ToLOVEる ~ 生まれ変わった意味を探して~   作:アイスが食べたいマン

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~診察と臨海学校~

 

朝の彩南高校は人が少ない、部活の朝練や日直でもない限りこの時間帯に生徒はいない。

そんな生徒がほぼ誰もいない学校で、今俺は保健室の前にいる。

 

(診察ね、一体何をされるんだか)

 

俺は扉を開け中に入る、中に入ると保健の教師、御門先生がこちらを向いた。

 

「あら、約束通りに来てくれたのね?とりあえず、そこに座ってちょうだい」

 

俺は御門先生に言われた場所へ座る、御門先生はボードを持ち俺の正面に座る。

 

「……診察とは何ですか?」

「文字通りの意味よ、今から始めるわ」

 

一体何をするつもりだ?

 

「あなたは最近眠れているの?」

「…は?」

 

御門先生は足を組み、俺に質問する。

 

(いきなりなんだ?なぜそんな質問をしてくる?)

 

「眠れていますよ、それが何か?」

「……そう、学校生活はどうかしら?」

「充実してますが、あの、この質問になんの意味があるんですか?」

 

思わず聞き返してしまった、何が目的でなぜこんなことをするのか、御門先生の質問の意図が分からない。

 

「あなたはよく色々な人の手伝いをしてるわね、骨川先生の代わりに畑の水やり、この前はノートを持った女子生徒が男子生徒にぶつかったのを助けてそのノートを持っていく手伝いをしていた。」

「何が言いたいんですか?」

「あなたは自分のやりたいことをやれてる?」

「やれていますよ」

「嘘ね、あなたはやりたいことをやっていない、それに無理してる、自分のやりたいこと、自分の幸せを掴もうとせず、周りの人の幸せばかりを願ってる」

 

無理なんてしていない、俺は無理なんて……

 

「さっきの質問も嘘ね、あなたは眠れてない、なにかに苦しめられてる」

「……」

「あなたの事、入学してからずっと見てきたわ、あなたはまるでなにかに呪われたように誰かを助けようとする」

「……」

「それが使命の様に」

 

────優…斗。たくさん…の人を、すくってあ…げて?そして、⬛︎⬛︎⬛︎より⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎に

 

あの時、言われた言葉を思い出す、大切な人の最後の言葉、俺に︎︎ 優斗 という名前をくれた人。

呪われたように?それの何が悪い、俺にはそれしか生きる理由がないんだ

 

「正直に話して欲しいわ、私はあなたを助けたいのよ」

「助けて欲しいなんて思っていないし、言ってもいません」

 

余計なお世話だ、俺は助けて欲しいなんて思ってない。

 

「そろそろ時間なので教室に戻ります」

 

俺は時計を見ながら伝えると御門先生も時計を見る。

もうこんな時間、早いわね、といいながら御門先生は白衣のポケットから何かの薬を取り出す。

 

「睡眠薬よ、薬が切れたらまたこの時間に診察に来て、あなたの事を私に聞かせて?」

「話す事なんてありませんよ」

「あなたが少しでも自分の話してくれたら、またこの薬をあげるわ」

 

睡眠薬、確かにこれがあれば眠ることができるかもしれないが、今度は御門先生に少しでも俺の話をしなくてはいけない。

俺は無言で睡眠薬を鞄にしまい、保健室を出ようとすると声がかかる。

 

「また来るのを待ってるわ」

 

その言葉を聞いて俺は教室に戻った。

 

 

 

 

俺が御門先生から診察を受けてから数週間が経った。

あの睡眠薬は優秀で眠ることができた。数週間たった今でもまだ残っている。

なぜ残っているかというと睡眠薬は主に結城家に泊まる時にしか使ってない。

御門先生の診察を受ければ睡眠薬は貰えるが、俺は自身のことを出来れば話したくない。

 

「さー諸君!!いざ出発──────!!!」

「「「お──────っ!!!」」」

 

ただ今日は例外で結城家に泊まるわけでもないのに睡眠薬を持ってきている。理由は今日から3日間、臨海学校がある。

本来今日は台風が直撃するはずだったが、ララさんが気合いで解決したらしい。

 

(台風直撃を気合いで解決って、さすが銀河を統一した王様の娘ってところか?)

 

今回もまた美柑が体調を崩しているのを黙っていないか心配していたが、美柑から──大丈夫だよ優兄、私は元気だし、今日はお父さん帰ってくるから楽しんできてね!お土産待ってるから!──と言われて送り出されてしまった。

お土産屋で美柑が喜びそうなお土産を買って帰ろう。

そんなことを考えていたら校長の話も終わり、みんなバスへ乗り込んでいく。

俺もバスに乗り込みリトの隣の席に座り、バスは目的の場所に向かう。

 

「リト、チョコクッキー食べるか?」

「おう!優斗サンキュー」

 

俺はリトにチョコクッキーを渡す、リトはクッキーを受け取ってから俺を見る。

 

「俺の顔になにかついてるか?」

「いや、最近顔色が良くなったなーって思ってさ」

「元からこんな感じだよ」

「全然違うよ、前はもっと寝不足みたいな顔だった、俺も美柑もずっと心配してたんだぞ?まあ俺はララの事とか色々あって聞けなかったけどさ」

 

前と今の顔色そんなに違ったのか?リトと美柑にそんな心配をかけてるとは思わなかった。

 

「それに最近また泊まりに来てくれる様になったし、なんかあったのか?」

「…泊まるのを断ると美柑が悲しそうな顔をする、それが見たくないからな」

 

本当なら結城家から距離を取るはずだったが、御門先生から渡された睡眠薬が効くのがわかってから、リトや美柑に誘われたら泊まるようにしてる。

 

美柑が俺に好意を抱いているかもしれない事に関して、距離を取って別の人に好意を向いてもらうまで待つかどうするかまだ決めていない。

それよりも結城家から距離を取らないといけない理由が一つある。

 

─────お前と関わる人間は不幸になる。

 

脳裏を響く、またあの言葉だ。

 

(俺に関わった人は不幸になるかもしれない、ただ距離を取ろうとすれば悲しい顔をされる)

 

─────自分のやりたいこと、自分の幸せを掴もうとせず、周りの人の幸せばかりを願ってる。

 

御門先生に言われた言葉、自分のやりたいこと、俺はリト達と─────

俺はどうすればいいか、わからない。

 

「優斗、やっぱこういうのって楽しいよな」

 

考えているとリトから声がかけられる。

 

「…そうだな」

「俺、優斗と臨海学校に行くの楽しみだったんだぜ」

「なんでだ?」

「だってお前小学5年生の時は、美柑の体調が悪いのに気づいて、学校抜け出して林間学校に行けなかっただろ?」

「そうだったな」

「あの時はありがとな、優斗が気づかなかったら、美柑は一人で辛い思いしてたと思う」

 

5年生の時の林間学校はバスに乗る直前で俺は学校を抜け出して体調が悪そうだった美柑の元に行った、まあ後日教師にしっかり怒られたけど。

 

「その時のお礼は何度も言われたよ」

 

俺は別のチョコのお菓子を開けながら言う。

 

「なぁ優斗、お前チョコレート系のお菓子食いすぎじゃね?」

「食べちゃダメなのか?」

「いやいーけどよ、そのお菓子で何個目だよ」

「7個目」

「食いすぎだろ!てか何個持ってきてんだよ!」

「何個までって上限なかっただろ?」

「いやねーけどさ、美柑に体に悪いって怒られるぞ?」

「美柑に怒られないだろ…バレなければ平気だよ、それに糖分は大事」

「過剰摂取すぎるんだよ!!」

それから時間が過ぎてバスは旅館へ到着する。

 

「彩南高校のみなさーん、遠い所よくぞいらっしゃいました~~」

「おおっ!美人女将だ」

 

旅館へ入ると女将さんと大勢の仲居さんが出迎えてくれた。

猿山は、鼻の下を伸ばしながら女将さんを見ている、猿山、いくら美人とはいってもそんな顔して見ない方がいい。

 

「高美ちゃーん、会いたかったよォ────」

 

校長が高美さんに向かって抱きつこうと走っていくが高美さんの綺麗なストレートが顔面にめり込み、校長は血を流して座り込む。

 

「相変わらず、つれないなァ高美ちゃん」

「こちらが大広間でェーす」

 

この場にいた全員校長を無視して大広間へ向かう、広いくて綺麗だ、学生の臨海学校はこんなに豪華なんだな。

 

「え────今日から三日間の臨海学校!!みんな自然と大いに触れあって楽しい思い出を作ってください!!というワケで今夜は早速、恒例の肝だめし大会があります!お楽しみに~~!!」

 

肝だめしね、初めてやるがどんな感じなのか分からない。

ただプロでもない人間が作るものだ、大して怖くないだろうな。

 

「ねェ───高美ちゃんグフォ」

 

懲りずに高美さんに飛び込んでいった校長に高美さんはアッパーを叩き込む。

さっきのストレートともだが、綺麗なアッパーだな。

 

「この臨海学校って…もしかして、校長があの女将に会いたいための企画なんじゃねーか?」

「もしそうなら、職権乱用だな」

 

最近少し疑問に思うがなぜあの校長は校長を続けられるんだ?

そんなことを考えながら、俺達は荷物を持ち部屋へ向かう、部屋は4人部屋のようだが中々広い。

とりあえず俺は荷物を置いて浴衣に着替える。

 

「んじゃ、さっそくフロ行くか」

「そーだな」

「今の時間じゃないと入れないのか?」

「いや後からでも大丈夫だぜ」

「なら俺は後で入ろうかな」

「なんだァー時雨、なんか見られたくないものでもあんのかー」

「いやそういうわけじゃない」

「なら行こうぜ」

 

猿山はそういうと俺をロッカールームまで連れていく、正直一人でゆっくり入りたかった。

ロッカールームに着くと猿山は着替えながらニヤリと笑いだした。

 

「女子も今頃入ってんだろな~~~」

「入ってるかもな、それがどうした?」

「それがどうしたって、お前ここはやっぱり男としてやっておくしかなくね?」

「猿山お前…何を…!?」

「決まってんだろ?ノ・ゾ・キだよ!」

「な!!なに言ってん──」

「リト!声デケェ!」

 

アホらしい、まさかそんなくだらないことを考えてるとはな。

 

「猿山のぞきはな、軽犯罪法違反に該当するぞ」

「…は?」

「軽犯罪法第1条23号、正当な理由なく、人の住居、浴場、更衣室、トイレなど、通常衣服を着用しない場所をのぞきみた場合、1日から30日未満の拘留または、科料が科される」

「いや、まておま───」

「裁判で有罪判決を受ければ、前科もつくことになる、前科がつけば大学進学や就職活動に支障がでるぞ?それでも良ければやればいい」

 

これを聞いても、まだやると言ったらもう止めない、あとは猿山の人生だ。

 

「……やめときます」

「いい判断だよ」

「優斗、前にも聞いたけど、お前なんでそんな詳しいんだよ」

「これくらい誰でも知ってる」

「いや知ら───」

 

猿山が何かを言いかけたが俺の体を見て固まる、すごい顔してるぞ猿山。

 

「時雨はスポーツとか何もやってないんだよな」

「やってない」

「なんでそんなすっげぇーカラダになんだよ」

 

俺は自分の体をみる、傷など特に目立ったものはないと思う。

 

「何がすごいんだ?」

「いや、何もやってないやつがそんな筋肉あんだよ」

「そうか?」

「昔からなんつーか、優斗は細マッチョって感じだよな」

「くっそ、イケメンで頭良くて細マッチョって、そりゃモテるよなーてめぇーはよォ」

 

この裏切り者がァーと猿山が叫ぶ、俺はただ前世から続けてる筋トレをしてるだけなんだけどな。

服を脱いだ俺たちはそのまま浴場に行くと。

 

「キャ─────のぞきよォー」

「こんな所に校長がいる───!!!」

 

女子の温泉から声が聞こえてきた、どうやら校長がのぞきをしたらしい。

マジでなんで校長続けられるんだ?ここまで来たら犯罪者だぞ。

 

「猿山行かなくてよかったな」

「……あぁそーだなぁ、てかお前は興味ねぇーのかよ」

「興味?何の?」

「女子の水着姿とかハダカとかだよ!」

「興味ない」

「おめぇーは高校生なのになんでそんな枯れてんだよ!!」

前世からあまり興味はなかった、いや違うな、そんなこと考える余裕がなかった、それの影響かあんまり興味が湧かない

それに俺は見た目は高校生だが、精神年齢的にはもう大人だ。

 

「少しはリトを見習えよ!!グラビア見せただけで気絶するようーな純情クンのリトさんをよォー」

「猿山!そ…それは昔の話だろ!!今は違うぜ!てか声がでけェ」

 

やっぱり後から入ればよかったな、騒がしくてゆっくり温泉に入れそうもない。

リトと猿山はその後も騒ぎ、俺はそれを見ていた。

 

 

 

 

入浴も終わり、肝だめしの時間になる。

 

「さて!!では今から肝だめしのペアをくじ引きで決めまーす!各クラス男女それぞれでくじを引き、同じ番号同士がペアでーす!!」

 

顔がボコボコすぎて見るに堪えない姿をしている校長が、ハイテンションで告げる、

周りの生徒もかなりやる気で気合いが入っている。

 

最後までたどり着ければ、必ずカップルになる。

 

こんな伝説があるらしく、リトも春菜ちゃんと一緒にゴール出来ればカップルになれる!と意気込んでいた。

リトは何かを祈るようにくじを引くがダメだったらしい。

 

「あ、リト13番なの!?やった────私とおんなじぃ────!!」

 

リト悪い、ここまで来たらララさんとはそういう運命としか思えなくなってきた。

ちなみに西連寺さんのペアは猿山だった。

俺がくじを引く番になり引くと番号は24番。

 

「もしかして時雨が24番?私と一緒じゃーんよろしく〜」

「籾岡さんとペアね、よろしく」

「もう少し嬉しそうにしろよー時雨、反応悪いぞー」

 

俺のペアは籾岡さんだった、俺が普通の反応をしたのが気に入らなかったのか、脇を突っついてくる。 ペアも決まった後、少し待つと俺たちが出発する番になる。

俺は籾岡さんの前に歩き、周りを見る、雰囲気は完全に幽霊とか出る感じでかなり本格的だ。

 

「時雨ってもしかして幽霊とか信じないタイプ?」

「急にどうした?」

「いや、すっごい慣れてるって言うか、怖そうじゃないって感じがするから」

「幽霊はいると思うよ」

 

実際この世界には宇宙人がいる、幽霊だっていてもおかしくない。

 

「信じてはいるけど怖くは無い」

「なーんだ、時雨がビビるところ見てみたかったのにザーネン」

「籾岡さんは?怖くないの?」

「プロの人が作った物なら怖いかもだけど、旅館の人が作ってんならそんな怖くないっしょ」

 

籾岡さんは俺と全く同じ考えだった。

 

「てか、時雨に聞きたいことあったんだけど、なんで部活辞めたわけ?」

「いや、辞めてはない、入部届けが出されてなかったことになって、入部取り消しになっただけだよ」

 

佐清先生に擬態していた宇宙人がいなくなり、佐清先生が復帰してすぐに入部届けが出ていなかったことが判明し、俺の入部は取り消しになった。

入部届けが出てないことが判明した理由は御門先生が気づいて指摘したらしい。

 

何故か分からないが、御門先生は俺が佐清先生を怪しんでいたのに気づいていたらしい。

睡眠薬といいあの人、本当にただの保健の先生なのか?

 

「じゃあまた入ってくればいいじゃん、時雨テニス上手かったんだし」

「いや、多分もう───」

「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」」

 

籾岡さんと話をしていると前から悲鳴が聞こえてきた。

 

「…悲鳴?」

 

前から先に行ったペアが走って戻ってくる。

 

「ちょ、急に何なの?そんなこの先怖いワケ!?」

「この先がどうなってるか、行ってみたら分かるかもね、どうする?行く?引き返す?」

「…行くに決まってるでしょ!」

 

籾岡さんは少し怖気ついたのか、行くと言うまでに間があったが、もしなんかあったら最悪引き返せば大丈夫だろう。

 

「ウガァァァァァァァァっ!!!」

 

そのまま歩いていき、スタートから半分を過ぎたところで草むらから狼男が出てきた、特殊メイクをしていて、しっかり作り込まれている。

 

「イヤ───っ!」

 

まさかここまでマジなお化け役が出てくると思ってなかった籾岡さんは悲鳴をあげて、そのまま後ろへ倒れ込そうになる、俺はすぐに籾岡さんの方を向き体を抱える。

 

「大丈夫か?」

「え?あ、ありがとう、大丈夫…ってあれ?」

「どうした?」

「やっばァ、腰抜けたかも」

「立てないか?」

「…無理そう」

 

籾岡さんは腰が抜けて完全に立てなくなる、こっからだとゴールの方が近いな。

 

「籾岡さん、スタートに戻るより、このままゴールした方が近いから、先に進むよ?」

「進むってどうやって行くのよ」

「これでゴールまで行く」

 

俺は籾岡さん言うと抱えたまま持ち上げ、お姫様抱っこの状態になる。

 

「ちょっ!時雨!これ──」

「あとで殴って貰って構わない、今はこれで我慢してくれ」

 

俺は籾岡さんをお姫様抱っこした状態でゴールに向かう。

 

「あんたマジでこのままゴールに行くの?これ、他の人に見られるの超恥ずいんだけど…」

「スタート地点に戻ったら大勢に見られるぞ?」

「……」

 

前から走って戻ってきたチームを見た感じ、ゴールの方が人はいないはず。

 

「ひいぃぃいぃぃ」

「でたァ───!!」

 

ゴールに向かっていると今度は前からお化け役の人達が走ってスタート地点へ戻っていく。

 

「今度はなんだ?」

「まさか、本当に幽霊がでるんじゃ」

「…もうすぐゴールだからこのまま行くよ」

「え?マジで?」

「大丈夫だよ籾岡さん、なんかあったら俺が必ず守るよ」

「…時雨それって───」

 

顔を赤くした籾岡さんが何かを言いかけるが黙ってしまう、とりあえずこのままゴールへ行こう。

 

────どうせまた守れないくせに

 

俺は聞こえてきた声を無視してゴールに向かう。

 

その後、特に何も無くゴール地点の神社にたどり着く。

 

「ゴールおめでと──!!今年の肝だめし大会達成者はキミたちで2組目だよ───」

「そんなことより、彼女腰が抜けて立てなくなりました。休める場所に案内して貰えませんか?」

 

校長の言葉を無視して俺は従業員の方に話をすると、医務室まで案内される。

俺は籾岡さんをベットへ下ろし、沢田さんたちを呼びに戻ろうとすると籾岡さんから声をかけられた。

 

「時雨、ありがとう」

「怪我がなくてよかったよ、俺は沢田さんたちを呼んでくるよ」

 

籾岡さんは顔を赤くしてそっぽを向きながらお礼を言ってくる。

セクハラといわれ殴られる覚悟はしていたが大丈夫だったらしい。

俺は医務室を後にして沢田さんたちを呼びにみんなのいる所に戻っていった。

 

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