1万の竜に滅ぼされる世界に転生した。 作:絶望の未来
主人公が転生します
「この先に待つのは絶望、1万を超えるドラゴンの群れがこの国を襲ってくる、街は焼かれ城は崩壊し…多くの命が失われる」
未来ルーシィはそう言った。
俺はテレビを見ながら、急展開にワクワクした。
フェアリーテイルと言うアニメは面白い。友情パワーで逆転と言うのは無理やり感があるが、それくらい無理があった方が敵の格を下げずに倒してる感じがあって俺は好きだった。推しはルーシィ(未来の大人びた方)だったからちょっとナツには妬けるけど、これはこれで良かった。
1万のドラゴンに対してどう戦うのかが凄く気になった。
「あ、やべ、風呂のお湯入れ過ぎかも、止めてこないと」
風呂を止めに立ち上がり、急に頭がクラクラしてきた。視界が歪んで急に下がって行く、ヤバい、受験勉強の合間にウイスキー飲み過ぎた。14歳なのに酒飲んだ事がママにバレる…
俺の意識がブラックアウトした。
「は?ここ何処だ?」
俺は知らない街にいた。中世のヨーロッパの街並みだった。意味不明な状況に俺は困惑した。通行人に突き飛ばされて路地裏に転んだ。痛い。酷いじゃないか。自分の手を見る。つうか、俺の手ってこんなに小さかったっけ?
「何処だよここ…」
つうか、腹減った。ついでに身体の中で何かが暴走している。これが魔法なのか?なんてな…ふざけてる場合じゃない。
飢えと魔力みたいな何かの暴走で意識が飛びそうな中、ふと目に飛び込んできたゴミ捨て場の色褪せた雑誌。そこには「期待の新星!若き火竜(サラマンダー)ナツ、街を半壊!」という見出しと、マフラーを巻いた少年の写真が。
「……ナツ? 嘘だろ、ここ……あいつらがいる世界なのか?」
まさかなと思って雑誌を捨てて、ふと自分の腰に何かついてるのに気がついた、そこには…一本の黒い鍵があった。これって…
「ん〜?星霊の鍵だったりしないよな〜?」
星座を確認する。竜座の星霊ドラコ…か…。原作で出てきてないから強いんだか弱いんだか分からないけど、恐らくフェアリーテイルの世界ではドラゴンは最強だから強いのだろう。それも最強クラスかもしれない。
そう思っていたがふと身体の中で渦巻いている何かが反応した。そして手に持った鍵が青白く光っていた。これは…魔力?
「嘘だろ…、開け、竜座の扉…ドラコ」
かけ声と共に黒い星霊の鍵が青白く光った。そして…
「マスター、初めまして。私ドラコと言います。どのような要件でお呼びになられたのですか?」
「マジかよ…」
出てきたのは濃い水色のロングの髪で、胸が大きくて腰のくびれも美しい身体を持つ美女。露出度が高い白い服を来た星霊、ドラコが立っていた。
「なんでも力になります。何か聞きたい事はありますか?」
「じゃ、じゃあ…早速なんだけど…」
俺は口に出そうとして怯む。言え、どちらにせよこの世界で生きていくしか無いんだ。
「この世界にフェアリーテイルってギルドとハートフィリア家って言う金持ちの財閥ある?」
「はい、勿論です。フェアリーテイルは現在少年少女が沢山いる成長中のギルドです。ハートフィリア家は…」
ドラコの話を途中まで聞いて俺は絶望した。マジかよ、フェアリーテイル好きだったけど転生したいとは思って無かった。だって…1万のドラゴンに滅ぼされる世界だぞ。嫌過ぎる。
「ドラコ、今何年?」
「778年です」
「俺何歳?」
「確か11歳です」
778年…原作開始が784年だから原作6年前か…運命の791年まで後13年。俺の身体は11歳。魔道士ならば十分伸びしろがある年齢だ。修行が出来るけど、その前に1つ確認する事がある。
「なあ、ドラコから見て俺って魔道士の素質ある?」
「はい、潜在能力は稀に見る才子かと…ですが魔力の使い方がまるでなってないと思われます」
この身体は才能はあるか…、なら後は努力するのみだな。俺はどれくらい強くなれるだろうか。いや、迷う暇があったら行動せねば。よし、決めた。俺が強くなって世界を護れるようにしよう。
「ドラコ」
「はい、なんでしょうご主人様」
「俺を強くしてくれ」
「はい…?」
この日から俺の死にもの狂いの修行は始まった。
難しいですね。よく皆5000字くらい書けますね。