「西連寺さんを攫って縛り上げてリトを呼ぶ計画だったが、テニスボールに足を滑らせて、ロッカーにでもぶつかって自滅したんじゃないか?」

「そんなことあるか?」

「この現状が物語ってる」

[その割にパルケ星人の体がボロボロな様な…]

「今はそれより倒れている西連寺さんを運び出すのと、この宇宙人をどうするかだ」

 

話しているとララさんは「うーん」と考えながら何かを取り出す。

 

「じゃーじゃーワープ君!!これに流して地球外へ追放しちゃおう!」

 

もう二度と来ないでね!!と言いながらトイレの用なアイテムに流すララさん。

地球外へワープか、もしかしたら本当にあるのかもな、過去へ戻るアイテムが。

 

「西連寺さんは保健室に運ぶか、リト手伝ってくれ」

「え?春菜ちゃんを運ぶ!?どうやって!!

「お前が西連寺さんを背負えって保健室まで行けばいい」

「む、無理だ────っ!」

「いやなんでだよ、貧血で倒れた西連寺さんをリトが助けて保健室まで運んだってことにすればいいだろ」

 

リトは顔を真っ赤にして叫ぶ、女子への免疫がないとはいえ別に体育着来てるんだ、これくらいは頑張ってほしい。

 

「オ、オレ先に教室戻るから…二人で西連寺を運んでくれ」

「え?うん…いいけど、リトは一緒に行かないの?

春菜倒れてるの見つけたのはリトなのに」

「オレは別に大した事はしてねー」

 

じゃあ任せたぜっ、といって逃げるようにこの場を去っていくリト。

 

「…仕方ない、ララさん保健室に運ぼう、西連寺さんへの説明はリトが貧血で倒れた西連寺さんを見つけて助けたって事にしてくれない?」

「え?うん、わかった!」

 

俺は西連寺さんを背負ってララさんと保健室へ向かう。

無事に西連寺さんをベットまで運び終えるが、西連寺さんはまだ意識が戻らない。

 

「ララさん、後はよろしく、俺も教室戻る」

「え?ユウトも戻るの?」

「いや、俺がいてもね?」

 

正直、この場にいてもできることはない為、後はララさんに任せることにした。

 

「あら?西連寺さんのことを助けたのに戻っちゃうの?時雨くん?」

 

廊下に出ると職員室から帰ってきた保健室の先生

──御門先生から声がかかる。

 

「西連寺さんのこと助けたのあなたでしょ?」

「助けた?何の話ですか?」

「私見ちゃったのよ、佐清先生と西連寺さんが女子テニス部に入っていった後にあなたが入っていくの」

 

見られてただと?かまをかけられてるのか?仮に見られたとしてどこから見ていた?

 

「その後、部室の後ろに身を潜めて、タイミングを見計らって入っていったあなたを見たわ?」

「……」

 

完全に見られている、昔なら絶対にこんなミスをしなかった、こんなミスをすれば命にだって関わる、俺もなまったな。

 

「もしかして彼らには秘密にしてるの?助けたこと、それにあなた他にも秘密がありそうね?」

「何が言いたいんですか?」

「今度私の診察に付き合ってくれないかしら?」

「嫌だと言ったら?」

「あなたのこと彼らに話しちゃうかもしれないわね?」

 

…こいつ仮にも教師だよな?生徒を脅すのか?

 

「診察はいつですか?」

「来週の月曜日の朝、保健室に来て?」

「…わかりました」

 

それだけ言うと御門先生は満足したように保健室へ入っていく、俺は小さく舌打ちをして、教室へ戻る。

 

 

 

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